ちひろ「大変です!プロデューサーが足りません!」<br>社長「じゃあ、君がプロデューサーやってみないか?」 作:amAーn
ピピピピ ピピピ バシィ
5時35分 いつもより1時間早く設定した目覚ましに起こされてちょっと不機嫌
しかし今日ばかりは遅刻も許されないのできちんと準備する。
パンと目玉焼き、ミルクとトマトサラダ、それに昨日の晩ごはんの残りのパイナップル多めの酢豚…ちょっと酸っぱい。
いつもの黄緑の事務員用スーツは着られないので、去年仕立て直したパンツスーツを着る事にした。ほんの少し乗っかったお腹の肉は秘密にしておこう。
出掛ける前の癖になった初恋の彼女の写真を見つめ、いざ出勤。
メンバーには一人を除いて昨日の夜に電話して、準備は整った。
メンバーは5人
木場真奈美
ちょっぴりマッスルなトレーナー兼アイドル
社長がスカウトしたのは良いが、プロデューサー不足からアメリカ仕込みのトレーナー業を現在まで続けてきた。
東郷あい
黄昏の似合うサックス吹きの王子様系アイドル
女性スカウトがつい先日連れてきたらしい。ダンスも得意なようであまり隙が見当たらない
藤原肇
土から美を造り上げるゆったり系アイドル
実は担当プロデューサーが居るには居るのだが、ニュージェネレーションやアスタリクスの担当で忙しいらしく彼女まで仕事が回せなくなり、一時的に私の預かりとなった
乙倉悠貴
ちょっと大きな清純派アイドル
従姉妹の肇ちゃんがここまで連れてきたそうです。始めて間もないですが、吸収も速いですし、陸上をやっていた体力とジュニアモデル経験の容姿を見込んでの採用です。
相馬夏美
元CAのオトナなアイドル
社長スカウトの中でも1、2を争う謎経緯アイドル。何でCA辞めたんですかね?昨日つい手が止まってしまった私の注目アイドル。
25歳から13歳まで幅は広いですが見た目的にも雰囲気的にも大人なユニット編成になりました。
今日は顔合わせと軽いレッスンだけですから問題ないでしょう。気持ち軽めに最寄りの地下鉄駅に向かいます。
朝帰りの始発組と通勤ラッシュの間のちょっと落ち着いた時間帯、ゆっくり資料を見る時間はありそうです。
ちょうど目的地まで半分くらいの駅で見知った顔と出会いました。
黒川千秋さん。CGプロ提携養成所卒業組の出世頭で、生真面目なクールビューティーとしての印象が強いようですが、話してみると意外とフランク。そして…
ちひろ「あら、千秋ちゃん。一人?」
千秋「ちひろさん、おはよう。翠は午後から。私は午前中仕事だし、その前に自主トレでもしようかなと。」
ちひろ「そんなこと言ってると翠ちゃんが寂しがるわよ?」
千秋「昨日の夜にたっぷりと触れあってきたから問題ないわ」
ちひろ「…ごちそうさま」
私の仲間だったりします。
話題に上がっているのは水野翠さん。弓道で高校2年生時にインターハイ出場経験のある実力者で、養成所から千秋ちゃんとペアを組んで、現在はブリヤント・ノワールでデュオで活動するのがほとんどです。
以前聞いた話では養成所卒業時に告白して初ライブの日に初体験だったとか。
千秋「その資料は何かしら?」
ちひろ「社長にプロデューサーをやれと言われて、そのユニットメンバーを確認しているんですよ」
千秋「ふーん…。自分の趣味で選んだんですか?」
ちひろ「分かりますか?」
千秋「肇ちゃんと悠貴ちゃんはデキてるって悠貴ちゃんが認めてたし、木場さんと東郷さんもアヤシい話が多々ありますし…」
ちひろ「その話を確めるためでもありますからね。そして」
千秋「相馬さんは貴女のお気に入り?」
ちひろ「一目惚れ…ですかね?リーダーは彼女にさせる方針です」
千秋「大変そうね」
その後も他愛ない話をしながら事務所に着き、千秋ちゃんと別れて準備をしていざ顔合わせです。
ちひろ「確かにね…言いたい気持ちも分かる。分かるけど、それを人前で言うのもどうかと思うのよ」
顔合わせ…のはずなのに、何故か告白大会になっ調子に乗ったあいさんが真奈美さんにキスするし、ついさっき悠貴ちゃんが茜ちゃんも驚くような声で肇ちゃんへの愛を叫んだばかりだ。
ここが防音の会議室で良かった…。ミーティングルームだったらと思うと冷や汗が出る。
悠貴「そうですよね…」
あい「悠貴くんの肇くんを想う気持ちが抵抗感を上回ったのか…。正直羨ましいな」
肇「////」マッカ
悠貴「…おねえ…ちゃん?」クビカシゲ
肇「//////」プシュー
夏美「え…えっと、とりあえず隣の休憩室に運んでおくわね」
真奈美「気持ちは凄くよく分かるな。あれだけ間近でやられたら破壊力は十分だな」
あい「お姉様…?」クビカシゲ
真奈美「お前がやると気持ち悪いな」
あい「…喧嘩を売っているのかい?」
真奈美「…そう見えるということはかなり目が悪いんだな。春菜君に頼んで眼鏡でも頼んでみたらどうだ?」
あい「君が毎週のようにそう言うから私の眼鏡が10個、君の老眼鏡や鼻眼鏡が20個も私の部屋にあるんだぞ?」
真奈美「ちひろ君、君はどう思うかい?」
逃げたい。一秒でも早く逃げたい。
しかし、本人達にしてみたらこれがじゃれあいだと言うらしい。あなた達はどんな猛獣ですか?
夏美「はいはい、二人ともその辺にしないとちひろさんがバラドル方向にプロデュースするわよ」
真奈美「菜々君みたいなことはしたくないな。『マナミンパワーでメルヘンチェンジ♪』なんて柄でもないしな」
あい「あいは自分を曲げないニャ!」
悠貴「……」ニガワライ
夏美「ほら、二人とも悠貴ちゃんがヒいてるのが見えないの?」
真奈美「失礼、少しやり過ぎたようだな」キリッ
あい「これはすまないことをしたな」キリッ
なんなんでしょうかこの人たちは…。デビューさせた後にファンにこの映像流したらどんな顔されるんでしょうか。
ちひろ「もう終わり終わり!午後からはレッスンですから遅れないで下さいね!」
真奈美「さて、昼食か。お詫びに手料理でも作ろうか?」
あい「プロテインさえ入れなければ何でもいいさ」
真奈美「プロテインたっぷりメニューならマストレ君に頼んでくれ。味はあまり保証しないがな」
ちひろ「あの人は味見というのをしたことが無いんでしょうかね?」
真奈美「さぁ。作っているところは他人に見られたくないそうだから、何かとんでもないものが材料かもしれないぞ?」
ちひろ「冗談でもそんなこと言わないで下さいよ」
肇「ご迷惑おかけしました、もう大丈夫です。」
夏美「そういうことは悠貴ちゃんの目を見て言わないと」
悠貴「大丈夫なんですか?」
肇「うう。眩しくて直視できません///」
夏美「アイドルとして頑張るならそこも乗り越えないと」
ちひろ「それにしても夏美さんあまり驚きませんね。色々爆弾発言多いのに」
あい「おや?知っていて組んだんではなかったのかい?」
ちひろ「どういうことですか?」
真奈美「夏美君も彼女持ちだったはずだが?」
ちひろ「はい?」
ちひろ「はい?」
CuP「え、ひどくない?」
PaP「いきなりどうした?」
CuP「言わなきゃいけない気がして…」
PaP「前川さんに色々謝っとけよ」
CoP「我が魂の瞬き達が潰えるか…(俺の担当アイドル達が何故あんな風に…)」
PaP「おい、お前熊本弁が出てるぞ」
CoP「星は輝きを変えるもお主の光は未だ消えず…(お前らは被害が少なくていいよな…)」
CuP「>そっとしておこう」
PaP「ゲーム混ざってるぞお前」
CoP「どうも奥さん、旦那の同僚のCoPです。
おい、パイ食わねぇか」
PaP「北海道に帰れ!」
?「え?帰って良いの?それじゃあ帰るね」
CuP「待て杏!お前は今から仕事だろうが!」