読者の方が主人公の過去の頃の話を読みたいと感想に書かれましたので丁度ローグワンも公開されるので全ての始まりであるエピソードⅣの話を執筆しようと決断して書いてきましたが、執筆は私のプライベートの事もあって思ったより時間が掛かり執筆中にレイア姫役のお方が亡くなられる等悲しい出来事があるなど一時期は本作の投稿を見送ろうと悩みましたが、此処まで完成していたのに投稿しないのは逃げ出すと同意義であると思い投稿する事にいたしました。
本小説はカノンとレジェントなどを全て含みますので矛盾するかもしれませんし、可笑しい部分もあるかも知れませんが、それらが駄目な方などは読む事をお勧めしません。
それでもよろしいのでしたらご覧になってください。
ヤヴィンの戦い編①
銀河系は銀河共和国から再編された強大な銀河帝国によって統治されていた。
初めは誰もが銀河帝国の体制を支持して安定した秩序を望んでいたが、圧倒的な軍事力を背景にした強制労働、武力行使、奴隷制度などの強権的で高圧的な統治は主にアウター・リムなどの辺境地域などで大反発を引き起こした。
そして、銀河帝国という独裁体制に対する反発と銀河皇帝の正体に気づいたオーガナ議員を初めとする一部の元老院議員は銀河帝国と銀河の悠久の歴史の中で暗躍して帝国を事実上支配するシスの暗黒卿を打倒して、かつての銀河共和国を取り戻そうとする密かな活動を開始して対抗勢力である反乱同盟軍が結成され、再び銀河系に戦乱が巻き起こりつつあった。
そんな最中に銀河帝国軍は最先端の技術と莫大な資源を費やして恐るべき究極の超兵器を遂に完成させようとしていた。
その兵器の名前は
惑星を文字通り破壊する圧倒的な破壊力を誇るスーパー・レーザーを搭載し、表面には無数の一撃で惑星表面の巣進んだ都市を完全破壊し、山脈を消し飛ばすターボーレーザーなどの火砲や膨大な数のTIEファイターなどの戦闘機やAT-ATなどの陸戦兵器そして多数の兵員を積載しているなど銀河帝国の究極兵器の名に相応しい超兵器であった。
反乱勢力は銀河帝国最終兵器の存在を察知し、これを破壊しなければ銀河系に大いなる災いをもたらすであろうとして破壊の為に多くの兵士達など決して少なくない犠牲を出した結果、デススターの全体の詳細な部分が記載されている完全な設計図の奪取に成功し、反乱勢力の指導者のオーガナ元老院議員の娘であるレイア・オーガナに送られた。
しかし、銀河帝国はこれを察知して一隻のインペリアル級スター・デストロイヤーを差し向けた。
―――アウター・リムの中でも辺境に位置する惑星タトゥーイン。
かつては緑豊かな惑星であったが、何千万年前に銀河系を支配していたラカタンという種族の無限帝国によって徹底的に破壊された結果、砂漠となった惑星である。
現在は入植者の末裔である農民達以外では、アウター・リム中心に活動している大規模な犯罪組織の元締めであるジャバ・ザ・ハットの宮殿が存在している他に辺境なかの辺境という場所を利用して銀河系の密輸業者や賞金稼ぎなどの荒くれ者や犯罪者などが集まるモス・アイズリー宇宙港が存在し、街を離れるとサウンド・ピープルなどの部族や砂漠に生息する恐ろしい生物が存在するなど決して安全ではない惑星となっている。
だが、この寂れて薄汚れた辺境の惑星から二人の英雄が生まれ育ち、激動の銀河系の歴史を駆け抜ける事になる。
そんな惑星タトゥーインの近辺で二隻の宇宙船の激しい追跡と戦闘が行われていた。
巨大なインペリアルⅠ級スター・デストロイヤー<デヴァステーター>は小さなオルデランの外交用宇宙船である<タンティヴィⅣ>を追い回していた。
<デヴァステーター>は、銀河帝国軍最終兵器にして現行最強の超兵器であるデススターの設計図を反乱軍の盗み出され、それを保持して惑星オルデランへと向かう<タンティヴィⅣ>を捕捉・鹵獲するという重要任務を行っていた。
「絶対に逃がすな。動力部に砲撃を集中させろ」
<タンティヴィⅣ>からは絶え間なくレーザー・キャノンによる攻撃が<デヴァステーター>の船体に命中するが、スターデストロイヤーの強力な偏向シールドと頑強な船体の前には蚊に刺されたと同意義でまったく効果はなかった。
「ちょこまかと、動きやがって」
「ちゃんと当てろよ」
「分かっているよ。畜生ッ!」
ターボレーダーとイオンキャノンなどを操作する砲手の一人は悪態を吐きながらイオンキャノンで<タンティヴィⅣ>の動きを止めるべう中心部にある動力炉に照準を定めだ。
なるべく、ターボレーザーもしくはイオン・キャノンの出力は必要最低限まで下げた上で<タンティヴィⅣ>の重要な部分である動力炉に正確に命中させて動きを停止させなければならないという技術を求めているが、
ターボーレーザーの威力は衛星軌道上からの砲撃で惑星表面の大都市を一瞬で瓦礫と巨大なクレーターを作り出す事が出来る。
かつてクローン大戦において分離主義者のプロヴィデンス級ヘヴィ・クルーザーのターボーレーザーの砲撃の威力はマグニュード10以上の衝撃とエネルギーに匹敵する威力でそれを絶え間なく連続砲撃する為に惑星表面は死の大地へと変貌する。
インペリアル級スター・デストロイヤーはそれを発展・強化させた為にその破壊力は想像を絶しているの下手すると<タンティヴィⅣ>が船体ごと蒸発しかねない。
破壊すれば良いのが、なるべく設計図は無傷で回収するという命令となっている。
その為破壊しないようにレーザー出力を極限までに低下させて動力炉に正確に命中させて静止させなければならない。
その様な追撃戦が行われている最中に一発のイオン・キャノンの光弾が、<タンティヴィⅣ>の動力炉に命中して船体が停止して動かなくなった。
「目標停止を確認」
「よし、トラクタービームで目標を下部のドッキング・ベイに入れろ」
「了解、トラクタービーム作動します」
<タンティヴィⅣ>の船体はトラクタービームによって<デヴァステーター>下部のドッキング・ベイに丸ごと格納されるとドッキング・ベイに天井の二つの大型アームに掴まれて逃げれない様に拘束されると同時にチューブ型の連絡通路が<タンティヴィⅣ>の隔壁まで伸びる。
一連の作業を終えると連絡通路内部が<デヴァステーター>の船内と同じ状況に調整されると船内から完全重武装した純白の戦闘装甲服を着用した白い戦闘装甲服と肩部に501という数字が入った数字が刻まれている部隊が突入準備を行おうとやって来た。
彼らこそインペリアル・ストーム・トルーパー部隊の中でも最強と恐れられた精鋭部隊であり。銀河帝国皇帝の右腕の存在の直属の部隊である【501大隊】の構成員達であった。
501大隊を中心の精鋭部隊は船内で完全重武装で<タンティヴィⅣ>に突入して艦内を速やかに制圧すると内部にあるデススターの設計図を奪還及びレイア・オーガナソロ姫を捕らえるという重大任務を負い、今回の任務に参加している。
突入の為に武器の最終点検などを行っている501大隊のメンバーの二人がとある方向に視線を向けた。
「おい、向こうの連中もしかして」
「あぁ、この任務の為にノギ閣下と一種に連れて来られた奴らだ」
「アイツらまで動員されるとはな」
「それほど、上も本気だという事だ」
彼らが注目した兵士は、インペリアル・ノヴァ・トルーパーと呼ばれるインペリアル・ストーム・トルーパーの部隊の中でも精鋭と分類されるトルーパーであった。
主に帝国において勲章授与などの式典や儀式などの華やかさなどが重視される場所に配備され、古代シス帝国などのシスやダークサイドの関連する遺跡や墓所などの警備を任されている。
通常任務でも精鋭として戦場においてかなりの活躍を行っていたトルーパーであり、彼らも501大隊と共に<デヴァステーター>に乗船しているという事実は、このデススターの設計図奪還作戦が銀河帝国軍にとって非常に重要な件である事が分かる。
やがて、真紅の戦闘装甲服に全身を覆う同じ様な赤いローブそして片手に銀色の長い武器を装備した長身の兵士がやって来ると501大隊とノヴァ・トルーパー達は壁際に整列した。
「全員、突入準備。隔壁を破壊しろ」
真紅の戦闘装甲服の兵士が突入命令が下すとトルーパーの一人がエアロックに扉のみを破壊する爆薬を設置を設置してスイッチを押すと爆薬から照射されたレーザーがエアロックの隅を綺麗に切断したと同時に中央の爆薬が爆発した。
ハッチの爆破を確認したと同時に赤いローブの兵士が右手に持った長い銀色の棒を<タンティヴィⅣ>の船内に勢い良く投げつけたと同時に船内に入って行き、しばらくするとブラスターの銃声が聞こえ、トルーパー達はそれを合図に一斉に<タンティヴィⅣ>船内へと突入した。
<タンティヴィⅣ>の船員がブラスターを持っていて突入してくるであろう銀河帝国軍のインペリアル・ストーム・トルーパー達を待ち受けていた。
隔壁扉が吹き飛ばされた瞬間、奥から何か細長い物体が猛烈なスピードで<タンティヴィⅣ>の船内に浸入すると通路で帝国軍をブラスター・ピストルで装備して待ち構えていた若い船員の一人の頭部の眉間に命中し倒れた。
一瞬、誰もが何が起きたのか分からなかったが、全員は倒れた仲間と物体に視線を向けると物体の正体を直ぐに理解した。
(フォース・パイク?!)
フォース・パイクとは震動ブレードの一種で先端の矛先が超震動で震動して原子・分子レベルでエアロックなどの
ありとあらゆる物体を切断または貫通する事が出来るという銀河系では珍しくない武器である。
驚く兵士達を尻目に扉の奥から一人の人影が<タンティヴィⅣ>の船内に足を踏み入れた。
無骨なインペリアル・ストーム・トルーパーの戦闘装甲服より遥かに洗練され芸術品の様に美しいラインと燃える様に赤い真紅の戦闘装甲服とそれに身を包んだ屈強な肉体。
その姿を見て兵士達は誰もが眼を見開いて驚愕した。
「こ、皇帝のロイヤル・ガードッ?!」
「何故、皇帝の衛兵が此処に?!」
彼等は目の前の存在が、銀河皇帝を守護する最強の衛兵であり、最強の兵士達の代名詞の一つというべきインペリアル・ロイヤル・ガードについては反乱軍の彼等も良く知っていた。
一人一人がジェダイに匹敵する程の戦闘力の持ち主であり、とある惑星での戦いでは頑強に護られた防衛基地にストーム・トルーパーの部隊が中々落とす事が出来ない状況で、インペリアル・ロイヤル・ガード達は少数で防衛陣地に恐れを知らない突撃を敢行して防衛基地は一瞬陥落したという真偽不明の情報と噂が出回る程の存在であった。
更に目の前の真紅のロイヤル・ガードの右腕部の肩部に刻まれている紋章を見た船員で反乱軍兵士の一人であるペロー・スクランバルが目の前の存在が、ただのインペリアル・ロイヤル・ガードではない事が分かった。
「銀河帝国地上軍大将軍ノギだと!!」
「この男が!」
反乱軍にとってノギは、詳しい身元も出身も良く分かっていない人物だが、インペリアル・ストーム・トルーパーからロイヤル・ガードの最高位であるインペリアル・ソヴァリン・プロテクターという更に恐ろしい戦闘力を持つ兵士を務め、どういう事情なのか帝国地上軍の将校となり、最終的に幾多の戦場で恐れ知らず戦いぶりで幾多の勝利を勝ち取った歴戦の勇士の一人として知られていた。
「武装を放棄して降伏しろ。でなければ貴様らを殲滅するぞ」
ノギは兵士達や船員に対して降伏しなければ皆殺しにすると警告して降伏と投降を促した。
「な、舐めるな!!」
兵士の一人が大声で上げて真紅の近衛兵にブラスターの引き金を引き、銃口から一撃で人間なら即死する高エネルギーの光弾が発射された
それをノギはフォース・プッシュを応用した技で自らに襲い掛かるブラスター・ピストルの光弾を片腕で弾き飛ばす。
「く、くそ、撃て撃つんだ!!」
驚愕する周りの兵士達もブラスターによる一斉射撃を行ったが、先程の銃撃と同様に全て弾き飛ばされていき銃声を聞いて突入してきた501大隊とインペリアル・ノヴァ・トルーパーの部隊が発砲を初め、抵抗する船員の排除を始めた。
ブラスター・ピストルなどで抵抗する船員達に501大隊のインペリアル・ストーム・トルーパー達の高度にカスタマイズされたE-11ブラスター・ライフルの銃口から放たれた光弾が正確に命中して一瞬で命を落とした。
E-11ブラスター・ライフルの銃口から発射される光弾は何発かは<タンティヴィⅣ>の船内の通路の命中すると同時に凄まじい爆発を起こし、あたり一面に凄まじい煙が船内を覆い始める。
だが、インペリアル・ストーム・トルーパーのヘルメットに装備されている多周波目標捕捉システムはこの様な敵味方の識別が出来なくなる様な状況でも目標を正確に捕捉して正確な位置の情報を絶え間なくヘルメット内のディスプレイに表示してトルーパー達を助け、安定した戦いを約束している。
「後退していきます」
「追撃しろ」
ノギの指示で501大隊とノヴァ・トルーパー達は後退した兵士達と船員達を室内を制圧しながら追撃していく。
やがて部隊は少し細長い通路に辿り着くと通路を挟んで激しい銃撃戦が行われ、双方の兵士達に何発か命中して倒れたが両者とも倒れた兵士達の安否を気にする事もなく射撃を続けた。
そんな最中、船内の長い通路の真ん中を金色のプロトコル・ドロイドと青色と銀色と白色のドロイドが慌てた様に双方の銃撃が飛び交う通路を横断していく。
銃撃戦は最終的に帝国軍の勝利に終わり、生き残った船員は全て拘束された。
「そういえば、何だったんだ今さっきの二体のドロイドは?」
「さぁ?」
二人のトルーパーは先ほどの二体のドロイドについて気になったが、気持ちを切り替えて船内の探索と制圧を続けた。
しばらくして船内は完全に制圧され、捕らえられた船員達は一室に連行された。
ノギは入り口付近で、その報告を受けていた。
「ご苦労、此方の負傷者と死者は?」
「501大隊が5名以上でノヴァ部隊は一名が重軽傷で後は軽傷か無傷です」
幾ら501大隊が帝国軍部隊の中でも精鋭とはいえども戦場においては戦死などは珍しくない。
その時に重軽傷のノヴァ・トルーパーが同僚のトルーパーに運ばれてノギの元にやって来た。
「大丈夫か?」
「閣下すみません。私の不甲斐なさの為に」
ノギが運ばれたノヴァ・トルーパーを身体を掴んだ。
「大丈夫だお前は良くやった、早く急いで<デヴァステーター>に戻って治療を受けろ」
「大丈夫です。この程度の傷は負傷している内には入りません」
「……そうか、だったら、このままノヴァ・トルーパーと共に船内の警戒と調査を行え」
「了解しました」
「だが、無茶はするな」
ノヴァ・トルーパーは重軽傷ながらも再び任務に戻り、船内奥へと消えていく。
それを見送ったノギは気持ちを切り替えるとコムリンクを起動させて<タンティヴィⅣ>の船内にいるトルーパー達に指示を出す。
「総員、このまま船内の制圧及びレイア・オーガナ元老院議員以下乗員の拘束と設計図の捜索を続行しろ。一人も逃がすなよ、生きて捕まえて口も聞けるようにしろ」
『抵抗を続ければ』
「言った筈だ、『制圧』しろ」
『了解。総員船内の捜索任務を続けます』
ノギがコムリンクを切るとトルーパーの一人が報告にやって来た。
「閣下、ベイダー卿が」
「あぁ」
ノギは通路の壁際まで引くと<デヴァステーター>船内から連絡通路を通り、漆黒のデュラスチール製の装甲服と同じく漆黒のアーマーウィーブー製のケープで身を包み、髑髏もしくは悪魔の様な仮面を被った巨漢の人物が、独特呼吸音と共に<タンティヴィⅣ>の船内に降り立った。
この人物こそ、銀河帝国皇帝で銀河系の権力の頂点に立つ人物にしてシスの歴史上の中で最も偉大なるシスの暗黒卿と呼ばれる事になるダース・シディアスことシーヴ・パルパティーンの弟子であり皇帝の最も近い側近中の側近とされるシスの暗黒卿の一人にしてかつてジェダイ騎士団の中で予言にあった『フォースにバランスをもたらすもの』・『選ばれし者』と評された誇り高き偉大なるジェダイ騎士であった『アナキン・スカイウォーカー』こと『ダース・ヴェイダー』である。
その実力はかつての頃より衰えているとはいえクローン大戦の激戦を生き抜いてきた経験とかつてより冷静沈着な判断力を有し、無慈悲な命令も遂行する冷酷な即断即決の決断力、そして高い戦闘機操縦技術など高い実力を有しており、帝国軍の全将兵から畏怖と尊敬の念を持たれていた。
「ベイダー卿、船内における抵抗の排除と船内の制圧をほぼ完了いたしました」
「乗組員は?」
「現在、船内の一箇所に集めております」
「よし、直ちにまず艦長を私の元に連れて来い」
尋問をベイダー卿が行っている途中で俺は船内を歩き周り調査状況を確認した。
制圧された<タンティヴィⅣ>のブリッジにやって来ると、ブリッジのコンソールを操作して内部のコンピューターを調べている帝国技術者たちは内部にデススターの設計図が存在しないか捜索作業を行っていた。
其処に俺が訪れると技術者の一人が敬礼してノギに捜索作業の経過を報告する。
「デススターの設計図の捜索に関してですが、船内のコンピューターを引き続き捜索していますが発見できていません」
「船内のありとあらゆる場所と箇所を徹底的に探し出せ」
「ありとあらゆる場所ですか?」
「そうだ。壁の裏から機械の内部など隠せるところは徹底的にだ」
「了解」
技術者はそのまま再び作業に戻った。
「……そう簡単には見つからないと思うがね」
俺は小さく思わず呟いた。
何せ、帝国宇宙軍提督で有力者のタイオン卿殺害の実行犯としての容疑と父親で反乱軍支援者で指導者の一人であるベイル・プレスター・オーガナ元老院議と同じく帝国に対する反逆で最重要人物としてマークしていたが、今回の件まで確実な証拠が掴めなかった為に帝国情報部や帝国保安部では厄介な人物と認識していたのを両組織から聞いている。
そんな女性がデススターの設計図をそう簡単に見つかる場所に隠すとは到底思えない。
俺は再び船内の一角で尋問を行っているベイダー卿の元に戻ると、丁度<タンティヴィⅣ>の船長であるレイマス・アンティリーズの首を片手で持ち上げて首を締め上げていた。
「我々から奪った設計図は何処に隠した」
ベイダー卿は感情が感じられない声で設計図の在り処を掃かせようとした。
「せ、設計図など知らない。この船はが、外交任務の為にッ」
レイマス・アンティリーズはダース・ベイダーという銀河帝国の恐ろしい死刑執行人というべき存在に対して恐怖を感じていたが、それでも設計図の在り処を吐かなかった。
どこに最高機密の設計図を持った挙句に停船命令も無視した挙句に銃撃戦をやらかす外交任務船がいるんだよ―――
その信念は感服するけどね。
「その大使とやらは何処にいるかね?」
ベイダー卿は片手に力を込めると彼の首の骨が折れて砕ける音が響き、それと同時に用済みとなり動かぬ死体となった彼の身体を船内の壁に放り投げる。
「設計図が発見するまで船内を徹底的に探し出せ。船員は俺の元に連れて来い」
「「「「「了解」」」」
俺は再び船内を歩き回り調査状況を見て回っていると三人のトルーパーが集まっているのを見つけると彼等に近づいた。
「どうした?」
「閣下、通路の奥に何か動く物体を感知したしました」
「確かに何かを感じる」
ヘルメット内部のHUDにも通路の奥に生体反応がある。
すると通路奥の脇からスポーティング・ブラスター・ライフルを構えた綺麗な白い服装の綺麗な女性が現れた。
「レイア姫か」
出てきた彼女こそ惑星オルデランの王女で反乱軍のリーダー格の一人であるレイア・オーガナである。
「捕まえます!」
トルーパーの一人が彼女を捕まえようとして動き出そうとした瞬間、レイア姫は持っていたスポーティング・ブラスター・ライフルの銃口を捕まえようとするストーム・トルーパーの一体に照準を向けて引き金を引いた。
「チィ!」
しかし俺は素早い動きで片腕でトルーパーに直撃する寸前のブラスターの光弾を命中する前に光弾を握り消した。
「ッ?!」
レイア姫は一瞬驚いたが、すぐに通路の奥に逃げようとする。
その前に俺は先程と同じく目にも止まらぬ速さで右腰のホルスターからDL-44へヴィ・ブラスター・ピストルを瞬時に引き抜くと同時に通常の装甲車などを粉砕する威力を持ったモードから対象を麻痺させて動けなくして拘束するスタン・モードに瞬時に変更させると船内の奥に逃げようとするレイア姫に向けて発砲する。
発射された光弾はレイア姫の身体に命中するとレイア姫の肉体は船内の地面に倒れこんだ。
倒れ込んだレイア姫に近づくと首に手を当てて脈拍を確認する。
「気絶しただけだ。ベイダー卿の下へと連れて行く、お前達は引き続き船内の捜索と警備を行え」
俺はレイアを所謂お嬢様抱っこで持ち上げると通路から離れた。
「この人結構重いな」
どうでも良いがレイア姫の体重結構重かった事は今でも鮮明に覚えているのは秘密だ。
残されたトルーパーの三人はノギの行動について話していた。
「……見たか、さっきの射撃の腕前」
「あぁ、あんなスピードでブラスター・ピストルを抜いた上でスタン・モードに一瞬で変更させた上で的確に命中させる」
インペリアル・ストーム・トルーパーは過酷な射撃訓練で高い射撃能力を有しているが、ノギの見せた技術は神業というべきものであった。
ましてや、重量もあり威力があり過ぎるヘヴィ・ブラスター・ピストルを軽快かつ的確そして正確に動かすという技術と一瞬で殺害ではなく拘束させるという事を瞬時判断をするという冷静な判断力と分析力。
「皇帝のロイヤル・ガードは全員がああいう連中だとからスゲェよな」
「流石は銀河帝国の精鋭中の精鋭の部隊出身の将軍だよな」
インペリアル・ロイヤル・ガードの存在は帝国軍でも広く知られているが、近衛兵という任務の性質上彼らが最前線に出る事は非常に稀で戦場に出たとしてもそれは大抵機密性の高い任務である為に大部分の将兵は彼らと直に姿を見る事はない。
501大隊はベイダー直属であるインペリアル・ロイヤル・ガードと共に幾つかの困難な任務を遂行した事があるが、幾多の危機を彼らによって窮地を脱した事もあった。
「そういえば、ノギ大将軍の噂を聞いたか」
「どういう噂だ?」
「どうも、出身がこの銀河系では無いらしいだよ」
「―――それ、本当か?」
「いや、詳しくは分からないだが、軍の記録上では惑星コレリア出身とか記載されているが、俺の知り合いにコレリア出身の奴がいるんだが、一度たりとも名前も聞いた事がないそうだ」
ノギの故郷は惑星コレリア出身地と公式の記録で記載されているが、これは当然ながら偽装である。
「噂じゃ、遥か彼方の銀河系の辺境の惑星から何らかの事情でこっちに来たという事なんだよ」
「もしもノギ大将軍の出身がその遥か彼方の銀河系だとすると何でこっちに来たんだ」
「さぁな、俺達には分からない複雑な事情があるんだよ」
「其処の二人何無駄口叩いている、とっとと仕事に戻れ!」
「「あ、了解!」」
近くを通りかかったノヴァ・トルーパーの一人に叱責されて二人は大慌てで船内の捜索と警備の任務に戻った。
ちなみに先程の会話の内容の一部をノヴァ・トルーパーから報告されたノギは「神様に騙されて欲出した結果の挙句に此処に放り出されたという事情は恥ずかしいよな」と一人総督官邸の執務室ででぼやいた事は誰も知らない。
俺はレイア姫を起こしたが彼女は起きた瞬間、激しく抵抗した為に彼女の両手首を拘束してベイダー卿の前に連行した。
「ダース・ベイダー、やはり貴方だったのですね元老院が黙っていませんよ」
「レイア姫、しらばくれるのはいい加減した方が念の為ですぞ」
「反乱軍の秘密基地とデス・スターの設計図は何処にあるのか正直に吐いてもらおう」
「一体何の話です。私は反乱軍とも関係もありませんし、オルデランへと帰還する途中です」
「貴方が行っている行動は帝国に対する反逆行為だ」
「よし、連れて行け!」
ベイダー卿の指示でレイア姫は連行されていく。
レイア姫は一瞬俺に視線を向けると睨みつけた。
……あの人からすれば、やっぱり俺達は倒すべき悪い奴等なんだな。
地球にいた頃に良く見ていたアニメ・漫画・ライトノベル・映画では大体は凄い悪い独裁者などの悪い人物と圧制と独裁を行い、弱者の国民を苦しめる体制を少数の正義のヒーロー達がそれを打倒して自由と平和を取り戻すというのが多かった。
銀河帝国という体制は確かに虐殺と略奪を行う問題がある総督と提督などが存在している。
例えば銀河帝国宇宙軍大提督イル=イシン=レイズとは衛星軌道上からのターボレーザーによる地表爆撃などによる行為が、あまりにも酷くやり過ぎた為に他の連中から軽蔑される奴やヒッサやトライキュラスみたいな奴が該当する。
最もそれはほんの一部に過ぎず大部分は真面目に帝国または銀河系の為に働いているのだ。
しかも、銀河共和国時代には治安が悪かった惑星や星系に銀河帝国軍が来てから治安も良くなり、経済も好景気になるなど決して銀河帝国という国家が圧制ばかりの失敗国家とは言い切れない部分がある。
そもそも、銀河共和国元老院は末期頃にはとてつもなく腐敗しており、そのせいで辺境の惑星で海賊の襲撃や虐殺行為に対してダラダラと議論ばかりして、何の具体的な対策を行わないなど機能不全に陥っていた。
だから銀河帝国という体制が出来た時には一部を除けば誰もが新しく活力のある体制を出来た事に対して喜んだ。
―――まぁ、初めの内はね。
俺はベイダー卿の脇に並んで船内を歩く。
「レイヤ姫の処遇に関しては?」
「デススターに連行して徹底的に取り調べる」
「白状する前に自決する可能性がありますが」
「任せておけ。そうそう自決などさせない様に手を打っている」
「……それで元老院の議員にはどの様な説明をでっち上げますか」
「事故と決め付けて処理する」
「納得しますかね」
元老院は非常にめんどくさい組織だ。
本来なら直ぐに完成して稼動する予定であった帝国軍最終兵器で現行最高の超兵器であるデススターの建造が元老院の一部の反対などの政治的な事情などで建造中止なる事が良くあり、技術的な問題と労働力も問題もあって莫大な年月を要してしまった。
もっとも遅れたのは完成直前になって設計ミスが発覚して一から作り直した事も大きいが。
ジオノーシスの設計は確かに完璧であったが、スーパーレーザーなどのデススターが最終兵器として完全な行動に必要なエネルギーが設計段階の想定より大きかったなどの問題があったからだ。
おかげで何人の工事責任者が銃殺される事態となった。
そんな事もあって、今回の件も下手すると元老院議員が何かしらのアクションを引き起こす恐れがある。
ただでさえ銀河系各地でロザルの反乱者達を含む反銀河帝国の勢力が拡大してアウターリムなどの各地域の情勢が不安定になりつつある状況なのだ。
俺の指揮下の軍団なども不安定化した星系と惑星の治安維持や、反乱運動を利用して勢力を形成して伸ばそうとするギャングや現地の軍閥組織の鎮圧で忙しい。
この前もとある惑星の一角で反帝国の無知な貧民を扇動した暴動が発生して現地に着任していた帝国の行政官が殺害される事態となった。
「元老院は近日中には気にしなくなる」
「では」
「あぁ。皇帝は元老院の永久解散を決断される」
「ようやく決定されましたか」
帝国元老院永久解散。
それは宇宙軍の提督と地上軍の将軍そしてセクターを統治するモフやグランド・モフといった総督や行政官などの役人を銀河帝国各地に派遣させ直接統治させる事を本格的に行う事を意味する。
元老院解散は共和国支持派からは絶対に批判の声を上げるであろう。
最も一部では腐敗し堕落した銀河共和国の名残を完全に銀河系から消し去る事について歓喜の声を上げる奴も出る筈だ。
何れにせよ、俺の仕事もますます忙しくなるという事だ。
そんな事を思っているとオードニス・プラージー宇宙軍中佐が報告にやって来た。
「ベイダー卿、ノギ閣下。船内に設計図は何処にも見当たりません」
「何処かに転送された形跡も確認できません」
「気になる事は、先程脱出ポットが発射されました」
「乗員は乗っていたか?」
「いえ、スキャナーでは生命体反応は確認されていません」
「姫は設計図を其処に隠したのだろう」
「直ちに捜索部隊を編成して惑星タトゥーインに降下させろ。指揮は貴様が行えコマンダー」
「了解」
オードニス・プラージー宇宙軍中佐はそのまま惑星タトゥーインに脱出ポット探索のストーム・トルーパー部隊の編成の為の俺とベイダー卿の前から離れた。
「ベイダー卿、捜索部隊に私も同行いたします」
「いや、お前には私と一緒にデススターに帰還しろ」
予想しなかった思わぬ指示に俺は驚いた。
「何故です」
「ターキン総督が緊急招集があるそうだ」
「―――本当の理由は?」
「タッグ将軍とモッティ提督のくだらない言い争いを何とかしてほしいとの事だ」
俺は思わず内心「これで何度目だ」とぼやいた。
タッグ地上軍高位将軍とモッティ宇宙軍提督はハッキリ言って仲が良くない。
反乱軍を大変な脅威と感じるタッグ将軍に対してモッティ提督は反乱軍を大した脅威と見なさず、デス・スターがあれば無敵であるという意識が強く、デス・スターに配属されてからは互い意見を良く衝突させているなど揉めている事が多い。
この前も言い争いになって俺とターキン総督が仲裁させるなどして色々と大変だった。
モッティ提督はどうでも良いとして、タッグ高位将軍は俺がまだトルーパー時代に随分世話になった恩人で非常に優秀で有能な指揮官で見識もあるから何とか良いポストに就いて欲しいな。
「行くぞ」
「ハッ」
ベイダー卿と共に<デヴァステーター>の船内に戻っていく。
トルーパー達が全員乗船した事を確認すると<デヴァステーター>は下部ドッキングベイから放出した殺害した船員の遺体を乗せた<タンティヴィⅣ>を宇宙空間に放出した。
「砲撃しろ」
艦長の指示で<デヴァステーター>から最大出力のターボーレーザーの砲撃が<タンティヴィⅣ>に行われ、船体は一瞬で蒸発して消滅した。
「進路をデス・スターへ、ハイパースペースジャンプに移れ」
艦長の指示で<デヴァステーター>は惑星タトゥーインから離れるとデス・スターへと進路を取り、ハイパースペース・ジャンプを行いリアル・スペースから消えた。
――――
場所が変わり、惑星タトゥーイン地表の果てしない砂漠のとある地点に存在するプリトーミン社製のGX-8水分凝結機の一基の傍にいる一人の少年がいた。
何時も通りに水分凝結機の点検などを行っていた少年は退屈そうに何もない砂漠を見渡していた。
そんな最中に、ふと空を見上げると遥か上空が光り輝いているのに気づくと両手に持っていたマクロバイノキュラーを覗き込んだ。
すると銀河帝国軍のインペリアル級スターデストロイヤー<デヴァステーター>が視界に飛び込んできた。
「あれは……インペリアル級だ!」
銀河系の辺境中の辺境である惑星タトゥーインでは銀河帝国軍の軍艦などはよっぽどな事がない限り訪れるのは稀であり、しかも旧式の宇宙船などが多い為にスターデストロイヤーみたいな大型宇宙船などは見る事は無かった。
この少年の遥か上空の宇宙空間でおいてスターデストロイヤーの中でもニュースなどでしか見た事がないインペリアル級スターデストロイヤーの本物が航行しているのだ。
「とにかく、みんなに知らせにいかなきゃ!!」
一人の少年は嬉しそうに脇に止めてあったランド・スピーダーに乗り込むと友人達にインペリアル級の事を知らせる為に猛スピードで友人の家へと向かった。
この少年こそが、後にデス・スターを滅ぼして反乱軍の若き英雄となり、ジェダイの騎士となって暗黒の闇の中に引きずり込まれて修羅の道を歩んでいた実の父親を闇から解放し、滅びたジェダイ騎士団を再建して数多くの脅威とユージャン・ヴォング大戦を戦い抜いて父親を遥かに凌ぐ最強のジェダイとなったルーク・スカイウォーカーである。
この時の彼はまだ惑星タトゥーインに暮らす農民の少年であり、果てしない宇宙と銀河系への冒険心を持った少年であった。
この後にルークが銀河系の表舞台に登場する事になった出来事が迫りつつあった。
いかがでしたでしょうか?
今回はエピソードⅣ冒頭の誰もが知っているスターデストロイヤー初登場シーン、<タンティヴィⅣ>船内での戦闘などが中心でした。
ノヴァ・トルーパー登場ですが、本来ならインペリアル・ストーム・コマンドーかシャドウ・ストーム・トルーパーが登場する予定でしたが、今回はあえてマイナーなノヴァ・トルーパーの方々を登場させました。
本編内にノギの射撃場面ですが、基本インペリアル・ロイヤル・ガード全員が本編に登場した様な高速射撃や神技的な射撃を行う事が出来ます。
もっともレジェントだとカー・ケイノスが空中から攻撃してくるTHEファイターのコックピットを一発でブラスターで撃ち抜いていますけどね。
最後にルークが登場する場面はスターウォーズファン以外の読者の皆様は「こんなシーン映画にあったけ?」と疑問に思うでしょうが、このシーンは撮影されながらも尺の都合などの理由で映画本編からはカットされた場面です。
スターウォーズは重要ながらも本編ではカットされる惜しいシーンがかなり存在しますから、どの様な場面がカットされたのか調べて見ると面白いです。
誤字脱字などの報告がありましたらお願いたします。
それでは良いお年を……