バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

24 / 40
Episode22/吹雪改への道!《前編》

~鎮守府 港~

 

 

吹雪「ほっほっほっ・・・。」

 

天馬「ほっほっほっ・・・。」

 

鎮守府が爆撃を受けた次の日の早朝、吹雪は

霧が立ち込める中、天馬とランニングをしていた。

 

 

天馬「朝早くから頑張りますね、吹雪さん。」

 

吹雪「うん、次の作戦までに改にならないと

   いけないもん!」

 

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

 

~提督室~

 

 

それは、昨日の夜のことだった。

 

 

吹雪「改に?」

 

提督「私が君をここに呼び戻したのは、

   君を改へと大規模改装をさせるためなんだ。

   吹雪、次の作戦では君が重要な鍵になる。

   どうしても欠くことはできないんだ。」

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

 

 

吹雪「絶対に、改になってみせる!」

 

天馬「そのいきですよ、吹雪さん!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~指令室~

 

 

その頃、指令室にな長門と陸奥、偵察から戻った

蒼龍と飛龍がいた。

 

 

長門「そうか、見失ったか。」

 

蒼龍「はい。

   ですが、そのうち一隻は隻眼のヲ級で

   あることを確認しました。」

 

飛龍「鎮守府を爆撃した機動部隊に間違い

   なかったのですが申し訳ありません…」

 

長門「・・・我が連合艦隊の総力を以て

   棲地AFを攻略。

   敵の機動部隊を誘因しこれを撃滅せよ。」

 

蒼龍「それが、提督の指示なのですか?」

 

陸奥「おそらくこの間のような情報の漏洩を恐れて

   提督が暗号で伝えたと思われるの。

   何か心当りない?」

 

蒼龍「わかる?」

 

飛龍「いや、全然…」

 

長門「・・・いったい何処だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

~駆逐級~

 

 

その日の朝、駆逐級の教室では吹雪が夕立に

練度を上げるコツなどを聞いていた。

が、その夕立は・・・。

 

 

夕立「なんか、机がちょっと低いッポイ…」

 

 

少々お困りの様子。

 

 

暁「わ、私も低いかもしれないわね!」

 

電「暁ちゃんはピッタリなのです。」

 

 

吹雪「それで他には?」

 

夕立「う~ん…特にはないわね。」

 

吹雪「ええ~!?

   これやった時、練度がどーんと

   上がったな~みたいなの…」

 

 

するとそこへ、天馬・雪菜・睦月が

様子を見にやって来た。

 

 

天馬「まだ聞いてるんですか?」

 

吹雪「だって、まだまだ足りないんだもん!

   もっとやることを増やさないと!」

 

睦月「ええ~、まだ増やすの!?」

 

吹雪「しょうがないよ!

   改になるには練度を上げるしかないって

   赤城先輩にも言われたし・・・。

   ふあぁ~・・・。」

 

雪菜「吹雪さん、寝不足は美容と健康の大敵なのよ。

   一生懸命頑張る気持ちはわかるけど、

   毎日ちゃんと寝なきゃ。」

 

吹雪「分かってるけど、 ふあぁ~・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~演習場~

 

 

その日の午後、吹雪は利根の指導の下

演習場で砲撃の訓練を行っていた。

 

 

利根「次、行くぞー!」

 

吹雪「はい!」

 

 

その隣では、天馬が榛名の指導の下、

ショックカノンによるロングレンジでの

ピンポイント射撃の練習をしていた。

 

 

天馬「これでどうだ!」

 

 

バキューン!

 

 

バコーン!

 

 

ショックカノンは見事、遠く離れた的に命中したが

的の中心よりやや右上だった。

 

 

天馬「少し右上寄りだったなぁ……

   もう一度お願いします!」

 

榛名「了解、行きますよー!」

 

 

 

そんな二人を、遠くから睦月と電が見ていた。

 

 

電「二人とも、凄く上手になったのです。」

 

睦月「うん・・・。」

 

 

睦月は吹雪のことを心配そうに見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~本館 入り口~

 

 

夕方、吹雪・天馬・雪菜・睦月・夕立は

本館の入り口付近にいた。

 

 

夕立「じゃあ、行くわね!」

 

吹雪「うん、また明日。」

 

 

夕立はその場を後にし、吹雪達は夕立の行った

方向と逆の方に歩く。

 

 

天馬「なんか、夕立さんが普通口調だと

   凄く違和感があるね……」

 

雪菜「ええ……」

 

睦月「そういえば、今日から間宮さんの所、

   正式に営業するらしいよ。

   みんなで寄ってかない?」

 

吹雪「今日はいいや。

   トレーニングのメニュー残ってるし…

   あんまり食べると眠くなっちゃうし…」

 

天馬「俺も吹雪さんのトレーニングに

   付き合いますし。

   間宮さんによろしく伝えといてください。」

 

睦月「うん……」

 

吹雪「じゃあね!」

 

 

吹雪と天馬は、その場から走り出した。

すると、少し行った先で赤城と加賀に会った。

 

 

吹雪「あ、赤城先輩!

   すみません、失礼します!」

 

赤城「え、ええ……」

 

 

吹雪と天馬はその場で立ち止まることなく

行ってしまった。

 

 

加賀「めずらしい。

   あの子が赤城さんを見つけて、そのまま

   行ってしまうなんて。

   何かあったのかしら?」

 

赤城「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~指令室~

 

 

次の日の朝、指令室に第三水雷戦隊のメンバーが

集められ、長門から指示が与えられた。

 

 

神通「MI方面ですか?」

 

長門「ああ、状況を確認してきてもらいたい。」

 

陸奥「ただし、深入りは禁物よ。

   あと、火にも気を付けてね。」

 

長門「理由はあくまで、棲地AFの特定だ。

   既に北方海域には島風・大井・北上を

   南西海域には最上と第六駆逐隊を、

   珊瑚諸島海域には剣城と雪菜を偵察に

   出している。

   鎮守府を襲った機動部隊が敵の主力部隊で

   あることは間違いない。

   近づけば必ず動きがあるはずだ。」

 

吹雪「つまり、近づいて動きのあった方に

   機動部隊がいる。」

 

陸奥「そういうこと。」

 

長門「以上だ。

   では第三水雷戦隊、直ちに出撃せよ!」

 

一同「はい!」

 

 

 

三水戦一同は、急いでドックへと向かった。

 

 

 

長門「・・・。」

 

陸奥「何か引っかかるの?」

 

長門「いや、なぜ提督は吹雪を選んだのかと

   思ってな。

   特型駆逐艦の一番艦ではあるが、

   装備機動性において特に秀でた物はない。

   大規模改装を行った所で劇的な変化は

   望めないはずだが…」

 

陸奥「提督はきっと気まぐれなのよ。

   あなたを秘書官に任命するぐらい

   なんだから。」

 

長門「何が言いたい?」

 

陸奥「やきもち妬くのも悪くないわよ。

   私だって妬いてるのよ、自分の大切な娘を

   秘書艦にした提督に。」

 

 

陸奥は長門にウインクをすると、指令室を後にした。

 

 

長門「自分の大切な…

 

   ・・・っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~棲地MI近海~

 

 

第三水雷戦隊は棲地MI近郊を航行していた。

 

 

那珂「~♪」

 

 

新曲なのか、那珂は鼻歌を歌っている。

 

 

川内「那珂ちゃん、集中して。」

 

那珂「だって退屈なんだもん・・・。」

 

夕立「天馬君、コスモゼロの方は?」

 

天馬「これといって特に変わった様子は

   無いとの報告です。」

 

睦月「海も静かだね。」

 

川内「じゃあ、こっちじゃないってことかな?」

 

神童「それとも、嵐の前の静けさか・・・?」

 

 

すると・・・。

 

 

吹雪「見てください!」

 

 

吹雪が突然、上空を指差して叫んだ。

上空には深海棲艦の黒い艦載機が一機飛行している。

 

 

神童「天馬、あの艦載機は?」

 

天馬「ユキッペの艦載機じゃありません。」

 

川内「となると、確実に見つかったね…」

 

那珂「写真は鎮守府を通さなきゃダメー!」

 

神通「至急、この海域から離脱します!」

 

 

一同は神通の指示で、現在いる海域から

急いで離れた。

だが、しばらく走ると・・・。

 

 

神童「っ!?

   敵艦発見!

   九時の方向、距離2000!」

 

川内「回り込まれたみたいだね!」

 

那珂「もう、しつこいんだから!!」

 

夕立「こうなったら素敵なパーティー

   始めるしか無いわね?」

 

天馬「神童さん!!

   敵の数は!?」

 

神童「敵、駆逐ハ級4、計巡ホ級2!」

 

天馬「その程度なら・・・。

   神通さん、ここは俺が引き受けます!

   俺が奴らの相手をしている隙に鎮守府へ!」

 

神通「わかりました、ここは任せます!」

 

天馬「はい!」

 

 

天馬はエンジンの出力を上げ、敵艦のいる

方向へと向かう。

 

 

天馬「主砲、エネルギー装填!

   照準合わせ!」

 

 

すると・・・

 

 

吹雪「私、前に出ます!」

 

一同「えっ!?」

 

 

吹雪が後方から後を追うようにやって来た。

 

 

天馬「吹雪さん!?」

 

吹雪(司令官、見ててください。

   私がやっつけちゃうんだから!)

 

 

ズドーン!

 

 

吹雪は軽巡ホ級に向けて砲撃を行う。

砲弾は見事に軽巡ホ級に命中、敵を中破まで

損傷させた。

 

 

ドカーン!

 

 

吹雪「当たった!」

 

 

だが・・・。

 

 

ドンドンドンドーン!

 

 

敵軽巡ホ級が吹雪に反撃を開始した。

吹雪は素早く動き、ホ級の砲撃を避けていくが。

 

 

ドカーン!

 

 

吹雪「きゃああ!!」

 

睦月「吹雪ちゃん!?」

 

天馬「吹雪さん!?」

 

 

砲撃の1発が命中し、吹雪は中破した。

 

 

吹雪「まだまだ…

   あともう一度、当てることができれば…」

 

 

痛みに耐えながらも、吹雪はホ級を攻撃するため

ゆっくりと接近する。

だが、他の駆逐ハ級と軽巡ホ級が吹雪に

砲撃を仕掛けてきた。

 

 

天馬「吹雪さん、危ない!」

 

 

天馬は吹雪の前に立ち盾となる。

敵艦は天馬に容赦なく砲撃をしてくる。

砲弾は天馬の身体中に当たり、天馬の身体は

悲鳴をあげている。

 

 

天馬「くっ・・・!」

 

神童「天馬!!」

 

 

神童は背中の2つの大砲を両脇の下まで持っていき、

敵艦隊に照準を合わせる。

大砲に徐々にエネルギーが溜まり、発射口辺りに

エネルギーが集まり始める。

そして・・・。

 

 

神童「デスラー砲、発射!!」

 

 

バッシュウウウウウウゥゥゥ!!

 

 

発射の掛け声と共に、発射口から極太の

赤紫色のビームが敵艦隊に向かって放たれ、

敵艦隊を一瞬で凪ぎ払った。

 

 

神童「天馬!!」

 

 

一同は急いで、天馬と吹雪のところに駆け寄った。

天馬の艤装は酷く損傷し、身体中傷だらけに

なっている。

 

 

睦月「吹雪ちゃん!!」

 

吹雪「睦月ちゃん、みんな・・・。」

 

神童「天馬、大丈夫か!?」

 

天馬「神童さん、ありが・・・とう・・・。」

 

吹雪「天馬君? 天馬君!?」

 

 

天馬はその場で気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~鎮守府 104病室~

 

 

天馬「う、う~ん…」

 

 

目が覚めると、天馬は病室のベッドで寝ていた。

 

 

神童「気が付いたか?」

 

天馬「神童さん、ここは?」

 

神童「鎮守府に新しく設けられた病室だ。

   提督が俺達のために作っってくれたらしい。」

 

天馬「そうなんですか・・・。

   あの、吹雪さんは?」

 

神童「ドックで入渠中だ。

   でも、今は天馬に会わせる顔がないと

   言っていた。

   天馬が傷ついたのは、自分の行動のせいだと

   思い込んでるらしい・・・。」

 

天馬「吹雪さん・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~指令室~

 

 

その日の夜、指令室では長門と陸奥が

棲地AFの場所を割り出そうとしていた。

 

 

長門「三水戦が一番激しい攻撃を受けたとなると、

   棲地MIが本命か?」

 

陸奥「でも、それだけで決めるのは早計じゃない?」

 

長門「わかっている。

   何かもう一つ、決め手となるものが欲しい。」

 

 

すると・・・。

 

 

大淀「もうっ、何なんですかこれ!?」

 

陸奥「どうしたの?」

 

大淀「さっきから千歳と連絡を取っているのですが、

   どうやら混信しているようで……」

 

長門「混信?

   もしや・・・大淀、今現在、千歳達は

   何処にいる?」

 

大淀「先程の連絡では、棲地MI近海にいるとの

   報告です。」

 

長門「二人に直ちに撤退するように伝えてくれ。

   それから・・・。」

 

 

ガチャッ

 

 

丁度そのとき、剣城と雪菜が偵察任務から

戻ってきた。

 

 

雪菜「長門秘書艦、雪菜及び剣城、帰還しました。」

 

剣城「珊瑚諸島海域では、特に異常は

   確認されませんでした。」

 

長門「ちょうど良かった。

   雪菜、所持艦載機の中に黒の艦載機は

   まだ残っているか?」

 

雪菜「非常用に、数機残してありますけど・・・?」

 

長門「すまないが、直ちに黒の艦載機を1機、

   棲地MIに向けて飛ばしてくれ。

   少し調べたいことがあってな・・・。」

 

雪菜「調べたいこと?」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。