μ'sバトルスタート!   作:『シュウヤ』

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これポケモン新作発売までに、完結できると思います?


第36話 二人目の四天王

手持ちのポケモンを回復し、二つ目の部屋へと入った穂乃果。

「お、ミカに勝ったんだ。やるじゃん!」

そこに、フミコが待っていた。

「二人目は、フミコなんだね」

「そうだよー。私も全力で闘うつもり。だから、審判さんよろしくね」

フミコの言葉に、審判は頷いた。

「それでは、四天王・フミコ対チャレンジャー・穂乃果のバトルを始めます。使用ポケモンは、お互いに六体のフルバトルです」

所定位置についた二人は、それぞれボールを掴む。

「ロズレイド、ファイトだよっ!」

「お願い、エレキブル!」

「ロズレイ!」

「キブル!」

最初のポケモンが、対峙する。

「電気タイプか……。あんまり相性はよくないけど、ロズレイドなら行けるよ!」

「レイ!」

颯爽と攻撃態勢に入るロズレイド。

「リーフストーム!」

「かみなりパンチ!」

飛んで来る若草の嵐に、エレキブルは電撃を纏った拳をぶつける。相殺こそしたが、その威力に押し負けやや地面を滑るエレキブル。

「凄い威力だね。エレキブルが押し負けるなんて」

「えへへ。ずっと一緒に旅してきた、仲間だからね!」

穂乃果のはにかみに、ロズレイドは深く頷く。

「ロズレイッ!」

「よーし! ロズレイド、ヘドロばくだん!」

「10まんボルト!」

空中でぶつかり、爆風を吹き散らす。

「攻めるよ、エレキブル!」

「キブルッ!」

エレキブルは砂塵が覆うタイミングで、ロズレイドへ肉薄する。

確かにロズレイドからは見えなかったが、穂乃果からはその様子がよく見えていた。

「しゃがんで!」

「ほのおのパンチ!」

「ッレイ!」

間一髪の所で、エレキブルの攻撃は空振りに終わった。

「くっ……、一旦退いて!」

「逃しちゃダメだよ! リーフストーム!」

「ロズレイッ!」

ロズレイドのリーフストームはエレキブルを捉え、空中へ吹き飛ばした。

「キブルゥ⁉︎」

「ヘドロばくだん!」

踏ん張りのきかない空中で、体勢の立て直しを図っていたエレキブルに、追撃が襲った。

「エレキブル、戦闘不能! ロズレイドの勝ち!」

「やったぁ! 凄いよロズレイド!」

「ロズ!」

エレキブルをボールに戻したフミコは、

「あの攻撃を躱されるなんて、思わなかったよ。以心伝心だね〜」

「うん! 私達、気持ちは一つだよ!」

「ホント、穂乃果はいつでも楽しそうだよね。ちょっと羨ましいな」

しみじみとした言葉に、

「フミコは、楽しくないの?」

「んー、楽しいけど、穂乃果には勝てないかな」

「そうなの?」

「だって穂乃果、単純だもん」

「うえぇ⁉︎ 酷いよ!」

「あはは、冗談だって。こうして穂乃果とバトルできてるってだけで、私は充分楽しいよ!」

ヒデコは屈託なく笑うと、ボールを放る。

「シビルドン!」

「シビビ!」

現れたポケモンに、穂乃果も再度気を引き締める。

「ロズレイド、リーフストーム!」

「かえんほうしゃ!」

放たれたロズレイドの攻撃は、アッサリと燃やし尽くされてしまう。

「炎タイプ……! これは、ロズレイドじゃ不利だね……。一旦戻って!」

シビルドンの技を見て、穂乃果はすぐにロズレイドをボールに戻した。

「ムーランド!」

「ワウゥ!」

「すてみタックル!」

いきなり全力で突貫を仕掛けるムーランド。

「10まんボルト!」

それを迎撃しようと、シビルドンは電撃を放つ。

「あなをほる!」

ムーランドは進路を、斜め下に変える。電撃は地面にぶつかり消える。

「凄いダイナミックな避け方だね……。でも、シビルドンの特性は《ふゆう》だから、地面タイプは当たらないよ?」

「それは、いつも通り!」

穂乃果としては、何度も経験してきた状況。ただ、それを知らないフミコは首を傾げる。

「飛び出して!」

「ワウッ!」

地面から飛び出し、シビルドンも飛び越えるムーランド。それを追って、シビルドンの首が上を向く。

頂点を迎えたムーランドは、落下を始める。

「ばかぢから!」

「ワウゥッ!」

そこから、全力でシビルドンを叩き伏せた。

「シビ……ッ!」

一撃では倒れなかったシビルドン。だがダメージは甚大に見える。

「技を連携してくるなんてね……。やる事なす事、規格外っていうか……」

やや呆れ顔を覗かせるフミコ。穂乃果としては、あまり特別な事をしている自覚は無かったのだが。

「でも、まだシビルドンは負けてないよ。10まんボルト!」

「躱して!」

ムーランドは左右のフットワークで、電撃を回避する。

「普通に避けるの……⁉︎」

破天荒な立ち回りを見たせいか、本来の立ち回りに意外性を感じてしまうフミコ。

「すてみタックル!」

「ワウゥッ!」

全力の突貫。直撃。シビルドンはフミコの後方まで吹っ飛び、壁にぶつかって止まった。

「シビルドン、戦闘不能! ムーランドの勝ち!」

「お疲れ、シビルドン」

ボールをしまったフミコは、

「気をてらった行動をしたかと思えば、素直に攻めてくる……。掴み所が無いなぁ」

「いやぁ、穂乃果はただ、この瞬間を全力で闘ってるだけなんだけど……」

「それが、穂乃果のバトルスタイルを生み出してるって事だね。強いわけだ」

フミコはどこか納得したように頷く。

「だからって、負けるつもりはないからね?」

「ドンと来いだよ!」

フミコの三体目は、

「ダース!」

「サンダース……!」

「素早い動きができるのは、こっちも同じだよ! 10まんボルト!」

サンダースは俊敏な動きで、ムーランドに電撃を浴びせる。

「ワウッ……⁉︎」

「ムーランド⁉︎」

不意に、ムーランドの動きが不自然に鈍った。

「これって……麻痺⁉︎」

「もう一度10まんボルト!」

素早さを奪われたムーランドは回避できず、電撃の餌食となってしまう。

「このままじゃ、ただやられるだけだ……。ムーランド、戻って!」

穂乃果はムーランドを戻し、

「ロズレイド!」

「ロズレイ!」

アロマセラピーをすべく、ロズレイドを繰り出した。

「……やってくると、思ったんだ」

「アロマセラ……⁉︎」

フミコが漏らした呟きが、穂乃果に聞こえた。

「そんな隙は与えないよ! ボルトチェンジ!」

消耗したロズレイドは、飛んで来た電気のリングを食らう。

「ロズ……ッ!」

ボールへ戻るサンダース。続いてフミコは、

「れいとうビーム!」

「ターン!」

繰り出した四体目に、いきなり指示を飛ばす。

即行で繰り出された攻撃は、的確にロズレイドを射抜いた。

「ロズレイド、戦闘不能! ランターンの勝ち!」

フミコが繰り出したのは、ランターン。

「うぅ……お疲れ様、ロズレイド」

なす術なく倒されたロズレイドを労い、

「……よく、ロズレイドの覚えてる技が分かったね」

「ロズレイドを見て、ムーランドが麻痺して、その時にロズレイドを出したからもしやと思ったんだよね。うまくいってよかったよ」

「…………」

目の前の友達が、強敵だという事実を再認識する穂乃果。

「ダグトリオ!」

気持ち新たに、次のポケモンを繰り出した。

「ダグトリオか……。ま、電気タイプが効かないから当然だよね」

「ここから巻き返すよ! ダグトリオ、じしん!」

「ターン……!」

ダグトリオの一撃を、ランターンはしっかりと耐える。

「くっ……強い……!」

「ランターン、ねっとう!」

「! その技は、海未ちゃんも使ってた……!」

そもそも地面タイプのダグトリオには、水タイプは相性抜群である。

かなりのダメージを負ったダグトリオ。さらに、

「ダグ……ッ⁉︎」

「火傷になっちゃった……!」

「よーし、ランターン! 一気に決めるよ! ねっとう!」

「ターン!」

一直線に肉薄する煮えたぎる水は、

「ダグトリオ、ストーンエッジ!」

地面から突き出した岩石の壁に阻まれた。

「えっ……⁉︎」

防がれると思っていなかったのか、フミコは一瞬思考が止まる。

「ダグトリオ、じしん!」

「ダグ!」

再び揺れる地面。だが火傷を負ったダグトリオでは、攻撃力が足りない。

「まだまだ終わらないよ! あなをほる!」

攻撃が終わった直後に、地面に潜るダグトリオ。

「ダグ!」

「ターンッ……!」

徐々に追い詰められるランターン。

「くっ……凄い猛攻……! こうなったら……ランターン、みずびたし!」

「ダグトリオ、じしん!」

ダグトリオの頭上から水滴が降り注ぎ、それと同時に決定打となる一撃がランターンを襲った。

「ランターン、戦闘不能! ダグトリオの勝ち!」

「お疲れ、ランターン。後は任せて」

一方穂乃果は、ダグトリオが受けた技が気になっていた。

「ダグトリオ、平気?」

「ダグ!」

「ダメージを受けてない……? 技が失敗したのかな?」

首を傾げながらも、とにかく相手を倒した事は事実なので気合いが入る穂乃果。

「ダグトリオは、電気タイプが効かない……。火傷はしちゃってるけど、このまま押し切れる……!」

「そうはいかないよ! サンダース!」

「ダース!」

「ダグトリオ、じしん!」

揺れる地面が、サンダースを襲う。

「電気タイプを使う以上、地面タイプは対策しないとね? サンダース、でんじふゆう!」

サンダースの足元が帯電したかと思うと、その身体が浮き上がった。

「えっ、何それ⁉︎」

空中にいるサンダースには、ダグトリオの攻撃は届かなかった。

「さあ、10まんボルト!」

「へっ?」

地面タイプのダグトリオに電気タイプの技を撃つなんて、何かを勘違いしたのかと思った穂乃果。だがさらに驚くべき現象が、すぐに起こった。

「ダググ……ッ⁉︎」

電撃が、ダグトリオを襲ったのだ。

「どうしてぇ⁉︎」

穂乃果が唖然とする間に、

「ダグトリオ、戦闘不能! サンダースの勝ち!」

ダグトリオは倒れてしまう。

「ふふ、さっきランターンが使ったみずびたしって技は、相手のタイプを水タイプに変えちゃうんだよ」

「ええ⁉︎ そんな技が……⁉︎」

「地面タイプだからって、電気タイプに勝てるわけじゃないって事だよ!」

思わぬ戦法に、穂乃果は唸る。

「ダグトリオがアッサリと……。油断、してたのかも。ーーもう、しない。絶対に、勝つ!」

そう言って、もう一度ボールを掴む。

「ムーランド!」

「ワウッ! ……ッ」

やはり麻痺が影響しているのか、ムーランドの動きは鈍い。

「そんな状態じゃあ、勝てないよ!」

「絶対に勝つもん! ムーランド、あなをほる!」

地面に潜るムーランド。

「だから、今は当たらないって…………っ!」

言葉の途中で、何かに気付いたフミコ。

「サンダース、下がって!」

「ばかぢから!」

「ワウゥッ!」

地面を突き破り、真上に飛び出したムーランド。間一髪で、サンダースは後方へ回避した。

「避けられた……!」

「危なかった……。麻痺して素早さが下がってなかったら、食らってたかも……」

冷や汗を拭ったフミコ。しかし、一息つく暇はなかった。

「すてみタックル!」

すぐに突貫を仕掛けてくるムーランド。

「素早さの下がった状態で正面から突っ込んでも、不利なだけだよ? 10まんボルト!」

「ワイルドボルト!」

「ワウゥッ!」

ムーランドはそこから電撃を纏い、サンダースの攻撃を流す。

「なっ……同じタイプの技で、威力を抑えてるの……?」

「もう一度すてみタックル!」

「ワウウウウゥッ!」

サンダースの電撃をかいくぐり、ムーランドは全力でぶつかった。

吹っ飛ぶサンダース。しかし、ムーランドも勢いを止め切れずに地面を滑った。

「サンダース、ムーランド共に戦闘不能! よって引き分け!」

審判の旗は、同時に振られた。

「お疲れ、ムーランド」

「頑張ったね、サンダース」

それぞれボールにポケモンを戻し、

「まさか、あそこまで執念の攻撃を仕掛けてくるなんてね。絶対に倒せたと思ったのに」

「最後まで諦めない。だからだよ!」

「やっぱり、穂乃果らしいね。……褒めてるよ?」

「最後のそれ、いらないでしょー!」

フミコはクスッと笑う。

「さ、私の五体目。本当は使わないポケモン。……強いよ?」

「穂乃果のポケモンだって、強いんだから」

二人は同時に、ボールを放り投げる。

「ムクホーク!」

「エレザード!」

「ホーク!」

「ザード!」

お互いのポケモンは、睨みをきかせる。

「でんこうせっか!」

先に動いたのは、ムクホーク。俊敏な動きで、エレザードに迫る。

「ハイパーボイス!」

エレザードは近づかせまいと、大声で衝撃波を巻き起こす。

攻撃が不発に終わったムクホークは、上昇して距離を取る。

「そうはいかないよ! エレザード、かみなり!」

「ザァード!」

ムクホークの頭上で黒雲立ち込め、

「ムクホーク、でんこうせっか!」

落雷の前に、ムクホークは再び接近する。

「ザードッ……!」

威力は低いながらも、一撃にたたらを踏むエレザード。

「ここで叩く……! インファイト!」

ムクホークの打撃の応酬。その全てがエレザードに吸い込まれていく。

「よしっ……これはいいダメージになったはず……!」

手応えのある一撃に、穂乃果は拳を握る。

「その素早さで動き回られるのは、厄介だね……。エレザード、エレキネット!」

距離を取る前に、ムクホークにスパークするクモの巣のようなものが絡みついた。

「ホーク⁉︎」

ムクホークの羽ばたきが、若干鈍る。

「まさか、素早さを下げる技……⁉︎」

海未とのバトルで、似たような光景を見ている穂乃果。

「ご名答! これ以上撹乱されるのは困るからね。今度はこっちが決める番だよ! かみなり!」

「ザァードッ!」

「でんこうせっかで躱して!」

諦めず即決で指示を飛ばした穂乃果だったが、ムクホークの初速が一呼吸遅れた。結果、落雷の衝撃が全身を駆け巡った。

インファイトを撃った反動で下がってしまった耐久。そこに襲った相性抜群の一撃は、ムクホークの体力を奪い切るのに充分すぎる威力だった。

「ムクホーク、戦闘不能! エレザードの勝ち!」

墜落したムクホーク。

「よく頑張ったね、ムクホーク。後は任せて」

若干の悔しさを覗かせて、穂乃果はボールをしまった。

「私達の本気、受け取った?」

フミコの声を聞きながら、穂乃果は次のボールを持つ。

「……うん。凄く強い。……でも、私は勝つ! そう信じてるから!」

そして、リザードンを繰り出す。

「リザードンなら、きっとやってくれるって!」

「グォッ!」

「最初のポケモンだもんね……。信頼度はピカイチって事か」

「リザードン、かえんほうしゃ!」

放たれた熱線は、

「ハイパーボイス!」

衝撃波に相殺される。

巻き起こる噴煙。一瞬お互いの姿が見えなくなり、その煙が晴れた時、

「グオォ!」

リザードンは、エレザードの目の前にいた。

「ザード⁉︎」

「ドラゴンクロー!」

強力な一撃。

「エレザード、戦闘不能! リザードンの勝ち!」

流石に限界を迎えたのか、倒れるエレザード。

エレザードをボールに戻したフミコは、

「何の指示もしてないのに、距離を詰めてくるなんて……」

素直に驚く。

「これが、穂乃果とリザードンの絆って事なんだね。……それを倒してこそ、って事も分かった」

フミコも、最後のボールを手に取る。

「ライボルト!」

「ラァイ!」

「最初から全力だよ! メガシンカ!」

フミコのキーストーンと、ライボルトのライボルトナイトが反応した。不思議な光が四散した時、

「ラアァァァァァイッ!」

ライボルトはメガライボルトへとメガシンカしていた。

「メガシンカ……!」

そんなフミコを見て、穂乃果も右手も左手首に伸びる。

「それなら私も、それに応える!」

穂乃果のメガリストバンドと、リザードンのリザードナイトXが反応した。不思議な光が四散した時、

「グオォォォォォォッ!」

リザードンはメガリザードンXへとメガシンカしていた。

「これが、穂乃果のメガシンカ……! あの時のヒトカゲが、こんなになるなんて……」

メガシンカしたリザードンの迫力に、フミコは若干押される。

「ラァイ!」

それを、ライボルトが一喝した。

「……分かってる。絶対に勝つよ!」

「ライ!」

「10まんボルト!」

「かえんほうしゃ!」

電撃と熱線が、空中で相殺する。

「ライボルト、ほうでん!」

「グォッ⁉︎」

煙舞い上がる内に接近を試みていたリザードンは、攻撃を食らって身を退いた。

「そう上手くはいかないか……」

二度目には対策を講じられた穂乃果は、呟く。

「10まんボルト!」

「フレアドライブ!」

ライボルトの攻撃に、穂乃果は技をぶつけて立ち向かう。

「グオォ……!」

威力に打ち負け、後方に弾かれるリザードン。その様子強引な様子に、フミコは怪訝な顔をする。

「私のバトルスタイルを、ぶつける! それで勝つ!」

しかし質問するより早く、穂乃果が声を上げた。

「穂乃果……」

「行くよ……! リザードン、げきりん!」

「グオォォォォォォ!」

溢れんばかりに気迫を纏ったリザードンは、ライボルトへ特攻を仕掛ける。

「近づかせちゃダメだよ! ほうでん!」

「ラァイッ!」

襲いかかる電撃を、全身で受け止めそして弾きながら、リザードンはライボルトへ迫る。しかし、既に技の勢いはかなり失われてしまっている。

「今だ! ライボルト、10まんボル……」

「フレアドライブ!」

フミコの声に重なり、穂乃果の鋭い指示が響いた。

「グオォォォォォォ!」

炎を纏い、急加速するリザードン。ライボルトに衝突し、何とか堪えるライボルトをジワリジワリと後退させる。

「これで最後だよ! ドラゴンクロー!」

「そこから別の技を……⁉︎」

リザードンは両腕を振り上げ、

「ライボルト、避け……!」

「グオォォォォォォォォォォッ!」

全力で振り下ろした。

衝撃が巻き起こり、爆風が穂乃果とフミコまで届く。

「ライボルト、戦闘不能! リザードンの勝ち! よって勝者、チャレンジャー、穂乃果!」

フィールドには、倒れ伏すライボルトの姿。

「…………はー、負けちゃったかー。やっぱり穂乃果は強いね」

やれやれと首を振ったフミコは、穂乃果へ歩み寄る。

「おめでと、穂乃果」

「フミコ! ありがとう!」

「穂乃果の想い、何となくだけど伝わってきたよ。きっと、ヒデコにも勝てるかもね」

「きっとじゃないよ、絶対だよ!」

「あははっ! 穂乃果らしいね」

フミコの声を背中に受け、穂乃果は二つ目の扉をくぐった。残る四天王は、二人。

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