八幡と、恋する乙女の恋物語集   作:ぶーちゃん☆

103 / 117


ハッピーバースデーいろはす!(フライング)






お気に召していただけたようでなによりです

 

 

 

「……マジでまた買ってしまった……」

 

 この俺が一人で女性へのプレゼントを購入するのなんて、実に四ヶ月ぶりくらいの珍事だろうか。

 一月、雪ノ下の誕生日プレゼントは由比ヶ浜と買いに行ったし、三月の大イベント、世界の妹 小町の誕生日のお祝いの品は雪ノ下と由比ヶ浜と三人で行ったわけだから、訝しむ店員の目に晒され、一人苦しみ悶えながらもなんとかプレゼントを選びラッピングまでして貰ったというのは、やはり雪ノ下達へ贈ったあのシュシュ以来という事になるのだろう。

 

「……はぁ、まさか俺が一色の誕生日プレゼントを一人で買いに来ることになるとはなぁ……」

 

 一人でプレゼントを買いに来た珍事と、あの一色へプレゼントを贈るという珍事。そんなふたつ重なった珍事のあまりの珍妙さに、苦笑しながら独り言をぽしょりと呟き、可愛くラッピングされたプレゼントを眺める。

 

 

 明日四月十六日は、我らが世界の後輩 一色いろはの誕生日である。休み明けである明日月曜日は部室でサプライズパーティーを開くらしい。

 一色クラスの人気者になると、誕生日ともなると友人達(♂)の誘いで忙しいのかも知れないが、タイミングのいい事に今年は十六日が月曜日。つまり前日である今日はみんな大好き日曜日なのだ。

 平日の誕生日当日よりも、休日である今日の方が友人達(♂)に盛大に祝われている可能性が高く、今ごろはイケメンリア充な野獣の群れに囲まれて、か弱い子羊ちゃんは一人ヒャッハーとパリピしている事だろう。

 

 そのため昨日の土曜日は雪ノ下達に引っ張り出され、雪ノ下へ贈ったピンクのシュシュ、由比ヶ浜へ贈ったブルーのシュシュとお揃いになるよう、一色へは一色をイメージした際に一番ピンときたオレンジのシュシュを購入した。もちろん、雪ノ下達に贈ったのと同じ物を雪ノ下達の前で買うのは流石に気恥ずかしかったため、あいつらに見られないようにステルスを駆使してこっそりと、である。

 

 そう。俺は昨日、しっかりと一色へのプレゼントを用意したはずなのだ。したはずなのに、なんで俺はまた翌日に一人で買いにきちゃってるのん?

 自分でもおかしな事をしている自覚はあるのだ。だって、もうプレゼントは用意してあるのだから。それなのに、なぜかゆうべは満足出来ないままベッドへと潜りこみ、それからも悶々としてしばらく寝付けずにいた。

 

 

 俺のエゴであいつに押し付ける形となってしまった生徒会長という重荷。しかも偽物のアカウントを用意して、本来ならやらなくても良かったはずの彼女を騙してまでも、だ。

 それなのに、最近あいつ結構頑張ってやってんだよね、生徒会。最初は奉仕部におんぶに抱っこだったひよっこ生徒会長も、いつの間にか出来うる限り自分で……自分たちで仕事をこなすようになっていった。

 

 まぁそこは当然あの小悪魔IROHAである。なんだかんだ上手いこと言って、未だに俺をちょこちょこ利用していらっしゃるが。

 でもま、いつかの電車内で責任取れと命令されてしまった以上、一色が無責任にならない範囲でならば手伝うことも吝かではないと思っていた分、予想してたよりずっと頼ってこない一色の頼りになる姿に、最近では安心を通り越して感心さえしていたりする。

 

 だからこそなのだろう。罪悪感と安心感が入り交じる中でついに迎える、出会ってから初めての一色の誕生日。数ヶ月前から「わたしは四月十六日ですよ」などと無駄にアピッていた特別なこの日、このプロぼっちを自称する俺にしては珍しく、結構本気で祝ってやりたい、本気で喜んでもらいたい、……そんな柄にもない感情が胸の中で知らず知らず大きくなってしまっていたとしても、そう不思議な事ではないのだと思う。

 

 そう自分の中の可笑しな感情に納得のいく答えを見つけだせたとき思ったのだ。あんなに頑張っている可愛い後輩が誕生した日を祝う贈り物が、たかだか一個数百円のシュシュだけで良いのだろうか、と。

 それに気付いてしまった昨夜の俺は居ても立ってもいられなくなり、本日朝も早よからららぽへ単身乗り込んできた、というわけだ。

 

 

 なにを買うかも決めず、なるようになるさと訪れた千葉県民御用達商業施設。あれでもないこれでもないと各店舗を回って色々吟味し、ようやく満足のいく買い物が出来たと胸を撫で下ろす。

 小脇に抱えたラッピングに包まれたるは、女の子らしいお洒落で可愛いリュックサック。

 

 一色はスクールバッグ派なのだろうが、生徒会長という役職柄、書類やらなにやらで一般生徒よりも荷物が重くなったり、または他の荷物で両手が塞がることもあるだろう事を考えると、手に持ったり肩に掛けたりするスクールバッグよりも、両肩で背負うリュックのほうがずっと楽に通学できるはず。

 実際、クリスマスイベント会議前の差し入れ買い出しの時なんか、荷物で両手が塞がったあいつはスクールバッグの肩紐を無理やり両肩に掛けて背負ってたし。

 でもアレって肩紐短いから、背負いづらいし身動きも取りづらいんだよね。だったら通学用にリュックのひとつくらいあった方が便利だろう。

 なんだよ、このプレゼントひとつ贈るのに何かしらの理由付けがないと選ぶ事も買う事も出来ないという情けなさ。自意識高い系ぼっちさんの悪い癖!

 

 

 そしてあれこれ考えた末にプレゼントはリュックにしようと決めた際、ぶっちゃけ俺のセンスでイマドキ女子高生が喜んでくれるバッグを選ぶとか無理じゃね? ……なんていう不安も無くはなかったが、JKが喜びそうなリュックを抱えて毎日通学しているTHEイマドキJKのサンプル(由比ヶ浜)がいつも近くに居てくれたおかげで、リュックサックであれば多少の知識と自信が持てた。

 要は流行に敏感な由比ヶ浜みたいな女の子が持っているようなのと似たようなデザインであれば、同じく流行に敏感系女子の一色であれば喜んでくれるだろうとの公式が成り立ち、その目論見通り、あちこち探している内になかなか満足のいくキラッとエモい商品を見つけだせたのである。

 

 だが、それなりに満足出来るプレゼントを購入できてほくほくと満足顔な一方で、そこは流石に曲がりなりにも鞄である。シュシュと違ってかさばるかさばる。

 このかさばるプレゼントを抱えている姿を道行く人たちに見られるというのは、自意識が高い俺にはなかなか厳しいものがあるのだ。

 プレゼント用にラッピングされたかさばる荷物を小脇に抱え、にまにまと表情筋を弛めている目の腐った男の姿を想像してみて欲しい。アカン、これ完全にストーカーや。一方的に付き合っているつもりになってる被害女性への強制プレゼントや。

 

 

 自意識過剰すぎだろ。日曜日の混み合う商業施設なんかで、別に誰も俺なんて見てねーよ、ってのが現実なのだろうけれど、訓練されたぼっちの第六感がザワザワと騒いでいるのだ。あれー? 買い物中からなんか妙に視線を感じるぞー? と。

 おかしい……。道行く人たちにそんなにじろじろ見られる程、今日の俺はそんなにも気持ちが悪いのだろうか。目の腐ったキモ男が明らかに女の子向けの品物を見繕ってれば、そりゃじろじろ見られちゃいますよねわかります。

 

 そして俺は、店員さんに渡された紙袋の中に無理やり押し込めた可愛らしい荷物を胸に抱え、そそくさとその場を立ち去るのであった。

 

 

× × ×

 

 

「あ、先輩だ。おーい」

 

 えっちらおっちら人波を掻き分けて、ようやくららぽから脱出出来そうだと一息吐いていた俺の耳に、無情にも今一番聞きたくない声が後ろから届いてしまった。

 え、マジで? い、今はちょっと勘弁してもらえないでしょうかね。なにせ明日のサプライズパーティーに向けて買い出しに来た例の可愛いラッピングが、紙袋からちらちらと顔を覗かせているんですから。サプライズでプレゼントしようとしている前日に本人にバレてしまうとか、もう台無しもいいところじゃないですかやだー。

 

「ねぇせんぱーい、呼んでるんですけどー」

 

 いや、でも他人のそら似の可能性もある。そら似というか声だけだけど。大体、この世の中にはいったい何千何万の先輩と後輩という関係性を持った人々が存在する事だろう。そんな星の数ほど存在する先輩後輩の中で、たまたま知り合いの先輩と後輩が混み合う休日の商業施設で偶然出会い、たまたま後輩から先輩を呼び止める確率なんてのは、それはもう天文学的な確率ではないだろうか。ならばこれは単なる気のせいか勘違いの可能性の方が遥かに高──

 

「ちょっと先輩、そろそろ怒りますよー」

 

 ──って、そんな事ないですよねー。

 せんぱーい→いや、これは俺を呼んでいるわけじゃないはずだ→襟を掴まれてぐぇっ、なんていうテンプレ展開は八幡ももうお腹いっぱいですし、そもそも、まるで超人気声優さんのごときこの愛らしく甘ったるい声は、そこらのモブなんぞにそら似できるようなチャチな声なわけないだろふざけんな。

 

 くっそマジかよ……。これだからたまに外出すると碌な目に合わん。やはり自宅が最強か。

 これはどうしたもんだろうか。気付かなかったフリしてこのまま走り去るとかは無理。だってもう立ち止まっちゃってるし。だったらちょっと振り向いて軽く会釈だけして、そのまま何事も無かったかのように解散すればいいか。

 

 そうと決まれば話は早い。とっととこの難局を乗り切ってしまおう。

 可愛い荷物が少しでも隠れてくれるよう、決してヤツに気取られぬように紙袋の奥へとさらに押し込み、覚悟を決めて振り返──

 

「あ、やっと振り向いた。こんにちはでーす」

 

「ひぇゃっ」

 

「うっわ、第一声がそこまでキモいとかさすがです」

 

 うん。さすがに今の声は我ながらどうかと思う。すげぇキモかったよね。

 だがしかし、自画自賛? してしまうほど気持ちが悪い声を発してしまうのも致し方ない。なぜなら、振り返ったらすぐ目の前にいろはすの顔があったんだもん。

 声をかけられた当初は幾分か距離を感じたのだが、振り向くか逃げ出すか、荷物を押し込もうか背中に隠そうかとまごまごしているあいだに、いつの間にかめちゃくちゃ距離を詰められていたらしい。いろはす速い!

 

「……そりゃいきなりそんな近くに顔あったらびっくりしちゃうだろうが」

 

「いくら呼んでも先輩がこっち見ないのが悪いんじゃないですか。まったく、何度呼ばせる気なんですかねー。……はっ、もしかしてアレですか、可愛い後輩に名前を呼ばれることに快感を覚えちゃうタイプなんですか。何度も名前を呼んで欲しいが為に聞こえてても聞こえないフリして興奮しちゃうとかちょっと性癖がマニアック過ぎて無理ですごめんなさい」

 

「……いやなんでだよ」

 

 そもそもお前名前なんて一度たりとも呼んだことないからね? 俺のこと先輩って名前だと思ってるのかな?

 

 出会い頭のお断り芸に辟易していると、変質者から身を守るかのように自身の両腕をぎゅっと抱き締めつつ一定の距離を取っていた一色いろはが、不意ににんまりと微笑んだ。

 

「ふふ、休みの日にこんなトコで会っちゃうなんて超奇遇ですよねー。もしかして待ち伏せとかしてましたー?」

 

「お前がどこに出没するかなんて知らねーよ。店出ようと思ってたら後ろから声かけてきたのお前だからね?」

 

「なんですかもしかして今口説いてます? 俺はお前に気付かなかったのにお前は俺に気付いたんだな、お前実は俺のこと大好きなんだろとかアピっちゃってます?」

 

「一ミリもアピってねーよ……」

 

 休日に一色に会うなんていつぞやの千葉駅周辺以来だけど、会った早々この子ちょっと飛ばし過ぎじゃないですかね。息をも吐かせぬ連続お断りコンボとか、俺じゃなかったらそこのビルから飛び降りてるからね?

 

 常よりも幾分高いテンションに些か困惑しつつも、にこにこと楽しそうに俺をからかう後輩に思わず苦笑が漏れてしまう。くっそう、一色さんめ〜!

 

「……ったく」

 

 

 ──いつからだろうか。初エンカウントからしばらくの間は印象最悪だったこの後輩を、こうも可愛い後輩と認識するようになってしまったのは。今ではこのムカつくニヤニヤ面でさえも可愛く見えてしまうから不思議なものだ。まぁムカつくんだけどね!

 だからこそ、こんなにもこいつの誕生日を祝ってやりたくなっちゃったんだろうなぁ。

 

 しかし、ここでこいつの楽しそうな笑顔にこれ以上顔を弛めてしまうと、「なにニヤニヤしてるんですかね」から始まるであろう酷い罵倒と共に、三度お断りが待っていること必至。ぜ、絶対ニヤついちゃったりしないんだから!

 よし、決してこの小悪魔に弱みを見せないよう、意識を他へ移して、一色への微笑ましい気持ちから気を逸らしてみるとしようか。

 

 そこでまず俺が意識を向けたのは、一色の後方約十数メートル。俺を呼び止めたこいつが走ってきたであろう方向。

 今のこの状況は、実のところあまり好ましい状況ではない。その為ひとつ確認を取っておきたい事があった。

 

 今日は一色いろは生誕祭の前日である。つまりいろはすイブ。そんないろはすイブな日曜日、一色みたいな女の子が一人で商業施設をぶらぶらしているはずがない。確実にツレ(♂)、もしくはツレ達(♂)がいるはずである。しかも絶対イケメン絶対リア充。死ねばいいのに。

 それ故、この状況はあまり好ましいものでは無いのだ。誕生日をお祝いするという名目のもと、下心満載で目も心もギラつかせているであろう男そっちのけで、目の腐った見知らぬ男と楽しそうに話す女の子。これに気を悪くしないリア充イケメンなんて、世界広しといえども葉山くらいなものだろう。

 アレでしょ? イライラでドロドロな内心を爽やか笑顔で押さえ込んで、別にこの程度の事なんでもないけど? と余裕な態度を振る舞っておきながら、後々「ああいうのと喋ってるとこ見られると、いろはの評判落ちちゃうZE☆」とかって、白い歯をキラッと光らせながら言っちゃうんでしょう? っべー、想像しただけで殴りたい。

 

 それはそれで腹立たしい事この上ないのだが、まぁそんなのは慣れっこだし些末な問題でしかない。一番の問題は、俺に向けられるリア充男子からの悪意などよりも、一色の評判に関わるかもしれないという由々しき事態の方だろう。

 

 俺なんかと楽しげに話していると、一色本人だって裏で何を言われるか分かったものではない。下手したら後日おかしな噂だって立てられかねないのだ。

 なにせデート中の女の子が自分をほっておいて他の男──しかもカースト最底辺の男を優先しているというこのシチュエーションは、プライドが無駄に高いであろうリア充男子には耐え難い屈辱。奴等の嫉妬というのは、プライドが高い分、より根が深いのである。

 ならば早めに一色のツレの様子をチェックし、少しでも黒いオーラが噴出しているようならば早々に立ち去るべきだろう。

 

「……あれ?」

 

「どうかしました?」

 

「……あ、いや、女子……だな、と」

 

「は?」

 

 おうふっ……、いろはすの蔑んだ「は?」の破壊力ときたらッ……!

 

 おっと、一色のSっ気たっぷりな声音と眼差しに興奮げふんげふん硬直している場合ではなかった。

 どうせイケメンが青筋立ててニコニコしてんだろうと視線を送った一色の後方約十数メートル。だがしかし、そこで俺と一色の様子を窺っていたのはイケメンリア充などではなく、どことなく見覚えのある数人の女の子たちだったのである。

 まさか一色が女子と休日を過ごしているとは。しかもこんな日に。……失礼ながらとても意外。

 やー、それにしても一色のお友達ともなると、みなさんやっぱり可愛いんですねぇ。なんかみんな揃ってニヤニヤしているのが多少気になりますけども。

 

 すると、一色は一度振り返って俺の視線の先を確認し、あーと納得したように小さくうなずいた。かと思うと、一変怪訝な表情を浮かべてこちらを冷たく一瞥する。な、なんでしょうか一色さん。

 

「なんですか、もしかしてわたしの友達に色目でも使うつもりですか」

 

「ちげーよ……。だいたい俺のこの目で色目なんか使おうもんなら、泣きながら裸足で逃げられちゃうでしょうが」

 

「あー、それもそうですよねー」

 

「納得しちゃったよ」

 

 せめて少しくらいはシンキングタイム設けようよ。即答で納得されちゃうと、アレ? この子冗談で言ってるんじゃないのかな? って不安になっちゃうでしょうが。……え、冗談だよね?

 

「で、女子だとなにか問題あるんですか?」

 

「いや、一色って休みは男と遊んでるイメージしかなかったから。休日に遊ぶ同性の友達もちゃんと居んのな」

 

 しかもいろはすイブだし。

 まぁイブの件は口にしないけどね。一色の誕生日を意識してるって知られちゃったら、明日のサプライズが台無しになっちゃうし。

 

「いやいや、先輩はわたしをどういう目で見てるんですかね……。てかそれって立派なセクハラなんで謝罪と賠償を要求します。とりあえず土下座して、諭吉さん三人くらいで手を打ってあげてもいいですよ?」

 

「……す、すみませんでした……」

 

「ったく、今度先輩のわたしへの認識訂正を厳しくレクチャーしてやりますからね。覚えてやがれですよまったくもう」

 

「う、うっす……」

 

 やだ恐いわ? 一体どんな鬼講義が待ち受けているのかしら!

 

「それに、確かにわたしは一部の女子からはちょぉっとだけウケは良くないとは思いますけどもー。ちょぉっとだけ」

 

 大事なことだから二回言ったんですねわかります。

 

「でもわたしに同性の友達が居ることくらい、先輩だって知ってるじゃないですかー?」

 

 ……あ。そうか、なんかあの子ら見たことあんなぁって思ったら、まだ一色が一年のころ教室訪ねて行った時、一緒に弁当囲んでた子らか。あとプロムの撮影ん時も居たっけな。

 

「ああ、そういやそうだったな。いくら同性ウケ悪いっつっても、さすがに何人かくらいは居たんだった」

 

「ですです。同性どころか全人類にウケの悪い先輩とは違うんです」

 

「世界規模になっちゃったよ。まぁ否定はしないけど」

 

 クッ、さすがはいろはす。皮肉っても皮肉っても常にフルカウンターが返ってきやがる。一色のライフを1削ると、俺のライフは100削れるという理不尽さに泣けるぜ!

 俺弱点多過ぎだろ。全身ウィークポイントまである。

 

 

 しかし、ここでようやく一色からの怒涛の口撃ラッシュが一息付いたようだ。登場してからこっち、ずっと喋り続けてきたからねこの子。テンションマックス過ぎじゃないかしら。

 こっちは手に持った荷物のせいで、お前が現れてから気が気じゃないっつの。

 

 なので、会話に一息付いたこの隙を逃すわけにはいかない。一色にこの荷物を意識される前に、ここら辺でこの偶然の出会いイベントを切り上げさせてもらうとしようか。

 

「んじゃまぁ俺はそろそろ帰るわ。お前も早く友達んとこに戻ってやれよ。ほれ、待ってるみたいだぞ」

 

 そう言って、この機を逃すまいと即座に別れを切り出す。もちろん右手でシッシッを忘れずに。

 この迅速な行動は、確かに一色を早く遠ざけたいという思いからくるものではあるが、一色を早く友達の元に帰しちゃいたいという理由が他にもある。

 

「ほれ、早く行けって。なんかあの子たち、さっきからすげぇニヤニヤしてお前のこと待ってるし、なんか俺も居心地悪いんだよ」

 

 ……そう。なんかみんなしてすげぇニヤニヤしてんのよね。そんなに俺の顔が面白いのだろうか。

 まぁ当初懸念した一色に対する悪印象みたいなものは無さそうだから、安心っちゃ安心なんだけどね。可愛い後輩が嫌な思いをせずに済むのであれば、俺の顔が笑われるくらいお安いものだ。

 

 

 すると一色さん、「は? にやにや……?」とぽしょりと漏らし、ぐるんっと凄い勢いで彼女らの方へ振り向くと──

 

「……ぐぬぬっ、……あいつら〜、後で覚えとけぇ……!」

 

 などと、耳を真っ赤にして憎々しげに小声で喚き始めた。そんなに顔赤くしてまで、なにをそんなに怒ってるん? てかどれほど恐ろしい表情を友達に向けてんだよ。あの子たち、君の顔みてめっちゃ震え上がってるからね?

 

 ……それにしても、なんつーか一色とあの子らって──

 

「てかなんで先輩までにやにやしてるんですかねー。ちょーキモいんですけど」

 

 おっと、気を抜いてたらつい表情筋が弛んでしまっていたようだ。一色さん、友人達をガルルと威嚇してたから、しばらくこっち向かないかと思って油断しちゃってたぜ。

 

「ああ、いや……別になんでもねぇよ。……ただ、仲良さそうだなって思っちゃっただけだ」

 

 ──本当にこの子たち、仲が良さそうで何よりです。

 女子に嫌われてそうだとばかり思っていたこいつが、ちゃんと同性とも上手くやれてるんだなって目の前でこうして実感させられたら、先輩としては安心して思わず顔くらい弛んでしまうというものだろう。めざせ、友達100万人!! 

 ……生徒会長をすることになってしまった経緯を知っているからこそ、この光景に余計に安心してしまった。

 

「……へー、そですか。ま、そりゃ結構仲は良い方だとは思いますけどね。先輩がニヤニヤしてたのとソレが全く繋がりませんけど、ま、いいです」

 

 一色は、俺からの言い訳に未だ納得がいってないようではあるが、察しのいい彼女のことだ。俺の態度からなにかを察してくれたのか、渋々といった体ではあるものの、この件についてのこれ以上の追及は許してくれるよう。

 

 ……ふぅ、あぶないあぶない。下手に追及されて、可愛い後輩の幸せな学校生活に一喜一憂する優しい先輩……なんていう、俺とはあまりにも掛け離れた先輩像が浮き彫りにされちゃってたら、危うくそれをネタにまたからかわれちゃうところだったよ! ……こいつ、それはもう嗜虐的な小悪魔スマイルでニヤァッとするんだろうなぁ……。いろはす恐い。

 

「じゃ、あの子たち待ってるみたいだし、わたしそろそろ行きますね。……おしおきしなきゃですし」

 

 いろはすフレンズ超逃げてぇ!

 

「おう、じゃあな」

 

「はい、さよならです」

 

 

 ──これにて、この偶然の出会いイベントはようやく幕引きである。

 

 突然後ろから一色に声を掛けられた時はかなり焦ったし、休日ゆえ? なのかなんなのかよく分からんけど、謎のハイテンションでずずいと距離を詰められまくった時には、ああ、これはもう残念ながらプレゼントとサプライズがバレちゃうかもしれないなと覚悟したものだが、終わってみればごくごく平和でごくごく平々凡々な、日常のほんの一幕で済んだようでなによりなにより。

 未だニヤニヤを抑え切れずも些かびくびくしている友人達へと真っ直ぐ向かってゆく、ぷんすかと剣幕丸出しの一色の背中。そんな和やかな光景をなんとも微笑ましい気持ちで眺める事が出来ている現在の自身の心情を鑑みると、最初は迷惑極まりないと、本当に勘弁してくれよ、とうんざりしていたこの出会いも、終わってみればなかなか悪く無かったのではないだろうか。むしろ今では偶然出会えて良かった、なんて思えてしまうから不思議なものだ。

 

 

 そして俺は、とりゃっ! と飛び蹴り気味に友人達の中へ飛び込んでいった一色に向けて、誰にも聞こえないようぽしょりとこう祝福の言葉を贈るのであった。

 

 

「……おめでとさん。楽しいいろはすイブ過ごせるといいな」

 

 

 

 ………………っべーわ。こんなクサイ台詞は俺には似合わな過ぎる。ヤバイヤバイ、我ながら鳥肌立っちゃった!

 

 ちくしょう、雰囲気に酔ってついやっちまったぜ! こんな恥ずかしい黒歴史、家まで大事に持ち帰るわけにはいきませんね。でないと、夜ベッドに入った時に思い出して悶えちゃう!

 だからこんなこっ恥ずかしい記憶は今すぐ忘れて、可愛い後輩に背を向けとっととお家に帰りましょう。

 

 

 やはり俺が小悪魔な後輩の生誕イブを優しく見守るのはまちがっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、可愛い後輩を優しく見送り、一人静かにららぽの出口へとひた進む素敵な先輩 比企谷八幡、というこの構図。これで終わってくれるんなら平和なんだよなぁ……

 だがそうは問屋が卸さないのが、我らが小悪魔生徒会長、世界の後輩一色いろは様である。

 

「あ、そうだ、せんぱーい!」

 

 せっかく友人達の和の中へと入っていったというのに、彼女はふとなにかを思い出したかのように俺を呼び止める。

 

 ……えぇぇ、まだなんかあんのかよ……。嫌々振り向いてみたら、ぱたぱたとあざとい効果音付きでこっちに走ってきてるし。おいおいなんでまたこっち来ちゃうんだよ。また行っちゃうのかよ! って、お友達が困惑してんじゃねーか。

 さらに一色は、こちらに向かって小走りしながら、時折その視線を下の方──端的に言うと、俺が大事そうに抱えてる荷物へと向けている。

 うわぁ……うまく隠していたつもりだったが、目ざとい一色にはやはり見つかっていたのか……

 

「……なんだよ」

 

「やー、先輩に上手いこと煙に巻かれて、危うく聞こうと思ってた事を聞き忘れるとこでした」

 

「な、なんのことですかね、煙に巻くって……」

 

 クッ、さすが一色。友達をダシに使って、早急にお引き取り願おうと画策していた事に気付いてやがったか……!

 

「……んで、聞きたいことってなんだよ……?」

 

 ふぇぇ……、自分で言っといてなんだけど、全然聞きたくないよぅ……!

 これは本当にマズい。いやいやマズいなんてもんじゃない。

 このイヤらしい表情といいイヤらしい物言いといい、さらに決定的ともいえる、わざとらしくチラッチラと荷物に向けるこの視線といい、これは完全に俺がいま最も嫌がる事をしでかしてやろうと企んでいる人間の態度だ。

 しかしいくら聞きたくなかろうとも、一色の話を聞いた上であれこれ頭を働かせれば、もしかしたら奇跡的に上手く誤魔化せる可能性だってなきにしもあらず。であるならば、男たるもの聞きたくなくとも聞かねばならぬ時もある。

 

「ふふ、そんなに聞きたいですかー? しょうがないですねー」

 

 ……う、うぜぇ。聞きたくないことなど分かっている癖に、この後輩のこの態度である。

 

「ほら、先輩が休日に外出してるなんて超めずらしいじゃないですかー? なんか大事なお買い物でもしてたのかなー? もしかしてなにか特別な記念日に向けて、プレゼントでも買ってたのかなー? なんて思いまして」

 

 や、やはり来た……。てか、思ってたよりドストレートに放り込んできやがった……

 今日は日曜日。明日は自分の誕生日。そしてららぽで買い物していたらしい、そこそこ親しい先輩。一色いろは視点でこのシーンに出くわせたら、ここから導きだせる解答などひとつしかないではないか。

 

 もしかしたら上手く誤魔化せるかも知れないなどと甘い夢を見ていたが、いくらなんでもさすがにこれはもう無理だろ……。すまん雪ノ下、すまん由比ヶ浜、せっかくサプライズを計画していたのに、俺が血迷って二個目のプレゼントなんて買いにきちゃったせいで、ご本人様に全部バレちゃったよ……。クッソ、一色に見つからなければなぁ……。ららぽ出るタイミングで、運悪くかち合っちゃわなければなぁ……。ああ、せめてあと五分早くららぽから撤退すりゃよかったよぅ……

 

「で? で? 今日はどんな用事でお出掛けなんて似合わないことしちゃったんですかー?」

 

「ぐっ……」

 

 う、うぜぇ……。なんだよその穢れなきキラキラな笑顔。見た目に反して穢れっぱなしだよ!

 

 とは言うものの……

 

 

 ──ま、サプライズを台無しにしてしまったのは由比ヶ浜たちに申し訳ないが、これはこれで別にいいかもな。

 なんつーか、こいつのニヤニヤ顔は確かにウザくて仕方ないけれど、この状況を前にしてこんなにも嬉しそうにしているという事は、それはつまり俺が一色のプレゼントを用意していたというこの状況を……、明日待っているであろう奉仕部での誕生日パーティーを、こいつは少なからず好意的に見ているというわけで。

 であれば、登場時からの意味不明な謎のハイテンションだって頷ける。もしかしたら明日が嬉しくて、ついついテンションが上がってしまっていたのかもしれないわけだ。

 

 俺なんかのプレゼントで……、約束された明日の誕生日パーティーで、こんなにも嬉しそうにはしゃいでいる大切な後輩。その事実があれば、他にはなにも要らないではないか。

 ……サプライズが成功するにせよ失敗に終わるにせよ、主役が幸せでいてくれるのなら、それがなによりも一番なのである。

 

「チッ、うぜぇな。……別にアレだ。今日は新刊の発売日だから本屋行って来ただけだ」

 

 フッ、だがしかし、ここでおいそれと「お前のプレゼント買ってたんだよ」なんて認めたりはしないぜ。

 バレバレだとは解っていても、これがお前へのプレゼントだと認めるのはフェスタ当日までお預けなのだよ。……本音を言うと、プレゼント用意してたのを認めるのが恥ずかしいだけなの! 恥ずかしいから出来る限り先送りしたいの!

 

「へー、ふーん、ほーん。その手提げぶくろ雑貨屋さんのですけど? それに自分用の本にラッピングとかしてもらうんですねー。やっぱり先輩って変じ……変な人ですよね」

 

「……」

 

 ……これもう、端っから抵抗するだけ無駄だったのね。そもそも袋からラッピングまで全部お見通しだったのかよ。あと、変人を変な人に言い換えても、相手が受けるダメージ的にはそんなに変わらないからね?

 

「これはあれだ……、毎日頑張っている自分へのご褒美ってやつだ」

 

「……OL?」

 

 いやまぁ確かに我ながら今の切り返しは無いだろと思ってますよ? 言うに事欠いて、なんだよ自分へのご褒美って。

 でもそんな蔑んだ目で馬鹿にしなくたってよくないですかね……。それはもう初めて一色にシスコンがバレた時くらいの低音な蔑みっぷり。いやいやシスコンじゃねーし。ただ人より妹が可愛くて仕方ないだけだから。

 

 すると一色は、蔑んだ引き気味の表情から一転、ニッコリと微笑んだ。

 その笑顔にはイヤらしさやおちょくりの感情などは何一つ籠もっておらず、ただただ幸せそうな女の子の、柔らかくて温かくて、とても素敵な優しい笑顔。

 

「ふふ、さすがに言ってることに無理ありすぎですけど、先輩がそういう事にしておきたいんなら、わたしも大人しく騙されといてあげます♪」

 

「……そうかよ」

 

 

 ──まったく、この一色いろはという少女には、本当にいつもいつも参ってしまう。

 普段はあざとくクレバーに計算高く、男を簡単に転がしては悪戯っ子のような小悪魔笑顔で悪怯れ無くおちょくってくるくせに、ふとした瞬間、時折覗かせるこういう素の優しい笑顔に心底どきりとさせられたりもする。

 こういう時のこの可愛くて可愛くない後輩には、まったくもって勝てる気がしない。まぁこういう時に限らず普段から勝てた例しはないけれど。これはもう一生勝てる気しませんね!

 

 

 なんにせよ、この場は先輩の顔を立てて一先ず騙されておいてくれるみたいだし、ここは先輩想いの可愛い後輩の優しさに甘えて、万年負けっぱなしの負け犬は尻尾を巻いて逃げるとしましょうか。

 

「じゃ」

 

「あ、でも最後にもうひとつだけ」

 

「おい」

 

 逃がしてくれるんじゃねぇのかよ……

 

 敗走する気まんまんで「じゃあな」と片手を上げかけた俺は、杉下警部ばりの待ったの声に踵を返しきれずに半回転。宙ぶらりんになってしまった右手と相まって、なかなか滑稽なポーズのまま立ちすくむ事となる。

 なんだよまだなんかあんのかよ。しかも右京さんを連想させる「最後にもうひとつだけ」って、犯人にとってはほぼ死刑宣告じゃないですかやだー!

 

 

 果たして一色は、先ほどまで見せていた素の柔らかい微笑みの上に、彼女らしく小悪魔な微笑を上乗せする。そのにんまりとイヤらしい小悪魔笑顔は、本日最高レベルのキラキラ度合いで。

 

「えと、ですね……?」

 

 

 

 ──演技掛かったタメを作った一色の可憐な唇から紡ぎだされる次の言葉は、俺を絶望の淵へと落とすのに十分な破壊力だった。……どうやら世界の後輩 一色いろはは、俺を逃がしてくれる気など初めっから無かったようです。

 なにを言われるのか分からずに、戦々恐々顔を引きつらせている俺の耳元に艶やかな唇をそっと寄せた一色の、甘く暖かな吐息と共にこしょばゆく耳をくすぐったその言葉は、今日一色と出会ってからの数々の緊張や葛藤や努力を、根底からすべてひっくり返してくれるようなとびきりのスパイスだったのです。

 

 

 

「……誰かさんの八月の記念日、心から楽しみにしてて下さいね? 可愛いリュックに詰め込みきれないくらいのたっぷりな想いをプレゼントしてあげます♪」

 

「」

 

 

 プレゼント買った時からずっと見られてたのかよ! なににしようかあれこれ店内を見て回ってる最中ずっと感じてた妙な視線はお前だったのかちくちょう!

 つかこいつがわざわざ俺を呼び止めたのって、もしかしてリュックが自分へのプレゼントかどうか確認するために声をかけてきたんじゃね……? 自分のかと期待したまま一日過ごして、いざ当日になってみたら自分へのプレゼントではありませんでしたー! とかだったらちょっとショックだもんね。

 だからわざわざ呼び止めて、俺の慌てふためく様をつぶさに観察し、自分へのプレゼントだと確信出来たからはしゃいでいた、と。なんだそれ可愛いなおい。

 

 ……ついさっきまで『ららぽ出るタイミングで、運悪くかち合っちゃわなければなぁ……。ああ、せめてあと五分早くららぽから撤退すりゃよかったよぅ……』などと嘆いていたけれど、どうやら俺は、ららぽに入った瞬間から負けが確定していたようです(白目)

 

 

「ではでは先輩? また明日でーす」

 

 

 最後にばっちりとキメ顔で敬礼を繰り出し、ばいばいと小さく手を振ってスキップ気味に走っていく後輩の背中を、苦笑混じりの呆れ顔で見送りながら俺は思うのだ。

 

 

 ──プレゼント、お気に召していただけたようでなによりです。

 

 と。

 まだ渡すどころか見せてもいないはずなんだけどね!

 

 

 

 

ハッピーバースデーいろはす! おしまい☆

 

 




大変ご無沙汰でございましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
実に三ヶ月半ぶりの短編集最新話は、いろはす生誕祭SSならぬいろはす生誕祭前日SSでございました。
しかも買い物行っていろはすにたまたま遭遇しちゃっただけのお話という中身の無さ。ウケる〜。
昨年の生誕祭はママはす視点、今年はただの前日。なにそれ斜めすぎじゃね?

もうね、ただの誕生日SSってだけじゃネタがないのよ…('・ω・`;)

でもあれですよね。たまたまららぽに遊びに行ったら八幡が自分のプレゼントを選んでる現場に遭遇して、その様子をにへにへ眺めながらストーキングするいろはすを見て楽しむ友達視点で書いても面白そうでしたよねー。友達が香織とは言ってない。


てなわけでお久しぶりの恋物語ではありましたが、またこうして突然更新しちゃったりしますので、その時はまたよろしくでーす♪ノシノシ





※ここからは恋物語集とは関係のないお話となってしまいますので、エロに興味ある方だけ目を通してみて下さいませ(・ω・)

知ってる人しか知らないと思いますが、数年前に短編でいろはすR18SSを投稿した事がありまして、いろはす生誕祭が迫っているという事もあって久々に読んでみたんですよ。
そしたらあまりの文章と中身の酷さに軽く吐血してしまう程の出来だったので、この生誕祭を機にかなり加筆修正してみました(^皿^;)
まぁ元が酷すぎなので多少改稿したところでたかが知れてますが、少しはマシになったかなー…?
しかし内容はまったく一緒なのに、一万文字弱ほど増えてしまったという不思議。
ていうか過去作品の出来がここまで酷いとは思ってませんでした(白目)
他のも酷いんだろうなぁ…。もうね、恥ずかしすぎて昔の作品は全部消しちゃいたいってレベル。

あと、執筆スランプのストレス解消というかほんの気晴らしに、なんとR18ないろはす挿し絵もどこかに一枚だけ載せときました☆
まぁいろはすが難しくて全然似なかった上、大してエロくもないただの落書きなんですけどね(苦笑)

なのでもしも興味のある読者様がいらっしゃいましたら、こっそりご覧になってみてくださいまし♪


ではでは、いろはすイブSS、R18いろはす改稿、いろはす落書きの3つを持ちまして、今年のいろはすバースデー記念とさせていただきたいと思います♪
いやー、久しぶりにいろはすばっか書いちゃったZE☆

ハッピーバースデーいろはす(^^)/▽☆▽\(^^)



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。