八幡と、恋する乙女の恋物語集   作:ぶーちゃん☆

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あなたとの繋がりはこのラノベの香りだけ【中編②】

 

 

 

「あ、お母さん。夕飯食べおわったら台所借りるよー」

 

 

私はご飯をあと少しで食べおわりそうな所で、お母さんに台所の予約をとっておいた。

とっとと作業を始めたいから、ついでに速攻で洗い物も済ませてしまおう!

 

「そうなの?珍しい!なに?なんかするの?」

 

「ああ、いや……ちょっとお菓子作りをしようかな……と」

 

うん。母がポカンとしてますね。

 

「お菓…子?なに?今夜の趣味の夜更かしのお供にポテトチップスでも揚げるの?」

 

どうも。母にお菓子作りするからと宣言すると、夜食のポテチを揚げるのかと聞かれる年頃の娘でお馴染みの家堀香織です。

 

あと趣味の夜更かし発言はスルーでオナシャス。

 

「なんでやねん。だったら買ってくるわ!ちょっと手作りでトリュフとか作ろうかなぁ、と」

 

母のあまりの無慈悲な返しに思わずベタベタなツッコミを入れてしまった私は、まだまだ修行が足りないようですね。

 

「………え?トリュフって世界三代珍味の?まさかチョコのほうじゃないわよね……?」

 

…………なんで夕ご飯後の台所でキノコ育てんのよ私。

 

てかその発言の感じだとまだ有り得るって比重がキノコ>チョコなんですけど。

え!?私の場合、今からチョコ作る方がキノコ育てるよりも異常な行為なのん?

 

「さすがに今から高級食材を台所で作ろうと思い立つわけないでしょうが……チョコの方よチョコの方!」

 

するとお母さんはとってもいい笑顔になって、あらやだ!って感じに手をちょいちょい振った。

 

「いやいや香織さん、またまたご冗談をっ!」

 

 

……あっれぇ?年頃の娘って、母親からこういう扱い受けるものなのん?

なんなの!?この母親っ!ぷんぷんっ!……てかそう思われてる私が一番ヤバイ☆

 

「ほ・ん・と・う・だっつの!!……もう!めんどくさいなぁ……ホ、ホラ、もうすぐバレンタインでしょ……?だからちょ〜っと手作りチョコを作ろうかなってさ……」

 

「うそ……でしょ……?」

 

ふぇぇ……もうやだよこの母親〜……

なんで驚愕の表情なのよぉ……

 

「え?ちょ?か、香織!?あんたどうしたの!?そんな女の子みたいな真似して!」

 

スミマセン……一応女の子なんですよ、こう見えて。

 

「こないだいろはんちでチョコ作りしたの!言っとくけどすっごい上手く出来たんだよ!?」

 

「はぁ〜……香織がねぇ……あぁっ!……あ、あんたもしかして彼氏でも出来たっ!?」

 

「はっ?い、いやいや彼氏とかでは…」

 

「そっかぁ!良かったねぇ!直哉くん以来じゃない!直哉くんと付き合ってた頃だって、そんな乙女チックなことしたことなかったのにねぇっ!」

 

ぐはぁっ!ア、アイツの名前を出さないでぇ〜!

あれマジ黒歴史なのよっ!あれを親に付き合ってただなんて思われたくないのよ〜!

 

「だっ、だから別に彼氏とかでは…」

 

「ちょっとまて!直哉って誰だ!?父さん初耳だぞ!?」

 

いやアンタ居たのかよ!?

てか一緒に夕飯食べてたわ。

 

 

 

このあと、ひとりで上手く出来るかどうかまだ分かんないから早く作りたいってのに、このめんどくさい両親から根掘り葉掘り聞かれました……なんかお父さん、すっごい笑顔なのに額に血管浮いてたりするし……

 

もうやだよぉ……この親ども……

 

 

× × ×

 

 

ふむふむ。生クリームを少しづつ加えながら丁寧に混ぜてっと……

 

丸めて冷やして固まったらココアパウダーまぶしてっと……

 

 

よぉっし!やっぱ上手くできた〜!

いやぁ、やっぱ私って意外と乙女の才能あんじゃね?

 

そしてここからは初挑戦っ!

余ったココアパウダーを使ってチョコクッキー作りに移行しましょうかね。

 

ふっふっふ。さっき本屋さんに引き返して、手作りお菓子の本買ってきちゃったんだよね〜っ!

手作りトリュフとチョコクッキーの詰め合わせとか、すっごい女子力高そうじゃね?へへ〜!喜んでくれるかなぁ……

さてさて始めますかね〜。

 

 

「〜〜〜♪」

 

 

………あ…れ?

なに私、お菓子作りながら鼻歌とか歌っちゃってんの……?

 

 

私は今の自分の現状に愕然とした。してしまった。

これじゃ私……まるで恋する乙女じゃん……

ダメでしょそれは。ただ……ちょっと気になってる先輩に、本を借りたお礼をするだけって事にしときたかったのに……

 

 

お菓子作りの最中だというのに私はしばらく動けず固まっていた。

そんな私をようやく動かしたのは、オーブンレンジから漂ってくる焦げ臭い香りだった。

 

 

× × ×

 

 

お菓子作りを終えて自室のベッドで横になりながら読みかけのラノベを読んでいた。

もう少しで終わっちゃう……終わらせたくない……でも明日返すんだから読み終わらなきゃ……そっか、明日返すのか……返したくないな……

 

せっかくここまで楽しく読んできたのに内容が頭に入ってこない……明日せっかく語り合うんだからちゃんと読まなきゃ。

こんな機会はこの一回だけなんだから。

 

そう。一回だけ。たった一回だけの逢引。

 

だから私は頑張って誘ったんだ。たった一回だけだったら……許して貰えるかなって。

 

 

大丈夫!私ってこう見えていろは並みにリアリストなのだ!

これなら大丈夫、これ以上はヤバイって線引きの仕方は心得てる!リスクマネジメントもいろは並み!

もういろは並みとか連呼してる時点で死亡フラグがビンビンに立ってるっていうね。

 

 

 

……まいったなぁ……これは……恋だわ……うん……どうやら……恋らしいです……

 

乙女が仕事しない事に定評のあるこの私が!

現実主義者で有名なこの私が!

……どうやら、友達の一色いろはが自分らしさを忘れてまでご執心になっている相手に、比企谷八幡先輩に……恋をしてしまったみたいです……

 

 

「最っ悪だ……」

 

 

自然と漏れたため息とその一言。

すんっ……とラノベの香りを嗅いでそっと抱き締める。

 

大丈夫……この香りがいけないんだ。

明日になればこの香りから解放されるから、この唯一の繋がりから解放されるから、だから大丈夫。

 

 

私は両手で両頬をバチンっと張ると、この唯一の繋がりを断ち切るべく、そのラノベのラストシーンに向けて心を旅立たせた。

 

 

× × ×

 

 

うぅ……やっぱラノベ10冊をまとめて持ってくると結構な荷物になるわ……おっも!

しかもゆうべはなんだかグダグダ色々考えたり本を読み切ったりしなきゃだったりで超寝不足……

いやだお肌に悪いわっ!?

 

 

しっかし……冷静に考えると……超〜〜〜学校行きたくないっっっ!

 

だってさぁ、今日は放課後誰にも内緒で比企谷先輩に会うのよ!?

絶対顔に出ちゃうっしょ!

 

いつかの天使先輩事変でのいろはの女の勘の恐怖を思い出して身震いした……

や、やっべぇ……私、大丈夫……?

 

 

ぐぅ……でもなんとか乗り切らねばっ!

今日一日乗り切れば……比企谷先輩と二人で会えるんだから!

やばいやばい!思わず顔がニヤけるっ!

 

いやいやゆうべの悩みはどこ行ったよ!?今日で繋がり断ち切んのよ!?私っ!

 

 

でもさぁ、やっぱ目の前に迫ってきてる楽しみにはかなわないのでありますよ!先の心配なんてっ!

 

せっかく楽しいことが待ってんのに悩んでるのなんてなんか勿体なくない?とりあえず“今”を楽しめっ!!

悩むのはあとあと!ちゃんと楽しんでから悩めばいーじゃんっ!

 

 

このまま暗っらい感じで行くと思った?残念っ!私は家堀香織ちゃんでした!

この超ポジティブさが家堀香織の魅力なのー☆

 

 

誰に向けて言ってんのかも分かんないようなしょーもない脳内妄想ではあるけれど、これが私なのよね〜!

 

ま、そんなわけで差し当たっての悩みは今日いろはと相対して無事生き残ること……

いややっぱヤバいですわ。

 

 

× × ×

 

 

「おっはよー!」

 

私は教室へとたどり着くと、平静さを装って我がグループへとてけてけ歩いて行った。

 

「おーす」「おはよー」「香織ちゃんおはよぉ!」

 

ふぅ……ちょっと緊張したけど、まだいろは来てないみたい。

 

「お、今日もいろははまだ来てないのかー」

 

若干棒読みになってしまいました。やはり私には演技の才能は皆無のようです。

 

それにしてもあの子サッカー部のマネージャー業をサボり始めてから、あからさまに通学時間ダラケてるのよね〜。

最近で早く来たのなんてマラソン大会の翌日くらいね。ええ。私は遅刻しましたけどもっ!

 

まぁちょっとだけ処刑台にのぼるのが延びて助かったからいいけどね!

てか処刑されちゃうの確定してんの?諦めんなよっ!熱くなれよっ!

 

「あれ?香織には連絡行ってないん?いろは昨夜から熱出ちゃったみたいで、今日は休みだってさー」

 

「うっそ?まじで?」

 

今日は荷物が多いわ重いわで全然スマホチェックしてなかったわ。

荷物を置いてスマホを取り出すと、やっぱりいろはからメールが来てたみたい。

 

[香織やっはろー!ゆうべから熱出ちゃった☆テヘッ(*> U <*)今日休むねー]

 

 

 

…………………元気いっぱいじゃん。

 

 

思わず白目になりそうだったが、でもまぁ……………助かったぁ……

思わずへなへなと力が抜けた。でも友達が熱出して学校休むってのに、それを喜んでしまった自分に罪悪感がすぐさま襲い掛かってきた……

ごめんねいろは!

 

「香織ちゃん?どしたのぉ?なんかホッとしたり凹んだり」

 

「んーん!なんでもー?」

 

病み上がりにちゃんと埋め合わせするからねっ!

 

 

× × ×

 

 

4時限目終了のチャイムが校内に響き渡り、本日のお昼タイムが始まる。

私達はいつものメンバーマイナスいろはでお弁当の準備を始めた。

 

「なんかいろはが居ないと静かだよねー」

 

「そうだねぇ。最近例の件とかで思うトコとかあったろうから、知恵熱でも出ちゃったのかなぁ?いろはちゃん」

 

いや、知恵熱ってなんか馬鹿にしてね?襟沢のくせに。

 

「例の件?そっか、バレンタインイベントの事かー。あの子どうすんだろうね〜?……あ!バレンタインイベントと言えばとも君がさぁ!」

 

コイツ……どっからでも持ってくんな……

ま、たまには聞いてやるか。

 

「ふむふむ」

 

「え……あれ……?」

 

なぜか智子がキョトンとしてる。

ん?早く話しなさいっての。私は目で煽った。

 

「あ、うん……総武って生徒会主導でバレンタインイベントなんてやるんだー!すげー羨ましい!俺もともちゃんと一緒に参加したいなぁ!って言ってたのぉ!」

 

「そっかぁ。まぁさすがに学校違うから参加は無理なんじゃない?でもそういうのも楽しいかもねー!」

 

 

…………………あれ?なに?この沈黙……私、なんか変なこと言った?

なんか三人共、目を見開いてるんですけど。

 

「ど、どぉしたの……?香織ちゃん……」

 

へ?なにが?

 

「か、香織が智子のウザバナをちゃんと聞いて、あまつさえまともな返しをするなんて……」

 

「いや紗弥加ウザバナって酷いよっ!?私ととも君の…」

 

「だって普段なら智子のウザバナなんて、うっさい死ねくらいの目で見て即打ち切ってんのに……」

 

なん……だと?私が、智子のウザバナをちゃんと聞いてた……だと?

でも確かに、普段は黙れ爆発しろくらいにしか思ってない智子の話に、なぜだか興味を持ってる私がいた。

 

これじゃまるで……リア充の余裕さを醸し出して心が広くなっちゃってるみたいじゃん……

私、今現在リア充とかけ離れてますけど……?むしろ死亡寸前☆

 

まいったな……今日これからちょっと会えるってだけで、こんなにもリア充精神が旺盛になっちゃうのかぁ……

でも……

 

「いやさすがに死ねとまでは思ってないって」

 

「それに準ずることくらいは思ってたんだっ!?」

 

 

嘆く智子を尻目に、恋ってすげーな……と思わずにはいられなかった。

だって……この私が!あの智子のウザすぎて何度死ねよと思ったか分からないような恋バナに耳を傾けていただなんて……ちょっとだけ興味を示してしまっていただなんてっ……

 

………てか私の智子の扱いェ……

 

 

× × ×

 

 

むぅ……恋に落ちるってのは、なかなかに深刻なのかも知んない。

今日、完全に繋がりを切ってしまったら、自分の気持ちを整理するのになかなか苦労するのかもな〜……

 

「いやぁなんかさぁ、こないだいろはの気持ちをあんなに熱く語られちゃったから、ちょっと触発されたのかもね〜」

 

真っ白な砂と化してる智子を放置して会話は進む。

 

「マジでぇ!?もしかしてもしかして香織ちゃん、好きな人とか出来ちゃったぁ?」

 

声でけーよ襟沢……

クラスの連中が聞き耳立ててますやん!私らトップグループでしょうが!

 

「そーゆーんじゃないっつの!そういうアンタはどうなのよ?やっぱ中西君にあげんの?」

 

せっかくだからコイツらの恋愛事情でも聞いてみますかね。

なんか自分が恋しちゃったからか、なぜか人様の恋愛事情も気になっちゃう今日この頃♪

だからこないだのチョコ作りの時から気になってたことを聞いてみた。

 

「なななっ!?わわわ私が中西くんにぃ!?そっ、そんなワケ無いじゃぁん!」

 

ふぅ……やはりこいつの恋愛脳レベルは小学生クラスかぁ……

あんたが中西君狙いだなんて、みんな知ってるってのに。

 

「せっかくあんなにお菓子作り上手なんだから、あげれば喜ぶんじゃない?彼、いろはに相手にされなくなって抜け殻状態だから、今ならチャンスかもよ?」

 

「中西君をおこぼれみたいに言わないでよぉっ!……うん……でも香織ちゃんがそこまで言ってくれるんなら……あげるのを考えてみよう……かなぁ?」

 

おっ!なんか私が背中押しちゃった感じ!?

Ohワタシセキニントリマセーン。

まぁどうせ考えてみた=考えただけで実行に移せませんでした!だろうけどね。

 

「てか香織がこんなに恋バナに食い付くなんて珍しいよね。いつも爆発しろって罵ってんのに。……あんたまさかホントに……」

 

「だから違うってば!そういうんじゃ無くってですね?」

 

てか私って、そんなにいつもやさぐれてるんすかね……

 

「大体紗弥加はどうなのよ?あんたも最近音沙汰無いじゃん。モテんのに」

 

そう。紗弥加も私並みにかなりモテんのに全然男っ気ないのよね〜!

確か私と同じく10月くらいまでは彼氏居たハズなのに、彼氏居た期間も全っ然そっち系の話しなかったし。

 

「私〜!?んー、私はしばらく男はいいかなぁ。なんか色々めんどくさいし。ホラ、夜も寝たいしさぁ」

 

 

………………うん。そうですね…………

 

 

あっぶね!一瞬意識が飛んでたわっ!ちょ、ちょっと大人の階段のぼっちまったZE☆

ホラっ!小学生脳が真っ赤になって鼻血出しそうだからもうやめたげてっ!

 

紗弥加先輩。なんか私と同じレベルだと思っちゃっててホントすみませんでした。

もう恋バナに花を咲かせるうら若き女子高生など、とっくに卒業してらっしゃったんですね……

 

 

そのあとは、私と襟沢がなぜか紗弥加さんに妙によそよそしくなりながらの食事を黙々と続けるのだった。

 

「あっ!それはそうとさぁ!今日の放課後いろはんちにお見舞いでも行かない!?」

 

いつの間にか復活していた智子が急に提案を投げ掛けてきた。

この子も存外タフよね。

 

「あ!私行きたぁい」

 

「んー。いんじゃない?冷やかしに行こっか。香織は?」

 

 

まさか今日の放課後に限ってそんな話が出てくるとはなぁ……私も行ってあげたいんだけど、今日ばっかりは……

でもお見舞いを冷やかしとは言わないであげてね紗弥加さん。

 

「ごめんね紗弥加さん!今日はちょっと!……部活が忙しいかもっ」

 

目をばってんにして手を合わせる。ホントは今日部活サボるんですけど。

 

「そっか、じゃあしょうがないね。じゃあ今日は三人で行こっか。……てかなんでさん付け……?」

 

おっと……つい紗弥加さんに対して大人な距離感を感じてしまっていましたぜ!

 

 

 

そしてその日は何事もなく無事に過ぎていき、時計の針は運命の放課後へと刻を進めた……

 

 

× × ×

 

 

「うぅ〜……さっぶっ」

 

私ってマジで馬鹿!

何時でもいいので放課後にこの場所でっ!って待ち合わせの仕方はいくらなんでも無くない!?

 

だって比企谷先輩は奉仕部だってあるし、もしかしたら今日は部活動を休んで来てくれるかも知んないし、何時までやってから来てくれるのかも分かんないってのにっ!

 

それなのに私は舞い上がって張り切って部活サボってまで早くきちゃったりしてさぁ!

これ下手したらあと何時間もここで待たなきゃいけねーじゃんっ!

 

 

くっそ〜!……でも待ち合わせで待ってる時間てなんかちょっと幸せ感じちゃってなんだか楽しいぞ☆

って馬鹿!寒さにやられちゃってんよ!私の頭!

 

 

そしてここにたどり着いてから何度目かのコンパクトによる髪型チェックと荷物チェックに勤しむ私。

 

よし!今日も可愛い可愛い!

大丈夫っ!チョコとクッキーはちゃんと可愛くラッピング出来てる♪

 

 

はぁ……いつ来るのかな……なんて期待もせずに駅の方に視線を向けた時……

 

『どくんっ……!』

 

……私のあまりにも不足しているはずの乙女成分が、今日に限っては力一杯盛大に心臓を鳴らした……

 

……来た!……せっかくのなかなかに整った顔立ちを台無しにするかのような淀んだ目と、なかなかにスマートな佇まいを台無しにするかのような猫背のひとつ年上の先輩の男の子。

 

 

 

 

たぶん私は今すごくニヤニヤしちゃってる……抑えようにも抑えきれない程に。

 

良かった、今が冬で……

だって…………口元にまで上げたこのマフラーが、このだらしなく緩んだ顔をしっかりと隠してくれるから…………

 

 

 

 

続く

 






恐ろしい……なにが恐ろしいって、オリキャラしか出てないよ、今回……
大丈夫なんすかね……これで……?


と、とりあえず香織の三話目でした!
次で香織編は終了しますっ!



あ、ところであざとくない件本編でも度々出てくる香織の『部活』なんですけど、特になにかは決めてません!
読者さんが、香織はこんな部活かな?と思ったモノでいいと思います(丸投げ過ぎだろ……)


でも敢えて何部か決めろと聞かれたら、答えてやるのが世の情け!


てなわけで、私的には吹奏楽部とかって思ってます。パズーに触発されて、好きなアニソンをトランペットで吹いてみたいっ!と軽い気持ちで入部したら、予想外の体育会系で昇天寸前……みたいな(笑)

私、たぶん誰も知らないでしょうけど、一昔前にジャンプSQでやってたらしい『放課後ウインド・オーケストラ』って漫画が結構好きなんですよね〜♪
数年前にたまたまブックオフで立ち読みしたらすごい好きな感じで、まとめ買いして帰ったんですけどね。
なんか地味すぎて打ち切りされたらしいんですけど(笑)

私って派手な設定とか斬新なシチュエーションとかより、そういった地味な作品が大好物なんで、おのずと私の書くSSも地味になるというデススパイラルwww


おっと!無駄話が過ぎました!
それではまた次回お会い出来たら幸いです!

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