今回はアニメを見ている人はわかるでしょうけど、袖白雪さんが出ます。
本当は色んな斬魄刀を出したかったのですけど、1話にまとめられませんでした。
コメディ満載!
京夜ハーレム増大!
ご覧あれ!
「うっ・・・。頭が痛い・・・」
「ふあ~・・・。そりゃあ、慣れねえ酒を呑んだからな・・・」
あの暴動と化した(?)宴会の翌日。
俺はルキアを呼び出していた。
場所はいつものあの林だ。
しかし、あの後、みんな起きた時は大変だった・・・
みなさん、予想通りに二日酔い。
頭が~、吐き気が・・・、介抱を~、などと俺に迫り寄る手の数々。
貞子か!怖いわ!
しかも、俺は寝ていない。
おかげで仕事中もうたた寝。
これじゃいかん。というわけで、珍しく、今日の仕事は明日に持ち越しにした。
良い子の皆!睡眠は大事!
寝る子は育つ!
「それで、私を呼んだのはなんなのだ?」
「ああ、それはな―――――お前、悩んでいることあるだろ?」
「何を言ってる。そんなことは・・・」
「嘘つけ。昨日、始解ができないことで悩んでいただろ?」
「っ!?」
ルキアは図星をつかれたのか、目を見開く。
「ど、どうして、京夜がそれを知ってる!?まだ誰にも言ってないんだぞ!?」
「京楽隊長が盗み聞きしたみたいだぜ。酔っていたせいか、口から零れていたみたいだ」
「あ、あの人め・・・」
ルキアは苦虫を噛みしめたような顔をし、目を逸らす。
ん?どっからか、くしゃみの声のようなものが・・・気のせいか?
「そういうことだから、今からルキアの悩みを解決させる『京夜たんのお悩み教室』は~じま~るよ~!」
「・・・京夜、大事か・・・?」
「・・・すまん、寝ていないから、変なテンションだった・・・」
ルキアから真面目に心配されてしまった・・・
くそっ!いつも通りな俺ができねえ!
俺は・・・そう、クールなキャラだったはずだ。
さっきのような、ほんわか~みたいなキャラじゃない!
「それで、具体的にどうするというのだ?始解というものは自分でなんとかするものだろう?」
「・・・実はな、今まで黙ってたんだが、俺には他の斬魄刀へ干渉する能力がある」
「・・・は?」
ルキアが訳がわからない、という顔をする。
そりゃあ、いきなりそんなことを聞かれても素直に納得しないよな。
「全く、何を言うと思ったら・・・。長年、お前と共にいたが、そんなものなど垣間見えなかったぞ?」
「そりゃあ、そうだ。最近、わかったんだよ。俺にはそんな未知な能力を持ってるって」
「・・・一度、寝たらどうだ?今日のお前は本当におかしいぞ・・・?」
「そんなイタイ目で俺を見るんじゃない!」
ルキアが変な目で俺を見てくる~!
だ、だって、事実なんだもの!
いきなり、神が現れて、急に能力が付与したんだから!
他になんて言えばいいんだよ!
「と、とにかく、まずは斬魄刀に話しかけろよ」
「ま、まあ、付き合ってくれてるからな。一応、言うとおりにするが・・・」
そう言いながら、渋々といった感じに座禅を組む。
脚の上に今は名も無い斬魄刀を置く。
あ、俺は知ってるけどね!
「―――だが、私は今まで何度も話しかけたが、名前だけわからん。うっすらと、姿と声がわかるだけなんだぞ?」
「そんだけ行ってれば、あともうちょいだ。がんばれよ」
「う、うむ。やってみるが・・・」
そう言い終えると、ルキアは目を瞑る。
俺はその様子を眺めていた。
・・・あれ?他所から見れば俺変人じゃね?
寝てる女の子を傍で眺めてるって・・・変態じゃねえか!
い、いや、気にするな。気にしたら負けだ、鬼柳院京夜!
幸いにも、ここは俺たち以外誰もいないんだから!
・・・できるだけ、早く帰ってきてください!ルキアさん!
~10分後~ カッコー
「(パチッ)」
「お、起きたか。どうだった?」
「・・・・・・・・・」
フルフル、と首を横に振るルキア。
うーん、ダメか・・・
「・・・やはり、私にはまだ早いということだろうか・・・」
「そんなことはねえだろ。事実、姿や声は認識してるんだし」
「だ、だが・・・」
ルキアはしょぼん・・・と頭を垂れる。
俺はその小動物みたいな今のルキアを抱きしめたい欲求を抑え、考える。
「(けど、一体、何が問題なんだ・・・?)」
「・・・なあ、京夜」
「ん?なんだ?」
「・・・その・・・お前の能力とやらか?それは本当にできるのか?」
「ああ、そうだぜ。嘘でも何でもなく、本当だ」
さっきとは打って変わって、真面目に悩むルキア。
・・・てか、能力、信じてくれてなかったのね・・・
すると、ルキアは何か決意したような顔つきになる。
「・・・よし、何が起こるかわからんが、百聞は一見に知らず、だ。京夜、その能力を使ってくれないだろうか?」
「え・・・?」
そう言いながら、ルキアは自分の斬魄刀を俺に突き出す。
ちょ、ちょっと、待ってくれ!
確かに、言ったが、まだ使い方とかわかんねえんだよ!
あ~、もうちょっと能力のことを理解してから話せばよかった~!
「どうしたのだ・・・?」
「え、えっと・・・」
「・・・まさか、自分でもよくわかってないのか・・・?」
「っ!そ、そんなわけねえだろ!この俺がわかんねえまま、この話を持ち出すかよ!」
ルキアの疑いの目で睨まれて、俺は動揺してしまう。
だが、男の意地というやつで、誤魔化しながら、ルキアの斬魄刀を受け取る。
・・・さて、ああは言ったが、どうすっかな・・・
俺の右手には原因の発端となるこいつ・・・
「(と、とにかく、俺が鬼神に話しかけるみたくやればいいのか・・・?)」
俺は目を瞑り、念じた。
「(頼む、袖白雪。答えてくれ!)―――っ!?」
その途端、俺の意識が何かに吸い込まれていった。
「ん・・・ここは・・・?」
目を開けると、目の前が真っ白だった。
いや、ちがうこれは―――――
「さむっ!?なんで、吹雪の中!?」
吹雪の中にいました。
地面は当然の如く、雪まみれ。
視界は悪く、目の前が何も見えない。
※わからない人は某狩りゲームの雪山の山頂を思い浮かべてね。
「・・・そうか、ここは袖白雪の精神世界だからか・・・」
だからって、吹雪ってどうなのよ?
まだ、斬月の精神世界の方がマシだわ!
「と、とにかく、歩こう。動かなかったら、凍え死んじまう・・・」
俺は宛もなく歩き始めた。
歩いてからどの位たったのだろうか?
ここだと、時間の感覚がわからん。
「てか、袖白雪、見つかんねー・・・」
俺は途方に暮れていた。
なんで、斬魄刀の世界なのにその当人がいないわけ!?
その時、一瞬、目の前がグラついてきた。
「あ~・・・やべえな。寒すぎて、ボーッとしてきたわ・・・」
これだったら、もうちょっと厚着の格好で来れば良かったと後悔。
俺が諦め始めて来た頃、うっすらと人影が見えてきた。
「・・・だれだ・・・?」
俺はさらに歩み寄る。
やべえ、足の感覚もなくなってきた・・・
そして、だんだんとその人物がはっきりとわかってきた。
「・・・お待ちしておりました、鬼柳院様」
「・・・お前は・・・」
そこには高貴な女性が立っていた。
純白の着物を着て、肌も色白。
だが、周りの雪のせいで雪女のような風貌にも見えてしまう。
・・・間違いない、この世界の主だ。
「私は袖白雪と申します」
うん、知ってる。
「お前がルキアの斬魄刀か。やっと会えてよかったぜ・・・」
「え?そ、そんなに私に会いたかったのですか・・・?」
「当たりめーだ。会えて嬉しいぜ」
本当、この吹雪の中、目的の人物に会えたんだ。
なんとか、寒さを和らげてほしいぜ。
だが、なぜか、袖白雪は口を抑え、涙ぐみながら、頬を朱く染める。
「・・・わ、私も歓喜しております!」
「え?―――わっ!?」
何を思ったのか、突然、俺に抱き着いてきた。
着物着ていてわかんなかったけど、意外とグラマーなのね・・・って、そうじゃねえ!
なんで、こいつから体温が全く感じないの!?
寧ろ、逆に寒いし!
あ、寒すぎて意識が・・・。
「ああ、私たちは長年、会いたいと願っていた者同士なのですね・・・。織姫と彦星のような関係―――――」
ああ・・・ダメ、だ・・・何言ってるのか、わっかんね・・・もう、限界・・・。
俺は意識を手放した。
「ん・・・?ここは・・・?」
「気がつかれたのですね」
俺が目を覚ますと、知らない天井だった―――――は置いといてだ。
あの吹雪のような極寒は感じない。
どうやら、ここは家のようだ。
俺の様子を上から袖白雪が覗き込むように見てた。
「ここは、お前の家か?」
「はい。しかし、驚愕しました。いきなり、気絶するのですから・・・」
「あ~、すまん・・・」
「いえ、構いませんよ」
にっこりと笑って許す袖白雪。
うん、美人さんだね。
俺はずっと寝ているのもおかしいから、立ち上がるとした。
地面に俺の足が着いた瞬間だった。
「冷たっ!?なにこれっ!?」
「そんなに冷たいですか?この家は氷できてますが・・・」
「氷っ!?」
よく見ると、床も壁も家具までもが全てクリスタルのように見えた。
・・・通りでなんか変に冷えるわけだ。
「す、すげー・・・。氷の家なんて始めて見た・・・」
「フフ、このようなものを作るのは私にとって朝飯前です。斬魄刀のちょっとした力ですのに驚くなんて、鬼柳院様はやはり変わっていらっしゃる」
「そ、そうか・・・?」
いやいや・・・誰が見てもこれには驚くだろう!
俺が感嘆として家のあちこちを見ていると、氷の机の上に料理が出された。
「どうぞ、召し上がって下さい」
「おっ!ありがたい。頂こうかな」
俺はこれまた氷の椅子に座る。
うん、ちべたい。けど、我慢する。
そして、俺は料理のメンツを見た。
「・・・・・・・・・」
「今日は、冷製パスタ、冷しゃぶ、氷水に晒した野菜を御用意致しました。ご堪能下さい」
満面な笑顔を作られてもね・・・。
これはできれば食べたくない・・・
なぜ、こんな寒い空間で寒い飯を食べなければならん。
なぜ、着物姿でありながら、洋と和が混ざっているのか。
なぜ、飲み物が氷をふんだんに入れた水なのか。
ツッコミ所多すぎて処理仕切れねえよ!
「えっと・・・そ、そうだ!」
「どうしたのですか?」
「なんでさ、俺が来ることわかってたの?しかも、その話し方だと、俺のことを知っているかのように聞こえるんだけど」
俺はできるだけ料理には手を付けないように、話を出して、料理から逸らす。
見た目は完璧美味しそうなんだけどね!
状況がちょっとねえ・・・。
「そのことでしたら、こちらから見ておりました」
「えっ、そんなことできるのか?」
「ええ。この世界は我が主が見ていたものが直接見えるのです。当然、鬼柳院様がこちらに来た理由もわかっております」
確かに、原作の斬月もそんな口ぶりで話す時があったな。
それにしても、俺が来た理由がわかってたのか。
これは話が早いな。
「ささ、お召し上がりください。ご飯が冷めてしまいます」
もう冷めてるけどな!
「あ、あとさ、なんで俺のこと様づけで呼ぶの?」
どうにかして料理から話題を逸らしたい俺は再び話題を出す。
そのことを聞かれて、袖白雪が少し動揺したように見えた。
その後、照れたように頬を掻きながら話してくれた。
「・・・実はお恥ずかしながら、鬼柳院様に惚れてしまったのです・・・」
「え、えぇ!?えっと・・・」
「鬼柳院様の男気に私は惚れ込みました」
「あ、ああ・・・なるほど・・・」
び、びっくりした~。
こんな形で愛の告白かと思った。
男気ね。男気だけね。
「ちなみに、きっかけは?」
「志波海燕を救いに行った時、ですね・・・」
「え?あれ?だって、俺は隊長の命令を無視して、突撃したんだぜ?」
「そこがいいのです。あの他の者に従わず、自分の意志で行動した所に私は男気溢れる、と心踊りました」
「あ、あら、そう・・・」
なんか、直接そう言われると照れちまうな・・・。
「(フフ、照れてる鬼柳院様って、案外可愛らしいですね)ですから、私は鬼柳院様を誇っているのと同時に惚れているのです」
「・・・そんなこと言われるのは初めてだな。ありがとよ」
そう話した後、袖白雪は少し俯き、何か話しにくそうにしていた。
「あ、あの、これからお話するのは鬼柳院様にとって不躾なものだと思われるので・・・その話にくいのですが・・・」
「なんだよ?言って構わないぜ」
そう答えてくれたので安堵した袖白雪。
その後、決意を固めた表情で言う。
「は、はい・・・鬼柳院様、私とここにずっといてはくれないでしょうか・・・?」
そう言い、俺の手に自身の手を重ねる。
ピキピキパキパキ
ん?何、今の音?
「私は鬼柳院様と一緒にいたいです・・・」
俺は手を見る。
凍ってた。
「私は鬼柳院様と離れたくありません・・・」
もう1度手を見る。
・・・凍ってた。
は?
「私は鬼柳院様のはんry―――――」
「はあぁ!?」
「きゃっ!す、すみません!やっぱりダメですよね・・・」
俺は突然叫び、袖白雪を驚かせてしまった。
いや、そんなことはどうだっていい!
「凍ってる!?」
「へ?あ、あの・・・」
「手が、凍ってるんだけど!?」
「あ、私、意識してないと触れたもの全部凍ってしまうのです」
「それを早く言えー!?」
どうすんの!?
このままじゃ、俺、ここから動けない!?
「ご安心下さい。もう1度私が触れば―――――」
そう言いながら、袖白雪はもう1度俺の手に触れる。
すると、さっきまで氷漬けにされていた手が元通りになっていた。
「―――――元通りです」
「おおっ!よ、よかった~。ありがとな!」
「い、いえ、私の不手際が巻いたのですから・・・」
袖白雪、ええ人や!
確かに自分が悪いけど、そうやって言える人はいないぜ!
・・・あ、人じゃなかったんだっけ。
「あ、あの・・・先程の答えは・・・」
「えっと、なんだっけ?」
すまん、手が凍ってることに意識が集中していた。
すると、袖白雪はモジモジと顔を赤くして言う。
「ま、また言うのですか・・・。わ、私とここで暮らしませんか・・・?」
「あ~、そういうのね。却下」
「・・・そんなあっさりと・・・」
そんなしょぼくれた顔してもダメなものはダメだ。
そもそも住む世界が違うし、それに―――――
「だってよ、俺はあっちに仕事があるし、それに―――――護るべき人がたくさんいるんだよ」
「・・・はぁ~、そうですよね・・・。うぅ、氷漬けにしてもダメでしょうか・・・?」
「ダメに決まってんだろ!なに、さらっととんでもないこと言ってんの!?」
危ない!この人危ないよ!
危うく、氷漬けにされる運命もあったのか・・・
「元々、俺がここに来たのはルキアを始解させることだ」
やっと、本題。
ふぃ~、ちょっと長かったな。
そしたら、袖白雪は不安気な顔をする。
「・・・そのことなのですが・・・不安なのです」
「なにがだよ?」
「ルキアを信頼しております。しかし、始解してルキアがその力に驕らないか不安なのです・・・」
「おいおい、ルキアはそんなやつじゃねえよ」
「はい、わかっております。ですが・・・。それに―――――」
そこで言葉を止める。
なんだ?まだ何かあるのか?
「それに、なんだよ?」
「・・・いえ、なんでもありません。気にしないでください。(始解してルキアが鬼柳院様にチヤホヤされるのを見たくはない、というのはいけませんよね)」
ちょっと気になるが・・・まあいいか。
「簡単に言うと、ルキアを信頼しているが、この先が不安だから始解させてやれないと。そういうことか?」
「そ、その通りです」
これはどうしようもないな。
長く説得すればなんとかわかってくれそうだけど・・・あまり時間はかけられない。
ルキアやみんなが心配させるしな。
・・・・・はぁ、仕方ない。
恥ずかしいが、今さっき頭に出た案でなんとかするしかないな。
「いきなり単刀直入に言うが、袖白雪は美しいな」
「へ?・・・えぇ!?き、鬼柳院様、いきなり何を!?」
急に言われ、袖白雪はカァーッ顔を真っ赤にする。
「思ったことを口にしただけだ。全ての言動、そこに立っているだけでも、美しい」
「あぁ・・・。恐縮です・・・」
袖白雪は手で顔を覆い隠す。
「だからさ、その美しさ、俺が住む世界にでも見せてくれないか?」
「へ・・・?」
袖白雪は手を顔からどかし、呆けた顔をする。
「見たいんだよ。お前の美しい刀を」
「鬼柳院様・・・」
袖白雪は俺をじっと見ていた。
不安があって出来ないのなら、それを越すほどの理由を渡せばいい。
生憎、袖白雪は俺慕ってるみたいだしな。
ずるい方法かもしれないけど、致し方ない。
その後、袖白雪は暫し考えた後、何か決めたようだ。
「・・・わかりました。鬼柳院様のために、ルキアにお教えしましょう」
「マジか!ありがとう、袖白雪!」
やったーーー!
ルキア、これでお前も始解ができるようになるぞ!
俺は思わず、袖白雪の手を握る。
「えっ!?鬼柳院様が私の手を・・・!?は~・・・。こんな幸せ、ありません・・・」
「本当に感謝するぜ!―――――ん?」
袖白雪はなんだか上の空だな。
てか、またやっちまった・・・。
手が氷漬けに・・・。
「手がーーーっ!・・・って、あれ?」
俺は目の前が歪み、意識が朦朧とする。
この感覚は・・・!
俺はまた意識を手放した。
「はっ!・・・ここは・・・」
俺は目を覚まし、辺りを見渡す。
干渉する前の林だった。
そうか、戻ってきたのか・・・。
目の前を見ると、心配そうなルキアがいた。
「京夜、大事か・・・?」
「ああ、心配すんな。無事に成功できた」
ともあれ、俺の能力は理解できた。
おかげで、袖白雪と打ち解け、始解できるように説得できた。
おっと、いけない。
ルキアには詫びをしないとな。
あっちに大分いたと思うし。
「悪いな。けっこう待たせちまった」
「何を言ってる?お前が目を瞑ってから、1分も満たしてないぞ?」
「へ?」
・・・もしかして、時間軸がずれてんのか?
あっちの世界で長くいても、こっちの世界では短いのか。
この能力、いいかもな。
主に、修行の時とか暇な時とか。
「それで、私の斬魄刀はどうだった・・・?」
「おお、そうだったな。・・・まあ、また話しかけてみろよ。面白いことになるぜ」
「面白いこと・・・?何が起こるのかわからんが、干渉したお前が言うのだ。やってみよう」
ルキアは再び座禅を組み、斬魄刀を組んだ脚の上に置き、目を瞑る。
これで、ルキアは始解できるようになるのか。
・・・もしかして、神が言ってた分岐点ってこれのことか?
確かに、ルキアが始解できなかったら、今後の話に影響でるし、下手したら、ルキアが早々に死んでしまうかもな。
なるほど、納得した。
そうこう考えていると、ルキアが目を瞑りながら、斬魄刀を持ち上げる。
そして、呟いた。
「―――――『舞え、袖白雪』」
「おっ!始解できたみたい―――――って、え?ちょっと待って・・・」
解号した途端、周囲が凍っていく。
地面から木々へ、どんどん一気に凍らしていく。
それはもちろん、傍にいた俺も例外ではない。
「ぎゃああああっ!?凍る凍るこおr―――――」
やべえ!?逃げなくちゃ!と思ったが、時すでに遅し。
俺の足は氷漬けにされていて、動けなかった。
自ずと全身も凍らし―――――俺は固まった・・・
私は自分の斬魄刀に話しかけた。
京夜が他の斬魄刀に干渉できる能力、というものを使った。
最初、頭がおかしくなってしまったのか、と思ったが、嘘ではないらしい。
何をしたのか知らぬが、とにかく成功したみたいだ。
で、面白いことが起きると言うから、再び語りかけてみた。
すると、私の意識は斬魄刀の精神世界、という所に来ていた。
「・・・雪。私の斬魄刀の世界は雪景色なのだな・・・」
空からはフワフワと粉雪が落ちている。
辺り一面、白一色の雪景色だった。
当初、話しかけてみたが、こんな景色は見えなかった。
ただ、光輝く空間の中にうっすらと姿が見える程度だった。
これが干渉の能力をした結果か・・・。
その時、私の背後から誰かが歩みよってきた。
「・・・何者だ・・・?」
「愚問ですね。我が主、朽木ルキア」
「まさか・・・お前が私の斬魄刀か・・・?」
「いかにも」
私の目の前にはとても美しい女性が立っていた。
彼女は微笑み、頷く。
これが・・・こいつが、私の斬魄刀・・・
「・・・随分と綺麗な姿なのだな」
「お褒めの言葉ありがとうございます」
「出会えて、嬉しいぞ」
「はい、私もです。ルキア」
やった・・・!よかった・・・!
とうとう、私も自分の斬魄刀と対話できる・・・!
「本当にこんなことができるとは、京夜は底が知れぬな・・・」
「そうですね・・・。鬼柳院様には感謝しております。こうやって、ルキアと話せるのですから」
ありがとう、京夜。
また1つ、貸しができたな。
「さて、それでは、私の名を教えます。聞き逃さないでください」
「ああ、聞こう。お前の名を」
「私の名は―――――」
私は自分の斬魄刀の名を聞いた。
「―――――それが・・・それが、私の斬魄刀の名・・・」
「はい、そうです。やっと、言えました・・・」
正に、この景色に相応しい名だ。
そして、名前も可憐だ。
このような斬魄刀を持ち、私は嬉しい。
「それでは、始解してください」
「え?今すぐにか?」
「はい!できるだけ早く!鬼柳院様に言われたのですから!」
「わ、わかったから!落ち着け!」
一体、京夜は何を吹き込んだのだ・・・?
こんなに急かすとは、余程のことを言われたのだろうか・・・?
とにかく、私は斬魄刀を抜き、呟く。
「それでは、私と一緒に」
「うむ。では、いくぞ!」
「「『舞え、袖白雪』」」
その途端、私は元の世界に戻った。
ゆっくりと私は目を開ける。
「ん・・・?ど、どうなったのだ・・・?」
私は目をはっきりと開け、周囲を見渡す。
そして、目に映った光景に息を飲んだ。
「こ、これは!?」
私がいた周囲が凍っていた。
それは、正しく雪景色を思わせるようだった。
「これが・・・袖白雪の力・・・」
私は自分の右手に握っている斬魄刀―――――いや、袖白雪を見つめる。
そして、叫んだ。
「や、やったーーー!!京夜、私も始解できたぞ!」
「・・・・・・・・・」
これで京夜に近づけた!
これからは京夜に護られず、自分自身を。
さらに、京夜も護れる!
だが、そんな京夜からは何も返事が来ない。
はっ!まさか、私の斬魄刀を見て、言葉も出んか!
フフフ・・・。さすがの京夜も参ったか!
「どうだ、京夜!驚いて言葉もで・・・ん・・・か・・・」
「・・・・・・・・・」
私が振り向くと、カッキーンと京夜は凍っていた・・・
「きょ、京夜---!?」
私はすぐさま、京夜を救い出した。
「あ~・・・。えらい目に会った・・」
「す、すまぬ・・・」
「気にすんなって、わざとじゃねえんだし」
「だが・・・うぅ、すまぬ・・・」
ルキアは俯き、申し訳ない顔をする。
まさか、あんなことになるとは思わなかったしな・・・
袖白雪が気合い入れたのか?
ふと、ルキアは思い出し、俺に聞いてきた。
「・・・なあ、京夜、袖白雪に何を言ったのだ?」
「ん?そんな大したことじゃねえよ。ただ、『お前の美しい斬魄刀が見たい』ってだけ」
「・・・はぁ、またそういうことを言いおって・・・」
「どういうことだ?」
なぜか、呆れられた。
俺って、そんなことあまり言ってないと思うけどな。
今回は仕方なくだ。
「・・・もういい、貴様のソレは一生治らんのだな・・・」
「何言ってんだよ?教えろよ」
「・・・自分の心に問いかざしたらどうだ・・・」
そう言い残すと、ルキアはスタスタと立ち去ってしまう。
心に・・・?
う~ん、胸に手を当てたが、さっぱりだ。
「あ、ルキア、待てよ!一緒に帰ろうぜ!」
俺はルキアを追いかけ、帰路を歩いた。
不機嫌だったルキアも一緒に帰ることになると、すぐに上機嫌になった。
・・・感情の上げ下げが激しいな。
それはさておき、ふあ~・・・。
今日はたっぷり寝て、明日に備えるとするか!
いかがでしたでしょうか?
袖白雪の話し方ムズイッ!
というのが、率直の感想です。
アニメだと声とばっちし合ってよかったんですけど、小説になるとこうも難しいとは!
どこか変でしたら、ご指摘ください!
このあとの話ですが、他の斬魄刀をだして、ハーレムを築きあげるか、ガチめのバトルを描くか迷ってます。
他の死神とか出したいですしね!
ですので、意見ちょうだい!