今回、12巻を選んだ理由は特に深い理由はありません(笑)
初めて藍染が出てくるので、表紙が藍染だった12巻にしただけです。
いよいよこの作品での戦闘シーン!
さらに、気合を入れすぎて6000文字オーバー!
といっても、いい出来栄えになっているか不安ですが・・・
巨大虚は俺たちを眺めながら、爪に刺さった蟹沢さんを投げ飛ばす。
「う、おおおおおォォォ!貴様、よくも蟹沢をォ!!」
「止せ!青鹿!」
青鹿さんは檜佐木さんの言葉を無視し、激昂しながら向かう。
そんな、怒り任せで刀を振りに行ったって自滅するだけだ。
ガッ
当然のようにあっけなく巨大虚の爪によって倒される。
「く・・・そ!」
檜佐木さんは俺たちを守るように刀を抜く。
「退がれ!逃げろ一年坊共!できるだけ速く!できるだけ遠くまで逃げるんだ!」
「う・・・うわああああああああ!!」
皆、逃げていく。
俺は物陰に隠れる。
危険な状況だとわかっているが、とりあえず様子見だ。
本当に危なくなったら介入するし、それに、気にくわないけど後から藍染が助けてくれるからな。
(くそっ!巨大虚だと!?ありえねぇ!なんで、こんな奴の接近に気づかなかった!?)
檜佐木さんは巨大虚へと立ち向かう。
その時、横から別の巨大虚が忍び寄っていた。
(もう・・・1体・・・だと・・・!?)
ザンっ
檜佐木さんの右目に爪傷がつく。
まだだ・・・まだ行っちゃいけない。
身体が疼いているが行ってはダメだ!
できるだけ、原作を壊しちゃいけない!
檜佐木さんの様子を見た雛森は立ち止まる。
「な、何してるんだ、雛森くん!止まっちゃダメだ!」
「・・・どうして・・・あたし達みんな逃げているの・・・?」
「何言ってるんだ!逃げろって言われたじゃないか!実習中は引率者の命令は絶対だ!」
「助けようなんて思うなよ!オメーも見たろ!?六回生2人が一瞬だ!俺ら一回生が何人かかっても・・・」
しかし、雛森は2人の静止の言葉を耳に入れず、巨大虚へと向かった。
「(こいつら・・・霊圧を消せるのか!?気づかねぇ訳だぜ、クソッ!)なめんじゃねぇ!」
絶体絶命の檜佐木さんが今、闘ったら死ぬのは明白。
その時、助けに来たのが恋次、吉良、雛森だった。
「お前ら・・・!」
「申し訳ありません!命令違反です!」
「助けに来たんだから、見逃せよな、先輩!」
「”君臨者よ!””血肉の仮面・万象・羽ばたき・ヒトの名を冠す者よ!””焦熱と争乱””海隔て逆巻き南へと歩を進めよ!”『破道の三十一・赤火砲!』
雛森は詠唱し、炎弾を放つ。
それは巨大虚の顔面に直撃する。
「よし!」
「・・・いや・・・ダメだ」
3人の喜びを檜佐木は無かったことに否定する。
言葉通りに巨大虚には傷1つ付いてなく、他にもぞろぞろと、出るわ、出るわ、巨大虚の大群。
「う・・・嘘だろ・・・」
ガッガッガッ
キシキシキシ
ハアアアァァァ
「う・・・嘘だ、こんな・・・」
・・・まだか?
「いやだ、死にたくないよ・・・」
・・・遅いな?
「う・・ああ・・・」
・・・あれ?
「ああああああああああああ!!!」
おい!藍染の野郎、一向に来る気配がしねぇ!
何してんだよ!メインキャラクター死んじゃうよ!
物語、終わっちまうよ!
はぁ、なんで来ないのかは知らないけど、俺がここで介入しても大丈夫だよな?
うん!きっと、大丈夫だよな!神は俺を見捨てたりはしないはず!
あ、俺、死神だった・・・
まぁ、それはおいといて、俺は助けに向かった。
どうしてこうなったんだろう?
私たちは普通に魂葬の実習したかっただけなのに・・・
こんなに巨大虚がいたら、敵うはずないじゃない。
もう、ダメだ・・・
私は諦めた。
それを悟ったのか、巨大虚はゆっくりと口を開ける。
その時だった。
「『破道の三十一・赤火砲!!」
「!?」
ドゴン
私たちは驚いた。
だって、後方から放った赤火砲は、私のよりも数倍、大きく、巨大虚が倒れたんだから。
「京夜!?テメー逃げてなかったのか!?」
「そんなこと今は聞くな!それよりも、恋次と吉良は檜佐木さんを担いで逃げろ!雛森は2人の護衛を頼む!」
「わ、わかった!」
「ちっ!先輩、失礼しますよ!」
「す、すまねぇな。お前ら」
2人は即座に行動に移し、檜佐木さんを担ぐ。
私も指示されたけど、京夜くんは・・・?
「京夜くんはどうするの!?」
「俺は・・・あいつらを足止め・・・いやっ、倒す!」
「なっ!?」
何を言ってるの!?
そんなの危険すぎる!
「京夜くん、やめよう!皆で逃げたほうが・・・」
「ダメだ!逃げてもあの数じゃすぐに追いつかれちまう。誰かが足止めしないと」
「で、でも・・・死んじゃうよ!」
「心配するな。俺は・・・!?」
突然、ビルが崩れる。
多分、巨大虚の1体がビルを崩したんだろう。
私たちはそのまま地面に落下する。
「くっ!」
「キャアアアァァァ!」
私は目を瞑った。
・・・あれ・・・?何の衝撃もこない・・・むしろ、暖かい・・・
私は目を開ける。
「よう、無事か?」
「あっ・・・」
凛々しく、かっこよく、綺麗な銀髪をなびかせながら、真剣な表情で見つめている、京夜くんの顔が目の前にあった。
「・・・・・・・・・」
私はつい見惚れてしまった。
「・・・雛森?」
「え?・・・ひゃい!?」
京夜くんが心配して私の顔を覗き込む。
だけど、ただでさえ近かった顔が更に近くなって、私は驚いてしまった。
「だ、大丈夫だよ!うん、大丈夫!」
「そうか、それならいいんだけど」
顔が熱い・・・胸の高鳴りが止まらない・・・
そして、今の自分の状況を見る。
私は京夜くんにお姫様抱っこされている状態だった。
私は更に顔を赤くしてしまう。
「はわわわ・・・きょ、京夜くん・・・」
「ん?なんだ?」
「そ、その、この格好って・・・」
「あ、悪ぃ。そろそろ降ろすな」
「ぁっ・・・」
京夜くんは地面に私を降ろす。
もうちょっとあれでもよかったのに・・・じゃなくて!
一体、どうしちゃったの!?なんで、こんなに落ち着けないの!?
しっかりして、私!・・・京夜くん、降ろすとき優しくしてくれたな~・・・じゃなくて!!
もぅ~~~、おかしいよ~、なんなの~!?
「・・・・・・・・・」
私はチラッと京夜くんを見る。
京夜くんは巨大虚の様子を見ている。
真剣な顔つきの京夜くん・・・かっこいいなぁ~
「ん?」
「っ!?」
京夜くんは私の視線に気づいたのかこっちに顔を向ける。
私はすぐにそっぽを向いてしまう。
「?」
京夜くんに気づいてないと思う、多分。
なんでだろう?今までは普通に話せたのに、今じゃ、全然だ。
「・・・森・・・雛森!」
「あ、はい!な、何かな?」
「しっかりしろよ。何度も声をかけたのに上の空だったぞ」
「え、そうだった?ご、ごめん」
考え事していたから全然聞こえなかった。
内容は・・・恥ずかしくて言えない!
すると、京夜は私に生徒用の斬魄刀、『浅打』を投げる。
「わっ!っとと」
「預かっていてくれ。その刀じゃあいつらに太刀打ちできない」
「え?でも、他に斬魄刀はないはずじゃ・・・」
「他言無用な。実は俺はすでに自分の斬魄刀を持ってる」
「えっ!?」
信じられない。一回生でもう自分の斬魄刀を持ってるなんて。
そしたら、京夜の背中に霊子が集まり、太刀の形になった。
あんな斬魄刀見たことない。
「それじゃあ、行ってくる」
「あ、京夜!」
「あ、そうそう、1つ言い忘れてた」
「?」
「必ず、護るから」
「!!」
京夜はそのまま巨大虚の大群に向かっていった。
すごく、すごく、ときめいてしまった。
この人に護られてすごく安心感がある。
ああ、なんだ。
私は京夜のことを好きになってしまったんだ。
「必ず、帰ってきて、京夜」
私は物陰から京夜の様子を見ていた。
「待たせちまったな。さぁ、来いよ。叩き潰してやる!」
グオオオォォ
ガアアアァァ
ギャオオオォォ
巨大虚たちが雄叫びをあげている。
本当に大丈夫なのだろうか・・・
信頼しているっていっても、あの数じゃものすごく不利だ。
そしたら、先輩達を殺した巨大虚が京夜に向かう。
危ない!と思った。
でも、杞憂だった。
「ふんっ!」
刀を振ったら、巨大虚は一刀両断されていた。
それからは京夜の独壇場になった。
「せいっ!はぁ!たぁ!」
京夜は巨大虚たちの攻撃を軽やかに避け、斬る。
さらに、舞い上がり斬る、斬る、斬り続ける。
「『縛道の六十三・鎖条鎖縛(さじょうさばく)!縛道の三十・嘴突三閃(しとつさんせん)!破道の五十四・廃炎(はいえん)!破道の六十三・雷吼炮(らいこうほう)!縛道の六十一・六杖光牢(りくじょうこうろう)! 破道の三十三・蒼火墜(そうかつい)!』」
次々と鬼道を放ち、敵を動かなくさせ、倒していく。
「・・・鬼道だけでもあんなに倒せるんだ・・・」
京夜はすごい。
普段はものを壊したり、周りに迷惑をかける問題児だけど、こんな力を隠し持っていたなんて。
大分、数が減ってきて、残り3体の所で同時に攻撃を仕掛けてきた。
「くっ!『縛道の七十五・五柱鉄貫(ごちゅうてっかん)!』」
先に来た1体を縛道で動きを封じる。
「『破道の五十八・闐嵐(てんらん)』」
2体目を破道で倒す。
「なっ!?」
しかし、3体目が2体目の影に隠れて見えなかった。
京夜は鬼道を放った直後で、身動きができない。
巨大虚が襲いかかろとしていた。
「京夜ァ!」
私が叫んだ直後、巨大虚はピタリ、と動きを止め、しだいに半分に別れる。
「待たせて済まない。救援に来たよ」
私たちは声のする方へ顔を向ける。
「あ・・・あなた方は五番隊、藍染隊長、市丸副隊長・・・!」
「・・・・・・・・・」
京夜は2人を・・・特に藍染隊長を睨みつけるように見てる。
なんで、そんな目をするんだろう?
2人は助けに来たんだよ?
「危なかったね」
「・・・助けていただきありがとうございます。けど、救援、遅いんスっけど・・・」
「それは悪かったね。何分、隊長というものは仕事や準備に手間とってしまうものでね」
「・・・生死が危ない緊急事態ってのに、他の仕事を優先しますか。隊長ってのはロクでもないですね」
「・・・返す言葉もないね」
「フンッ!・・・それじゃあ、失礼します」
京夜はその場を離れていく。
ちょ、ちょっと!隊長にあの態度はいけないよ!
「だ、ダメだよ!京夜くん、謝ろうよ!」
「なんでだよ?あんな状態だってのに来るの遅すぎだろ。しかも、俺たちが必死な思いで闘ったってのに、あんな悠々とした態度とりやがって」
「た、確かにそうだけど・・・」
こんなご機嫌斜めな京夜、初めて見た。
これじゃあ、何言っても聞かなそう。
後で、謝っとこう。
「そういえば、雛森は大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫だよ。京夜くんは?」
「あぁ・・・俺は大丈夫だ」
とか、言いながらも、左腕を意識しすぎてるのがバレバレだ。
「はぁ、ちょっと貸して」
「あ、ちょっ!」
私は強引に左腕をとる。
裾を捲ると血を流していた。
「やっぱり、怪我してるじゃない!」
「こ、このくらい、平気だ!」
「ダメだよ!ちゃんと応急処置しなきゃ!」
私は包帯を取り出し、まいていく。
京夜は優しいな。こんな時でも相手を気遣うなんて。
「悪いな。こんなことやらせちまって」
「ううん。これくらいやらせてよ」
今回、何もできなかった。
京夜に頼ってばかりで何も・・・
もっと、強くなろう。
「雛森は優しいな」
「え!?い、いや~、そ、そんなことないよ」
やった!京夜に褒められた!
ものすごく嬉しい。
「それじゃ、帰ろうか」
「うん!」
いかがでしたでしょうか?
主人公はまだ始解しません。
巨大虚如き、始解するほど弱くありません!
・・・やべ!この発言チートじゃん!
それではまた次回!