バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~ 作:ヒビキ7991
~鎮守府 指令室~
長門「何か、何か策は無いのか?!」
鎮守府では秘書艦の長門が慌てていた。
予想以上に数が多い深海棲艦に、
出撃中の艦隊は防戦一方。
援軍を向かわせることも不可能。
もはや打つ手は無いと思っていたその時・・・!
大淀「長門秘書艦!」
長門「どうした!?」
大淀「第三水雷戦隊が戦っている海域へ
猛スピードで接近する艦があります!」
長門「新手の敵艦隊か!?」
大淀「戦艦3隻、敵性反応無し!
鎮守府から発進したものと思われます!」
長門「身元を割り出せるか!?」
大淀「1隻の身元が判明しました!
艦名は・・・
宇宙戦艦ヤマトです!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~鎮守府正面海域 エリアA~
正面海域では第三水雷戦隊が深海棲艦と
交戦していた。
だが戦況は第三水雷戦隊が防戦一方、おまけに
敵の数がどんどん増えてきている。
ズドーン!
ズドーン!
那珂「うわあああ!
やめてー!」
川内「こんのおおお!」
ズドーン!
容赦なく砲撃してくる駆逐艦イ級に
攻撃を仕掛ける川内。
だが相手の装甲が厚いのか効果が薄い。
吹雪「まずいですよ!
後ろからも深海棲艦が近づいてきます!」
川内「なんだって!?」
第三水雷戦隊の遥か後方から深海棲艦の駆逐艦
ロ級、ハ級、ニ級が2杯ずつ接近してくる。
夕立「このままじゃ挟み撃ちにされるッポイ!」
睦月「どうしよう……」
もはや絶体絶命かと思われたその時・・・
ドカーン!
後方から接近していた駆逐艦が突如爆発
沈没した。
神通「深海棲艦が爆発?」
吹雪「いったい、何が・・・?」
すると、爆煙を通り抜けて接近してくる
巨大な艤装を着けた3人の人影が見えた。
川内「援軍か?」
吹雪「あれは・・・!」
吹雪は3人の姿を見て驚いた。
第三水雷戦隊の元へやって来た3人の正体は・・・
天馬「吹雪さん、お待たせしました!」
吹雪「天馬君!!」
現れたのは、艤装を装着した天馬・剣城・神童の3人。
神通「吹雪さん、その人達は・・・?」
吹雪「私の新しい友達です!」
天馬「雷門中学校1年、松風天馬です!」
剣城「同じく1年、剣城京介!」
神童「同じく2年、神童拓斗!」
睦月「ねえ天馬君、その艤装は?」
天馬「俺達もよくわからないんですけど、
俺の艤装は、《宇宙戦艦ヤマト》!」
剣城「俺のはメダルーサ級殲滅型重戦艦
《メガルーダ》。」
神童「俺のは特一等航宙戦闘艦
《デウスーラ2世》。」
神通「どれも聞いたことない艦ね・・・」
天馬「ここは俺が引き受けます!
剣城は第二支援艦隊、
神童さんは第一機動部隊の援護に
向かって下さい!」
剣城「了解した!」
神童「任せろ!」
神童は第一機動部隊が戦う海域へ、
剣城は第二支援艦隊が戦う海域へと向かった。
天馬「さあ、いっちょドカンといきますか!
主砲・副砲、三式弾装填!」
天馬は艤装の二つの砲塔を回転させ、
敵深海棲艦に照準を合わせる。
天馬「照準よし!
撃ち方始め!」
ズドーン! ズドーン!
左右の主砲から砲弾が計6発勢いよく放たれ、
深海棲艦の駆逐イ級6隻に見事命中、
駆逐イ級6隻は爆発し海に沈んだ。
天馬「副砲、撃ち方始め!」
ズドーン! ズドーン!
両手の甲の副砲から砲台が計6発放たれ、
深海棲艦の軽巡ホ級2隻、軽巡ト級4隻に命中。
命中した6隻は爆発し沈んだ。
天馬「よし!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~鎮守府正面海域 エリアB~
赤城「流石に数が多すぎます……」
加賀「矢も残りわずかです。」
海域の別のエリアでは、赤城率いる第一機動部隊が
深海棲艦と交戦していた。
雷「なんか、撃っても撃っても沈まないのは
私の気のせい?!」
電「同じこと考えてたのです!」
何度攻撃して破壊しても、深海棲艦は
止まることを知らず、逆にドンドン
増えていく一方だった。
すると・・・
バシューン!
一同の横を6本の赤いビームが勢いよく通過し
光線は深海棲艦6隻のボディを貫通。
ボディを貫かれた深海棲艦は静かに沈んでいった。
赤城「いったい何が・・・?」
一同は振り向いて後ろを見る。
そこにいたのは神童だった。
神童「手伝いに来ましたよ。」
加賀「あなた、誰?」
神童「俺の名は神童拓斗。
後でゆっくりお話しします。」
神童は体を深海棲艦の集団に向け
腰の砲塔の照準を合わせる。
神童「三連装ビームキャノン、発射!」
バシューン!
左右の砲塔から6本の赤いビームが放たれ、
光線は敵の軽巡ホ級2隻と駆逐ロ級4隻の
ボディを貫通。
6隻は火も煙もたてずに静かに沈んでいった。
神童「ふんっ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~鎮守府正面海域 エリアC~
金剛「バーニング・ラーブ!!」
ズドーン!
別のエリアでは、金剛率いる第二支援艦隊が
深海棲艦と交戦していた。
比叡「お姉様、敵の数が多すぎます!」
暁「このままじゃ殺られちゃうわよ!!」
響「こういうときこそ、落ち着いて。」
数に圧倒されている第二支援艦隊。
すると・・・
剣城「お疲れさま。
ちょいと交代しましょうか?」
金剛「ワッツ?
ユーは何者ですネー?」
剣城「俺は剣城京介、あんたらの味方だ。」
剣城は右手甲の5連装砲を敵深海棲艦に
向けて構える。
剣城「5連装ビームキャノン、撃つ!」
バシューン!
砲塔から放たれた5本の緑色のビームは
深海棲艦の駆逐ニ級3隻、雷巡チ級2隻を貫通、
更にその後方にいた重巡リ級2隻、軽母ヌ級2隻、
戦艦ル級1隻に命中。
計10隻は爆発・炎上し海に沈んだ。
剣城「ふっ・・・」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~敵聖地 周辺海域~
天馬と第三水雷戦隊は、敵棲地周辺海域へと
やって来た。
空はいつの間にか厚い雲に覆われ、海は荒波をたてる。
遥か前方には多数の深海棲艦と、棲地中心には
泊地棲姫がいた。
吹雪「あれが、敵棲地?」
天馬「主砲、ショックカノンに切り替え!
エネルギー装填!」
神通「どうするの?」
天馬「この距離で仕留めれるかやってみます!」
天馬は主砲の照準を泊地棲姫に合わせる。
天馬「照準よし!
撃ち方始め!」
バシューン!
2つの主砲から青色のビームが遥か前方の
泊地棲姫に向けて放たれた。
命中かと思われたが・・・
泊地棲姫「フッ・・・」
ガンッ!
泊地棲姫は障壁を展開しビーム攻撃を防いだ。
その直後、泊地棲姫の前に多数の深海棲艦が集結し
厚い壁を作り出す。
吹雪「いつの間に・・・」
天馬「この距離じゃショックカノンでも
深海棲艦にダメージを与えれるかは難しい・・・
だったら・・・!」
天馬は、真っ二つに切断された艦首の艤装を
自分の正面で合体させ、艦首形の大砲を作る。
そして大砲の左右にある引き金を持つ。
天馬「波動砲、発射用意!
セーフティーロック解除!
強制注入機、作動!
薬室内、タキオン粒子圧力上昇!
エネルギー充填120%!」
波動砲へエネルギーが送られ、発射口辺りに
エネルギーが集まり始める。
天馬「みんな、俺の後ろへ避難してください!」
神通「わかりました!」
神通達第三水雷戦隊は天馬の後ろへ下がる。
一同は、これから何が起こるのかと思って
ドキドキしている。
吹雪「いったい、何が起こるのかな・・・?」
夕立「凄いことが起こるッポイよ!」
天馬「波動砲・・・・・・発射!!」
発射の掛け声と共に、天馬は波動砲の引き金を引く。
バッシュウウウウウウゥゥゥ!!
発射口から、超極太の青いビームが敵泊地棲姫に
向かって放たれた。
厚い壁を構成していた深海棲艦は一瞬で凪ぎ払われ
泊地棲姫も障壁を展開し防ぐが、
波動砲の攻撃に対して障壁は破られ、泊地棲姫は
光の中に消え、爆発。
攻撃が終わると、先程までいた深海棲艦達は
まるでその場に居なかったように消え去り、
先程までの厚い雲が天馬の上空から真っ直ぐに
切り裂かれ、青空が広がっている。
そして、泊地棲姫がいた場所から黒い煙が
上がっていた。
吹雪「凄い・・・!」
睦月「あの深海棲艦をあっさりと・・・」
そこへ、第一機動部隊と第二支援艦隊、
さらに神童と剣城がやって来た。
赤城「第三水雷船隊、ご苦労様です。」
金剛「ワッツ!?
もうバトルはフィニッシュですカー?」
神通「はい、彼のお陰で敵棲地を撃破
することが出来ました。」
神童「よくやったな、天馬。」
神童は天馬の後ろから肩に手をかける。
すると突然、天馬は後ろに倒れた。
バシャーン!
吹雪「て、天馬君!?」
天馬「はぁ……はぁ……
波動砲を撃つのって、結構体力を
使いますね……」
夕立「お疲れさまッポイ。」
比叡「早く鎮守府に戻って休みましょう。」
一同は、鎮守府へと戻っていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~鎮守府 指令室~
大淀「敵棲地、撃破。
海域、解放されました!」
長門「第一と第二が来る前に、第三水雷戦隊が
敵棲地を撃破したというのは本当か?」
大淀「そのようです。
旗艦 神通からの通信によれば、『今まで
見たことのない強力なビーム砲を用いて
敵棲地を撃破した。』と。」
長門「そのビーム砲で撃破した艦の名は?」
大淀「宇宙戦艦ヤマト、だそうです。」
長門「そうか・・・
少し出掛けてくる。」
長門はブリッジを後にした。
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~甘味処 間宮~
天馬・神童・剣城の3人は、間宮の店で
休憩をとっていた。
そこには第三水雷戦隊全員と赤城の姿もあった。
睦月「さっきの天馬君の攻撃、超凄かったよ!」
神通「お見事でしたわ。」
赤城「神童君も中々の腕でした。
剣城君も初めてとは思えないほどの
戦闘能力だったと聞いてます。」
剣城「いや、俺達も艤装を着けて戦えるとは
思ってませんでした。」
神童「そうだな。
あの力があれば、皆さんと一緒に
深海棲艦と戦うことができる。」
吹雪「そういえば聞いてなかったけど、
天馬君達は何処から来たの?」
天馬「え~っとですね、俺達は・・・」
天馬が話をしようとすると・・・
「少し失礼するぞ。」
一同の所に鋭い目をした一人の艦娘がやって来た。
腰まであるロングストレートの黒髪と
真紅の瞳をしている。
天馬「あなたは?」
長門「私はこの鎮守府の秘書艦、
長門型一番艦の長門だ。
先程の戦闘で敵棲地を巨大な大砲で
撃破したって戦艦は誰だ?
確か、宇宙戦艦ヤマトとか言う・・・」
天馬「俺です。」
長門「お前か。
名は何と言う?」
天馬「松風天馬です。」
長門「そうか・・・
では松風、早速だが秘書艦の私が
お前に命令を下す・・・」
天馬「はい。」
長門「・・・今すぐ仲間の二人と共に
この鎮守府から出ていけ。
以上だ・・・」
天馬「えっ?」
吹雪「えっ?!」
一同「えええええええええっ?!」