今回でこの3部作は終了です。
特になにもないかな?
それではどうぞ!
ルキアと雛森と別れた俺を待っていたのは―――――ただならぬ威圧感と殺気、さらにとてつもない霊圧を放たれている、六番隊隊長 朽木白哉だった。
白哉は徐々に俺に迫ってくる。
「く、朽木隊長・・・ど、どうしたんですか・・・?」
「・・・・・・・・」
俺の問いに白哉は何も答えない。
すると、唐突に白哉は斬魄刀―――千本桜を眼前に翳す。
「散れ『千本桜』」
「っ!?」
サァ、と刀身が桜と化す。
突然の出来事に俺は動けないでいた。
う、嘘だろ・・・?
や、やられる・・・
千本桜が俺の目の前に来る直前だった。
「霜天に坐せ『氷輪丸』!」
ガキンッ!
突如、上空から叫び声が聞こえたかと思うと、千本桜が一瞬の内に凍りついた。
一体、何が・・・そう思った瞬間、当人が降りてきた。
「十番隊隊長・・・日番谷冬獅郎!?」
「・・・日番谷隊長だ」
はい、言われちゃいました。お約束の一言。
それはどうでもいいとして、白哉が冬獅郎を睨んでいた。
「・・・小僧、邪魔をするな」
「それはこっちの台詞だ」
・・・何か2人ともいがみ合ってるけど、マジで助かった!
あの時、冬獅郎に庇われなかったら、俺の身体は血祭りだったね!
「とうs―――日番谷隊長、助けてくれて、ありが―――――うおっ!?」
「何、勘違いしてんだ。俺の相手があいつに斬られるのが癪だっただけだ」
冬獅郎は俺の顔に斬魄刀―――氷輪丸を掲げる。
え!?違うの!?
てか、相手って・・・どういうこと!?
「小僧、そ奴は私の獲物だ。勝手に取るな」
「テメーこそ退きやがれ。コイツは俺の獲物だ」
「ちょ、ちょっと待って!何で2人とも俺を狙うんだ!?」
わ、訳がわからんぞ!
俺が何をしたと言うんだ!
「貴様・・・この期に及んでまだそのような口が叩けるか」
「雛森を祝ってくれたから、本当に良いやつだと思ってたんだがな・・・・・前言撤回だ。最後の最後に化けの皮が剥がれたな」
「え・・・!?どうして、そのことを・・・」
ま、まさか、こいつら、俺たちのことを終始見てたんじゃ・・・
「尾行させてもらった。まさか、小僧もしていたとはな・・・」
「様子がおかしいと思ったら、テメーもか、朽木。・・・京夜、今日のことは全て見させてもらった」
「あんたら、犯罪だぞっ!?」
隊長でもやっていいことと、悪いことがあっぞ!?
うわー、他の奴に、しかも初対面にプライベートを覗かれた・・・
恥ずかしい・・・
「そ、それに、何で尾行なんて真似を・・・」
「ルキアが心配だからだ」
「雛森が心配なだけだ」
「心配性かっ!?ストーカーだぞ!」
白哉、気づいて!
その発言、シスコン発言だから!
冬獅郎、明らかに違うだろ!
気になっている女の子の後を追っかけただけだろ!
「って、だったら、あんたたちは俺を襲う理由がなくないか?俺は2人には何も―――――」
「「な・に・も?」」
「ええっ!?な、何でそこで霊圧を上げるんだ!?」
俺、2人に何かしたか!?
ただ、服屋行って、飯食って、サプライズを用意しただけだろ!
「シラを切る気か、貴様・・・」
「別れる直前、テメー雛森と何をした・・・」
「あ・・・」
ふっと記憶が蘇る。
ルキアと雛森は俺の頬と額に口づけをしたんだった。
もしかして、それが原因・・・?
「で、でも、2人はご褒美だって言ってたぞ!」
「ルキアと接吻しておきながら、未だ言い訳を放つか」
「雛森の唇を奪いやがって・・・生かしちゃおかねえ!」
「まっ、ちがっ、誤解だっ!」
2人の見解に相違がありすぎる!
俺はルキアと雛森にキスをしてねえ!
てか、俺はそんな甲斐性なしじゃねえ!
遠くから見ていたから、2人にはそう見えたかもしんねえけど!
「・・・これでは拉致が明かぬな」
「これ以上、話しあっても無意味だ」
「い、いや、あのさ、もっと平和的な解決が・・・」
誤解なのに信じてくれねえ!?
どんだけ自分に自信家なんだ!?
2人は斬魄刀を構える。
「『千本桜』」
「『氷輪丸』!」
「うぉうっ!?」
俺に桜と氷の龍が迫る!
くそ~、もう訳わかんねえ!
とにかく、このままじゃ、俺がヤられちまう!
俺は攻撃を防ごうと、鬼神を抜く。
「纏え『鬼神』!―――『憑依:破道の三十三・蒼火墜』!」
俺は始解し、即座に鬼神能力を使う。
刀身が揺らめく蒼い炎に包まれる。
「うおおっ!」
グルン、と円を刻むように回転する。
すると、俺の周りに蒼い炎の壁が現れ、桜と氷の龍の攻撃を妨げる。
「・・・成程、噂通りか」
「俺の氷輪丸と朽木の千本桜を防いだだとっ!?」
憑依:蒼火墜の能力は斬った所から炎の壁を作り、数多の攻撃を防ぐ。
まあ、防御用に使える能力だな。
それは置いといて、この状況はマズイ。
なんせ、隊長格を2人も相手にするんだから・・・
「止めてくれ!俺はあんたたちとは闘う気はないっ!」
「貴様の意見など聞いておらぬ」
「テメエになくても、俺たちにはあんだよ!」
くっ!やっぱ、聞く耳を持たねえか・・・
なら・・・
「・・・逃げるが勝ち戦法!」
俺が取った行動は、2人から逃げることだった。
踵を返し、俺はトンズラする。
あ~ばよ~、とっつぁん~!
「あ!逃げやがった!?」
「・・・逃がさぬ」
「うおおっ!?追いかけてきやがった!?」
2人がスゴイ形相で、ものっすっごい速さで追いかけてきやがった!?
そりゃ、当然だわな。
くそ~、逃げ切ってやる~~~!!!
「ハア・・・ハア・・・な、なんとか、撒けたか・・・?」
逃げた俺は道の壁に背を預けていた。
ちょうど良く、樽と樽の間に隙間があり、そこに挟まれるように、もたれ掛かっている。
「え~と、ここは・・・?」
無我夢中で逃げたため、今いる場所がわからなかった。
辺りを見渡すと、幾つか目印らしきものがあり、現在地がわかった。
「どうやら、一番隊隊舎の近くに来てたみたいだな・・・」
そんな所に来てしまっていたのか・・・
随分と走ったな・・・
「ったく、何がなんだかわかんねえよ・・・」
俺はただルキアと雛森と一緒に楽しく過ごしていただけだぞ?
なのに、この始末って・・・
やっぱ、最後のアレが2人に効いているのか?
「と言っても、ただのご褒美なんだけどな~・・・。そんなに怒ることなのだろうか?」
白哉は多分、ルキアと一緒にいる俺が気に入らなかっただけ、かな?
原作でも意外と妹思いなお兄さんだしね。
冬獅郎は―――嫉妬かな?
やっぱ、気になる相手、守るべき存在にご褒美を貰いたいんだろうな。
だったら、雛森に何かしてあげればいいのに。
あの雛森なら、ご褒美でしてくれると思うけど。
※京夜だからしたのであって、誰にでもする訳ではありません。
ん?今何か受信したような・・・気のせいか?
「さて、十分休憩もしたし、こっそりと見つからずに帰ろう―――――ん?」
重い腰を動かし、立ち上がった俺の眼前に桜が舞い落ちてきてた。
―――って、そんな呑気なこと言ってる場合じゃない!
「やべえっ!」
咄嗟に俺は前転しながら、その場を離れる。
瞬間、樽が木っ端微塵に砕けた。
人の気配を感じ、上を見上げると、建物の屋根の上に白哉が立っていた。
チッ、見つかったか!
「・・・見つけたぞ、鬼柳院」
「見つかったとしても、また逃げるけどな!」
ダッと俺は白哉から反対の方向へ逃げる。
だが、逃げた先に待ち構えていた、冬獅郎が。
「くらえっ!」
「うおっ!?『蒼火墜』!」
鬼神を振り、冬獅郎の攻撃を辛くも防ぐ。
グッ!前には冬獅郎、後ろには白哉か!
他に逃げ道は!
と、思い、辺りを見渡す。
「げっ!?逃げ道がねえ!?」
場所が悪かったのか、そこは1本道になっており、隠れることも脇道へ逃げることもできなかった。
じりじりと2人が迫る。
「すばしっこいネズミめ。動けないようにしてやろう」
「こんな形で使いたくはねえが・・・始解が通用しないんじゃ、仕方ねえよな」
「ま、まさか・・・!?」
白哉は斬魄刀を離し。地面に吸い込まさせる。
冬獅郎は身体の前に斬魄刀を翳す。
「卍解・・・『千本桜景厳』」
「卍解!『大紅蓮氷輪丸』!」
ドン! ドン!
2人の霊圧が更に上がった。
白哉の周りから無数の刀が出現し、億千の桜と化す。
冬獅郎の身体に氷の龍の鎧のようなものが備えられていた。
や、やっぱりかーっ!?
こいつ等・・・俺、一応四席なんですけど!?
そんな相手に卍解使うとか、気狂か!
「行け、千本桜」
「『
「うげぇえっ!?」
げげっ!?迫って来やがった!?
と、取り敢えず、蒼火墜で、防ぐ!
「やられて堪るかっ!」
何度振るったか分からないが、鬼神を円に振り回し、炎の壁を作る。
その壁に冬獅郎は阻まれる―――――と、思いきや・・・
「舐めんじゃねえぇぇぇ!」
ピシピシッ!
「壁にヒビ!?」
うそぉん・・・冬獅郎の奴、この壁ごと貫く気か!?
その時、上空から無数の桜が舞い落ちてきた。
「上ががら空きだ・・・」
「なっ!?」
壁を作られていない所を白哉は狙いに来た。
千本桜が上空から俺に迫ってくる!
鬼神を振るうには間に合わないっ!
ならば・・・
「一か八か、やってみるか・・・!『模写:袖白雪』!」
俺は袖白雪の始解をイメージする。
見ると、モヤが掛かったような白いオーラが鬼神に纏う。
よし、成功だ!
「『初の舞:月白』」
キンッ・・・
「なにっ!?」
天地を貫くような氷の柱が出来た。
そのお陰で千本桜が凍りつく。
あ、危なかった・・・
どうせヤられるならば新技に賭けてみたけど、成功したみたいだな。
鬼神の新たな能力―――他の斬魄刀の模写。
―――と言っても、形状は写せず、能力しか扱えない。
元々は鬼道しか憑依できなかったが、神様がくれた『斬魄刀の干渉』という能力をもらってから、このような新技ができるようになった。
ちなみに、今回、実戦で使ったのは初めてで、干渉した斬魄刀しか模写できない。
だから、今の所、袖白雪しか扱えない。
ただ、1つ欠点があるんだよね・・・
「さ、寒い~~~っ!!!」
使うと、何故か身体に寒気が走る。
まるで、袖白雪に抱かれているみたいだっ!
この欠点があるから、あまり使いたくないんだ!
っと、そうこうしている内に冬獅郎に壁が壊された。
バキィ!
「きょうぅぅぅやぁぁぁぁ!!!」
「チッ、時間切れかよ!」
氷輪丸を大きく振るう。
俺は間一髪避ける。
だが―――――
「っ!?凍ってるっ!?」
「俺の斬魄刀は氷雪系最強。避けたぐらいで安心できねえぞ!」
俺の片腕と片足がいつの間にか凍ってた。
ギャアアア!更に体温が奪われる~!
凍死しちまう!
「・・・なぜ、貴様がルキアの斬魄刀の能力を使える・・・」
「えっと、これは鬼神の―――」
「そうか、ルキアを手駒にするだけでは飽き足りないか・・・!」
「聞けよっ!」
不意に白哉は俺に問いてきた。
本当に俺の話は聞かないつもりなんだな!
無視かよっ!
「万死に値する。四肢を砕け散ると良い―――――『千本桜』」
「ぐっ!」
大量の桜が俺を襲ってきた。
ヤベエ!片腕が氷ついて、上手く鬼神の能力が使えない!
なんとか、その場から離れようとするが、脚も凍ってて、思うように動けない。
「ぐ・・・うあああぁぁぁ・・・」
クソ・・・凍てなけりゃ・・・
俺は千本桜に飲み込まれた・・・
「ガッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「フン、致命傷は避けたみたいだな」
「あの状況でよく動いたもんだぜ・・・」
京夜から千本桜が離れると、そこには傷だらけの京夜がいた。
だが、寸での所で動いたためか、致命傷は避けられ、傷は多いが浅い。
流石は夜一を越える速さを持った死神である。
脚が凍ってなければ、避けれたかもしれない。
「あんたら・・・よくも・・・やって、くれたな・・・」
「・・・まだ立つか・・・」
「タフなヤローだ」
京夜は霊力を短時間に多く消費させたためか、満身創痍である。
そんなフラフラな状態にも関わらず、立ち上がった。
手と脚についていた氷は千本桜に切り刻まれ、ほぼなくなっていた。
そんな京夜に対し、2人は止めを刺すと言わんばかりに、霊圧を上げた。
「ルキアに近づけぬ身体にしてやろう・・・」
「もう雛森には触れさせねえ・・・」
桜と氷の柱が京夜に迫った。
「行け、千本桜」
「『千年氷牢』」
こんな大技を喰らえば、今の京夜でもひとたまりもない。
プチン
その時、京夜の何かが切れた気がした。
「あんたら・・・いい加減にしやがれ!」
鬼神に手を翳し、自身の最強の技を放とうとする。
「『憑依:破道の八十八・
瞬間、鬼神の刀身が黄金に輝きだしたと思いきや、京夜は鬼神を地面に刺した。
ゴッ!
「っ!?」
辺りが一瞬光った。
白哉と冬獅郎は目を閉じる。
((・・・?))
しかし、自分たちから何も衝撃が来ない。
不思議に感じ、目を開けると、そこには驚きの光景が広がっていた。
「千本桜を・・・全て・・・叩き落としただと・・・」
「俺の氷柱が・・・跡形もなく・・・」
操作が利かなくなった全ての桜。
砕け散ってゆく氷の柱。
目の前の光景が信じられなかった。
憑依:飛竜撃賊震天雷砲―――それは自分が心から害となるものを全て壊す技。
その範囲は半径100mに達する。
「なぜだ・・・なぜ、貴様は、我々を攻撃しなかった・・・」
「そうだ、あの技なら、俺らに傷を負わすことくらい・・・」
「・・・言った・・・じゃねえか・・・」
京夜は苦笑いしながら、こう言った。
「闘う気はねえって・・・」
「「・・・・・・・・」」
呆れた奴だ。
ここまでしておいてまだ闘う気が起きないとは。
あんな大技を出しといて、傷をつけないとは。
どこまでも優しい男である。
「・・・興が冷めた・・・」
「え・・・白哉・・・?」
スッと白哉は踵を返し、帰ろうとする。
「・・・
「白哉・・・」
「・・・そのような力を持ち、甘いが、優しき心を持っているのであれば、私は不満はない。―――認めよう、兄のことを。ルキアのためにその力、存分に振るえ」
「え・・・?あ、ありがとう・・・?」
「ただし、友としてだ。もう1度言う。と・も・と・し・て・だ」
「あ、ああ・・・」
そう言い残すと、白哉は立ち去った。
残っているのは、白哉の言動に疑問符が頭に浮かんでいる京夜と、顔を俯かせている冬獅郎だけだった。
「それで・・・冬獅郎は、どうすんだ・・・?」
「お、俺は・・・」
冬獅郎は葛藤していた。
当初は京夜を認めていなかった。
だが、今日の一部始終を見て、闘って、最後に見せた大技。
京夜を認めかけていた。
しかし、認めれば、雛森を渡すような気持ちになってしまう。
だからか、不意に京夜に質問していた。
「・・・なあ、1つ聞いてもいいか・・・?」
「何・・・?できれば、手短に・・・」
「テメエは・・・雛森をどう思っている・・・」
「雛森を・・・?」
ここで特に何も・・・や、あんなの道具に過ぎねえ、などと言われたら、完璧に認めない、認めたくない。
というか、斬るつもりでいた。
自分に納得できるようなことを言ってくれれば、俺は認めよう。
と、思っている冬獅郎の耳に入ったのは、意外な答えだった。
「そんなの・・・決まってんだろ・・・。護りたい、大切な仲間だよ・・・」
「・・・・・・・・」
冬獅郎は目を見開いていた。
自分と同じ気持ちだとは思ってなかったのだろう。
冬獅郎の心の中で京夜の存在が明るくなった。
「そう、か・・・。テメエもか・・・」
「ああ、そうだ・・・。雛森は俺にとっても・・・冬獅郎にとっても・・・大切な存在だろ・・・シロちゃん・・・?」
「フッ、シロちゃんじゃねえ。日番谷隊長だ」
多分、その渾名は雛森から聞いたんだろうな、と冬獅郎はわかった。
同時に、京夜を認めた。
「・・・認めるぜ、京夜。俺は雛森を護る。テメエも雛森を護ってくれ」
「ああ・・・お互いに力を合わせて―――」
「ただし、友としてだからな!もう1度言う。と・も・と・し・て・だ!」
「はぁ・・・白哉といい、お前といい、何回言えb―――――」
会話の途中、フラッ・・・と京夜が倒れそうになる。
寸での所で冬獅郎が支えてくれた。
「お、おい!大丈夫かよ!?」
「ハハハ・・・ちょっと無理しちゃった、かな・・・?」
そのままゆっくりと京夜は瞼を閉じていった。
「きょ、京夜・・・?おい!しっかりしろ!」
「ス~・・・ス~・・・」
「は?・・・寝てやがる・・・」
焦った自分がバカらしく思い、冬獅郎はガクッと気落ちする。
だが、このまま放っておくわけにはいかない。
なんせ、怪我だらけなのだから。
・・・まあ、原因は冬獅郎たちにあるのだが。
「とりあえず、四番隊に送るか・・・」
冬獅郎は京夜を担ぎ、四番隊詰所に向かった。
「う・・・ん・・・ん?」
俺は目を覚ました。
目の前には見覚えのある天井があった。
あり?確か俺は白哉と冬獅郎と闘ってたんじゃ・・・?
「あ、起きたのですね」
「卯ノ花隊長・・・?」
なぜ、卯ノ花隊長がいるんだ?
もしかして、ここって四番隊隊舎?
「あの~、なぜ、俺はここに・・・?」
「日番谷隊長が送って下さいました。何でも、訓練中に傷を負い、最後に疲れ果て寝てしまったとか」
「訓練・・・?」
アレが訓練・・・?
その割には激しかったような・・・
というか、個人的な感情が含まれていたような・・・
でも、隊長が2人とバトッて怪我しちゃいました~、なんて言ったら、後後、面倒になりそうだしな。
もしかして、冬獅郎、そういう所、配慮してくれたのか?
「フフ、京夜さん、本当に四番隊を気に入ったようですね。もう常連さんです」
「こんな所の常連にはなりたくはないです・・・」
気に入った訳じゃないけどな~。
あ、勿論、四番隊が嫌いとかじゃないからな!
白哉と冬獅郎が俺を襲いかかってきた訳は、結局、有耶無耶になったけど、まあ、いいよね!
2人になんか認めてくれたし!
でも、何でだろ?よくわかんねーな。
「もういっそのこと、四番隊に入られたら―――――」
「入りませんよ?俺は十三番隊にいるつもりです」
「むぅ~、強情ですね・・・」
そんな膨れっ面になっても俺の意思は曲がらないからな!
普段は真面目で聖母のような方だけど、こういう子供っぽい所とか可愛いよね!
「京夜さん、あまり無茶はいけませんよ?今日の傷は浅いですが箇所が多いですから」
「す、すみません・・・」
見ると、俺の身体には包帯が巻かれていた。
動いても、激痛が走らないから、そこまで酷くはないみたいだ。
「あの、この治療は卯ノ花隊長が・・・?」
「はい!私は京夜さんの専属医師ですから!」
いつからなったんだ・・・
俺は聞いてないんだが・・・
けど、まあ、卯ノ花隊長が専属になってくれるんだから、いいか。
「いつもいつもすみません・・・。何もお礼もしてなくて・・・」
「いいえ、いいんですよ。これが仕事なんですから」
「で、でもなあ・・・―――あ!」
ピン!と俺は閃いた。
そうだ!お礼といえば、最近、流行っているアレをやればいいんじゃないか!
手持ち無沙汰でもやれるしね!
「卯ノ花隊長」
「はい、なんですか?」
俺は卯ノ花隊長を呼び、来させる。
「目を瞑ってくれますか?」
「は、はあ、分かりました―――こうですか?」
「はい、そのままでいてください」
俺はそのまま卯ノ花隊長に顔を近づかせ―――――
チュ
「へ・・・?~~~~~っ!?」
「いつもお世話になっているお礼です。ご褒美をどうぞ」
俺は卯ノ花隊長の額に口づけをした。
うんうん、卯ノ花隊長よろこ―――――あれ?目を回して、慌てているぞ?
それに、なんだか、顔が真っ赤のような・・・
「は、はわわわわわわ!きょ、京夜さん、い、いきなりなんて~~~!」
「う、卯ノ花隊長!?お、落ち着いてください!」
「そ、そうですね・・・!落ち着いて、花瓶の花でも・・・」
と、言っているが、手が震えてて全然落ち着けていない!
案の定、卯ノ花隊長は花瓶を離してしまった。
「あうぅ~・・・。す、すみません・・・」
「俺は大丈夫ですよ。それよりも―――」
「あ・・・」
落とした所が、なんと俺の股間付近だった。
水が俺の股間周りを湿らせる。
うーん、何か気持ち悪いね。
お漏らししたみたいな?そんな気持ち。
ただ、俺は油断していた。
次の卯ノ花隊長の行動に俺はギョッとした。
「・・・す、すみません、すぐに拭きますので・・・」
「い、いや、大丈夫ですよ。これくらい、自分で―――――」
「い、いえ、私の責任でもあるので、私にやらせてください・・・」
「い、いや、その・・・場所的にアウトなんですけど・・・」
な、なぜ、退かない!?
普通は俺にやらせるだろ!?
卯ノ花隊長に拭かせたら、色々と危ない!
主にもう1人の俺が!
「な、なら・・・その服をお脱ぎになってください・・・。せ、洗濯しますので・・・」
「は、はあっ!?」
な、何を言ってらっしゃる!?
ここで服を脱げと!?
そしたら、俺の秘境が丸見えになっちまうじゃねえか!
―――って、卯ノ花が頬をさらに赤く染めながら、グルグルと目を回している!?
さっき、落ち着いた様子してたじゃん!
また正常でない運転になってんのか!?
「そ、そうよ・・・ここで脱がせて、京夜さんとすれば・・・フフフ・・・既成事実を作ってしまえば・・・」
「え、えーと・・・卯ノ花隊長・・・?」
何か、うわ言のように語っている!?
色んな意味で怖い!
主にこれから先のこととか!
「京夜さん!」
「は、はい!?」
いきなり、呼ばれ、びっくりした・・・
な、なんだろう・・・?
恐怖心しか生まれん・・・
「今から脱いで、裸になってください!」
「ちょ、ちょっと待ってください!?なぜ!?というか、裸になる意味!?」
「大丈夫です!すぐに終わりますから!痛くありませんから!寧ろ、気持ち―――――」
「ワアアアァァァ!?何、脱ぎ始めてるんですかあ!?」
卯ノ花隊長が何故か突然脱ぎ始めた!?
何、終わるって!?痛くないって何事!?
って、そんなこと考えてる場合じゃない!
今の卯ノ花隊長の姿は薄手の白い着物1枚だけになっていた。
谷間や太ももがチラリズムしている。
隊長羽織と黒い死魄装は下に落ちていた。
色気漂う雰囲気が卯ノ花隊長から放たれる。
「さあ、京夜さん・・・これから一緒にイキましょう・・・」
「じ、字が変なんですけど・・・」
卯ノ花隊長は脇をワキワキしながら近づいてくる。
怖いっ!普段とは想像もつかないぞ!?
どうしたんだ、今日の卯ノ花隊長は!?
このままでは危険だ・・・
主に俺の節操とか、一線を越えてしまうような・・・
俺が取った行動は・・・
「だ、だっしゅつ~~~~~!!!」
「あ、京夜さん!?」
俺は本当に怪我人なのかと思うほどの速さで逃げた。
あれ?今日の俺、逃げてばっかじゃね?
はぁ、疲れた・・・家で休みたい・・・
京夜が逃げた後、卯ノ花はというと―――――
「ハア・・・逃げちゃいましたか・・・。どうするのですか、この火照った身体は・・・。また今日も1人で慰めるのですね・・・」
京夜がいたベッドの上で、体育座りをしながら、のの字を書いて、しょぼくれていた。
いかがでしたでしょうか?
最後の卯ノ花の部分は、当初なかった予定だったのですが、話の流れと文字数が余ってしまったので、加えました。
う~ん、卯ノ花の話を書くと、何故かエロい要素を含めてしまうんだよな・・・
まあ、お気に入りだから、いいんですけど!
ちなみに、作者の1位は、ルキアです。だから、登場回数多いのかな?
さて、次回は、なんと、滅却師登場!
意外な結末で終わるかも!
そして、さらに、とうとう、京夜が現世へ行きます!
でも、まだ一護は子供のままだよっ!
豪華2本立て(予定)でお送りします!