それから、一週間ほどの時が過ぎた。
今二人が船で放浪しているのは、グランドラインと
何故。二人がこの危ない海を進んでいるのかと言えば、至極簡単な事で。
それは、数時間前に遡る。
グランドラインを出る直前。
二人は、ここまでを直行で来た事を少し後悔していた。
「……私は、島に寄ろうとは提案しましたからね」
「わ、わかってるわよぉ! 仕方ないじゃない、だって、
そう、始めての二人旅。
殆どの事が始めてだったリラは、直行で行けば食料は少しくらい持つわ、と言って、ここまで強引に、一度も島に寄らずに来てしまったのだ。
わかっていた事とはいえ、エレフはやはり後悔する。無理矢理にでも島に寄ればよかったな、と。しかし、ここで何時までもグダグダしていても仕方が無い。そう言って立ち上がったのはエレフだった。
「……でもエレフ、どうするつもりなのぉ?食料を自力で補充するなんて……」
罪の意識からか顔の半分以上を着物の袖で覆い隠しながら、リラはエレフを不安げに見つめる。
一方、エレフはこれならば行ける、そう確信しているのか自信ありげな笑みを浮かべた。
「大丈夫、私に任せて下さい」
そういうエレフに任せた結果。それが、この海王類の巣……凪の海を進む事だったのだ。
どういう事か、と言えば、これもやはり至極簡単な話で、リラの悪魔の実の能力を扱い、普段ならば進めないであろう凪の海をいつもより少しゆっくりと進んでいくというだけ。
どうしてこんな事が可能か、それは直ぐにでも分かるのだろう。
そうこうしている内、ーー海王類は、彼女達の前に一度に何体も現れた。
「リラ、戦闘の時間ですよ。……と言っても、相手は海王類ですから、その程度の相手に技をかける必要は無いでしょう?」
「勿論よぉ。さぁ、早く始めましょ!」
その会話と同時に、戦闘の火蓋は切って落とされた。
エレフは一言、
一方リラは控えていた蛇が絡みついている剣を鞘から抜く。そして、その流れで船の縁を蹴り、船の外へ飛び出した。
「うらぁっ!」
「はぁっ!」
叫んだのは同時。
リラとエレフはそれぞれ正反対の方向に、しかし動きは全くと言っていいほど同じに、横一線に剣を振るう。
すると、どういうことだろう、ほぼ同時にそれぞれの剣からは衝撃波が放たれ、眼前の敵、海王類は一斉に喉の辺りから血を流し、倒れていく。
鮮やかに舞うその紅は、船にかかる事こそ無かったが、しかし二人の実力を見せつけられたのには違いなかった。
「食料、確保です」
そう言ってエレフは倒れていく海王類の内一匹に網を投げて捕らえる。と言ってももう死んでいるも同然の為、恐らくはある程度引っ張りあげて保存用にバラすつもりなのだろう。
そう言う事ね、とどこか納得したような表情をしたリラは、それを手伝う事にした。
その日の夕食は、出来るだけ残っている食料を駆使しつつ、こっそりと今日取れた海王類の肉尽くしだった、と此処に記しておこう。
……あれ、未だに原作キャラ出てきてない、よねこれ。
じ、次回こそは出したいですね!! (願望)