SIDE セシリア
今眼前に在るのは、漆黒。重厚な概観の全身装甲、右腕には折畳式のブレード、左腕にはシールドと一体化したガトリング。
しかし概観よりも、ただそこにいるだけで何もかもを飲み込んでしまいそうな闇を纏ったような黒きIS。それが現れた瞬間、わたくしのブルー・ティアーズのハイパーセンサーにけたましく鳴り響く緊急指令の音。
内容を確かめるとそれは驚愕のものでした。目の前にいるISを直ちに確保せよという命令。確保?疑問に思いながらもISの情報がどんどん流れてきました。
データを確認するとあのISは昔、わたくしが代表候補生になった時に聞かされたものだときずきました。
『コードネーム、ゴースト。これはいろいろな名で呼ばれているが、存在自体が今では眉唾なものになっている。簡潔いえば世界が初めて創りあげたISだ。ゆえにこれは、日本産のIS以外のISのプロトタイプといってもいい。なのでこれと遭遇した場合は第一級の特務として扱い、機体及び操縦者を確保せよ。なおこの件に関しての質問は一切受け付けない。・・・まぁ、色々脅したが安心したまえこれと出会う事なぞ先ずありえないのだから』
プロトタイプ・・・それだけでこの機体を優先する理由は弱すぎるきがします。一端考えは、やめ。あの男にはなしかけます。
「それでは、いきますわよ?」
「やさしいね。では、レディーファーストだ。初手は譲ろう」
「馬鹿にして!」
あの男は何処までわたくしを馬鹿にすればきがすむのでしょうか。そう思いながらも、スターライトMK3のトリガーをひく。二発使い揺さぶった後、三発目で必ず当る。しかし必中すると思った一発はいとも簡単によけられた。
「そんな」
思わず声がでてしまいました。わたくしは何か予測を間違えたのか必死で考えながら、撃ち続ける。しかしどれもこれもかすりもせず避けていく。この瞬間あの男の操縦技術を見直し更に攻撃の頻度をあげるべく武装を展開する。
「おいきなさい、ブルー・ティアーズ!」
四機のビットを操り、死角を狙いと思わせたり、軌道に変化をつけたりりしての陽動等、先程の織斑一夏との戦いで露呈してしまった弱点を補う為の、戦い方をしないと。しかし一斉射撃も時間差や死角攻撃も悉く回避される。
なぜ?と自分を問い詰めたくなる、相手はプロトタイプの第一世代ISなはずなのにどうして当らない。性能さは歴然、今も目の前の男は、攻撃もできずにただ避ける事しかしていない。
この攻防が何度か続き、遂に壁際まで追い詰める算段が整い、いままでの苛立ちも吹き飛び、余裕を持ちながらも、今までののように逃げられないよう慎重に追い詰める。
そして
「いただきましたわ」
これで後は蜂の巣にするだけ、以外にてこずりましたがやはりたいしたことはありませんでしたね。その刹那、機体が加速し始めましたが、それでは幾らがんばっても間に合いませんわよ。
しかしけたましいブーストの音が響くと同時に機体が・・・・消えた?
「何処を見ているのかな?」
「なっ!」
・・・そんな、何時の間に。・・・まさか、消えたのではなく初速のスピードが速すぎて消えたように見えただけだと。そんないくらなんでもあの機体速度は速すぎる。
あれでは機体はともかく中の操縦者は唯ではすみませんわ。そう考えるとあの機体に対して感じていた疑問に対する答えが紐を解いていくようにある一つの答えがうかぶ。
「ま、まさか・・その機体は・・・」
「おやおや、気づかれたか。この戦闘が終わるまでは持つかと思ったんだけど、では一応、答えあわせだ。この機体は何かな?」
「・・・デットマシン」
「正解」
答えは簡単ですわ、操縦者の安否等考える事も無く、唯ひたすらに性能を突き詰めた最凶の機体。多分あの機体の量産プランなど初めから無く、初めからデータ採取機体ですわね。なぜ政府や各国があのISを欲している気持ちがわかりましたわ。
「あなた、正気ですの?そんな機体をまさか自分なら乗りこなせるとでも?」
「無理だよ。こいつを乗りこなせる人間なんて、この世に存在しないよ。俺が乗るまでにも、この機体には何十人というパイロット達が乗ってきたが、無事なのは片手の指で数えられる程度だ」
「・・・」
言葉が出て来ない。解っててなお乗ろうとする、自殺志願者なのですか?
「さて、そろそろ質問のほうは終わりでいいかな?所でまだやるつみりかい?」
「当然です」
「やれやれ、あれだけ避けられてもまだやるなんて。ていうか、もう君の射撃の癖は解ったから当らないよ」
「な!何を馬鹿なことを」
「馬鹿なこと?馬鹿は君だろミス、オルコット。そんなにバカスカと撃ち続けたら見切れるよ」
「そんな・・・ですが、まだ試合が始まって五分程度の時間でいえそもそも、初めから避ける事なんて予め・・・・ってまさか貴方!」
「気づいた?そう今までの君の癖や行動パターンも調べたし、知らない情報もさっきの試合で知る事ができたからね」
たったそれだけでわたくしの射撃を見切ったのですか?信じられません、いえ信じたくない。今まで積んできた努力をこの男の言葉は全て否定しているように聞こえてくるだからわたくしは
「おいきなさいブルーティアーズ!」
そうしてつぶやく
「サークルハント」
サークルハント・・・簡潔に言えば自機とビットを使ったマニュバータクティクス。ティアーズを相手の周りに回転させ、自分は逆回転で周り相手をかく乱しながらビームを撃ち続ける、獲物を追い詰める狩り、しかし今のわたくしは、自機とビットとの同時制御ができません。
しかしできないのなら、それに似せた挙動でカバーをすればよいのです。そして通常の円軌道の対としてミサイルビットを逆回転で廻し、円の二重結界を作り上げる。
「うわ、こりゃえげつないね。けどさ、時間制限付きの戦術なんて、結構博打好きだね」
ばれていますか。そうティアーズはビームを撃たなければ最小限で済みますが、ミサイルビットは推進剤を使用してるため、何時かは攻撃しないとミサイルは墜ちてしまう。しかし貴方を倒すのに時間をかける気なんて毛頭ありませんわ。
「ちっ」
やはり、口では減らず口をたたいてもこの布陣はとっぱできないと解っていますか。たとえ爆発的な加速力があろうとも、直線的な加速なら対応は幾らでもあります。
だからこそ短期集中での決着を。そして降り注ぐビームの雨。しかしあの男は最小限の動きでかわしている。なぜ?わたくしの思考パターンまでも理解して避けているとでも。その時ミサイルの推進剤の切れるアラートが、・・・しかたありませね。円の内と外を交換し、ティアーズを一機ずつ収納し充填が完了しだい次のと交換、そしてミサイルの推進剤が切れる十秒前に敵機に突撃指令。
避ける瞬間にミサイルをビームで撃ち、爆発で・・・・な!そんな馬鹿な事が、ミサイルを手で捕まえている?なんですかその曲芸は。
「ふぅ、やぱっり推進剤が少なくなったら、ビットのエネルギー補充とミサイルによる爆破攻撃に移行してきたね。ミサイルの鷲掴みは肝を冷やしたが、推進剤が少ない状態だったからなんとかなったけどしんどかったー。さてそろそろ、こっちからも反撃と行きますか」
「は、反撃?今まで攻撃も出来ずに避け続けていた癖に、たいそうなお口ですわね」
「おやおやおやー?今まで何もせずにただ避けていたと?ミス、オルコットもう少し頭の切れるかと思ったけど存外に短慮だね」
「な」
「では、教えてあげよう。世界各国が欲しがるこの凰呀のちからをね」
そういいながら、左腕に装備されたガトリングをこちらに向ける。しかし砲身回転しているはずなのに弾丸が来ない?
「あら、そんな弾丸の出ないお飾りで何をおしえt・・・・・きゃぁぁぁぁ」
その瞬間目に見えない塊に吹き飛ばされ、壁に打ち付けられた
SIDE OUT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・SIDE 箒
圧倒的な存在感、まさにそんな言葉がふさわしい。将平がISを展開した瞬間、山田先生が驚きの声を上げていた。姉さん以外が初めて作ったIS。
そんなに価値があるのかと思いながらも試合がはじまった
『やさしいね。では、レディファーストだ。初手は譲ろう』
相も変わらずの嫌味で相手を刺激し、攻撃の単調を誘いさらにその間に相手の動きを観察に入り、癖や弱点をついていく。性格は変わっても戦い方は変わらんか。
将平とは一夏と同じく子供の頃からの付き合いだ、剣道の同門。しかしあいつの強さは、はっきりいって私や一夏に大きく劣っていた、しかしあいつの強さは剣の腕ではなく、あの嫌らしい戦略で私たちと対等に渡り合っていた。
しかも将棋等もたまにするのだが一夏と飛車角落ちで二人ががりでも勝てない。父とも打っていたが、父が教えをこうているのをみて、将平の凄さを改めて思い知った。
「すげえ・・・将平の奴どうやったらあんなに間単に避けられるんだよ」
「織斑、あれを簡単等というな馬鹿者。如月はオルコットの射撃の癖や着弾の予測地点を全て読みきり、その上で自分が最小の動きで避けられるように撃たせているにすぎん」
「マジかよ・・・箒、アイツあんなに強くなっていたんだな」
「ああ」
その言葉に、私も頷く。確かに生身なら将平に勝てる自身はあるだが、IS戦では全く歯がたちそうに無いな。勝てるイメージがわかない。
そうこうしている内に壁際に追い込まれている。油断しすぎだ愚か者。しかし激しい轟音と共にあっという間に回避しセシリアの背後を取る
『なっ!』
彼女の驚きは元もだ。かく言う私と一夏もおんなじ顔をしている。ただ千冬さんと山田先生は険しい顔をしていた。
「織斑先生、如月君大丈夫でしょうか?」
「山田先生」
たしなめるような言い方で私達のほうを見た後、山田先生は自分の失言に気づいたようだ。
「千冬姉、大丈夫ってどういう意味だよ」
バシ!!
「織斑先生だ、いい加減学習しろさもなくば死ね」
「・・・織斑先生どういうことですか?将平は唯加速したようにしか見えないのですが?」
「これは、機密事項だ。他人に言いふらすなわかったな。あれは先程も聞いたとおり、
束以外が初めて作り上げたISだ。問題なのは、あれがデットマシンという事だ」
「「デットマシン?」」
「そうです。コストや実用性を度外視し、高性能のみを追及された機体で、そのため・・・操縦者の事は一切考慮されていません」
「それって・・・」
「そうだ、簡単に言えば高性能すぎて誰にも扱えない。無理をすれば、即あの世行きだ。今まで、あれで何人のIS操者がぎせいになったことか」
「何であんなものが?」
「当時、アラスカ条約で日本に情報を開示を求めましたが。日本いえ正確には篠ノ之博士がこれを拒否、コアの分配は終了していたので、そこで日本以外の国が共同で開発に至った訳です。そして完成したはいいのですが今度は操縦者の命を奪う事になり、デットマシン、殺人機とも言われるようになり。ある時を境に消息不明にその後、各国が水面下で争奪戦をしていると聞いていたのですが・・・まさか個人で所有しているとは」
「大丈夫なのかよ将平」
「さあな。だが曲りなりにもあれの所有者としては各国を賑わせているからな、度々現れては消える、まるで幽霊のようだといわれ『ゴースト』なんてコードネームまでつけられるくらいだ。死なない程度には扱えるのだろう」
そうして画面に視線を戻す。今はビットに囲まれてもなおダメージを受けない将平。そして・・・・・・・・・・・・・・・
「「な」」
一夏と声が重なる。それはそうだ。アイツは今ミサイル二つを片手ずつで白刃取りの感覚で掴んでいる。
「まったく、何だあの曲芸は?誰が遊べ等と言った」
確かに千冬さんの言うとうり、挑発にしてはやりすぎだ。攻撃もせずあんな事をしていれば只の侮辱でしかない。
『では、教えてあげよう。世界各国が欲しがるこの凰呀のちからをね』
やっと攻撃し始めるのか。全く遅すぎる。やる気があるのかと思いきや、いきなりセシリアが吹き飛んだ。なにが起きたのだ?そして壁に打ち付けられたセシリアを追撃するかのごとく、今度こそ発射される弾丸の嵐。
被弾しながらも回避し続けるセシリアだが一定の間隔で来る見えない攻撃が、確実にシールドエネルギーを削る。そのときあの武器の詳細なデータが送られていた。
「『ガトリングエアリボルバー』なるほど、見えない砲撃の正体は空気か」
「「「空気?」」」
「そうだ、どんな機構をしているのかはよくわからんが、超圧縮された空気を発射しているようだ。しかもごていねいに装弾数は六発、どんな変態が作ったんだ?」
「でも織斑先生。あれどうやって空気を取り込んでいるんでしょうか?」
「データでは、ガトリングの回転力で装填しているようだ、全く作りに隙が無い。なる
ほど、だから試合開始からガトリングの部分が回転していたのかということは、あの回避行動は空気の装填の時間稼ぎが目的か」
「織斑先生、どうして今そのデータが送ってきたんですか?」
「これは、アイツとIS学園が取り決めた事だ。学園はアイツのISに手出しはしない代わりに、性能や武装を展開したらその都度のデータ更新や武装データ等の提出の義務を条件に入学を許可しているからな」
「千冬姉、知っていたのか?」
「おりむr」
「真面目なことなんだ茶化さないでくれ!」
「やれやれ、ああ知っていた」
「ならなんで?」
「なんで?だと。あの馬鹿弟子はどんな事をしてもあのISを手放す事はないぞ。理由はあいつ自身に聞け」
複雑そうだな一夏。だが将平自身が決めた事とに私たちが出来る事なんてないぞ。あいつは何時でも独りで何とかしようとする男だからな。・・・そろそろ決めに入るか、あいつの詰めは心を折りに行くからな。いつもは盤上の上の戦いだが、このようなISだとなおさらだろうな。少しだけ彼女に同情しよう。
SIDE OUT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バーニアを吹かせ、ガトリングとエアショットの波状攻撃で彼女を追い詰めていく俺。なんとか彼女も反撃を試みるが、無理だよ。そんなやぶれかぶれの攻撃は当らないし、今ビットを出したって落とされるだけなのに、・・・そしてしばらくすると満身創痍な状態になった彼女に話しかける。
「今更でだけど、大丈夫かい?ミス、オルコット」
「・・・本当に・・・今更ですわね」
「ごめんね。所でそろそろ降参する気になったかい?」
「何をいうかと思いきや、また人を侮辱するようなことを」
「・・・侮辱じゃないよ。これは最後通告だセシリア・オルコット。これ以降は、君の誇りと心を折りに行かなくてはならないからね。はっきり言おう。現時点での君では勝てないよ」
「何を根拠に」
「今の君の動きは、盤上のチェスの駒を動かすのと同じぐらいにたやすいんだよ。」
「なっ」
「かんちがいしないで欲しいのは、君の技術は文句無いくらい優秀だ、そこは賞賛に値し敬意を示すくらいさ」
「・・・答えはノーですわ。オルコット家の当主が敵に背を向ける等ありえません」
仕方ない。ならば今一度彼女の心を折りに行こう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
SIDE セシリア
降伏はしない、と強くは言ったものの、今のこの状態で勝てる算段がありません、わたくしの状態はティアーズが三機、ビット型一機とミサイル型が二機ずつ、スターライトMK3、そして接近戦用のナイフのインターセプタ。
残りのシールドエネルギーは150を切っている。しかも相手はわたくしの攻撃パターンや機体制御まで完全に把握した上でほぼ無傷の状態。全く嫌になりますわこれでは本当に詰まれています。
どう動こうと完全に予測されているのでは・・・完全に予測している?わたくしの行動を予測しているのならばそれを逆手に取れれば、そう考えるやいなや先ずは時間を稼がなければ。
「そう言えば、先程わたくしをチェスの駒扱いしましたが、ちなみに駒であらわすならば一体どの駒なのですか?」
食いついてくるかどうかここが勝負の分れ目。
「・・・ビショップ」
「その理由は?」
「君の機体は中距離から長距離の射撃型、そしてセオリー通り接近戦に弱い。機体の制御は基本動作からの特殊旋回など遠距離方のお手本通り。そこに直線起動や接近戦の少なさから完全な間接手段による戦闘しか行えない。ただ例外はそのビットだ。制御を極めればビットだけでポーンが二機、ナイト又はビショップ相当の戦力四機と、甚だ強敵この上ないが、今の状態だとビット2ミサイル1でやっとポーン一機分ってトコかな」
全くなんて観察力しかし今の会話からわたくしの行動パターンは全て知られている。しかしその予測をこえてみせますわ
SIDE OUT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今になってのこの会話、思惑があるのはばればれだが本命が見えない、何を狙っている?そこに
「いきなさい」
何もへんてつの無いミサイル。しかしこれがラストアクションだと理解しているため、変に撃ち落とせない。しかしその時、ミサイルをビームが撃ち抜き爆発、噴煙が広がるが。
ダメージが目的ではない、なら・・・・その刹那更に爆発が二発。しまった不発弾とかしたミサイルも煙幕代わりか。ここは動き回るよりも、カウンターを狙い・・来た!
先ず一発目これはビットだとお思い、ガトリングを放ちすう秒後に撃墜の爆破音、そして背後からの最後のミサイルこれもかわしながら撃ち撃墜、そのまま背後にいるであろう彼女に全弾を放ちこのまま試合終了の合図を待つだけ・・ドォン・・あれ?
爆発音?っしまった!その瞬間自分の甘さに気づいた時に、真上から蒼きISが突っ込んできた。間に合わない、そう判断し展開している折りたたみ式のブレードを収納状態で彼女のナイフを防ぐ、加速プラス自爆特攻もいいとこの攻撃で、シ-ルドエネルギーが減った。
そう彼女は事もあろうに俺の読みを逆手にとって最初の一撃目の場所にいたのだダメージ覚悟で、だがしかし彼女の後先考えぬ暴挙にたいして怒りが込み上げ場所も弁えずに怒鳴ってしまった。
「何考えてんだ、お前!馬鹿?ねぇ馬鹿の?」
「な、なぜ貴方に怒鳴られながら怒られなくてはいけませんの?貴方にそんなこと言われる筋合いはありませんわ!」
IS戦闘中なのに口げんかを始めてしまった。・・・・・・・
「-----あんな無茶して大怪我でもしたらどうするんだ、そんなに誇りが大切なのか?命よりも!」
「当然です!命を賭してでも誇りを貫き、人々に身を持って指し示すのが貴族にしてオルコット家当主たるわたくしの務めです」
「ふざけるな!!命を賭してでもだと?馬鹿をいうのも大概にしろ!命は一つだ、替わりなんてありはしない。それにお前が死んだらのこされた奴らはどうする?悲しむものがいるだろ、しかもお前は当主なんだろ?家にいる使用人たちを路頭に迷わすきか?当主なら、自分が恥をかいてでも自分に付いてきてくれる者達を真っ先に守れ!誇りを守るのはその後だ!今のお前は自分の矜持に酔い痴れてる只の餓鬼だ!この愚か者!!」
「・・・・」
・・・ってうわ、やっちまった。頭に血が上っていたからって、女子にマジ説教してるんだよ。ミス、オルコットなんて硬直しているし、恥ずかしい。
「・・・ふふ、おかしな人ですね貴方は、誇りは捨てたなんて言っているのに、誇りのあり方をちゃんと理解している。・・・如月さん。すみませんが最後の一幕、お付き合いしていただけますか?」
「・・・いいだろう」
そして、彼女の装備にあわせ折りたたみ式のブレードを展開し、居合いの構えを取り。一瞬の静寂そして・・・・・・ 加速しあい斬り合う
『勝者、如月将平』
そして、ダメージ量がおおきかったせいか、ISのが強制解除され気を失っていた彼女を抱きとめる。全くなんて満足な顔してんだか。そう思いながら、ピットに向かう。さてこれからどうしよう。
第六話 了