バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode0/始まりの出会い

~私立雷門中学校 グラウンド~

 

 

ここは東京のとある町、稲妻町にあるサッカー名門、私立雷門中学校にあるグラウンド。このグラウンドでは現在、この学校の顔とも言えるサッカー部の一軍が練習をしていた。季節は夏真っ盛り。暑い日差しがギラギラと照らす。

 

 

神童

「天馬!剣城にパスだ!」

 

天馬「はい!」

 

 

ドリブルでボールを運ぶ彼は、背番号8番《松風天馬》。ポジションはミッドフィールダー、学年は1年。雷門中サッカー部のキャプテンで、地球代表アースイレブンのキャプテンとしてチームをグランドセレスタギャラクシー優勝へと導いた少年でもある。風のように素早いドリブルを得意とする。

 

指示を出す彼は背番号9番《神童拓斗》。ポジションはミッドフィールダー、学年は2年。神のタクトと呼ばれる腕前を持つ天才ゲームメーカー。女子からの人気が高い。天馬と共にグランドセレスタギャラクシーでアースイレブンの司令塔を勤めた。

 

 

天馬

「剣城!シュート決めろ!」

 

剣城

「おう!」

 

 

天馬からパスを受け取った彼は、背番号10番《剣城京介》。ポジションはフォワード、学年は1年。チームのエースストライカー。サッカー管理組織フィフスセクターの元シード。天馬の一番のライバルでもある。天馬、神童と同じくグランドセレスタギャラクシーでエースストライカーを勤めた。

 

 

剣城

「いくぞ!」

 

 

剣城はボールを片足で器用に持ち上げ、持ち上げた足とボールが平行になる高さまであげると素早く足を戻す。

そして急に足から離され空中に放り出されたボールに素早く蹴りを入れると、ボールは黒いオーラを纏う。そしてボールの前で手刀を剣のように縦に振るう。

 

 

剣城

「《デスソード》!」

 

 

ボールは長剣のようにゴールへ伸びていく。

 

 

信助

「絶対に止める!」

 

 

ゴールを守るのは背番号20番《西園信助》。ポジションはゴールキーパー、学年は1年。サッカー部員の中でもかなり小柄だが、その体を活かした得意のジャンプで

それをカバーしている。彼も天馬達同様、グランドセレスタギャラクシーへの出場経験を持つ。

 

 

信助

「いくぞ!」

 

 

信助は一瞬でゴールの前からコーナーに移動しゴール中央に向かって全速力で走る。そして剣城のシュートにジャンピングパンチを叩き込んだ。

 

 

信助

「《ぶっとびパンチ》!」

 

 

パンチを叩き込まれたシュートはゴールの斜め右上を通過してフィールドの外へ飛んでいった。

 

 

天馬

「ナイス信助!」

 

信助

「えへへ。」

 

 

するとそこへ、ヘアバンドを着けた一人の若い男性が現れた。彼の名は《円堂守》。雷門中サッカー部の監督であり卒業生。10年前の雷門中サッカー部と、日本代表イナズマジャパンを大会優勝に導いた男だ。

 

 

円堂

「よし、今日の練習はここまでだ!みんな、脱水症状と熱中症には気をつけろ!」

 

一同

『お疲れ様でしたー!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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~商店街アーケード~

 

 

練習を終えた天馬、剣城、神童の三人は商店街を歩いていた。今日発売の限定スパイクを買うためだ。

 

 

天馬

「例の限定スパイク、まだあるかな?」

 

剣城

「さあな。こんな時間じゃ、流石にもう売り切れてるんじゃないか?」

 

神童

「行ってみる価値はあるんじゃないか?」

 

天馬

「そうですね!それじゃ・・・ん?」

 

 

突如動きを止め、その場で立ち止まる天馬。

 

 

神童

「どうした天馬?」

 

天馬

「あれ。」

 

 

天馬の視線の先には一人の少女がこちらを見ていた。少女は上に来ている服と境目が分からぬ程の白い肌に青色に輝く瞳と青みを帯びた銀の髪。大きな口がついた大きな帽子のようなものを頭に乗せ、黒いマントを羽織り、黒いブーツをはき、黒いステッキのようなものを手に持っていた。

 

 

少女

「・・・。」

 

天馬

「あ、あの……」

 

 

少女は天馬の呼び掛けには動じず、ただじっとこちらを見ていた。すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女

「・・・イケル。彼ラナラ、キット・・・アナタ達、私ニツイテキテ。」

 

 

少女はそう言うと走り出した。

 

 

神童

「誰なんだ?」

 

剣城

「さあ、分かりません。」

 

天馬

「ついて行ってみましょう。」

 

 

天馬、神童、剣城の三人は少女の後を追う。

 

 

 

 

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~商店街裏通り 廃ビル~

 

 

三人は商店街の裏通りの一角にある廃ビルへとやって来た。

 

 

天馬

「いったい、何処へ向かってるんだ?」

 

少女

「コッチ・・・」

 

 

少女は迷路のように複雑なビルの中をスイスイと走っていく。天馬達も少女の後を一生懸命追いかける。だが追いかけた先に少女はおらず、代わりに木製のレトロな扉があった。

 

 

天馬

「あれ?」

 

剣城

「誰も居ないな・・・」

 

神童

「さっきの人は何処に消えたんだ?」

 

天馬

「もしかして、この扉の奥かな?」

 

 

天馬はドアノブに手をかけ、そして恐る恐るゆっくりと扉を開ける。そして、扉の先にあったのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザブ~ン……ザザ~……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉の先は、灯台のある港の桟橋。目の前には雲ひとつ無い青空と青色にキラキラと輝く海が広がっていた。

 

 

天馬

「ここは、港?」

 

剣城

「綺麗だな…」

 

神童

「ただの港と言うわけでは無さそうだ。」

 

 

三人は振り向くと、前方にレンガ造りの大きな建物が複数とグラウンドがある。

 

 

天馬

「見たところ学校みたいですね。」

 

剣城

「そのようだな。」

 

神童

「丁度いい、ここの関係者を探してここが何処なのか聞こう。」

 

天馬

「そうですね。」

 

 

 

三人はその場を後にし、学校とおぼしき施設へ向かった。だが、このとき三人はまだ知らなかった。この施設は学校ではなく、ある謎の敵と戦うために作られた鎮守府という施設だった。

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