バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~ 作:ヒビキ7991
~鎮守府 敷地内~
天馬達三人は、鎮守府の中を歩き回っていた。
が・・・
天馬「それにしても、この学校
結構広いですね……」
神童「そうだな……
始めの場所から相当歩いたと思うが………」
剣城「弱音を吐くのは好きじゃありませんが、
流石に腹減って来ました………」
神童「俺も同じことを言おうと思っていた………」
天馬「俺も………」
三人は鎮守府の中で関係者を探し回っていたが、
一時間歩き回って誰にも会えないでいた。
流石に体力が限界に近い様子だ。
すると、前方に「甘味処」と書かれた
赤旗を発見した。
天馬「甘味処ってことは、お菓子屋さんですかね?」
神童「丁度いい。
少し休んでいくとしよう。」
剣城「そうですね。」
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~宮間 処味甘~
天馬「みやま ところみかん?」
神童「《かんみどころ まみや》だ。」
剣城「逆読みってことは、結構古いお店
なんでしょうか?」
神童「わざと逆読みにしているのかも
知れないぞ。」
天馬「とにかく、入ってみましょうよ。」
三人は暖簾を潜り店内に入る。
店内は土壁にテーブル席と座敷の両方があり
中央には囲炉裏と鉄鍋。
壁には木の札に書かれたメニューがズラリと並び、
いかにも老舗という雰囲気が漂ってくる。
三人は一つのテーブル席に座ると、奥から
綺麗な女性がやって来た。
間宮「いらっしゃいませ。
あら、男の子のお客さんなんて
初めてですわ!」
天馬「初めてなんですか?」
間宮「ええ、この店を開けてから男の子のお客さんは
一人もいらしておられません。」
神童「そうなんですか。」
間宮「おっと、お喋りがすぎてしまいました。
ご注目は何にされますか?」
神童「俺はおはぎを。」
剣城「俺は焼き団子とかき氷をお願いします。」
天馬「俺は名物の特盛あんみつお願いします!」
間宮「かしこまりました。
特盛あんみつは少々時間を頂きますが
よろしいですか?」
天馬「大丈夫です。」
間宮「かしこまりました。」
間宮は厨房に入り調理を始める。
━━━━━━━━数分後━━━━━━━━
間宮「はーい、おまたせ。
おはぎと焼き団子とかき氷でーす。」
神童「ありがとうございます。」
剣城「これは、実に美味しそうだ。」
間宮「それから・・・よいしょっと。」
間宮はおはぎと焼き団子とかき氷に続き
今度は大きな丼に山盛のあんみつを持ってきた。
間宮「はーい、名物の特盛あんみつでーす。」
天馬「うわっ、凄いボリューム…
いただきまーす。」
天馬はスプーンであんみつを口一杯ほうばり、
剣城と神童も自らが頼んだ菓子を味わう。
天馬「美味しい!」
神童「あんこの甘さが丁度いいな。」
剣城「団子の焼き具合もいいですよ。」
間宮「ありがとうございます。」
天馬「ところで、えーっと……」
間宮「間宮で構いません。」
天馬「じゃあ間宮さん、この学校って
なんて名前なんですか?」
間宮「ここは学校じゃありませんよ。
ここはですね・・・」
「ここッポイよ!」
間宮が話そうとする前に、店に三人の少女が
入ってきた。
一人は茶髪の髪に茶色い瞳、
そして青と白のセーラー服。
もう一人は赤紫の髪に赤い瞳、
そして緑と白のセーラー服。
そしてもう一人は白い髪のロングヘアーに緑色の瞳
そして黒と白のセーラー服の少女だ。
睦月「こんにちは。」
間宮「いらっしゃい。
あら、睦月ちゃんの新しいお友だち?」
吹雪「特型駆逐艦の《吹雪》です!
よろしくお願いします!」
間宮「よろしく。」
天馬「特型駆逐艦?」
吹雪「えっ?」
吹雪、睦月、夕立の三人は、天馬達に気づき
少し驚いている。
三人は天馬達が座っている席の隣の席に座った。
夕立「男の子のお客さんがいるッポイ!」
天馬「君達、この学校の生徒?」
睦月「ここは学校じゃないよ。
ここは鎮守府っていう施設だよ。」
天馬「鎮守府?」
神童「かつて日本海軍の根拠地として、
艦隊の後方を統轄した機関だ。」
天馬「なるほど。
ところで、特型駆逐艦って言ってたけど
君達は何者?」
吹雪「私達は、《艦娘》っていうの。」
天馬「カン・・・ムス?」
睦月「艦娘っていうのは、戦船の魂を持つ
女の子達のことです。」
剣城「なるほど。
じゃあ、三人とも、その艦娘なのか?」
睦月「はい!
私は睦月型駆逐艦の1番艦、睦月です!」
夕立「私は白露型駆逐艦の4番艦、夕立ッポイ!」
剣城「ポイって、知らないのか?」
夕立「これは口癖ッポイ!」
吹雪「そして私は、特型駆逐艦の1番艦
吹雪です!」
天馬「みんな駆逐艦か。」
吹雪「そういえば、あなた達の名前
まだ聞いてないけど?」
天馬「おっと、ごめん。
俺は松風天馬!
俺のことは天馬って呼んで!」
剣城「剣城京介だ。」
神童「神童拓斗だ、よろしく。」
天馬「ところで、戦船の魂を持つって言ってたけど
もしかして何かと戦ったりするの?」
吹雪「私達は《深海棲艦》と戦い、
制海権を取り戻すのが仕事なの。」
神童「深海棲艦?
何なんだそれは?」
睦月「深海棲艦は、文字通り深海から出現する
謎の艦艇軍のことです。
駆逐艦から超弩級大型戦艦まで多才を極める
深海棲艦の攻撃によって、人類は
制海権を損失してしまった。」
夕立「そんな深海棲艦と互角に戦える存在が、
私達艦娘!
私達は《艤装》っていう武器を装備して
深海棲艦と戦うの!」
天馬「深海棲艦・・・
聞くだけで恐ろしい相手だね。」
神童「ああ・・・」
睦月「ところで、天馬君達は何処から来たの?」
天馬「えっ?
俺達は、えーっと・・・」
天馬が質問に答えようとしたその時・・・
『ゥゥゥウウウウウウゥゥゥ~……』
鎮守府内全域に警報が響き渡る。
天馬「なんの音?」
睦月「出撃の準備を知らせる警報だよ。」
夕立「急いでドックに行くッポイ!」
睦月、夕立、吹雪の三人は店を後にし、
出撃ドックに向かう。
天馬、剣城、神童の三人も店を後にし、
三人の後を追いかける。
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~鎮守府 地下ドック~
ドックには、吹雪達三人の他にも複数の艦娘が
集まっていた。
空母《赤城》と《加賀》を中心とする第一機動部隊。
戦艦《金剛》と《比叡》を中心とする第二支援艦隊。
そして吹雪達の所属する、軽巡洋艦《神通》を
旗艦とした第三水雷戦隊だ。
天馬達三人も、ドックに来ていた。
そして準備が整い、ドック内に秘書官の声が響き渡る。
長門『秘書艦の長門だ。
第四艦隊が佳日、遠征中に敵深海棲艦と遭遇。
その際、敵基地を発見した。
この鎮守府正面海域を制圧している艦隊の
棲地であることは間違いない。
これより、ここを強襲する!』
艦娘一同「ぉおー!」
天馬「強襲ってことは、敵の基地を
攻撃するってことですよね・・・?」
神童「ああ・・・」
赤城「強襲・・・
いよいよ反撃ですね!」
加賀「ここは譲れません。」
金剛「ウォー!
鼻息が鳴るネー!」
比叡「お姉様、間違ってます。」
長門『布陣は、一航戦 赤城 達を拠点とした
第一機動部隊が敵棲地を強襲。
第二支援艦隊はこれを援護。
第三水雷戦隊はこれらの主力の前衛として
警戒にあたる。
いいな?』
一同「はい!」
長門『本作戦の目標は、深海棲艦の脅威を排除し、
この鎮守府正面海域からの護衛航路を
回復することにある。
各自、心して作戦にかかってほしい。
満身は禁物だ。』
暁「誰に言ってるのかしら?」
響「ハラショー。」
長門『では、第三水雷戦隊、主力に先攻して出発!
暁の水平線に勝利を刻むのだ!』
ドックの扉が開き、前方に広い海が広がる。
吹雪達、第三水雷戦隊はカタパルトで
出撃エリアまで移動する。
だが、
吹雪(ど、どうしよう・・・)
吹雪は何やら心配な様子。
睦月「さあ、頑張って行きましょう!」
吹雪「う、うん・・・
でも、私実は・・・」
夕立「さあ、素敵なパーティーにしましょう!」
天馬「吹雪さーん!
頑張ってきてください!」
遥か上から吹雪を応援する天馬。
吹雪(ここまで来たら、行くしか無いよね!?)
『第三水雷戦隊、出撃してください。』
海中に明かりが灯り、第三水雷戦隊六人の前に
「出撃」と大きく書かれた巨大なスイッチが現れた。
吹雪「特型駆逐艦 吹雪、行きます!」
吹雪はカタパルトから勢いよくジャンプし
出撃スイッチを踏む。
スイッチが反応し、足元から光が放たれ
吹雪の体を囲む。
さらに足元から様々な機械が現れ、足裏に推進機
股に三連装魚雷の艤装を装備。
外海へ出る途中、門の上部に吹雪と表示され
鎖が巻き上げられていく。
そして海中から駆逐艦吹雪の艦橋を模した艤装を背中に
7.7mm単装機銃を模した艤装を右手に装備し
仲間の第三水雷戦隊と共に大海原へ出る。
『続いて、第二支援艦隊・第一機動部隊
出撃してください!』
赤城「一航戦赤城、出ます!」
加賀「加賀、出撃します。」
第一機動部隊の赤城・加賀の二人も、
片手に弓を持ち出撃スイッチを踏み足に艤装を装着。
更に赤城は右腕に、加賀は左腕に甲板を模した
艤装を装着。
背中に矢の入った矢筒を背負い大海原へ出撃した。
同様に第一機動部隊のメンバーと第二支援艦隊も
艤装を装着し大海原へ出撃。
作戦海域に向かう。
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~鎮守府 指令室~
大淀「全艦隊、出撃しました。」
長門「よし、頼んだぞみんな。」
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~鎮守府 地下ドック~
ドックにはまだ天馬達がいた。
神童はドック内部で使えそうな道具が無いか探し、
天馬と剣城は双眼鏡を覗いて吹雪達の様子を見ていた。
かなり高性能な双眼鏡なのか、第三水雷戦隊の
六人の姿がハッキリと見える。
天馬「いたいた。
吹雪さん達発見しました。」
神童「こっちも見つけたぞ。」
神童の手には三つのトランシーバーがある。
神童は、天馬と剣城にトランシーバーを
一つずつ渡した。
天馬「これ動くんですか?」
剣城「ちょっと試してみるか。」
天馬と剣城と神童は、トランシーバーの電源を入れ
周波数を調節する。
すると・・・
『・・・調子悪いッポイ?』
天馬「夕立さんの声だ。」
天馬は双眼鏡で吹雪達の様子を見ながら
吹雪達の会話をトランシーバーで聞く。
すると、何やら吹雪の様子がおかしいことに気づく。
天馬「吹雪さん、どうしたんだろう?」
神童「どうした?」
天馬「吹雪さんの様子がおかしいんです。」
神童は双眼鏡を覗いて吹雪達第三水雷船隊の様子を見る。
すると、何やら転んでばっかりの吹雪の姿が見える。
神通『吹雪ちゃん、もしかしてあなた・・・』
吹雪『えっ?
い、いや・・・その・・・』
天馬・剣城「ん?」
『実戦経験がない(ッポイ)?!』
天馬「えええっ?!」
川内『ゼロって、じゃあ今日が初出撃?!』
睦月『出撃させてもらえなかったの?』
吹雪『もらえなかったと言うか
無理って言うか………』
那珂『無理?
何で?』
吹雪『だって私、運動が・・・
と言うか天馬君、私達の会話盗み聞き
してるでしょ!!』
天馬(ギクッ!)
吹雪『無線から声が駄々漏れだよ!』
天馬「ご、ごめんなさい……」
すると、剣城のトランシーバーと
神童のトランシーバーに別々の通信が入った。
赤城『こちら第一機動部隊の赤城!
現在、敵深海棲艦と交戦中!
大至急、第二支援艦隊を向かわせてください!』
剣城「第一機動部隊が深海棲艦とぶつかったそうです。」
金剛『こちらナンバー2支援艦隊の金剛デース!
敵深海棲艦と遭遇しました!』
神童「こっちも同じだ。
だが、どうなっているんだ?
まだ第一も第二も敵海域に到達して
いないはずだが・・・」
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~指令室~
神通『こちら第三水雷戦隊!
敵深海棲艦と交戦中!
敵艦隊、空母ヌ級1・軽巡ト級2
駆逐艦多数!』
夕立『どんどん増えてるッポイ!』
長門「何とか持ちこたえろ!
すぐに援軍を向かわせる!」
長門「だが、どうする?
第一も第二も敵と交戦中。
援護には向かわせれない
だが今から他の艦隊を向かわせるにしても
時間が足りない・・・
どうすれば・・・」
大淀「敵深海棲艦、更に増大していきます!
このままでは、退却も不可能に!」
長門「くそっ!」
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~地下ドック~
ブリッジの様子を、天馬達は無線で聞いていた。
剣城「深海棲艦・・・
敵は俺達が思っているより強敵のようですね。」
神童「ああ・・・」
天馬「もう居ても立ってもいられません!」
天馬はジャージを脱ぎ捨てユニフォーム姿になり
ドックから階段を下って出撃エリアへ向かう。
神童と剣城も慌てて天馬の後を追いかける。
出撃エリアにはまだ出撃スイッチが作動したままに
なっていた。
天馬はスイッチの前に立ちジャンプの体制になる。
神童「おい天馬!
何をする気だ!」
天馬「俺も海に出て吹雪さん達のところへ行きます!」
剣城「無茶を言うな天馬!
だいいち俺達は艤装をもっていない!
海に出たとしてどうする!?
泳いで向かうにしても間に合わないぞ!」
天馬「それでも俺は行く!
俺はみんなを助けたいんだ!」
天馬は勢いよくジャンプして
出撃スイッチを踏む。
すると、吹雪達と同じ光が現れ体を囲む。
天馬「こ、これは!?」
足にはまるで宇宙船のエンジンのような
グレーの推進機。
股と脛に四連装魚雷の艤装。
そして手には錨のついた鋼鉄製の指なし手袋を装着。
そして背中には、巨大な三連装砲を2つ搭載した
巨大な艤装と、ある戦艦の艦首を真っ二つに
切断したかのような艤装を装備。
そして両手の甲に一回り小さな三連装砲を、
腕に複数の対空砲を装備。
さらに鋼鉄製の弓と矢筒、そして数本の矢を背負い
大海原へと出撃する。
天馬「松風天馬
宇宙戦艦ヤマト、抜錨します!」
神童「俺達も行くぞ!」
剣城「はい!」
神童と剣城も出撃スイッチを踏み
艤装を装着する。
そして、神童は足に宇宙船のエンジンのような
青い推進機、
背中には大砲が2つ付いた巨大な翼の様な青い艤装、
腰に三連装ビーム砲の艤装を2つ装着する。
剣城は足に宇宙船のような緑色の推進機、
両腕には回転する円形の砲台がついた長手袋、
そして左腕に円柱形の大砲を、右手の甲に
5連装ビーム砲を装備し神童と共に出撃する。
神童「神童拓斗
デウスーラ2世、出撃する!」
剣城「剣城京介
メガルーダ、出る!」
三人は吹雪達が戦う海域へと向かう。
天馬「待っててください吹雪さん!
今、助けに行きます!!」