迷い込んできた存在   作:堕ちた人間

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遅れてしまって申し訳ありません。受験勉強で忙しかったです。申し訳ありません。


配牌

ピウン、ピウン。」深い闇夜にサイレンの音が心を掻き毟るように鳴り響いている。そのサイレンの大元である管理局員達の顔にも焦りや戸惑いの表情が見え隠れしている。そんな局員としては減点対象になりそうな動揺も当然と言えるだろう。なぜなら、今殺人劇が起きているのであるから。ここで大切なのは殺人事件が起きたことでは無い。殺人事件が起きていると解っていながら、それを未だに管理局が止められていないことである。そんな焦燥と混乱が入り混じった光景に侵入者が現れた。それは黒塗りの民間車である。しかし、それにも管理局のランプがついていることから、管理局員の私用車だと解り中から出てくる人物は管理局員であると周りの人間は予想していたが中から真っ先にでてきたのは6歳前後の女の子であった。

「予想以上に混乱してますね。管理局員としてはあるまじき状態ですね。」少女が冷静な口調で淡々と呆れた様子を見せた。すると、車の運転席からは金髪の、後部座席からは栗色の髪の、20代前半程の女性二人が降りてきた。

「当たり前ですよ。こんな大規模な殺人事件なんて管理局員だって滅多に遭遇することなんてないんですから。」

「せやで、この人たちだって一生懸命に対応しとるのにそんな言い方は無いんやないか。」女性二人が少女の言ったことに注意を促すと、少女はまたも冷静な口調で話し始めた。

「普段から訓練は何のためにしているんですか。こういう時にきちんととした結果を出せることが大切なんでしょう。それにそんな言い訳染みたことを聞きたいわけではありません。そういう御託は結果をだしてからにしてください。経過に結果が付属するのではなく、結果に経過が付属するんです。貴方達はここで人が殺されているということが解っているんですか。死んだ人は帰ってこない。それは貴方達が一番よくわかっているでしょう。守れなきゃ意味がないんですよ。訓練なんていくらしたって。」少女の言葉を聞くと二人とも思うところがあるからか沈痛な面持ちで頷いた。

「それよりも早く行きましょう。一刻を争う事態なんですから。」少女が冷淡に告げると二人は無言で頷いた。

               【閑話休題】

そこは異様だった。周囲に血の臭いがまき散らされているが、それよりもこれだけの死の臭いがするにもかかわらず、死体も怪我人の類もいないのである。そこにあったのは赤黒い汚泥の様な粘液だけだった。それを一つ遠くから見ている集団が居た

「それで、どうするつもりですか。」

「本当ですよ。本当なら何日もかけて念入りに準備して実行に移すつもりだったのに。まさか打ち合わせをした次の日に起きるなんて。でもまあ、無策という訳ではないのでご安心を。といっても、賢策とは言えませんがね。」少女は苛立ち気に愚痴染みたことを呟いたあと、気遣うように声をかけた。

「策ゆうても、あれじゃ近寄れんで。何をする気や。」はやては面倒くさいと言った感じに問いかけた

「まず私が突っ込んで、スキルを使用不能にします。その後フェイトさんが相手を取り押さえてください。はやてさんはここで待機していてください。万が一私が無力化できなかったか、或いはフェイトさんが取り押さえるのに失敗した場合は即座に周りの管理局員に避難命令を。貴方も提督の地位を持っているんですから、それぐらいの権限は持っていますよね。」少女がそう確かめると、はやては頷いた後、問いかけてきた。

「できるはできるで。その前に二つ聞きたいことが在るんやけど、ええか。」

「どうぞ。」はやての問いかけに少しばかり、やはりという顔して少女は頷いた。

「まず無力化なんて本当にできるんか。それをやってあの子の体は大丈夫なんか。それと、あの子も随分と疲れ気味や、なのになんで回収が行われんのや。見たところ歩くのもきついと言った感じややのに。」これを聞いた少女は少し驚いたような顔をして答えた。

「少し驚きました。まさか、あんな手のつけられない、下手したら化け物なんて言われてしまうかもしれない存在の体の心配をするなんて。そうでしたね、貴女は腐っても管理局員でしたね。ましてや、あの子が只利用されているかもしれない、というなら尚更ですよね。一つ目については問題ありません。昔は人体に害が出るような危険な方法で無力化、なんてしていた時代もありましたが、今では安全確保用抑制装置《セーフティー》というものも開発されていて、スキル・アーツに関わる人間なら無効化方法の一つや二つは身につけています。二つ目についても驚きました。貴女がそこまで頭が回るとは思いませんでした。そうでしたね、あなたは腐っても提督という地位についているんですからね。それ位あたりまえでしたね。それとも昔の自分と重なりましたか。」少女の言葉に真っ先に反応したのははやてではなく、フェイトだった。彼女は慌てて声を荒らげそうとしたところを飲み込んで言ってきた。

「貴方……。」それを少女は遮った。

「はい、ストップ。貴方の言いたいことは大体察しがつきます。しかし、私はあなたに癇癪を起こさせる為だけに今の様な事を言ったわけではありません。私が言いたいことはただ一つ八神はやてさん、貴女はは自分の感情を表に出しすぎるということです。端的に言えば、感情的になりすぎるということです。貴女が機動六課を設立した理由には貴方の正義感まがいな感情が多分に含まれているという話を伺っています。機動六課解散後もまた、他から指揮官として引く手数多だったのにも関わらず、貴方は元のフリーの捜査官に復職したと聞いています。その理由もまた貴方の自信喪失という悪い言い方をすれば身勝手な理由だったと聞いています。貴方はあまりにも感情的にきらいがあるようです。それを今のうちに捨て去ってくださいと言っているんです。」少女はピシャリと言い離すように忠告を言った。すると、それに対してフェイトが言い返そうとするところを止めてはやてが話し始めた。

「カリアちゃん、あんたの言うことはもっともな話や。うちには感情的になりすぎるきらいがある。せやけど、私だって私なりに一生懸命にやってきた。それがわからない人やないやろあんたは。こんな話をを持ち出したンは私が感情的になる理由がこれからに関係するからやろ。いい機会や、この際だから聞かせてもらう。…(あんたはどこまでわかっとるんや)。」はやての答えにカリアは珍しく返答するのに数秒間を空け話し始めた。

「それを今話すわけにはいきません。私は確かに貴方達に話していない部分が有ります。しかし、それをこの場で話すわけにはいきません。」

「いまは無理っちゅーことは後で話すつもりか、或は話すかもしれん、もしくは自分から話す機会を持たんでもわかってしまうこと、ちゅーことか?」

「鋭いですね。でもまあそろそろ時間切れのようです。」「ウアーーーー」カリアがそういうとほぼ同時に能力者が激しく動き始めた。

「では、ミッションスタート《作戦開始》。」カリアがその場を跳び出し最初の戦闘が始まった

 

 




だらだらと話してしまいました。よかったら、ご意見、ご感想よろしくお願いします。
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