バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode20/夕立のパワーアップ!

~トラック島 前進基地/指令室~

 

 

飛行場姫が現れた次の日、大淀は指令室で

長門と陸奥にある書類を見せていた。

 

 

大淀「こちらが、雪菜さんの証言を元に推測した

   現在の敵深海棲艦の状況です。」

 

長門「ふむ・・・。」

 

 

2枚目の書類には、トラック島と沢山の艦娘の

名前が書かれている。

 

 

大淀「次が、先に島に到着した主力艦隊を加えた

   我が現有戦力です。」

 

陸奥「凄いわね。」

 

長門「圧倒的だな。」

 

大淀「この状態でMO攻略戦に入った場合、

   図上演習では攻略成功の確率は、8割以上と

   なっています。」

 

陸奥「さすが、ここに主力艦隊を集結させた

   だけはあるわね。」

 

長門「それも全ては、今度こそMOを攻略し

   敵棲地を分断するFS作戦を遂行する

   ためにある。

   提督もそれを想定して、ここに主力艦隊を

   集結させたのだろう。」

 

大淀「作戦実行はいつにされますか?」

 

長門「昨夜の飛行場姫による作戦の流出を考えると

   別の作を考えてからの方がいいとは思うが

   ここに集結したことで、他の戦線が手薄な

   状態が続くのもよくない。

   できるだけ早い方がいいだろう。

   作が完成次第、提督に上申し決定する。」

 

大淀「はい。」

 

長門「ところで、雪菜は今どうしている?」

 

大淀「雪菜さんなら、天馬君と工廠で所持艦載機の

   リペイント作業をされているとのことです。」

 

大淀「そうか。

   天馬が側にいるなら、まあ安全だろう。」

 

 

すると・・・。

 

 

コンッ コンッ コンッ

 

 

長門「誰だ?」

 

 

扉が開き、羽黒が入ってきた。

 

 

羽黒「あの、夕立ちゃんが・・・!」

 

長門「・・・どうした?」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~工廠~

 

 

その頃、工廠のとある一角では雪菜と天馬が

艦載機達をスプレーで銀に塗装していた。

 

 

天馬「ねえユキッペ、なんで艦載機を塗り直す

   必要があるの?」

 

雪菜「黒のまんまだと、敵の艦載機と間違えられて

   撃ち落とされるかもしれないでしょ?

   だから分かりやすいように、塗装し直すの。

   それに、昨日の飛行場姫とか鬼・姫クラスの

   深海棲艦が使ってる戦闘機とかは白が多いの。

   だから銀を使ってるわけ。」

 

天馬「なるほど。

   ところでこれ、いったい何機あるの?」

 

雪菜「軽く百の位はいってるんじゃない?」

 

 

すると、ビーチの方から何やら騒がしい声が聞こえる。

 

 

天馬「なんだろう、ビーチの方がやけに

   騒がしいけど・・・。」

 

雪菜「行ってみましょ。」

 

 

天馬と雪菜はビーチへと向かった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ビーチ~

 

 

ビーチに到着すると、そこでは吹雪を含む駆逐艦達と

神童が何やら集まっていた。

 

 

天馬「吹雪さん!」

 

吹雪「あ、天馬君に雪菜さん。」

 

雪菜「駆逐艦勢揃いで、何かあったの?」

 

吹雪「それが・・・。」

 

 

一同の見る先には夕立がいる。

が、その夕立の体は何故か光っていた。

 

 

天馬「夕立さんが、光ってる・・・のかな?」

 

雪菜「大丈夫?

   何処か痛くない?」

 

夕立「特に平気っぽいけど、何かちょっと

   熱っぽいッポイ…」

 

神童「どうしたんだ?」

 

睦月「もしかして・・・恋!?」

 

一同「えええっ!?」

 

 

誰にするんだ?

 

 

島風「朝ごはん食べ過ぎたとか?」

 

雷「それとも、質の悪い燃料とったとか?」

 

暁「気をつけなさい!

  爆発するかもしれないわ!」

 

一同「えええええええっ!?」

 

 

暁の一言で、一同はその場から1歩下がった。

 

 

電「雷ちゃん、なんとかしてほしいのです!」

 

雷「わ、私に任せなさい!

  えっとー・・・。」

 

 

雷は夕立に向け、右手を大きく突きだし・・・

 

 

雷「破ァァァァッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響「それだけ?」

 

雷「う、うるさいわね!」

 

 

するとそこへ、長門が様子を見にやって来た。

 

 

長門「どうした?」

 

吹雪「長門さん。」

 

長門「・・・ん?

   これは・・・!」

 

 

長門は夕立の姿を見て驚いた。

 

 

長門「夕立、今すぐ工廠へ行ってくれ。」

 

夕立「ッポイ・・・。」

 

 

長門と夕立はビーチを後にした。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~工廠 入口~

 

 

その日の午後、天馬・吹雪・雪菜・睦月・神童の5人は

工廠の入口へとやって来た。

 

 

吹雪「夕立ちゃん、大丈夫かな?」

 

天馬「工廠に入ったってことは、何かありますね。」

 

 

すると、窓が開き足柄が顔を出した。

 

 

足柄「やっほー。

   みんな、どうしたの?」

 

睦月「あの、夕立ちゃんの様子を見に

   来たんですけど・・・。」

 

足柄「夕立ちゃん?

   そうね、入っていいわよ。」

 

 

一同は工廠の中に入った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~工廠 通路~

 

 

工廠内は、建造・改装・開発とそれぞれの分野で

区切られ、通路からはカーテンで仕切られている。

すると突然、開発区画の方でカンカンという

音が聞こえてきた。

 

 

天馬「開発区画の部屋から音がします。」

 

神童「行ってみよう。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~工廠 開発区画~

 

 

開発区画の作業場に来ると、そこでは剣城と夕張が

次元波動エンジンの量産を行っていた。

 

 

夕張「剣城君、そこの鉄材を取ってくれる?」

 

剣城「はい。」

 

天馬「剣城、夕張さん。」

 

剣城「ん?

   よお、天馬。」

 

雪菜「何を作っているんですか?」

 

夕張「長門秘書艦の指示で、宇宙戦艦ヤマトと

   同タイプの次元波動エンジンを量産しているの。

   私達の艤装の場合、主機の

   ロ号艦本イ400式次元波動缶を2基と

   補機の艦本式コスモタービン改を16基・4軸で

   1セットになるから、結構時間が

   掛かるんだけどね。」

 

剣城「同時に、全員の艤装の砲を天馬のヤマトと同じ

   ショックカノンと実体弾を撃てるタイプに、

   駆逐艦や巡洋艦の魚雷発射管を、通常の魚雷と

   空間魚雷を発射できるタイプに改造、並びに

   専用の空間魚雷を量産しないとならん。」

 

睦月「大変だね……」

 

夕張「うん、

   けどこれも全ては、FS作戦を遂行する為

   だからね。

   頑張って全員分、仕上げて見せるわ!」

 

神童「頑張ってください!」

 

天馬「ところで、ここで夕立さんを

   見ませんでしたか?」

 

剣城「夕立さんなら、この先の改装区画の方に

   行くのを見たが・・・。」

 

睦月「改装区画だね、ありがとう!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~改装区画~

 

 

一同は改装区画へとやって来た。

だが、そこには夕立は居らず、代わりに白露型の

黒い制服を着た別の艦娘がいた。

瞳は赤く、髪の先端が桜色に染まっており

吸血鬼の様におぞましくも妖艶な姿をしている。

 

 

天馬「あれ?

   夕立さん、いないのかな?」

 

???「みんな、どうしたッポイ?」

 

睦月「私達、実は夕立ちゃんを探してて・・・。」

 

???「ポイ~。」

 

神童「もしかして、夕立さんのお姉さんですか?」

 

睦月「違うよ!

   夕立ちゃんの姉艦は、白露ちゃん

   時雨ちゃん村雨ちゃんだよ!」

 

雪菜「じゃあ、妹さん?」

 

吹雪「違うよ!

   夕立ちゃんの妹艦は・・・。」

 

???「違うッポイ!

    夕立は夕立ッポイよ!」

 

一同「・・・えっ?」

 

夕立「でも、今の私は夕立じゃなくて

   《夕立改二》ッポイよ!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~工廠 中庭~

 

 

数分後、吹雪は駆逐級のメンバーを中庭に集め

夕立が訳を話した。

 

 

雷「大規模改装?

  夕立が?」

 

夕立「そっ!

   選り取り緑ッポイ!」

 

電「凄く可愛いのです!」

 

暁「レディーよ!

  これぞまさしくレディーだわ!」

 

響「装備は?」

 

夕立「たしか、12.7cm連装砲 B型改二とか

   言ってたっッポイ。」

 

睦月「利根さんに聞いたら、彼女はもう駆逐艦の

   火力じゃないって。」

 

夕立「そうらしいっぽいけど、まだわからないわね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一同「・・・えっ?」

 

天馬「今、何て言いました?」

 

夕立「えっ?

   だから、まだわからないわねって。」

 

睦月「わね?」

 

神童「なんだか、少し性格変わりました?」

 

吹雪「大規模改装ってすごいんだね。

   前と姿も全然違うし、脚もスラーっとしたし

   背もすごい大きくなったし…」

 

 

だが、吹雪の場合は夕立の胸部に目が

行っているらしく・・・。

 

 

吹雪「・・・。」

 

島風「気になるの?」

 

吹雪「えっ!?

   な、何が!?」

 

島風「でも意外だなぁ。

   私は吹雪ちゃんが先になると思ってたけど。」

 

吹雪「私が?」

 

島風「だって、駆逐艦の中で一隻だけでしょ?

   旗艦なの。」

 

吹雪「あ、そっか…」

 

 

一同が盛り上がる中、吹雪は不安になっていた。

夕立は改装されて改二へとなったのに、何故

第五遊撃部隊の旗艦を務めている自分は改に

なれないのかと・・・。

そして、天馬はそんな吹雪を心配そうに

見つめていた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ダイニングルーム~

 

 

その日の夜、天馬はダイニングルームで夕食を

取りながら大和に話をしていた。

 

 

大和「大規模改装ですか。」

 

天馬「ええ、どうやったらなれるんですか?」

 

大和「私も経験が無いんですけれど、一般的には

   戦闘経験を詰んだことによる高い練度が

   必要と言われています。」

 

天馬「なるほど、戦闘経験を詰んだことによる

   高い練度ですか。」

 

大和「どうかしました?」

 

天馬「実は、吹雪さんのことが心配なんです。

   だって吹雪さん・・・。」

 

 

するとそこに・・・。

 

 

赤城「旗艦まで務めたのにどうして吹雪さんは

   ならないんだろう。

   そう思っているのですね?」

 

天馬「赤城さん・・・。」

 

 

赤城は天馬の隣に座り、食事を始めた。

 

 

大和「そういえば、吹雪ちゃんは第五遊撃部隊の

   旗艦でしたね。」

 

赤城「練度は練習の内容や状況によって変化しますし、

   大規模改装が可能になる条件も各艦によって

   様々です。

   気にしてもしょうがありません。」

 

天馬「そうですね。

   それに俺たちの目的は、深海棲艦を倒し

   海を奪還することでしたね。」

 

赤城「ええ、その通りです。

   努力に憾み勿かりしか・・・焦らず続ければ

   結果はきっと身に付いてくるわ。

   頑張りなさいって吹雪さんに伝えてください。」

 

天馬「わかりました!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~別館 204号室~

 

 

その後、天馬は寝室で赤城に言われたことを

吹雪に伝えた。

 

 

吹雪「努力に憾み勿かりしか・・・。」

 

天馬「練度は練習の内容や状況によって変化しますし、

   大規模改装が可能になる条件も各艦によって

   様々。

   ですから、吹雪さんもきっと諦めず頑張れば

   いつか大規模改装が可能になるはずです。」

 

吹雪「そっか、そうだよね!

   そうと分かれば、もっとトレーニングを

   積まないと!」

 

天馬「俺もお付き合いしますよ。」

 

 

天馬と吹雪は寝室を出ると、玄関へと向かった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~別館 玄関~

 

 

玄関から外に出ると、夕立がいた。

身体は傷が少々目立ち、疲れているようだ。

 

 

天馬「あれ?

   夕立さん、散歩ですか?」

 

夕立「ううん、火力のテストをしてたッポイ。

   疲れたよぉ~……」

 

吹雪「そっか、お疲れさま。」

 

天馬「じゃあ俺たち、ちょっと走ってきますね。

   吹雪さん。」

 

吹雪「うん!」

 

 

するとそこへ、足柄がやって来た。

 

 

足柄「吹雪、夕立、長門秘書艦がお呼びよ。」

 

吹雪「長門秘書艦が?」

 

天馬「しょうがないですね。

   じゃあ俺、先に行ってますね。」

 

吹雪「うん、後でね。」

 

 

 

天馬はランニングをするため、ビーチへ向かい

吹雪と夕立は長門のいる指令室へと向かった。

 

 

 

 

 

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