インフィニットストラトス アナザー   作:ニコラシカ

10 / 12
第十話 力の片鱗 思いの欠片

 「織斑君!きこえますか!?織斑君!凰さんも!」

 

幼馴染み二人が通信にも応答せずに居て焦るのはわかりますけど落ち着きましょうよ?

 

「おちつけ。取りあえずは任せてみよう」

「織斑先生!?」

「言いたい事はわかるが、この状況下だいたしかたない」

 

そう言いながらコンソロールパネルを表示すると、現在アリーナのシールドはレベル4に設定され非常口や通常の通路はロックされている。

 

「織斑先生、システムクラックにかかる時間はどれ位ですか?」

 

オルコット嬢?

 

「早くても10分はかかる、中の内の一機がハッキンッグの元に

なっているからな」

「織斑先生、わたくしを突入部隊に入れてください」

 

おいおい。

 

「私はお前を部隊に入れる気はない」

「それは、ブルーティアーズの機体特性の事があるからですか?」

「そうだ、おまえの機体は多対向けの機体、逆又は小隊戦だと邪魔になる。ただ参戦したいだけなら引っ込んでいろ」

 

厳しいね師匠。

 

「では、作戦を提示します」

「・・・言ってみろ」

「はい、先ず作戦時間は一夏さんのエネルギーを考慮して十分、敵勢力の戦略レベルは6相当。部隊編成はは今アリーナにいるお二人とわたくしと、それから如月さんもご同行をお願いできますか?」

 

 俺のなが出たとたんに師匠の反応が変わった。当然か師匠も彼女と他の部隊で突入かと思っていたら、俺を引っ張り出してきたのだから。

 

「志願していない如月まで出してくるとはどういうつもりだ、オルコット?」

「他意はありませんわ。単純に連携の問題です、ISそして戦略の訓練の連度が高くあそこに居るお二人とも少なからず連携はとりやすいのでお願いをしたまでです。

 部隊運用は四機。作戦内容は先ず敵機はそれぞれ遠近中距離それぞれに特化した機体ですらわたくし鈴さん一夏さん三機で遠距離タイプを撃破、その間如月さんに大変申し訳ありませんが残り二機の足止めを、撃破後にシールドエネルギーが少ない一夏さんを離脱させ中距離型を鈴さんとわたくしで、如月さんは近距離型をそれぞれ担当。これを先程言ったとうり十分で完遂します」

 

「もしも十分で倒しきれなかった場合は?」

「はい、その時は作戦に当たっている時間で先生方のISの装備を殲滅使用の武装で時間になり準備が出来次第、私たちはアリーナから離脱、その後集中砲火で完了とします」

 

えげつね~。

 

「やれやれ、不可能ではなく現実可能しかもしくじった後の作戦も万端とはな、おい如月、大方貴様が仕込んだんだろ?命令だこの作戦を実行して来い。言っておくが拒否権は無いぞ」

「はいはい了解しましたよ。確かにこれが一番手っ取り早いですからね。クラックですがそちらに完全に任せても?」

「あと七分程度で完了する、突入のタイミングをまちがえるな」

 

なんとか形にはなっているか。

「あいあい、それじゃいくよオルコット嬢」

「ええ、参りましょう」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「くそ、こいつら見境なしにきやがって!」

「一夏!ぼやいていないで動き回りなさい!!」

 

 愚痴る一夏を叱責する鈴。初めから作戦はなく増援が来るまで逃げ回るのが今回の戦いの肝であることを鈴は一夏にきつく厳命させていた。最初は二人で倒すべきだと主張した一夏だが、それは鈴に即却下された。今回の戦いは撃墜ではなく、生徒たちが避難する時間を稼ぐ事であり自分たちが、囮になることが皆を守る事に繋ぐことだというと理解させた。

 

「なぁ鈴、あいつ等本当に人が乗ってんのかな」

「なにいってるのよ?」

「いやなんか、いやに機械じみた動きをしているからさ」

「確かに、言われればそうだけどありえないISは人が乗らなければ動かない。だけど・・・」

 

鈴の答えは当然のものだった。しかし目の前にいる機体たちは一定の攻撃はせども追撃を行ってこない。まるで観察するかのごとく。そうこうしている内に十分はたとうかというころ、突如二つの砲撃が降り注ぐ、一つは鋼鉄の弾雨、一つは蒼き光雨。この攻撃により三機は攻撃をやめ隊列を組み直す。

 

「将平!セシリア!」

 

一夏の顔が安堵に染まる。隣に居た鈴も同様だ。

 

「お二人ともご無事で何よりですわ」

「ギリギリだったけどなんとかね」

「オルコット嬢、こいつらに説明は頼む。俺は先に仕掛ける」

「はい、如月さんお気を付けて」

 

少ない会話を終えると、直ぐに三機に向かって行った将平。

 

「説明って何するんだ?セシリア?」

「時間がありません手短に説明いたします」

そういい、簡潔に二人に説明するセシリア、説明を聞き納得している鈴と、やや不満そうな一夏。

 

「セシリア、将平の負担がでかいだろ。俺が一機担当するから二人はt」

「一夏さん、この作戦に異議があったとしても申し訳ありませんが受け付けません。如月さんそれに織斑先生からもこの作戦は承認されています」

「っ!」

 

食って掛かりそうな一夏に鈴が静止をかける。

 

「一夏、作戦が決まっている以上従いなさい。あんたの気持ちも解るけど今はこの騒ぎを何とかするのが先よ」

「分かった」

「では行きます。私たちのターゲットは一番奥の機体。おそらくあの機体が、ジャミングとハッキングの大本ですわ」

「どういうことだ?」

「つまりアレを倒せば、皆が避難できるって事」

「そういうことです。鈴さん、先ずは衝撃砲をばら撒いて大まかな動きをとめてください。その後わたくしが完全に足を止めます、一夏さんそしたら全力で攻撃を、この作戦の肝は最初の一機をどれだけ速攻で落とせるかそれにつきます」

 

その言葉に二人は頷き、鈴を先頭に飛翔していった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 謎のISの注意を引き付けている間に何とか作戦は伝えきったのだろう、三人とも手はずどうり奥の遠距離機に行った、なら一機はつかず離れず中距離の一機にはけして向こうに攻撃させないように、攻撃比率7対3って所か。

 しかしあまり強さを感じんなこいつ等攻撃がワンパターンにも程がある。機械じゃあるまって、まさか?こいつら無人機?そんな可能性が頭の中に浮かび上がる。

 

「凰呀!今すぐこいつら生体反応のスキャニングを」

『何を言っている?ISのスタンドアローン化などまだありえ・・・何!?』

 

コイツの反応を見る限りドンピシャか。

 

「やれやれ面倒な事になったもんだ、スタンドアローンのIS三機投入とはやれやれまいったね」

『感心はしていられんだろ?連携等の戦術はとりに足らないものだとしても、人間と機械では根本が違う』

 

 ごもっとも、人間と無人機の違いは代替可能な点にある。用は人と違って無茶が可能。いわば恐怖や人を傷つける事に何も思わなく自爆特攻でも何でもござれ。こんなのが量産された日には戦争は直ぐにでもやってくる。

 命令ボタン一つで殺戮が可能だし会議室で終結する時代がそこまでやって来ているのだ。

「ま、遠慮しなくていいのはありがたいことだが、こいつら固いな、ブレードで切断できねってめんどくさいな」

 

 ぼやきつつ、近距離型と鍔迫り合いをしながらガトリングをもう一機に向けて容赦なくぶっ放す。作戦時間のタイムリミットが五分を切ろうかという頃、戦局に変化が訪れた。イッチー、スズネ、オルコット嬢の受け持っていた遠距離型がイッチーの零落白夜で横一閃に切り裂かれ胴体は地に這い蹲る形で崩れ落ちた。

 

「よくやった!イッチー。フェーズ1完了。続いて、フェーズ2に移行する。イッチー、退避する分のエネルギーは残っているな?」

 

『ギリギリだが残っている』

「よしなら手はずどうりに、イッチーは離脱。二人ともイッチーが退避する間、攻撃させるなよ?」

『解っていますわ』

『任せなさいって』

 

 二人から頼もしい返事が返ってくる。しかし俺達は完全に失念していた。無人機の本当の恐ろしさとは何か。この後俺達は身思って知る事になる。そうたった一つの例外により。

 

「一夏ぁっ!!」

 

 その声に、この空間にいる敵味方関係無く全ての一同が振り向く事になる。そこにいたのは

 

「「「箒(さん)!!」」」

 

そうノノなのだ。何をとち狂ってるのか、アリーナのカタパルトデッキの先端に生身を晒しているのだ。

 

「男なら・・・男ならそのぐらいの敵共を倒さずしてなんとする!!」

「馬鹿、ノノ何やって、・何!?この反応は?」

 

 調べてみると、三人に撃墜され這いつくばっていた機体からチャージ反応が表示され、狙いの先は最悪のターゲット。駄目だ今からじゃ間に合わない。

 

「箒ーーー!!!逃げろ~~~~!!!」

 

俺の叫びも虚しく完全にチャージ完了しなくても殺せる事が理解しているのうだろう、無常にも凶悪な光芒が発射され箒を包みこむ。

 

「箒さん!!」

 

その叫びと共にノノの前に蒼きISが駆けつけ盾となる。

 

「オルコット嬢!!」

「うあぁぁぁぁ!!」

 

 ビームの光芒からその背を盾にしてノノの前に立ち守るオルコット嬢。動力の全てをシールドエネルギーに回しているおかげかあの威力のビームも何とかたえていた。そしてビームの本流がやみ彼女の機体からあちこち黒い煙が立ち込める。

 

「セシリア!!」

「ほ・き・・さ・ご・・じで・」

 

そこまで言いかけたが体がふらつきカタパルトから落ちていく。その光景を見た刹那、脳裏にとある記憶がフラッシュバックしそして

 

「凰呀!!!アンプルγ!」

 

言い終わると同時に後ろの首筋にぶしゅっと注入され、そして

 

「邪魔だ!!」

 

そう言いながらガトリングを無人機の腹に突き刺しそして

 

「さっさと、潰れろ!!」

 

エアショットを簡易パイルバンカーのようにぶちかましす。一発、一発、発射する度に無人機は無言の軋みをあげそして四発目にはその身を粉砕した。

そしてすばやくシールドガトリングを放し、完全に沈黙させるためにその左腕を顔面にぶち込み

 

「拘束!!」

 

そう凰呀に命じ

 

『ロック』

 

 左手の中に固定化されたものを引き剥く。そののまま一機目の無人機は完全沈黙。そのまま残骸を投げ捨て最後の一体に機体を加速させる。数秒もせずに戦闘になり、速度を殺さずブレードを横なぎにして斬りつけるが、胴体の途中で刃が止まる。だが。

 

「ディスコネクション!!」

 

その叫びと共にブレードの刃が振動し始め、バターを切るように真っ二つになり、そして先程と同じように。

 

「凰呀!!!」

『ロック』

 

引き剥く。

 

『敵勢力完全に沈黙、状況完了』

 

それと同時に、教師陣たちのIS部隊がアリーナに到着し負傷したオルコット嬢、そして疲労困憊の一夏、鈴の元にいきそれぞれにたいしての対処をしていた。

 

「如月君大丈夫ですか?」

 

近くに居た先生が俺の容態を質問してきた。

 

「はい、人体及び機体ともども損傷は軽微です」

「そうですか。ですが念のため医務室に」

「はいわかりました」

そいいゆっくりとカタパルトに戻る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 検査の結果俺はなんとも無かった。イッチー、スズネも疲労だけで問題なしと判断された。ただオルコット嬢は意識を失ってしまい今もベットの上だ。

今おれは彼女のそばに居る。

 

「オルコットの容態はどうだ如月?」

「まだ」

 

たずねてきた師匠に簡潔に答える。

 

「そうか、オルコットが目を覚まして大丈夫そうなら自室で休ませてやれ、今日の事はかん口令がひかれる。このことは他には他言無用だ。それとお前が誰よりも消耗している、体もさることながら心も、余り無理せず早く休め」

「解りました」

「ではすまんが、オルコットの事たのんだぞ」

 

そのまま足早に退室していった師匠。面倒見の良いあの人の事だ。本当はあの人も彼女が目が覚めるまで着いていったかったのだろうが、いまこの状況下ではそうもいっていられないんだろう。そんな事を考えていると誰かが入室してきた。

 

「将平、その・・セシリアの様子は?」

「何しに来た?ノノ」

 

その声にびくっと身震いするノノ

 

「あ・あの、私は」

「よく平然とここに来れたな。あんな事をしでかして」

 

この言葉に何かを言おうとしたノノの言葉が止まる。

 

「違うんだ、私は只一夏を」

 

その言葉を聞くやいなやノノの胸倉を掴み。

 

「『激励したかった』か?。そんな下らない事のためにあんな事を仕出かしたのか?ふざけるなよ!!今回は偶々運が良かっただけだ。

最悪お前だけではなくお前をかばったオルコット嬢も死ぬ所だったんだぞ」

 

「っ!!」

 

その言葉にうつむくノノ。

 

「如・・月さん、おやめください」

 

その言葉に

 

「オルコット嬢」

「セシリア」

 

彼女はゆっくりと身を起こしながら。

 

「今回の事は、作戦を提示しながら全ての状況を予測できなかったわたくしの責任です。ですからこれ以上箒さんを責めないでくださいな」

 

その言葉に納得は出来ないが、彼女の目が訴えている自分に任せてくれないかと。仕方なく掴んでいた胸倉を放す。

 

「申し訳ありませんが、少しだけ二人でお話をさせていただけませんか?」

「はぁ、わかった。体のほうは?」

「絶対防御のお陰で」

 

その言葉にホッとする

 

「一時間後迎えにくる」

 

そう言い残し医務室を後にした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「セシリア・・その」

「大丈夫ですわ箒さん。それよりも落ち着いてください」

 

そういいながら近くの椅子に促すセシリア。その様子にゆっくりと座るが、直ぐに俯いてしまった。

 

「その身体は本当に大丈夫なのか?」

「ええ、殆どは絶対防御頼みでしたが、それほどのものではありません、それより箒さんこそお怪我はありませんか?」

 

その優しい言葉に

 

「何故だ?」

「はい?」

 

溜まっていた感情が爆発した。

 

「なんで私を将平みたに非難しない!あまつさえこんな事をしでかした私の心配までするんだ!!」

「箒さんの気持ちが解るからですわ。力も無く、隣で戦う事が出来ないのなら、せめて心だけでもと」

「だが、結局は皆の足手まといになってしまった。あまつさえお前に怪我までさせて」

「守るのは当たり前ですわ」

「私が篠ノ之束の妹だからだろ」

 

そのことばに悲しい顔をして。

 

「箒さんそんな悲しい事をいわないで下さい。わたくしが箒さんを助けたのは貴方が篠ノ之束の妹だからではなく、このセシリア・オルコットの友人の箒さんをわたくしが助けたかったのです」

「友人?」

「何を不思議そうな顔で見ているのですか?それとも私たちは友人ですらないと?」

 

その言葉に物凄い勢いでかぶりをふる箒

 

「なら、今後そんな悲しい事を言わないでくださいな、それからこんな危険な真似も」

 

この言葉に小さく震える声で

 

「・・・さい」

「え?」

「ごめ・・ん・なさい」

 

その言葉と共に箒は泣き出した。セシリアはそんな箒を優しく抱きしめた。セシリアは思った、先程箒は自分が篠ノ之束の妹だからと言った。今まで者は箒の事を見ずその後ろにある姉の事を見ていたのだろう。だからあの授業の時もあんな大声をあげた。それが彼女ができる最後の反逆なのだから。

 そんな箒をみてセシリアは箒も自分と同じだと感じた。自身ではなくオルコットの名と財産に群がる者達、見方は違えど結局は同じなのである。それから箒が落ち着くまでセシリアはあやし続けた。落ち着いた箒は少々罰が悪そうであったが。

 その後、二人は自分の事を互いに話し合った。笑いもあった、悲しみもあった。その内誰かが医務室に入ってきた。

 

「セシリア?大丈夫か?」

「一夏(さん)」

「無事そうで何よりだ。それに箒こんなところに居たのか、千冬姉が呼んでる。きっとこってり絞られるぞ」

「一夏、お前は・・怒ってないのか?」

 

おそるおそる箒は一夏にたずねた。

 

「確かに怒こっていると言えば怒こっているが、俺達のためにあんな無茶させちまったんだし怒れねえよ。けどあんな危ない事、二度としないでくれ。心臓に悪い」

「ああ、二度としない。すまないなセシリア、これから織斑先生に怒られてくる」

「ええたっぷり怒られてきなさな箒さん」

「・・箒だ」

「え?」

 

言葉の意味が解らずキョトンとするセシリア

 

「私たちは、その・・友達なのだろう?だったらそんな『さん』づけなんてよそよそしい呼び方なんてしないでくれ」

「クス。はい、わかりましたわ箒」

 

その言葉に満足したのか

 

「では、いってくる」

そう二人で医務室を後にする。箒の横を歩く一夏はニヤニヤしながら箒をみている。

 

「なんだ?さっきからこっちを見て」

「別に箒にもあんなかわいい一面があったなんてなって」

 

そんな事を言われ顔が真っ赤になる

 

「五月蝿い!」

友人には素直になれても一夏にはまだまだ素直になれない箒なのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オルコット嬢を迎えにいき寮までの帰り道。

 

「本当に大丈夫かい?」

「大丈夫ですわ。今日の如月さんはやけに心配性ですのね」

「そりゃ、あんなことがあればね」

「まだ箒のことで怒ってますか?」

「君が許すと言っているんだ、これ以上腹を立てても仕方が無い。それよりありがとうノノを助けてくれて」

「そこまで言うのはやはり箒が初恋の方ですからか?」

 

その言葉に俺はドキリとした。

 

「ノノから?」

「ええ」

 

やれやれノノ奴何処まで話しているんだ。そうたしかに如月将平は篠ノ之箒に惚れいた。あいつが一夏の事が好きだと知っていてなおだ。小4の終わりにノノが転校する時、告白をした。その時のクラスメイトや俺やイッチーは家の事情だと教師から

聞かされていた。

 でも知っていた、ISを開発したのがノノの姉、篠ノ之束でありそうなればその家族であるノノたちに被害が及ぶ。そのため保護プログラム法が実施された。だがそれはもう二度ノノに会えない事を意味していた。ノノが引っ越す一日前に篠ノ之道場で俺はノノを呼び。

 

「ノノ、ううん箒。僕は君が好きだ、僕と付き合って欲しい」

 

その告白にノノはびっくりしていた。

 

「し、将平。今何と?」

「いや、だから箒が好きだから僕と付き合って欲しい」

「私が明日引っ越すのにか?」

「そう、だからだよ。僕は箒との繋がりを絶ちたくない」

「知っているのか?」

 

うん、と小さく返事をする。

 

「そうか・・・・ありがとう、お前の好意とてもうれしいよ将平。でもすまない、それでも私は一夏が好きなんだ。だから将平の気持ちには応えられない。ごめんなさい」

予想どうりの答えに

 

「知ってるよ。箒が一夏の事が好きだなんて」

「ならどうして?」

「この想いを言わないで箒を見送ったら、僕はきっと後悔する。だからだよ」

「強いな、私はこんな状態になっても、一夏に告白も出来ずに悩んだばかりだ、本当にお前が羨ましいよ」

「そんなことないよ。それよりこれ」

 

そう言いながら、ラッピングされた物を渡す

「これは?」

「開けてみて」

 

いわれ袋をあける箒

 

「これは」

「うん、髪飾り。この間見つけてね箒に似合いそうだったから」

 

箒に送ったには睡蓮の髪飾り

 

「ありがとう。・・・・・・・どうだ?にあっているか?」

いつものリボンをほどきおろした髪につける箒それを見て

 

「うん、綺麗だよ箒」

 

とたんにかおが赤くなる箒。

 

「じゃ、僕は帰るよ」

「ああ、ありがとう将平」

「いつか又会えるその日まで」

 

そういって道場を後にした。

今思えば本当ませたガキだったなと思っていると今まで聞いていたオルコット嬢が

 

「昔の如月さんは、今と違って随分と紳士でキザでしたのね」

「うん、俺もそう思うよ」

「今でも箒の事を?」

「好きだけどそれは友人として」

 

そう言って

 

「如月さんお願いがあるのですけど、聞いてもらってよろしいですか?」

 

「なに?」

「そ、その如月さんの事を、『将平』さんと呼んでもよろしいですか?」

「いいよ。『セシリー』」

「え!?」

「いや、セシリアだからセシリーって感じの呼び名が良いなって思っていたんだけど駄目かな」

「いえ、構いませんわ。うれしいですわ将平さん」

 

むう、なんかてれるな。

 

                  第十話

 

                   了

 

 

 




書いたデータが消えるってこんなに恐ろしい事だったんだね。(震え声)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。