「では、一年一組の代表は織斑一夏君にそして副代表に如月将平君とセシリア・オルコットさんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね」
いやほんとにそうですね。
「先生、質問です」
「はいなんですか?」
「なんで俺が代表になっているんですか?」
「それは、わたくしと如月さんが辞退したからですわ」
「なんでさ?」
「説明は必要だからいうけど。お前昨日ISの乗り方を教えろと言っただろ?教えるならその成果を試す場所が必要だからな。そこでお前を代表にすえて、かたっぱしから代表が戦うイベントにでてもらう。ま、お前は日々の訓練よりこういうイベント系の物事のときのほうが成長率がいいしな」
「セシリアはいいのかよ?」
「ええ、それは如月さんと話あって決めたのでかまいません。それからわたくしも如月さんと一緒に一夏さんのコーチしますから・」
「まて!一夏の指導は将平と私でことたりている!」
バンと机を叩きノノがオルコット嬢を睨みつける。うんまあ予想していたけどコエ~。しかしオルコット嬢は臆せずノノに近づき耳元で何かをつぶやいたその後、ノノの顔が怒りから驚きに変わり、俺のほうを向いた。あれ?オルコット嬢何を言ったの?
「わっかた。それで構わない」
なんとノノが了承しただと?本当になにを言ったの?オルコット嬢。
「もういいか。では授業を始める。織斑号令をかけろ」
そして授業が始まった。
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SIDE 箒
先程のセシリアの言葉に私は我が耳を疑った。
「安心してください。わたくしは一夏さんでなく、如月さんですから」
将平、将平と確かにいった。ありうるんだな将平の事を好きになる女が現れるなんて。そんなこと事を考えていると私の前に人影が現れ気づいた時にはおそかった。
「篠ノ之、物思いにふけるとはいい度胸だな?」
スパ-ンっと私の頭に衝撃が走る。これは・・・中々に痛い。
「すみません」
「全く。まぁ、お前の考えている事は解るが、授業に集中しろ」
昼休みに入り、一夏達と食事を取ったあと次の授業の為、移動しているときにセシリアと話した。
「なぁ、セシリア」
「何ですか箒さん?」
「さっきのことなんだが・・・」
「さっきの?ああ、如月さんのことですか?」
「ああ、お前は本当に、将平のことを・・・その」
「ええ、好きですわ」
こうもあっさりと言われると聞いているこっちが恥ずかしくなる。
「昨日、織斑先生にも言われたのですが、そんなに驚く事なのですか?」
「まぁな、皆一夏ばかりに目がいってな。昔から正義感の塊でそれが周りの女子達に好感を持っていたのだが、いかんせんあいつは鈍感を通り越して、何を言っても違う意味で捉える。全く私が言ってきた言葉もどれだけ・・・」
「えっと・・・お察しします箒さん、後でかまわないのですが如月さんの好みとか教えてもらってもよろしいですか」
「ああ構わないぞ」
「では後でわたくしの部屋に来てくださいな」
そんな会話をしながら、アリーナに向かった。
SIDE OUT
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「ではこれよりISの基本的な飛行操を縦実演してもらう。織斑、オルコット、如月ためしに飛んで見せろ」
「織斑女史、俺もっすか?」
「あたりまえだ。基本行動ならもんだいなだろ」
「はいはい、わかりました・・よっと!」
返事を終えた瞬間に凰呀を即時展開、それに続きオルコット嬢とイッチーも展開、三人の展開を確認後、師匠の号令が下る。
「よし、飛べ!」
号令と共に飛翔する俺達。
「織斑!何をちんたらとしている!凰呀はともかく白式のスペックはブルーティアーズより上だ。もたもたするな!」
師匠のお叱りを受け、どうしたものかと考えているイッチーにはなしかける。
「どうした?イッチーそんな顔して?」
「いやさ、飛ぶイメージって中々掴めないからどうしたものかと」
「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を見つけるのが近道ですわ」
オオさすがオルコット嬢いい感じのアドバイス。
「ちなみに、二人はどんなイメージで飛行しているんだ?」
「わたくしは、別段イメージというよりかは理論的に考えて飛んでいますわね。如月さんはどのようなイメージですか?」
「ウーン。イメージというより基本動作の反復で体に染み込ませたからな~」
「意外ですわね」
「オレもそう思った。将平っていつも考えて行動しているから、てっきり『空気を切り裂く』って言う感じかと思った」
「それだといざって時に、コンマ何秒の世界で遅れるからな。なら体に染み込ませて脊髄反射させたほうがいいからな」
「なるほど。イメージは思考ですから動くまでのラグを考えるより、反射神経レベルで動かすほうが効率も違いますわね」
「なぁ二人とも、もう少し解りやすく教えてくれ」
『ちんたらと話しこむな。三人とも急降下と完全停止をやってみせろ。目標は十センチだ』
おっと師匠の機嫌を損なうと又出席簿が呻りあげるからな、ここはさくさく行きますか。
「誰からいく?」
「それでは、わたくしから行かせてもらいますわ」
そう言い早速地上に降りていくオルコット嬢、そしてなんなくクリア。
「どうする?俺が先に行くかイッチー?」
「ああかまわないぜ」
「じゃ、お先!」
そうして地上に急降下したいが、最高出力でやったら周りの子達を吹き飛ばしそうだから抑えておかないと。そして誤差無しで着地完了。
「なんだつまらん」
いや師匠ちゃんとできたのに、つまらないってひどくない?と思っていると俺の真後ろで何かが墜落した音がした。後ろをふりかえるとそこにはクレーターができておりその中心には白式がいた。
「アイツ、何やってんの?」
思わず溜め息が出た。そしてイッチーはクレーターを埋める事を言い渡され授業は終了した。
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「さて、三人ともはじめるけど準備はいいか?」
「おう」
「大丈夫だ」
「ええ、かまいません」
「っと、その前に『このアリーナにいる全ての人達にお知らせします。暫く自分は専用機を展開する事はありません。なのでデータ採取目的なら暫くは皆様のご期待にそえることは無いのでお引取りを、なお展開する時は皆様にご連絡しますので安心してください』」
オープンチャンネルで通信を終えると八割方の生徒はアリーナから出て行ったが、残りの人達は見学なのかな?さっき言ったとうり、今俺は凰呀ではなくラファールを使用している。
「なんで訓練機なのだ将平?」
「いやノノ?こっちの方が教える分には都合がいいんだよ。アイツを展開すると訓練ど
ころじゃなくなるし、殆ど客寄せパンダのように毎日、観察されるぞ?」
「うっ」
「なぁ箒。別に将平がなにに乗っていてもいいんじゃないか?」
「わかった。へんに勘ぐってすまない。始めてくれ」
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SIDE セシリア
「それじゃ二人の訓練は今日はお終い。ちゃんとクールダウンしてよく休め、でないと明日全身筋肉痛で死ぬぞ」
と涼しい顔で二人に指示をだす如月さん。
「・・・おう」
「わか・・・った」
そして目の前に息も絶え絶えでヘタリ込んでいる一夏さんと箒さん。何をしたのかと問われれば、基本の動作を確認した後に、シャトルランをISで行いましたが、通常のランとは違い如月さんが行ったのは自機を中心に前後左右にしかも規則正しくではなくどの方向に行くかは完全にランダム。体に慣れさるだけでなく、思考させる事によってより一層機体の習熟度が上がる。
その証拠におふたかた共始まりと後では機体制御のレベルが全然違いました。如月さんに言わせれば『あいつ等ならこれ位慣れれば簡単にこなせるさ。後一月は必要だが』との事。全くこのお方はいろんな意味で凄い方です。
「ああ、そうだオルコット嬢?」
「はい、何でしょう?」
「まだ時間は余っているし、ちょっと訓練に付き合ってくれないか?」
「かまいませんが一体何を?」
「なに、オルコット嬢はひたすら俺に向かって射撃をして俺は回避のみの訓練さ、どう?」
「わたくしとしても射撃能力の向上は常に必須なので願っても無いお誘いです。今日こそ如月さんを撃ち抜きますわ」
「はっ!上等。なら俺はその事如くを避けきってみせよう。三十秒後に開始でいいか?」
「ええ、よろしくてよ」
そして開始の合図がなり、昨日の戦いの再演が始まりました
SIDE OUT
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「やっぱりオルコット嬢は射撃が素直だね~」
「素直ですか?」
「ああ、レベルが高くて素質も十分だけどIS戦になればその高すぎる能力が逆に仇になってしまうんだ。」
「だから素直と?」
「そう、俺みたいな頭で戦う奴には今のオルッコット嬢は戦いやすいんだよ」
「でわどうすれば?」
「今夜時間とれる?」
「今夜ですか?箒さんとの後でよければかまいませんが」
「ノノと?そう言えば朝ノノに何言ったの?イッチーがらみでノノがあんなに素直にオルコット嬢に訓練に参加させるなんてどんな魔法を使ったの?」
と素朴な質問をする。
「別に大した事ではありませんわ。箒さんがわたくしに敵意を向けたのは一夏さんの事が在るからであって、わたくしは別に一夏さん惚れていないから安心して下さいと言っただけですわ」
「ああな~る。納得言ったわ、じゃその後でいいなら俺の部屋にきてくれる?」
「よ、よろしんですの!?」
「まぁ構わないし、ってか大丈夫?顔赤いよ?」
「ええ、大丈夫ですわ。では後ほどうかがいますわ」
といいピットに引き上げるオルコット嬢。今回は量産型での訓練を行ってから、前回のような完全なコッチのペースというわけにも行かず何発か良いのをもらっちまった。
けど行動を予測できていれば戦いようもあるというもの。
そんなこんなで今回は逃げ切りの勝利。まぁ、前回の戦いは機体性能の差で勝ったようなものだし、そもそも純粋なISランクや操縦者としてのスペックならこの学園の中で最弱と言っても過言ではない。俺のISランクは大体C-、起動させる分には問題ないがそのほかの行動は訓練に訓練をこなさなければならない。
つまり俺は自身の弱さを他の所で補い戦っている、これが前回彼女に勝てた要因だ。さて残り十分、できることをしますか。
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コンコン、と控えめなノックの音が鳴り部屋の主が戸を開ける。
「お待ちしていましたわ、箒さん」
「ああ、失礼する」
そこにはセシリアの部屋にやってきた箒であった。
「これは・・・何というか、・・凄いな」
「そうですか?これでもわたくし的にはまだ不満があるのですが」
「これでか?」
そう言われ若干引く箒、そこにあるのは殆どを実家から持ってきたのはわかるが全てが高級品でまとめてあるのだ。誰が見ても引くものである。
「セシリア?ルームメイトは?」
「今のところはまだいませんわ」
「そうか。で将平の何が知りたいのだ?」
「えっと、好きな食べ物とか趣味とか」
「あいつは三度の飯より、チェス好きだ。下手をすれば食事や睡眠なんかしなくても
ずっと打ちつずける馬鹿者だ。後は茶を淹れるのが美味い、特にアイツの好みは紅茶で好きな茶葉を大体ストレートでのむ。基本的に言えばアイツは朝がすこぶる弱く、最悪の場合誰かが食事等の世話をするハメニなる。食べ物の好みは美味いは正義だそうだ」
「なるほど。・・・箒さんが羨ましいですわ。如月さんの事をたくさん知っていて」
「良い所も悪いところだがな」
「でもあの方は箒さんに信頼を寄せているのが良くわかります」
「そうだな、アイツは認めた人間には独特の呼びかたをする」
「うらやましですわ」
「だがアイツはお前の事をそれなり認めているはずだ、呼び方が『ミス』から『嬢』にかわっている。それ相応にみとめているし後は多分きっかけがあればな、こんな所でいいか?」
「では、最後にその・・・如月さんに好きな人はいませんわよね?」
「今はいない筈だ」
その瞬間セシリアの両手が箒の肩をガシッと掴み
「箒さん?今、『今は』とおっしゃいましたわよね?ということは居たということでよいのですね?」
その瞬間、箒は自分の失言に気づいた。自分でも一夏に好きな女が居たときいたら怒り狂うのだ。それほど今目の前に居るセシリアの表情は笑顔だがとても怖かった。
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「「というわけで、織斑君クラス代表決定おめでとう~」」
パン、パン、とクラッカーのなる音が響く。今行われているのはイッチーの代表就任祝いだそうだ。自由時間に食堂で始まったこの会。皆和気藹々としていて楽しそうな中、イッチーは途方にくれ、ノノはイッチーの人気にシット将軍化している。
「いやー、これでクラス対抗戦は盛り上がるね~」
「そうそう、せっかくの男子が居るんだし、ラッキーだよね私達」
「ホント、ホント」
こんな中でもこの子達はホント楽しそうだねってかあきらかに他のクラスの人達も混じっているがまあいいか。こういうのは賑やかな方がいいだろうし。
「どうも~、新聞部でーす。話題の新入生織斑君と如月君に特別インタビューに来ました。私は二年の黛薫子新聞部の副部長やってます。はいこれ名刺」
と手渡され名刺を確認して制服の内ポッケットにしまう。
「それでは織斑君、クラス代表になった感想を一言」
「えっと、とりあえず頑張ります」
「えー。もっといいコメント頂戴よ、俺にふれると怪我するぜ?とか」
「自分不器用ですから」
「えー。前時代的」
というかお前は何処のケンさんだよ(笑)
「まーそこは追々捏造するから良いとして、次は如月君ねそう言えば、如月君は専用機を何処でもらったのかな?聞き込みによると元々所持して言ったって言うし、知り合いの候補生達も貴方の事けっこうしらべているわよ」
「それは秘密です」
「エー如月君のケチンボ~」
「ケチンボって一応最先端技術の塊ですよ。おいそれと来歴は明かせませんよ」
「ちぃぇ~やっぱ駄目か。じゃあ次の質問、如月君の部屋にセシリアちゃんが毎晩訪れているって聞いたけど二人はつっきあっているの?」
ブフウゥゥゥゥゥゥゥ!!!!
二人して飲んでいた飲み物を盛大に噴出した
「ごほっ、先輩それどこらら?」
「情報のソースを教えるわけにはいかないわ。新聞部の沽券に関るもの」
クソさっきの仕返しですかい。
「それについてはわたくしから説明いたしますわ。平たく言えば、如月さんの部屋で毎晩チェスを打っていますの」
「チェス?」
「はい。如月さんいわく、わたくしは機体、戦闘スタイルからして機体制御も必要だが何よりも戦略からだと言われまして。そしてその手段として毎晩如月さんと差し合っているわけです」
「ふむふむ。因みに如月君って強いの?」
「毎日遠慮なしで打たれてボロボロですわ」
とへこむオルコット嬢。いや彼女がそこそこに打てるからつい歯止めが利かなくなるんだよな~
「まぁ、今日はこんなところかな、それじゃ最後に三人の揃った写真が欲しいからそこに並んで」
といわれ、いどうさせられる。
「では、35×51÷24は?」
何その問題?
「ハイ時間切れ、74.375でした」
カシャトなった瞬間にクラスのじょしが全員集まっていた。さすがはIS学園と感心してしまった。
「貴方たちね~」
「まあまあ、そう怒らないでよセシリア」
「そうだよ、抜け掛けはよくなにぞ~」
「いや~いい思い出になった。先輩あとで貰ってもいいですか?」
とこんな騒がしいながらも夜は更けていくのであった。
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「転校生?」
朝、教室に着くとそんな話の真っ最中であった。
「あ、如月君おはよ、そうなんだよ今日転校生がやってくるんだって、しかも中国代表候補生なんだって」
へーこの時期に転校生とはね
「この時期に転入とはわたくしの存在を危ぶんでのことかしら」
オルコット嬢それはないでしょと思い考えられる要因は二つ、一つは俺やイッチーの特異ケースとの接触。もう一つは国内のゴタつきだろう。
「まっ、そんなに慌てる事はないんじゃないかな?とりあえずイッチーには来月の対抗戦、皆の期待に応えて貰うとして」
「そう!織斑君頑張って!!」
「デザートフリーパスのために」
「今、専用機を持っているのは一組と、四組だけだから楽勝だよ」
「その情報、もう古いよ」
教室の入り口からの声に皆のしせんがそこに向く。
「二組にも専用機もちがクラス代表になったの。そう簡単に貴方たちの思惑道理にはならないわ」
そのすがたをみて俺とイッチーは驚いた
「鈴?・・・お前鈴か?」
「そう、私は中国代表候補生、凰鈴音!今日は宣戦布告に来たってわけ」
そういいながら宣言したのはイッチー、ノノに次ぐもう一人の幼馴染みであった。
第八話 了