「よかったなー、お前! 飯食わして貰えてなー!」
上からかかるその声に、ふとその場に居る四人は上を見上げる。其処には、赤いベストと麦藁帽子を被った青年が、
青年は、尚も笑いながら、さらりとサンジを海賊へと勧誘の言葉をかける。エレフとリラがサンジ達へ目を移せば、彼等は困惑したような表情を浮かべていた。
「へぇ、お前海賊なのか……。なんでまたこの店に砲弾撃ち込んだりなんかしたんだ」
時は少しばかり経ち、青年が勧誘についての説明をし終わった頃。サンジのその言葉を背にして、エレフとリラの二人はクリークの一味の戦闘員、ギンと多少の世間話を交わしていた。
そうは言っても、三人とも青年二人の会話が気になるようで、傍から見ればそれは対面しつつも黙りあってるだけに近く、何を思い立ったのか、ギンが二人に口を開ける。
「海賊なんだろう? 目的はあんのか?」
「ワンピースを目指してる。"
問いに即答をした青年の瞳は本気そのもので、会話に割って行けずに、ただ眺めていたエレフ達もどこか心打たれるところがあったのだろう。ギンが忠告しているを遮るように、口を割った。
「「あら、私達の目の前でそれを言うのですか?」」
エレフとリラで多少の差はあれど重なったその声は、その場にいた他の三人の視線を一身に受ける。
それを見て、誰か話し始める前に、とエレフは説明口調に続けた。
「私達は"
「あーあ、またエレフお節介な癖が出たわねぇ……。まぁ、今回は特別よぉ、私も乗ってあげる」
にこり、笑んだ二人に、青年は嬉しそうに笑いを返し、質問を口にした。
質問の内容は「いや、やっぱやめる!」。そう、青年はなんとも甘そうな誘いには乗ら無かったのだ。しかし、その後ギンに向き直って何か知っているのか、と問う。
どういうことだろうか、そう二人が意図を考えたのだが、エルフの感か、本能だろう、と言う二人の小声での会話で決着が着いた。
「ふ、……いや、ただ忠告だけしておきたかったんだ。じゃあな」
青年とギンの会話が終わった頃合いに、小さく笑いを零しギンは小舟に乗り込む。青年二人とと少しだけ言葉を交わせば、来た時にも乗ってきたのだろうその小舟を進ませた。
「なーに、怒られる理由と証拠がねェ」
進ませる直前。そう言って皿とスプーンを海へと捨てたサンジのその笑顔につられるように、エレフとリラも微笑みを浮かべて見送った。
その後、バラティエのオーナーの怒号が飛ぶが、それはまた別のお話で。
エレフとリラの二人は、青年二人がバラけるのと一緒に、食事を再開しようと店内へ戻って行った。戻って直ぐ、サンジがおわびと称しフルーツと食後酒を持ってきたので、二人は困惑しつつもそれに口をつける。
味は最高に美味しかったらしい。
「なんだか楽しかったですね、リラ」
「そうねぇ……次は何処に行こうかしら?」
自分達の船の上。会計を済ませ店を後にした二人はゆっくりと船を進めていた。
「そうですね……あ、ここなんてどうでしょうか。のどかでゆっくり出来ると思うのです」
「ここは……良いわねぇ! 賛成よ。ゆっくり向かいましょう?」
「ええ、そうですね。ココヤシ村……楽しみです」
相談の結果、指し示されたのは近くの村。
その村にはある海賊が居座っているなど知らずに、またゆっくりと船の指針を変えたのだった。
と、いうわけで山場無く終了しちゃいましたバラティエ編。
これでいいのか、いいのかこれで。
本当は凄く戦闘シーン書きたいんですが、オリジナルエピソード多めで行きたいのです。というかこの二人何がしたいんだよ(エレフの帰郷の仕方探索の旅です)。
ここまでで原作では約四十五話。
それがたった四~五話に収束しちゃいました……。(こうでもしないと新世界編とか二年後とか相当先になる為なんですがね!!)
以上、草薙でした!!
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6/26 17:41 誤字を修整