Grand Theft Auto : One Cent Assassin 作:Dolenon
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狙撃のみです。
スピードバレット
ビルの屋上でリーパーはバレットを構えていた。アンチマテリアルライフルとして有名なスナイパーライフルをリーパーが構えているのには理由があった。数時間前に引き受けた依頼には事故に見せかけて殺害するよう注文がついていた。標的の名前はシアーズ・ベルリッジ、ベルリッジ財閥の御曹司であり違法ストリートレースのトップレーサーでもある。依頼人はかつてベルリッジ財閥によって潰された中小企業の社長。企業を潰されたことにより家族が離散、妻が自殺に追い込まれ息子もシアーズにレースに挑んで帰らぬ人になってしまったことに苦しんだのが依頼のきっかけだった。
「はぁ、こんな公道でレースをする理由が分からん」
引き金に指を添えながら片時もスコープから目を離さない。
「そろそろだな」
スコープの先には猛スピードで駆け抜ける青色のセンチネル。シアーズの愛車だ。
「……」
スコープをタイヤのホイールに狙いを定め、距離と速さから素早く狙いを定め引き金を引く。ドガンッと大きい音を立てて撃ちだされたライフル弾は素早く飛び出し、僅かな風の影響を受けながらも狙った場所まで飛び、タイヤのホイールを抉る。着弾の衝撃でガコンと音を立てながらホイールが飛び、それと同時にタイヤがパンクを起こした。
シアーズは突然の衝撃に動揺する。
「スピードの出し過ぎ注意。火傷するから」
そう呟いてリーパーはバレットを分解してスーツケースに収納し、ビルから離れる。
その日の夕刊に小さいニュースとして交通死亡事故の記事が掲載されていた。
『シアーズ・ベルリッジ スピードオーバーで人生からコースアウト』
最後の一文は即興で思いつきました。くれぐれもみなさんは安全運転を心がけてくださいね。