問題児たちと黒い義肢を持つ転生者が来るそうですよ?(再投稿) 作:夜空 太陽(新アカ)
十分後、少し話をしたら花音と黒ウサギは部屋を出ていった。
しかし、俺は話を半分以上聞けなかった。
しかし、花音が今が楽しいと言ったということだけは聞き取れた。
俺はベットに寝っころがり天井を見上げてふと言った。
「今が楽しいか...」
だったら俺はいない方がいいのか...?
「このまま記憶を失ったままで殺されたことも忘れて...」
俺のことも全部忘れて...
俺は腕で目を隠して呟いた。
「...それはちょっとやだな」
ふと、横を見ると黒ウサギが置いていった白夜叉とのゲームの景品と言っていたカード型の封筒が置いてあった。
「えっと...ギフトカードだっけ?御中元かよ」
ギフトカードは心の色を反映しているって言ってたな...俺の心は何色なんだ?
開けると入ってたのは漆黒のカードだった。
俺の心は黒か...黒尽くしだな。
黒ずくめの男とか言って名探偵に捕まえられそうだな。
俺がギフトカードを眺めていると文字が浮かんできた。
黒膂石の義肢
黒膂石の瞳
「黒膂石?ああ、バラニウムのことか」
原作で数回言ってたな。
それより...
「変革者ってなんだ?」
俺は元々は普通の人間だ。
そんな能力があるはずがない。
そもそも...
「変革なんて力があるならこんな世界変えてぇよ...」
俺は顔を右手で覆った。
「ああ!駄目だ!悩んでても埒が開かないな。散歩でもするかな...」
俺はそう思ってドアを開けて外に出た。
sideout
レティシアside
私はレティシア・ドラクレアだ。
私は古巣のノーネームに新人が来たと白夜叉に聞いてその新人達がノーネームの救世主になれるか否かを見極めに来た。
そして、その中の一人逆廻 十六夜にギフトゲームを挑み挑まれた。
「実力が伴うか見せてみよ!」
そして、私の今の全力で槍を投げた。
「しゃらくせぇ!」
十六夜はその一言ともに槍を殴り粉々にして私に殴り飛ばした。
槍の破片は私が投擲した倍の速さが出ていた。
こ、これほどか...。
この才能ならあるいはノーネームを救ってくれる。
私が死んでも...
「なにやってんだ!避けろ!」
いきなり黒いスーツのようなものを着た少年が現れた。
「焔火扇 三点撃(バースト)!」
少年が放った右ストレートを肘から放たれた三回の衝撃が加速させ槍を粉微塵に砕いた...
レティシアsideout
sidein
「おい!大丈夫か!?」
散歩をしていたら少女が十六夜に向かって槍を投げたのが見えた。
最初は十六夜を助けようとしたが十六夜が槍を弾き飛ばし砕かれた破片が少女を貫こうとしていた。
俺は、足の薬莢を弾かせ跳び焔火扇で槍を砕いた。
少女を抱き寄せるように着地した。
「レティシア様!」
黒ウサギはレティシアと呼ばれた少女のギフトカードを奪いギフトを読み上げた。
「ギフトネーム"純潔の吸血姫"...やはり、かつてと名前が変わっています。鬼種は残っているものの神格がありません!」
レティシアのギフトカードは純潔の吸血姫と書かれていた。
...展開が全く掴めないから黙っておこう。
「レティシア様は鬼種の純血と神格を両方を備えていたからこそ"魔王"と呼ばれていたのに...」
魔王?
「道理で、歯応えがないわけだ。他人に所有されたらギフトを奪われるのかよ」
所有?
「いいえ"恩恵(ギフト)"とは魂の一部。隷属させた相手でも合意なしにギフトを奪うことはできません...どうしてこんなことに...」
「それは...」
突然光が現れた。
レティシアは黒ウサギを庇うように身を盾にした。
そして、レティシアは石になった。
宙に浮かんでいる集団がいた。
「吸血鬼は石化させた。すぐに捕獲しろ」
「..."ノーネーム"の奴等もいるようだが?」
「邪魔するなら斬り捨てろとの命令だ」
は?ふざけるなよ!
「そこから離れろ"名無し"風情が。その吸血鬼は我々のコミュニティの大事なモノだ」
「モノだぁ!?」
「ああ!その吸血鬼は我々のコミュニティの財産だ!」
「ふざけんな!」
俺は殴り襲おうと拳を握ったが奴等が消えた。
「まさか、不可視のギフト!?」
「不可視...つまり見えなくなるってことか。もしかしたら...」
俺は軽く目を瞑りゆっくりと静かに瞳を見開いた。
━━━義眼、解放
グラフェン・トランジスタ仕様のナノ・コアプロセッサが起動、演算開始。
回転する両目の黒目内部に幾何学的な模様が浮かび上がる。
視野が広がり、見えなかったものが見えるようになる。
俺は走りだしレティシアを連れていこうとした奴等の目の前に回り込んだ。
「よお、テメェら」
「な、何故我らの位置が!」
「み、見えないはずだ!」
「見えるんだなこれが」
俺は右手で瞳を指差しそう言った。
「斬れ...斬れ!」
剣を持った数人の男が襲いかかってくる。
俺はわざと肩を斬られておく。
「よ、よし!このまま...「はい、正当防衛成立」
俺は襲いかかってくる男を全員打ちのめした。
「貴様らこんなことをしてどうなるか...「不法侵入に傷害罪、名誉毀損に侮辱罪ect...こんなことをして箱庭の法が適用されないのか?それに俺が殴ったのはそこの奴等に切られたからだぞ?法には接触していない筈だか?」
「ぐっ!」
転生前の日本の法に照らし合わせたんだが有効だったな。
全員の兜を外し義眼の特殊能力だけ止めた。
「黒夜!」
十六夜達が駆け寄ってきた。
「んで?黒ウサギ俺の言ったことは適用されるのか?」
「...え、ええ適用されますヨ」
「んじゃ、暴れないようにふん縛っておくか」
「ああ、そういや黒夜今回すげぇ荒れてんな」
「理不尽に誰かを傷つける奴が大嫌いなんだよ...」
「なんかあったのか?」
「ああ、八年前と一年前にちょっとな...」
十六夜は何かに気付いたように「わりぃ」と言うと黙った。
「コイツらどうする?拷問でもするか?」
「いやいや、...事情に詳しい奴が他にもいるだろ?」
「...白夜叉か。つーか、そもそも事情を教えろ...」
未だに事情を知らない俺であった...