バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

27 / 40
Episode24/発動!MI作戦!

:「MI作戦」発動17時間前:

 

 

~鎮守府 指令室~

 

 

バトルシップイレブンが結成された次の日、

指令室では長門と陸奥がMI作戦での艦隊の

編成を考えていた。

 

 

陸奥「まだ決まらないの?

   いい加減決めないと、みんな浮き足

   立ってるわよ。」

 

長門「わかっている。

   だが、どうも決めてに欠けるんだ。

   どんな編成にしてもこれでいいという

   確証が得られない……」

 

 

すると突然、赤城がやって来た。

 

 

赤城「一航戦、赤城です。

   長門秘書官に意見申したいことがあり

   参りました。」

 

長門「どうした?」

 

赤城「MI作戦における、私の第一機動部隊の

   編成について、少し考える所があって。

   今の編成案を聞いても?」

 

長門「構わない。」

 

 

長門は編成案の書類を赤城に見せる。

 

 

長門「五航戦も参加させたかったが、修理が

   間に合わないようだ。」

 

 

赤城は書類に目を通す。

すると、突然目の色を変えた。

 

 

赤城「お願いがあります。」

 

長門「ん?」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

:「MI作戦」発動16時間前:

 

 

~食堂~

 

 

その約1時間後、食堂では雷がコップの牛乳と

にらめっこをしていた。

 

 

雷「ムムム・・・!」

 

電「雷ちゃん、牛乳ちゃんと飲まないと

  だめなのです。」

 

暁「立派なレディになれないわよ?」

 

雷「わかってる!

  フルーツ牛乳なら飲めるんだけど……」

 

響「高雄さんと愛宕さんは、ミルク好きだって

  聞いたことがある。

  あと、私達が明日の作戦に出撃することに

  なったら・・・。」

 

電「ミルクは栄養タップリ!

  出撃前にはピッタリなのです!」

 

雷「そ、そうね・・・。」

 

 

一方、雷の後ろでは吹雪と天馬がお互い大きな

アルミマグカップとにらめっこをしていた。

 

 

吹雪「ム・・・。」

 

天馬「ヌ・・・。」

 

 

雪菜「レディー・・・ゴー!」

 

 

雪菜の合図と共に、二人は同時にカップを持ち

グビグビと牛乳を飲んでいく。

そして・・・。

 

 

吹雪「かあ~っ!!」

 

天馬「ぷっはあ~っ!!」

 

雪菜「勝負あり!

   僅差で吹雪さんの勝利!」

 

睦月「吹雪ちゃんすごーい!」

 

夕立「新記録ッポイ?」

 

天馬「いやぁ~、参りました。」

 

吹雪「改になってから、前よりもーっとご飯が

   美味しくて、いくらでも入っちゃう

   感じなの!」

 

睦月「さすが、赤城先輩の護衛艦だね!」

 

 

すると突然、鎮守府内に放送が入った。

 

 

『秘書艦の長門だ。

 皆そのままで聞いてほしい。

 これより、明日実施されるMI作戦の

 艦隊編成を発表する!』

 

 

天馬「ついに来たか・・・。」

 

 

『まずは作戦の要となる第一機動部隊から。

 一航戦赤城、加賀。二航戦、飛龍、 蒼龍。

 護衛として戦艦金剛、比叡、重巡利根、筑摩

 雷巡北上、駆逐艦夕立、吹雪、そして

 宇宙戦艦ヤマトこと松風天馬、

 空母ヲ級こと鈴音雪菜。』

 

 

吹雪「ついに、赤城先輩と一緒に!」

 

天馬「あまり調子に乗りすぎないで

   くださいね・・・。」

 

雪菜「フフっ♪」

 

北上「ふーん。」

 

大井「なっ!?」

 

 

『また攻略の主力艦隊には、本鎮守府から戦艦榛名、

 霧島、雷巡大井、特一等航宙戦闘艦

 デウスーラ2世こと神童拓人が、トラック島から

 出撃する大和を旗艦とした艦隊と合流することに

 なっている。』

 

 

天馬「大和さん、とうとう出撃

   するんですね!」

 

吹雪「うん!」

 

 

『さらに、本作戦には攻撃目標が棲地MIで

 あることを敵に悟られぬよう、陽動部隊を

 棲地ALに向けて出撃させることも含まれている。

 AL作戦には、他の鎮守府から隼鷹と龍驤が

 参加する。

 この2隻の軽空母と共に重巡那智、軽巡球磨、多摩

 駆逐艦睦月、暁、響、雷、電、そして

 メダルーサ級殲滅型重戦艦メガルーダこと

 剣城京介。

 以上だ。

 他の艦娘たちには鎮守府および近海域の

 警備にあたってもらう。

 諸君の検討を期待する!』

 

 

電「わわわ、電達も出撃するのです!?」

 

響「遠征以外の任務で出撃なんて、初めて。」

 

暁「いよいよ本当に暁の出番なのね!」

 

 

と、いつの間にか雷は牛乳を飲み干し・・・。

 

 

雷「おかわり!」

 

 

川内「しっかりやって来るんだよ、宇宙戦艦!

   特型駆逐艦改!」

 

那珂「今回は二人にセンターを譲るから!」

 

 

天馬・吹雪「はいっ!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~指令室~

 

 

その頃、放送を終えた指令室では長門と陸奥が

話をしていた。

 

 

陸奥「よかったの?

   最初は他の鎮守府から、舞風達第四駆逐隊を

   という編成案もあったけど・・・。」

 

長門「ああ。

   だが、ああ言われてはな……」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

それは今から約1時間前、赤城が指令室に

やって来たときである。

 

 

長門「編成を変えるだと?」

 

赤城「はい。」

 

長門「言っとくが、吹雪と天馬は外せんぞ?

   改になった吹雪と天馬を必ず第一機動部隊に

   配備するようにと提督に命じられたからな。」

 

赤城「わかっております。

   私が指定させていただきたいのは、

   吹雪さんと天馬君以外の艦娘達なのです。」

 

長門「どういうことだ?」

 

赤城「実は・・・。」

 

 

ガチャッ

 

 

突然、指令室の扉が開き、提督が入ってきた。

 

 

提督「長門、編成は決まったか?」

 

長門「もう少し時間をください。

   赤城から吹雪と天馬以外の艦娘達を

   変えてほしいと言われたもので。」

 

提督「そうか。

   赤城、何か気になることがあるのか?

   私に言えないことでないなら聞かせてくれ。」

 

赤城「・・・ときどき、頭の中で何かが囁くのです…

   私たちをある方向へと常に誘う何か…

   まるで、かつておきた出来事を再び

   繰り返させようとしているかのような…

   長門さん、あなたはそんな大きな流れにも

   似た何か…

   定めの頸木のようなものを感じたことは

   ありませんか?」

 

長門「・・・。」

 

赤城「思い過ごしかも知れませんが、 もし本当に

   そんなものがあるのなら私は…

 

   私はその運命に抗いたいのです!」

 

提督「赤城・・・。」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

長門「定めの頸木…」

 

陸奥「信じるの?」

 

長門「実を言うと、暗号名AFが棲地MIを

   刺すと判断した時、全くと言っていいほど

   迷いがなかった。

   何故かそこだとわかったし、今もそれが

   合っていることに疑いはない。

   私たちは絶対に棲地MIに向かわなければ

   ならないと、そう思ったんだ。

   まるで、何かに突き動かされるような…」

 

陸奥「長門…」

 

長門「陸奥…ときどき、どうしても考えて

   しまうんだ。

   我らは一体、何のために存在して

   いるのだろうな…」

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~グラウンド~

 

 

その頃、グラウンドでは剣城がシュートの

練習をしていた。

 

 

剣城「スキルの意味は分かったが、今のままじゃ

   深海棲艦には敵わない。

   もっと強くならないと、如月さんみたいに

   また・・・。」

 

 

すると・・・。

 

 

「北上さんっ!!」

 

剣城「ん?」

 

 

近くで大井の声が聞こえた。

声が聞こえた方向を見ると、そこには北上と

大慌ての大井がいた。

 

 

北上「やあ、大井ッチ。」

 

大井「こ今回の作戦、私と北上さんが、

   有ろうことか・・・!」

 

北上「ああ、別々の艦隊になっちゃって

   ビックリだよねぇ?」

 

大井「ですよね!?

   (まったく、長門秘書艦ってば何を

    考えてるのかしら?

    嫉妬・・・まさか嫉妬?

    有り得るわ、だって北上さんは素敵

    過ぎるもの!

    たとえビッグ・セブンでも、その魅力には

    抗えないのよ!)」

 

北上「でもさ、楽しみだよねぇ。」

 

大井「えっ?

   楽しみ、ですか?」

 

北上「久しぶりにどっちがたくさん倒すか

   競争しよっか。

   じゃあお互い、頑張ろうねー♪」

 

大井「あ・・・。」

 

 

北上はその場から去り、大井の足下に冷たい

風が吹いた。

 

 

剣城「あ~らら・・・。」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

:「MI作戦」発動まで9時間:

 

 

~埠頭~

 

 

その日の夕方、埠頭では赤城が艦載機と飛ばして

独自演習をしていた。

するとそこへ・・・。

 

 

吹雪「赤城先輩。」

 

天馬「一人で演習ですか?」

 

赤城「あら吹雪さん、天馬君も。」

 

 

3人は腰を下ろし、夕陽でキラキラと輝く

海を眺める。

 

 

赤城「明日の準備は、もう済んだの?」

 

吹雪「はい!

   やっと先輩と一緒の艦隊で戦えます!

   これも、みんな先輩と天馬君のおかげです!」

 

天馬「吹雪さん・・・。」

 

赤城「それは違いますよ、吹雪さん。

   誇るのは、頼わず努力し続けたあなた自信。

   私はほんの少し手を貸しただけにすぎません。」

 

 

 

 

 

 

 

吹雪「・・・私、この鎮守府が大好きなんです。

   睦月ちゃんに夕立ちゃん、三水戦の川内さん達

   金剛型のお姉さん達や第五遊撃隊のみんな、

   暁ちゃん達や高雄さん達や最上さん、

   間宮さんに利根さん、島風ちゃん、

   どの艦隊でも一緒に戦ってくれた天馬君、

   そしてもちろん、赤城先輩!

   この鎮守府にきて皆すごいなって。

   皆素敵でかっこよくって、私もみんなの仲間に。

   この鎮守府の本当の仲間になりたいって、

   そう思ったんです。

   私が頑張れたのは、皆のおかげなんです!

   だから、ありがとうございます!」

 

 

このとき、吹雪は真っ直ぐな笑顔を浮かべていた。

その笑顔を見た時、赤城は決心した。

 

 

赤城(提督が、この小さな駆逐艦にどんな光を

   見たのかはわかりませんが、たしかなのは

   私はこの眼差しに応えなければならない

   ということ。

 

   私を慕う後輩たちの・・・。

 

   共に戦う仲間たちの ・・・。

 

   もう迷わない。

   それが定めだというのなら、打ち砕いて見せる。

   私は一航戦、赤城なのだから!)

 

 

天馬「赤城さん?」

 

吹雪「先輩?」

 

赤城「吹雪さん、天馬君・・・。

 

 

 

 

 

 

 

   勝ちましょう、絶対に!」

 

 

吹雪・天馬「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~鎮守府 グラウンド~

 

 

次の日、作戦は日の出と共に始まった。

 

 

長門『諸君、ついにこの時がきた。

   いよいよMI作戦が発動される。

   我々にとって、これはかつてない規模の

   大作戦となる。

   今後の我が方の戦い、全ての帰趨を決すると

   言っても過言ではなかろう。

   本作戦の目的は、敵の空母機動部隊を

   叩くことにある。

   そのために棲地MIを攻撃目標とし、ここを

   攻撃することで敵の機動部隊をおびき出し、

   撃破する。

   この作戦は提督の意志だ。

   その想いは常に我ら艦娘と共にある。

   諸君!

   暁の水平線に勝利を刻むのだ!』

 

 

一同「はいっ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~鎮守府近海~

 

 

赤城「第一機動部隊、参ります!」

 

榛名「お姉様、ご武運を!」

 

金剛「榛名たちも、グッド・ラックデース!」

 

 

天馬「では、お気をつけて!」

 

神童「検討を祈る!」

 

 

艦娘達は直ちに出撃、それぞれの

作戦海域へと向かった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。