バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~ 作:ヒビキ7991
~木枯らし荘 104号室~
正式に仲間として認めてもらい、取り合えず
ひと安心した天馬達。
その為、3人はしばらくの間鎮守府で
過ごすことになった。
現在、天馬は鎮守府に滞在する為の準備をしている。
秋も準備を手伝っている。
ちなみに秋は天馬から鎮守府や吹雪達のことは
既に聞いていた。
秋「忘れ物ない?」
天馬「もうバッチリだよ!
じゃあ秋姉、行ってくる!」
秋「行ってらっしゃい天馬。
吹雪さんによろしくって伝えてね。」
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~廃ビル 鎮守府へ通じる扉~
天馬は鎮守府へ通じる扉へとやって来た。
扉の前には既に神童と剣城がいる。
天馬「おはようございます!」
神童「遅いぞ天馬。」
剣城「もうすぐで置いていくところだったぞ。」
天馬「すみません…
じゃあ行きましょうか。」
天馬・剣城・神童の3人は
扉を開けて鎮守府へと向かった。
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~鎮守府寮 第三水雷船隊 寝室A~
天馬「と言うわけで改めて、
本日付で、第三水雷戦隊に配属に
なりました、宇宙戦艦ヤマトこと
松風天馬です!
よろしくお願いします!」
神童「特一等航宙戦闘艦デウスーラ2世こと
神童拓斗です。」
神通「第三水雷船隊旗艦、神通です。
今後ともよろしくお願いいたします。」
川内「ほほう~、中々いい顔つき
体つきしてんじゃん!」
睦月「ちょっと川内さん……」
川内「ねえねえ宇宙戦艦!」
天馬「ヤマト・・・あいや天馬です……」
川内「あんた達、夜って好き?」
天馬「夜ですか?」
神童「嫌いじゃないですよ?」
川内「そうだよねぇ!
やっぱ夜はいいよねぇ!
アンタとは上手くやっていけそうだよ!」
川内は天馬と神童の顔を触りながら言う。
夕立「相変わらず夜戦バカッポ~イ……」
川内「ば、バカ言うな!」
神通「姉がご迷惑をお掛けします……」
すると・・・
「第三水雷船隊の、那珂ちゃんでーす!」
一同「ん?」
窓の外から何やら元気な声が聞こえる。
正体は・・・
神童「あの人って確か・・・」
那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんの
ファーストライブやりまーす!
みんなー、来ってねー 」
天馬「思い出した!
この間、実況を担当してくれた那珂さんだ!」
神通「妹がご迷惑をお掛けします……」
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~第四水雷戦隊 寝室~
天馬・神童は第三水雷戦隊の寝室で過ごすことに
なったが、人数の都合で剣城は第四水雷戦隊の
寝室で過ごすことになった。
剣城「今日からここでお世話になることになった、
メダルーサ級殲滅型重戦艦メガルーダこと
剣城京介だ。」
夕張「旗艦の、 軽巡洋艦 夕張よ。」
球磨「軽巡洋艦の球磨だクマ~!
よろしくクマ~!」
多摩「軽巡洋艦の多摩ですにゃ。」
剣城「猫キャラか?」
多摩「名前はタマだけど猫じゃないにゃ。」
望月「望月でーす。」
弥生「弥生です。
あの、気を使わなくていい・・・です。」
剣城「わ、わかった・・・。
ん?」
剣城は一人の艦娘に目が行く。
ゆるやかなウェーブのかかった栗色のロングヘアに
ピンクの玉に三枚の羽根飾りが付いたような
髪飾りを付け、トロっとした紫の
落ち着いた瞳をしている。
剣城「あなた、確か睦月さんの姉妹艦の・・・」
如月「如月です。
睦月ちゃんとは仲良しなの。」
剣城「そうなのか。
今後とも、よろしくお願いします。」
如月「こちらこそ、よろしくお願いします。
ところで、睦月ちゃんは元気にしてました?」
剣城「ええ、今ごろ間宮さんのところで
3人仲良くあんみつ食べてるんじゃ
ないですかね。」
如月「そうですか。」
剣城「ところで、如月さんは・・・」
いつの間にか剣城と如月の二人だけの
会話になっている。
球磨「あの二人、初対面のハズなのに
仲良いクマね。」
多摩「ホントだにゃ~。」
そんなこんなありならがら、3人は1日を終えた。
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~教室 駆逐級~
次の日、神童と剣城は鎮守府の一角に儲けられた
教室にやって来た。
教室には既に、吹雪達と同じ駆逐艦の艦娘が
四人いた。
腰まである紺色のロングストレートに
薄紫色の瞳をした、暁型一番艦の《暁》。
クールな性格で不死鳥と形容された暁型二番艦《響》。
口癖はハラショー。
癖のある茶髪のボブヘアーに薄茶色の瞳の
暁型三番艦《雷》。
優しくて穏やかな性格で慌てん坊な
暁型四番艦《電》。
金色の目をしており、茶色い長髪を
アップヘアーにして束ねているようだ。
神童「剣城、第四水雷戦隊の様子は
どうだったんだ?」
剣城「みんな優しい感じの人達でしたよ。
それに・・・」
雷「電、リボン曲がってるわよ。」
電「あわわ!
ありがとうなのです!」
と、そこへ吹雪・天馬・睦月・夕立の四人が
やって来た。
だが夕立は何故か吹雪の腕にしがみついて
泣いている。
夕立「わーん!
吹雪ちゃん、見せてッポイー!」
吹雪「また?」
天馬「何かあったんですか?」
吹雪「夕立ちゃん、宿題忘れちゃった
みたいなんだ……」
睦月「ダメだよ!
昨日一緒にやろうって言ったのに
やらなかったのは夕立ちゃんだよ!」
夕立「睦月ちゃんケチッポイー!」
雷「夕立、また宿題やって来なかったの?」
夕立「えーん!ッポイー!」
するとそこへ・・・
如月「おはよう。」
剣城「如月さん、おはようございます!」
睦月「如月ちゃん!
ねえ聞いてよ!
夕立ちゃんってば、また宿題
やってこなかったんだよ!」
如月「そうなんだー。」
天馬「そういえば睦月さんって、如月さんのこと
結構好きですよね。」
吹雪「姉妹艦だからかな?」
すると、またしても艦娘がやって来た。
大きなうさ耳リボンと、鼠蹊部くらいしか
隠れていない超ミニスカートを身に着けた
島風型1番艦の《島風》。
足下には3体の連装砲ちゃんも一緒。
島風「オッハヨー!」
電「おはようなのですー。」
暁「もう、大声出さないで!
レディーにはレディーの振る舞いが
あるんだから!」
島風「あれ?
暁ちゃん、また背縮んだ?」
暁「縮まないわよ!!
もうっ!!」
響「ハラショー。」
天馬「アハハ……」
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~演習場~
ホームルームの後、一同は演習場へ移動し
演習の授業を受けていた。
授業の担当は重巡洋艦の利根と姉妹艦の筑摩。
現在、天馬と吹雪が演習を行っている。
利根『天馬!
今度は水上を走りながら足を上向きに
してみろ!』
天馬「はい!」
メガホンで指示を出す利根の言う通りに
天馬は水上を走りながら足を上向きにし、
推進機が下を向くようにする。
すると・・・
ゴオオオオオオオオオッ!!
足が水から離れ、身体が宙に浮く。
天馬「凄い!
飛んだ!」
利根『いいぞ!
そのまま空中でバランスを取る
練習をしておれ!』
天馬「はい!」
筑摩「彼、結構飲み込みが早いですね。」
利根「じゃな。
それに比べてあやつは・・・」
吹雪「うわあ!」
バッシャーン!
吹雪はバランスを崩して水面に転倒した。
筑摩「知識は十分なのに・・・」
利根「こうなってしまうのじゃ………」
吹雪「あぁ~……」
利根『重心を落とせと言っとるだろ!!』
筑摩「姉さん、あの子トップヘビーなんだから
大目に見てあげないと・・・」
利根「わかっておる!」
吹雪「もう一度お願いします!」
利根『おう!』
吹雪は体制を立て直し再び走り出す。
睦月達は近くで様子を見ていた。
利根「根性はあるんだがなぁ・・・」
如月「大丈夫?
このままだと吹雪ちゃん、いっちゃうかも。」
睦月「そうだよね……」
すると・・・
天馬「おとととと!
だあああああああ!」
吹雪「うわあああああああ!」
ガーン!
天馬と吹雪はお互いバランスを崩し
水面から突き出た丸太の柱に顔面から激突。
そして・・・
ザバーン!
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◇放課後◇
~甘味処 間宮~
放課後、吹雪・睦月・夕立・天馬・剣城・神童の
6人は間宮さんの店にいた。
だが吹雪はテーブルの上に突っ伏している。
吹雪「はぁ~…
ダメだぁ~…」
天馬「大丈夫ですか?」
睦月「睦月もね、最初は失敗したり怖かったり
したんだよ。
だから吹雪ちゃんも、もっと練習すれば
きっと上手くなるよ!」
吹雪「そうかなぁ……
でもね、こんな艦娘は初めてだって
噂になってるんだって………」
剣城「噂?
誰がそんなことを?」
吹雪「夕立ちゃんが……」
睦月「もう、夕立ちゃん!!」
夕立「嘘言ってもしょうがないッポイ。」
神童「利根さんは何と?」
吹雪「"我輩を筆頭に鎮守府にはいいお手本が
沢山いるから、それを見て学べ"って……」
夕立「なんかテキトーッポイ。」
天馬「お手本か・・・。」
すると、吹雪は何か思い付いたかのように
勢いよく立ち上がる。
吹雪「赤城先輩は!?」
一同「えっ?」
吹雪「お手本の為に、赤城先輩を見に行く
というのはどうだろうか!?」
夕立「吹雪ちゃん、口調変わってるッポイ……」
睦月「でも、赤城さんは正規空母だし・・・」
吹雪「でも、かっこいいよ!!」
吹雪の憧れの目はキラキラと輝いている。
これでは流石に断れない・・・。
天馬「俺も赤城先輩に、弓矢の使い方とかも
教わりたいな。
俺のヤマトにも艦載機を積んであるって
聞きましたし。」
神童「そうだな。
1度弓道場に行ってみましょう。」
一同は弓道場へ向かった。
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~弓道場~
弓道場へやって来た天馬達。
だが、弓道場にいたのは第一航空戦隊の正規空母
赤城と加賀ではなく、第五航空戦隊の正規空母翔鶴と
加賀と最も仲が悪いと噂の瑞鶴だった。
天馬「ごめんくださーい。」
瑞鶴「一航戦のお二方ならいないわよ。」
天馬「まだ何も言ってませんけど……」
瑞鶴「ここに来る連中の目当てって、大概
一航戦の二人だからね。
私達五航戦になんか何の興味も無いわよ。」
天馬「はあ……」
翔鶴「赤城さんなら、今頃入渠でもしてるのでは
ないでしょうか?」
天馬「そうですか、ありがとうございます。
えーっと・・・」
瑞鶴「私は第五航空戦隊の正規空母瑞鶴。
あちらは姉妹艦の翔鶴姉。」
天馬「じゃあ瑞鶴さん翔鶴さん、1つお願いが
あるんですけど、いいですか?」
翔鶴「お願い?」
天馬「俺に弓矢の使い方教えてくれませんか?」
瑞鶴「弓矢の使い方?
でも、あんた確か戦艦でしょ?」
天馬「この間聞いたんですけど、俺にも艦載機が
積んであるみたいなんです。
だから今後の為にも、せめて矢を射れる
ようになりたいって。」
翔鶴「・・・わかりました。
なら今から始めましょう。
弓と矢筒を持ってきてください。」
天馬「わかりました。」
神童「俺達は、引き続き赤城さん探しだな。」
吹雪「うん!
じゃあ天馬君、また後でね!」
吹雪達5人は、赤城を探しに弓道場を後にした。
そして数分後、天馬は自分の弓と矢筒を持ってきて
弓道の練習を始めた。
翔鶴「矢を射るときのコツは、余計な力を入れず
目標一点に集中すること。
やってみて。」
天馬「はい!」
天馬は弓を引いて構え、遥か前方の的に
矢の照準を合わせる。
天馬「余計な力を入れず、目標一点に集中・・・」
天馬は矢を引いていた手を放す。
矢は勢いよく放たれ、炎を纏い、紺色ベースの戦闘機
99式空間戦闘攻撃機 コスモファルコンへと
姿を変える。
ファルコンは的に向かって、2丁の機銃から
銃弾を連射するが惜しくも当たらず、ファルコンは
そのまま大空へと上昇していった。
翔鶴「惜しかったですわね・・・」
天馬「ええ・・・」
瑞鶴「取り合えず、今日は矢が無くなるまで
練習しよっか。」
天馬「はい!」
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~鎮守府食堂~
その日の夜、天馬は練習を終えて鎮守府食堂で
夕食を食べていた。
メニューはカツカレー並盛とコンソメスープ。
天馬「にしても、結局1発も当たらずに
終わっちゃったなぁ・・・
俺、こんなんで大丈夫なのかなぁ・・・?」
あれこれ考えながらカレーを食べていると・・・
天馬「・・・ん?」
窓の外に誰かいるのが見えた。
だが、その姿は艦娘ではない。
天馬「誰だろう?」
天馬は席を立ち、食堂の外へ出た。
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~茂みの中~
謎の人影を追いかけて、天馬は茂みの奥へと
やって来た。
が・・・
天馬「あれ?
見失ったかな?」
すると・・・
「ヤハリ、アノ艤装ノ適合者ハ、アナタ達ダッタ。」
突然、天馬の後ろから声がする。
振り向くとそこには、稲妻町の商店街で見た
少女がいた。
天馬「君って、確か商店街で・・・」
ヲ級「私ハ、《空母ヲ級》。
アナタ達ガ深海棲艦ト呼ブ艦隊ノ正規空母。」
天馬「空母ヲ級か。
俺は・・・」
ヲ級「松風天馬。
雷門中さっかー部ノきゃぷてん。」
天馬「えっ?
俺のこと知ってるの?」
ヲ級「エエ。
以前、アナタ二会ッタコトガアルカラ。
マ、今ハイイワ。」
天馬「ねえヲ級、俺達をこの鎮守府に導いたのって
もしかして君なの?」
ヲ級「ソウ、アナタ達ナラ、アノ特殊ナ艤装ヲ
思イ通リニ扱エル。
アノ怪物カラ、我々ト彼女達ヲ
救ッテクレル。
ソウ私ハ思ッタ。」
天馬「その怪物っていうのは?」
ヲ級「ソレニツイテハ、次期ニ話ストキガクル。
ソノ時ガ来タラ・・・天馬、マタアナタノ前ニ
私ハ現レルワ。」
そう言い残すと、空母ヲ級は茂みの奥へと
姿を消した。
天馬「空母ヲ級・・・」