バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode31(終)/戦いを終えて

~鎮守府 港~

 

 

戦いを終えたバトルシップイレブンは港へ戻った。

港では、艦娘一同と提督がバトルシップイレブンの

帰りを待っていた。

 

 

天馬「バトルシップイレブン一同、ただいま

   戻りました!」

 

提督「ご苦労様。

   で、ひとつ気になるんだが、何で戦艦棲姫が

   君達と同行しているんだ?」

 

天馬「彼女はもう深海棲艦の戦艦棲姫ではありません。

   今は俺達の一員です。」

 

マーズ「はじめまして、マーズ・アレースと

    申します。

    以後、お見知りおきを。」

 

提督「そうか、こちらこそよろしく。」

 

 

マーズは提督と握手を交わした。

 

 

川内「しっかしびっくりだね!

   姫クラスの深海棲艦まで仲間にしちゃうん

   だからさ!」

 

如月「確かに、深海棲艦を仲間にしようなんて

   私達では考えられません。」

 

榛名「これも、天馬君の優しさのお陰なのでしょうか?」

 

天馬「いやぁ、俺は・・・。」

 

 

ドサッ

 

 

一同「っ!?」

 

 

突然、天馬が体制を崩し倒れた。

 

 

吹雪「天馬君!?」

 

雪菜「ちょっと、大丈夫!?」

 

 

天馬「スピィー・・・クゥ・・・。」

 

 

大和「どうやら疲れきって眠ってしまった様です。」

 

長門「全く、傷だらけの体で出撃したうえに

   最後はこの様か・・・。」

 

 

長門は少々呆れた口調で言うが、静かに笑っていた。

 

 

長門「吹雪、雪菜、大和、マーズ、悪いが四人で

   天馬を病室へ運んでやってくれ。」

 

四人「はいっ!」

 

 

吹雪・雪菜・大和・マーズの四人は天馬を病室へと

連れていった。

 

 

足柄「天馬ったら、いつの間にかあんなに

   女の子を増やしちゃって。」

 

羽黒「三角関係を通り越しで五角関係ですね。」

 

北上「そのうち、別の意味で戦闘が起きそうだね。

   それも鎮守府内で・・・。」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~鎮守府 グラウンド~

 

 

それから数日後、鎮守府のグラウンドでは

バトルシップイレブンが雷門イレブンとの練習試合を

行っていた。

その中には、背番号46番のユニフォームを着た

マーズの姿もある。

 

 

天馬「マーズ!」

 

 

天馬はマーズに向けてパスを出した。

マーズはボールを受けとると、ボールを両足で

上から勢いよく踏み地面に埋め込んだ。

すると、まるでボールの下で火山が噴火したかの

ようにボールは勢いよく飛び出し、炎を纏い

勢いよくゴールへ飛んで行く。

 

 

マーズ「《カザンガン》!」

 

 

マーズのシュートは雷門ゴールへ突き進む。

ゴールを守るのは背番号20番の信助。

 

 

信助「うおおおおぉぉぉっ!!!」

 

 

信助が叫びながら力を溜める。

すると、彼の背中から深い藍色のオーラが現れた。

オーラは形を成すと、大木のような剛腕を持つ

青を強調した剣闘士のような鎧を着けた巨人になる。

 

 

信助「《 護星神タイタニアス 》!!」

 

 

マーズ「何あれ!?」

 

吹雪「彼の背中から巨人が!?」

 

天馬「あれは化身です!」

 

 

信助は勢いよく両手を突き出すと、タイタニアスも

信助の動きに合わせる様に両手を突き出し

シュートを受け止めた。

信助のタイタニアスはシュートを見事に受け止め、

ボールは信助の手にあった。

 

 

信助「霧野先輩!」

 

 

信助は霧野にパスを出すが、雪菜にボールを

奪われた。

 

 

雪菜「私もいくわよ!

   はああああああぁぁぁっ!!」

 

 

雪菜が叫びながらグラウンドを走る。

すると、彼女の背中から信助と同じ色のオーラが

現れた。

オーラは形を成すと、白い魔女が姿を現した。

 

 

雪菜「《魔女クィーンレディア》!!」

 

天馬「ユキッペもいつの間に化身を!?」

 

 

雪菜とボールの下に魔方陣が出現し、中から

クィーンレディアが現れた。

クィーンレディアは両手を前に出し魔方陣を出現させ、

雪菜が魔方陣の内側からシュートを放った。

 

 

雪菜「《チェックメイト》!!」

 

 

信助は大きく右腕を引き、タイタニアスもそれに

合わせるように腕を引く。

そして信助が腕を掌底のように突き出すと

タイタニアスもその剛腕から掌底を繰り出し

シュートにぶつけた。

 

 

信助「《マジン・ザ・ハンド》!!」

 

 

タイタニアスのマジン・ザ・ハンドとクィーン

レディアのチェックメイトが衝突した。

だが、タイタニアスはチェックメイトのパワーに

押され消滅。

ボールは雷門ゴールのど真ん中へ突っ込んだ。

 

 

雪菜「やったー!」

 

信助「もう天馬、化身が使えるなんて

   聞いてないよ!!」

 

天馬「ごめんごめん!

   でも、化身を出すなんて凄いよユキッペ!」

 

雪菜「ありがとう、天馬。」

 

天馬「よーし、みんな!

   この調子でガンガン攻めるぞー!!」

 

一同「おー!!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~岬~

 

 

その日の夕方、天馬・吹雪・雪菜・大和・マーズは

岬から海を眺めていた。

 

 

吹雪「今日の試合、楽しかったね!」

 

天馬「まさかユキッペが化身を出すなんて、

   思ってなかったなぁ。」

 

大和「天馬君、その化身とは一体何ですか?」

 

天馬「化身とは、俺たちの世界では『人の心の強さが

   気の塊として形になったもの』、そう

   呼ばれていて、化身が出せる人は化身使いって

   呼ばれてて、凄いパワーを発揮できるんです!」

 

大和「心の強さ・・・。

   私たちにも出せるでしょうか?

   その化身を。」

 

天馬「きっと出来ると思います。

   だって、皆さんは激戦を戦い抜いた軍艦の

   強い魂を内に秘めているんですから。」

 

マーズ「そうね。

    いつか、私も化身使いに。」

 

 

天馬はその場で静かに立ち上がった。

 

 

天馬「・・・さて、とんだイレギュラーが舞い込んで

   来ましたけど、これで本来の作戦に

   戻れますね。」

 

吹雪「あ、そっか・・・。

   まだFS作戦は終わっていなかったもんね。」

 

マーズ「ここから先、あなたが今まで見たこと

    無い程強い深海棲艦が出てくるかも

    知れないけど、大丈夫?」

 

天馬「大丈夫、今の俺なら・・・。

   いや俺達なら、どんなに強い敵が現れたって

   怖くない!」

 

大和「そうです、その通りです!」

 

天馬「俺達は必ず、この海を深海棲艦から取り戻す!

   そして、いつか人間と深海棲艦が共存できる

   理想郷を作ってみせる!

   俺達の手で!」

 

吹雪・雪菜・大和・マーズ「私達の手で!」

 

 

 

 

 

 

夕日は5人を優しく照らし、頭上の空には

一番星が輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

           《完》

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