バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode11/サッカーやりましょう!

~鎮守府/港~

 

 

ある日の早朝、鎮守府の港に一人の少女がいた。

その少女は、以前とある作戦で轟沈し、

消息をたったと思われた存在・・・

 

 

 

「・・・行きましょう。」

 

 

 

 

少女は港から、鎮守府の中に進む。

そして、その少女を近くの建物の物陰から

密かに見張る銀髪の少女がいた・・・。

 

 

 

 

 

 

「アノ艦娘、モシカシテ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

~鎮守府/グラウンド~

 

 

その日の午後、グラウンドにはサッカーの

練習をする3人のサッカー少年と11人の

艦娘が

7対7の紅白戦を行っていた。

メンバーは・・・

 

 

赤組 ★天馬

    神童

    吹雪

    睦月

    夕立

    瑞鶴

  GK長門

 

白組 ★剣城

    金剛

    霧島

    赤城

    加賀

    島風

  GK翔鶴

 

 

神童「吹雪さん、天馬にパスを!」

 

吹雪「天馬君!」

 

吹雪「はい!」

 

 

神童の指示で、吹雪は天馬にパスを出す。

天馬はボールを受け取り、ドリブルで上がっていく。

 

 

赤城「行かせません!」

 

 

赤城は前に立ちはだかりブロックしようとするが

天馬はフェイントで鮮やかにかわす。

 

 

天馬「瑞鶴さん!」

 

瑞鶴「オッケー!」

 

 

天馬は瑞鶴に向けてパスを出す。

 

 

加賀「行かせません。」

 

 

だが、加賀にパスカットされてしまった。

加賀はそのままゴール前まで上がっていた剣城に向け

ロングパスを出す。

 

 

剣城「いくぞ!

   でえええりゃあ!」

 

 

バシューン!

 

 

剣城は長門が守るゴールに向かって

ダイレクトシュートを打つ。

ボールは長門目掛けて一直線に突き進む。

 

 

長門「止める!」

 

 

長門は地面から鋼鉄の鎖を引っ張り出し、

さらにその先から巨大な錨を出現させる。

 

 

長門「《ハイドロアンカー》!!」

 

 

錨はシュートを豪快に打ち上げる。

ボールはその後落下し、長門が見事にキャッチした。

 

 

天馬「ナイスです長門さん!」

 

長門「行けっ!」

 

 

長門は睦月に向かってボールを投げる。

睦月はボールを受けとると夕立にパスし、

夕立は瑞鶴に、瑞鶴は翔鶴に、翔鶴は天馬にと

次々にパスを繋げていく。

 

 

天馬「吹雪さん!」

 

 

そして天馬は吹雪にパスを出し、吹雪は

ボールを受けとり必殺シュートを放つ。

 

 

吹雪「《エターナルブリザード》!!」

 

 

吹雪の必殺シュートは翔鶴が守るゴールへ突き進む。

翔鶴は右手から花吹雪を発生させ、吹雪のシュートを

上空へと舞い上げる。

 

 

翔鶴「《はなふぶき》!」

 

 

だが、翔鶴のはなふぶきは吹雪の

エターナルブリザードの威力に負け、

シュートは見事ゴールに入った。

 

 

吹雪「やったー!」

 

天馬「吹雪さん、ナイスシュートです!」

 

 

 

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~甘味処 間宮~

 

 

数分後、一同は練習を終えて間宮の店にいた。

 

 

天馬「みんなどんどん上手くなってますね。」

 

神童「ああ。」

 

吹雪「初めは私達四人だけでサッカーをしてたのに、

   いつの間にかこんなにメンバーが

   増えてたなんて。」

 

長門「上手くいけば、サッカーで得た技術を

   実戦で生かせるかもしれないな。」

 

島風「でも~、最近どうも面白味が

   無い気がする~……」

 

加賀「確かに、毎日毎日練習ばかり。

   試合と言っても7対7の紅白戦のみ。」

 

金剛「1度でいいから、本格的なゲームを

   してみたいデース。」

 

霧島「そうですね。」

 

夕立「でも、この鎮守府の残りの艦娘達で

   チームを作るのは難しいッポイ。」

 

睦月「それに、この鎮守府でサッカーをやってるのは

   私達くらいだし……」

 

 

かれこれ頭を悩ませる一同。

すると・・・

 

 

天馬「試合の件なら、俺が何とかしますよ。」

 

一同「えっ?」

 

 

剣城と神童以外の全員が声をあげる。

 

 

瑞鶴「何とかしますって?」

 

天馬「宛があるんです。

   ちょっと向こうに出掛けてきます。」

 

 

天馬は店を後にし灯台へと向かう。

灯台に到着すると灯台の扉から稲妻町の

木枯らし荘へ出て、そして雷門中を目指す。

 

 

 

 

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~雷門中学校/サッカー棟/グラウンド~

 

 

天馬はサッカー棟のグラウンドへとやって来た。

グラウンドでは雷門中サッカー部が練習の合間の

休憩をとっていた。

すると、天馬に気づいたのか信助が天馬を呼ぶ。

(ちなみにメンバー全員、鎮守府や艦娘について

 天馬達から既に聞いている。)

 

 

信助「おーい天馬!」

 

天馬「やあ信助!

   皆さん、お久しぶりです!」

 

三国「おおキャプテン!」

 

 

一同は天馬に気づき、天馬は一同の近くまで行った。

 

 

霧野「よお天馬。

   元気にしてたか?」

 

浜野「ちゅーかキャプテン、いくら鎮守府が

   忙しいからって練習サボっちゃだめっしょ?」

 

天馬「大丈夫です、ちゃんと毎日練習は欠かさず

   やってますよ!」

 

錦「そんで、今日は何の用事で来たぜよ?」

 

天馬「はい、実は練習試合の申込みをしたくて。」

 

倉間「練習試合?」

 

天馬「向こうの世界でサッカーチームを

   作ったんですけど、まだ試合経験が

   ないチームでして・・・」

 

青山「それで俺たちに練習試合をお願いしよう

   ってことか?」

 

速水「向こうの世界のサッカーチームとなると

   ほとんどのメンバーは女性ですよね?   

   僕たち女性との試合は経験がありません。

   ちゃんとプレーできるかも怪しいですよ。」

 

狩屋「いいじゃないすか。

   ちょっとした気分転換になると思いますよ。」

 

一乃「そうだな。」

 

車田「それに、天馬達が指導してるんだろ?

   相当強いんだろうな。」

 

三国「よし、決まりだな。

   試合は明日、このサッカー棟のグラウンドで

   午後2時から行おう。

   天馬、明日は遅刻するなよ?」

 

天馬「はい!」

 

 

 

 

 

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~鎮守府/グラウンド~

 

 

天馬「・・・と言うわけで、明日の午後2時

   雷門中サッカー部との試合を行います!」

 

赤城「明日の午後2時ですか。」

 

天馬「場所は雷門中学校サッカー棟の

   グラウンドです。」

 

翔鶴「天馬君達の世界に行くのですか?

   楽しみですね。」

 

瑞鶴「私達が勝ったら、稲妻町の観光案内でも

   お願いしよっかな~。」

 

吹雪「とりあえず、今日は明日に備えて

   しっかり休みましょう。」

 

長門「そうだな。

   明日の正午、灯台の前で集合だ。」

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~港/灯台前~

 

 

次の日の正午、一同は灯台の扉の前に集まっていた。

そこにはマネージャーとして足柄と羽黒の姿も。

 

 

吹雪「いよいよ天馬君達の世界に行けるんだ・・・」

 

睦月「楽しみだね。」

 

足柄「ここんとこ合コンで失敗続きだけど、

   これを期に新たな出会いを見つけて

   みようかしら。」

 

天馬「それじゃあ、行きますよ!」

 

 

天馬は灯台の扉を開ける。

一同は開いたと同時に扉の向こうへと向かった。

 

 

 

 

 

 

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~稲妻町/木枯らし荘~

 

 

扉の先は天馬の住む木枯らし荘の庭。

吹雪達は初めて来た世界に興味深々だ。

 

 

長門「ここが、天馬達の世界か・・・」

 

天馬「で、これが俺の家、木枯らし荘です。」

 

翔鶴「ここが天馬君のお家ですか?」

 

瑞鶴「なんだろう、古いと言うか・・・」

 

赤城「ボロいと言いますか・・・

   その・・・」

 

「ボロいはちょっと言い過ぎかな?」

 

一同「ん?」

 

 

突然誰かの声がし、一同は振り向いた。

振り向いた先には買い物帰りの若い女性がいた。

 

 

瑞鶴「もしかして、天馬君のお母さん!?」

 

翔鶴「凄く若いですね。」

 

天馬「違いますよ!

   この人は秋姉。

   俺の親戚のお姉さんで木枯らし荘の

   管理人さんです。」

 

睦月「ええっ!?

   そうなの!?」

 

夕立「すっごい美人ッポイね。」

 

赤城「あの、先程はボロいだなんて失礼なことを

   言って申し訳ありません・・・」

 

秋「別に大丈夫よ。

  それよりも、もしかしてあなた達?

  天馬の言ってた艦娘って人は。」

 

長門「はい。

   天馬達にはいつもお世話になっております。」

 

秋「そうですか。

  今後とも天馬を宜しくお願いします。」

 

天馬「秋姉、俺達練習試合があるから

   そろそろ行かないと・・・」

 

秋「あら、ごめんなさい。

  よかったら、後で皆さん家にいらしてください。

  手作りクッキーをご馳走しますよ。」

 

吹雪「本当ですか!?

   ありがとうございます!」

 

天馬「じゃあ皆さん、雷門中へ向かいましょう!」

 

 

 

 

 

 

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~雷門中学校~

 

 

一同は雷門中にやって来た。

 

 

天馬「ようこそ!

   ここが俺達の母校、雷門中です!」

 

睦月「うわぁ~、おっきい~。」

 

夕立「なんだか、目が回ってきたッポイ…」

 

天馬「俺達サッカー部がいるサッカー棟は

   この奥の建物の向こうです。

   行きましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

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~サッカー棟/グラウンド~

 

 

一同はサッカー棟の中のグラウンドへとやって来た。

グラウンドでは雷門中サッカー部が待っていた。

チームお互い初対面で、お互いに興味津々だ。

 

 

三国「おっ、来たか。」

 

天馬「三国先輩、お待たせしました!」

 

吹雪「この人達が天馬君達の雷門イレブン。」

 

影山「この人達が天馬君の言ってた

   艦娘さん達ですか。」

 

錦「皆、中々の別嬪さんぜよ!」

 

金剛「みんな中々強そうネー!」

 

長門「さあ、私達も試合の準備をしよう。

   すまないが更衣室を借りるぞ?」

 

三国「どうぞ、自由に使ってください。」

 

天馬「その前に、みんなにユニフォームを

   配らないと。」

 

 

天馬は吹雪達フィールドプレーヤーには

赤いユニフォームとスパイクを、

長門と愛宕にはグレーのユニフォームと

スパイク、グローブを配った。

一同はユニフォームを広げてみると、

吹雪達のユニフォームには白で、

長門達のユニフォームのには黄色で中央に大きく

『天』の文字があしらってある。

 

 

吹雪「このユニフォームは?」

 

天馬「俺がある友達とちょっと前に結成した

   チームのユニフォームです。

   チーム名は、俺がキャプテンだって理由で

   "テンマーズ"って名前に。」

 

睦月「テンマーズ・・・

   いいんじゃない?」

 

長門「その名前、使わせて貰おう。」

 

天馬「えっ?

   いいんですか、そんな名前で?」

 

吹雪「まあ、正規のチーム名は後で決めるとして

   今はテンマーズでいいんじゃないかな?」

 

瑞鶴「それに、天馬がキャプテンのチームだし

   テンマーズってネーミングも面白いし。」

 

神童「決まりだな。」

 

 

こうして、天馬をキャプテンとした鎮守府イレブンの

チーム名は、テンマーズ(仮)に決定した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数分後、両チームの試合の準備が整った。

メンバーは・・・

 

 

雷門イレブン

 

 

FW:影山

   倉間

 

MF:青山

   速水

   一乃

   錦

 

DF:天城

   狩屋

   車田

   霧野★

 

GK:三国

 

ベンチ:信助

    浜野

 

マネージャー:葵

       水鳥

       茜

 

 

 

テンマーズ

 

 

FW:剣城

   金剛

   赤城

 

MF:天馬★

   神童

   吹雪

   加賀

 

DF:睦月

   夕立

   霧島

 

GK:長門

 

ベンチ:瑞鶴

    翔鶴

 

マネージャー:榛名

       羽黒

       足柄

 

 

となっている。

そして観客席には毎度お馴染みのこの人。

 

 

角馬「さあ、まもなく雷門イレブン対テンマーズの

   練習試合が始まろうとしています!

   実況は私、雷門サッカー部の練習試合

   及びホーリーロード地区予選の実況担当

   "角馬 歩"がお贈りいたします!

   今回、雷門イレブンは主力メンバーとなる

   松風・神童・剣城が外れたため戦力は

   大幅にダウンした模様!

   対するテンマーズは、松風・神童・剣城の

   3人を中心とし、チームメンバーは3人以外

   全員女性というチーム!

   女だからと侮るなかれ!

   その実力や如何に!

   ちなみに今回、化身とミキシトランスと

   ソウルの使用は禁止となります!」

 

 

三国「いいか!

   相手が女だからといって、手を抜くなよ!

   本気でぶつかっていけ!」

 

一同「おう!」

 

天馬「みんな!

   俺達の全力を振り絞って、絶対に勝つぞー!」

 

一同「おー!」

 

 

 

観客席には他にも、雷門中学校応援団や

暁・響・雷・電・夕張の5人で構成された

鎮守府応援団、さらに雷門中学校の生徒が

大勢集まった。

 

 

雷門中応援団「フレー!フレー!ラ・イ・モン!!」

 

鎮守府応援団「ガンバレー!テンマーズ!」

 

電「なのです!」

 

 

 

 

角馬「さあ、キックオフです!」

 

 

 

ピー!

 

 

グラウンド全体にホイッスルの音が鳴り響く。

そして雷門からのキックオフで試合が始まった。

影山が倉間にボールを渡し、倉間と影山は

敵陣ゴールに向かって走り出す。

 

 

角馬「雷門中、倉間と影山が上がっていく!」

 

 

吹雪「行かせない!」

 

 

そこへ、吹雪がスライディングで止めに入る。

倉間は吹雪をジャンプでかわし影山にパスを出す。

 

 

倉間「影山!」

 

影山「はい!」

 

 

影山はボールを受け取る体制に入る。

だが天馬がパスカットでボールを奪い、そして

吹雪と共にドリブルで上がる。

 

 

角馬「松風がボールをカット!

   そしてお得意のドリブルで上がっていく!」

 

 

雷「いいわよ天馬!」

 

 

天馬「神童さん!」

 

神童「任せろ!」

 

 

神童は、まるで指揮者の様に手を動かし

フィールドに光の道筋を出現させる。

 

 

神童「《神のタクト》!」

 

 

選手達は光の道筋に従い、次々にパスを

繋いでいく。

そして、ボールはゴール前の剣城へと渡った。

 

 

角馬「ボールは剣城へと渡った!」

 

 

剣城「金剛さん!」

 

金剛「了解ネー!」

 

 

 

剣城はボールを金剛へパスする。

ボールを受け取った金剛はボールにスピンをかけ

地面に撃ち込む。

 

 

金剛「《ゴールドフィーバー》!」

 

 

ボールはドリルの様に地中を進み、

再び地面に現れると、金の塊を撒き散らしながら

ゴールへと突き進む。

三国はゴール上に大きくジャンプし、地面に

波動のエネルギーをぶつけ、分厚い岩壁を

ゴール前に出現させる。

 

 

三国「《フェンス・オブ・ガイア》!」

 

 

金剛の必殺シュートは三国の必殺技に弾かれ

宙を舞い落下する。

そして三国がそれをキャッチした。

 

 

角馬「おっと!

   ここは三国が防いだ!

   テンマーズ先制点ならず!」

 

 

金剛「シッツ!

   でも次は絶対に決めマース!」

 

三国「望むところだ!

   何度でも打ってこい!

   絶対に止めてやるさ!」

 

 

三国はボールを思いっきり投げる。

ボールは狩屋へと渡り、狩屋は速水へとパスを出す。

速水はパスを受け取るとテンマーズのゴール目指して

ドリブルで上がる。

だが、途中で加賀と吹雪に前を塞がれる。

 

 

加賀「行かせません。」

 

吹雪「通しませんよ!」

 

速水「抜いてやりますよ!」

 

 

速水は腰を落とし、陸上のスタートダッシュの

体制になる。

そして、二人の間を一瞬で駆け抜けた。

 

 

速水「《ゼロヨン》!」

 

 

速水は加賀達を突破すると錦にパスを出す。

錦は大胆とも言わんばかりに突っ走り、

テンマーズのディフェンスを抜いて行く。

そして一気にゴール前に到達した。

 

 

錦「いくぜよ!」

 

 

錦は、右足に光輝く宝刀を出現させ

フィールドを切り裂く様にシュートを放つ。

 

 

錦「《伝来宝刀》!」

 

 

長門も必殺技を放ち応戦する。

 

 

長門「《ハイドロアンカー》!」

 

 

だが錦のシュートの威力に負け、シュートは

ゴールに入ってしまった。

 

 

角馬「ゴール!!

   雷門中ミッドフィールダー錦が決めたー!

   先制点は雷門イレブンだー!」

 

 

長門「なんて威力だ…

   私の必殺技がこうもあっさりと…」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

雷門 1-0 テンマーズ

 

 

角馬「さあ、テンマーズのキックオフで

   試合再開です!」

 

 

ピー!

 

 

笛の合図と共に、ボールは赤城から剣城に渡り

剣城は天馬にパスを出した。

 

 

天馬「行くぞ!」

 

 

天馬は持ち前の素早いドリブルで

雷門中のディフェンスをかわしていく。

さらに後方から追う吹雪にバックパスで

ボールを渡し、ゴールへと突き進む。

 

 

角馬「テンマーズ、松風と吹雪が雷門の

   ゴールへと蹴り混んでいく!」

 

 

暁「いいわよ吹雪!」

 

夕張「そのまま決めちゃえ!」

 

 

天馬「吹雪さん!」

 

吹雪「はい!」

 

 

天馬は吹雪に合図を出すと、吹雪はボールに

気を集中させ必殺シュートを放つ。

 

 

吹雪「《エターナルブリザード》!」

 

 

さらに、天馬がシュートと並走しながら

走っていく。

そしてそのままのスピードでジャンピング

ボレーシュートを繰り出す。

 

 

天馬「《真・マッハウインド》!」

 

 

角馬「おっと!

   これはあの伝説の技、エターナルブリザードと

   松風のマッハウインドとの

   シュートチェインだー!!」

 

 

威力が増した天馬のシュートは、雷門のゴールへ

一直線で突き進む。

三国は両腕を《X》のようにクロスさせ、

赤色に輝く巨大な右手を出現させる。

 

 

三国「《真・ゴッドハンドX》!」

 

 

三国は天馬と吹雪のシュートを受け止めた。

 

 

角馬「おっと雷門、またもや三国が止めた!」

 

 

吹雪「決まらなかった…」

 

天馬「さすが、三国先輩だ。」

 

三国「二人とも、いい連携だったぞ!」

 

 

この後も、お互いのチームは点とボールを

取り合ったが、得点は変わらず・・・

 

 

 

 

 

ピピー!

 

 

 

角馬「ここでホイッスル!

   1対0で雷門中リードのまま前半終了!

   テンマーズ、後半は雷門中に

   追い付けるでしょうか!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~休憩時間 テンマーズ~

 

 

後半戦までの休憩中、天馬は吹雪に話をしていた。

 

 

吹雪「エターナルブリザードとマッハウインドの

   合体技?」

 

天馬「さっきのシュートチェインの要領で

   2つの技を上手く組み合わせれれば

   シュートチェイン時以上のパワーを

   発揮できるはずなんです。」

 

吹雪「でも、上手くいくのかな?」

 

天馬「ダメ元で、1度やってみましょうよ!」

 

 

一方、長門も一人考え事をしていた。

 

 

長門「私のハイドロアンカーが破れるとは・・・

   先程の技、収得できるか?」

 

 

───────────────────

 

~雷門~

 

 

車田「あいつら、意外にやるな。」

 

霧野「ああ、だが まだまだ だな。」

 

葵「天馬ったら、いつの間にあんな子達と

  チームを・・・」

 

水鳥「おっ?

   葵、もしかして?」

 

茜「焼きもち?」

 

葵「そっ、そんなんじゃないです!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~後半戦~

 

 

角馬「さあテンマーズのキックオフで

   後半戦開始です!」

 

 

ピー!

 

 

再びグラウンド内にホイッスルの音が響き渡る。

そして赤城からのキックオフで後半戦が始まった。

金剛はボールを剣城に渡し、剣城・金剛・赤城は

雷門ゴールへと蹴り混んでいく。

 

 

剣城「赤城さん!」

 

赤城「はい!」

 

 

剣城は赤城にパスを出す。

赤城は剣城からボールを受け取ると一気に

雷門ゴールへと走る。

 

 

雷「いっけー赤城さん!」

 

 

だが、前方には霧野が立ちはだかる。

 

 

霧野「行かせない。」

 

 

霧野は突然、フィールド一帯に濃い霧を発生させる。

 

 

霧野「《ザ・ミスト》!」

 

赤城「なっ!?」

 

 

赤城はあっと言う間に霧の中に飲み込まれた。

 

 

赤城「どうしましょう、霧のせいで全く

   見えません……」

 

 

霧に視界を奪われ戸惑う赤城。

すると、後方から霧野がこっそり現れ、

ボールを奪い取っていった。

 

 

霧野「車田!」

 

車田「おう!」

 

 

霧野は車田にパスを出し、車田はボールを受け取ると

ゴールに向かって走り出した。

だが、前方には霧島が立ちはだかる。

 

 

霧島「艦隊の頭脳である私の実力、

   見せてあげます。」

 

 

霧島はフィールドに無数の数式を出現させる。

 

 

霧島「《ディフェンス方程式》!

   そこです!」

 

 

霧島は数式で弾き出したルートで、車田から

ボールを奪い取った。

 

 

榛名「お見事です霧島!」

 

 

霧島「お姉様!」

 

金剛「了解ネー!」

 

 

霧島は金剛にロングパスを出す。

金剛はボールを受け取ると、吹雪にパスを出した。

 

 

金剛「ブッキー!マッツー!

   決めるデース!」

 

吹雪・天馬「はい!」

 

 

吹雪はボールに気を集中し、氷の塊へと

変化させてゆく。

続いて天馬が後方からマッハウインドのスピードで

向かい、ボールにジャンピングキックを叩き込む。

二人のシュートはフィールドに突風を起こしながら

ゴールへと突き進む。

それはかつて、疾風のディフェンダーと呼ばれた

サッカー選手と、雪原のストライカーと呼ばれた

サッカー選手が世界大会で編み出した連携必殺技。

 

 

吹雪・天馬「《ザ・ハリケーン》!」

 

 

三国は、前半で天馬と吹雪のシュートを止めた時と

同じ技を出す。

 

 

三国「《真・ゴッドハンドX》!」

 

 

だが今度は、三国のゴッドハンドXは破られ

ボールはゴールへと入った。

 

 

角馬「ゴール!!

   テンマーズ、雷門に追い付いたー!!」

 

 

暁型四姉妹「やったー!」

 

 

天馬・吹雪「やったー!」

 

三国「良い連携技だ、二人とも!」

 

 

 

すると・・・

 

 

 

ピピー!

 

 

角馬「おっとここで両チーム選手交代!

   雷門中、三国に代わって西園が、

   テンマーズ、加賀に代わって瑞鶴

   金剛に代わって翔鶴が入ります!」

 

 

三国「後は任せたぞ、信助。

   雷門のゴールはお前が守ってくれ。」

 

信助「はい!」

 

 

瑞鶴「後は任せて。」

 

加賀「そのつもりです。」

 

 

金剛「翔鶴、後は任せたネー。」

 

翔鶴「はい、絶対に勝ってみせます。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

雷門 1-1 テンマーズ

 

 

角馬「さあ振り出しに戻って試合再開です!

   残り時間もあとわずか!

   果たして、勝つのはどっちだあ!?」

 

 

ピー!

 

 

雷門のキックオフで試合が再開した。

倉間がドリブルで影山・錦と共に

テンマーズゴールへと上がる。

だが、前から夕立が向かってくる。

 

 

夕立「行かせないッポイ!」

 

 

夕立は右足に炎を発生させ、炎の回し蹴りで

ボールを奪った。

 

 

夕立「《じばしりかえん》!」

 

 

夕立はボールを奪うと神童にパスを出す。

だが錦にボールを奪われてしまった。

 

 

錦「もういっちょ決めるぜよ!」

 

 

錦はゴールに向かって蹴り混む。

だが、前方に睦月が立ちはだかる。

 

 

睦月「行かせない!」

 

 

睦月は手のひらから甘い匂いのするピンクの煙を

発生させる。

 

 

睦月「《グッドスメル》!」

 

錦「な、なんぜよ?

  急に眠くなって・・・グゥ…z…z…」

 

 

錦はその煙を嗅ぐと、たちまち寝てしまった。

睦月はボールを奪いこっそりその場を後にした。

 

 

睦月「吹雪ちゃん!」

 

 

睦月は吹雪にパスを出すが、影山に

パスカットでボールを奪われた。

影山は自身の周りに球状のオーラを発すると

ボールと共に、異空間へと消えた。

そして異空間から強烈なシュートを放つ。

 

 

影山「《エクステンドゾーン》!」

 

 

異空間から放たれたシュートはパワーを増し

物凄い勢いでテンマーズゴールへと突き進む。

 

 

長門「一か八か、試してみるか!」

 

 

長門は三国の様に両腕を《X》のようにクロスさせ、

赤色に輝く巨大な右手を出現させる。

 

 

長門「《ゴッドハンドX》!」

 

 

長門は影山のシュートを見事に受け止めた。

雷門イレブンは一同が目を丸くした。

 

 

角馬「止めたー!

   なんとテンマーズキーパー長門、

   三国と同じゴッドハンドXで

   ボールをガッチリキャッーチ!」

 

 

信助「三国さんのゴッドハンドXを

   見ただけで修得するなんて・・・」

 

三国「凄いじゃないか、あのキーパー!」

 

 

長門「いっけえええ!!」

 

 

長門はペナルティーエリアからボールを投げる。

ボールは睦月に渡り、さらに瑞鶴へと渡った。

 

 

瑞鶴「このボールは、私が翔鶴姉に届ける!」

 

 

瑞鶴はセンターサークルから、まるで古代兵器の

バリスタのごとく力を貯めて、矢のように

ボールを放った。

 

 

瑞鶴「《バリスタショット》!」

 

 

瑞鶴のシュートは前線の翔鶴の元へと届く。

 

 

翔鶴「いきます。

   いつもの大人しい私だとは思わないで

   くださいね!」

 

 

翔鶴の表情がいつもの優しい笑みから

真剣な顔へと変わる。

 

 

赤城「しょ、翔鶴さん?」

 

翔鶴「五航戦翔鶴、参ります!」

 

 

翔鶴は瑞鶴のシュートを真上に強く蹴りあげる。

 

 

翔鶴「赤城さん、ジャンプです!」

 

赤城「は、はい!」

 

 

赤城はジャンプすると、翔鶴が蹴り上げたボールを

今度はヘディングで急速落下させる。

そして翔鶴がそのボールを雷門ゴールに向けて

思いきり蹴り混んだ。

 

 

翔鶴・赤城「《ツインブースト》!」

 

 

二人のシュートは信助が守るゴールへ突き進む。

 

 

信助「絶対に止める!」

 

 

信助は一瞬でゴール前から一瞬でコーナへ移動し

再びゴールへと走る。

そしてボールへ真横からジャンピングパンチを

叩き込む。

 

 

信助「《ぶっとびパンチ》!」

 

 

信助のぶっとびパンチはボールに見事命中したが

勢いに負け信助は弾き返された。

だが翔鶴と赤城のシュートも上に弾かれ

ゴールの向こうへとそれていった。

 

 

角馬「おっとキーパー西園、翔鶴と赤城のシュートを

   何とか防いだ!

   テンマーズ得点ならず!」

 

 

 

ピッ!ピッ!ピー!

 

 

 

角馬「ここで試合終了!!

   なんと両チーム同点!

   決着はつかず!」

 

 

天馬「同点か・・・

   でも、いい試合でしたね。」

 

神童「だが、中々いい試合だったんじゃないか?」

 

吹雪「うん!」

 

 

 

 

三国「しかし、俺のゴッドハンドXを見ただけで

   収得するなんてな。」

 

霧野「あの艦娘とか言う連中、思ってた以上に

   強かったですね。」

 

倉間「次に会ったときは、それこそ勝ちたいな。」

 

 

 

 

 

その後、雷門とテンマーズのメンバー全員

お互いに握手を交わし、テンマーズはサッカー棟を

後にし、木枯らし荘へと向かった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~木枯らし荘 食堂~

 

 

木枯らし荘に着いたテンマーズ一同は、秋の

特製クッキーをご馳走になっていた。

 

 

天馬「どうです?

   秋姉の特製クッキーは。」

 

吹雪「美味しいです!」

 

秋「よかった。

  まだまだあるから、遠慮しないでどんどん

  食べてね。」

 

長門「天馬はこのアパートに住んでいるのか?」

 

天馬「ええ。

   俺の親、今は沖縄に単身赴任中で、

   秋姉が代わりに面倒見てくれてるんです。」

 

睦月「お父さんやお母さんに会えなくて

   寂しくない?」

 

天馬「そりゃ寂しくないって言えば、嘘になります。

   でも、今の俺には沢山の仲間がいます。

   だから平気です。」

 

秋「まあ中学校に上がるまでは、本当に

  一人ぼっちだったけどね・・・」

 

吹雪「そうなんだ・・・」

 

天馬「ちなみに言うと、小学校3年のときから

   葵がいてくれたけど。」

 

夕立「天馬君は葵ちゃんのこと好きッポイ?」

 

天馬「えっ?

   う~ん…

   好きって言うか何て言うか、その・・・

   頼りにはしてますよ。」

 

足柄「いいこと天馬?

   人間、恋愛こそが全てなの。

   恋愛がその先の未来を左右するのよ。」

 

天馬「そうなんですか?足柄さん。」

 

足柄「そうよ!

   だから早いところ彼女みつけなさい!

   じゃないと今の私みたいになるわよ!」

 

天馬「は、はい・・・」

 

 

これを聞いて、その場にいた艦娘達は心の中で

「気をつけよう」と呟いていた。

 

 

秋「ところで、練習試合はどうだったの?」

 

天馬「それが凄かったんだよ!

   長門さんなんか三国先輩の

   ゴッドハンドXを・・・」

 

 

その後しばらく、一同は練習試合の話で盛り上がった。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

~鎮守府/波止場 灯台前~

 

 

その日の夜、睦月と剣城は灯台の近くから

海を眺めていた。

 

 

剣城「今日の試合、正直どうでした?」

 

睦月「とっても楽しかったよ!

   如月ちゃんがいれば、もっと楽しかった

   かもしれないけど・・・」

 

剣城「・・・如月さん、本当は何処かで

   ひょっこり生きてるんじゃないでしょうか?」

 

睦月「そうだよね・・・

   もしかしたら、すぐ近くで私達のこと

   見てるのかもしれない。

   灯台の裏とかに隠れて・・・」

 

 

 

 

カンッ コンッコロコロコロ・・・

 

 

睦月・剣城「っ!?」

 

 

突然、風もないのに灯台の後ろから空き缶が

転がってきた。

剣城は慌てて立ち上がり呼び掛ける。

 

 

剣城「誰かいるのか?

   いるなら出てこい!」

 

 

呼び掛けに答える様に、灯台の裏から一人の

少女が現れた。

二人は、その少女を見て自分の目を疑った。

何故なら彼女は、その場にいないはずだからだ。

 

 

 

睦月「あ、あなた・・・」

 

剣城「あ、あんたは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

睦月・剣城「き、如月ちゃん(さん)!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

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