バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode4/天馬と吹雪の大特訓!《後編》

~教 駆逐級~

 

 

次の日の放課後、天馬は昨日ヲ級が言っていた

言葉が気になっていた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

ヲ級『アナタ達ナラ、アノ特殊ナ艤装ヲ

   思イ通リニ扱エル。

   アノ怪物カラ、我々ト彼女達ヲ

   救ッテクレル。

   ソウ私ハ思ッタ。』

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

天馬「特殊な艤装・・・

   そして怪物・・・

   どういうことなんだ?」

 

 

天馬は教室を後にし工廠へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

~工廠~

 

 

工廠では、夕張が剣城の艤装を改造している

真っ最中だった。

 

 

天馬「剣城、夕張さん。」

 

剣城「よお天馬。」

 

夕張「どうしたの?

   こんなところに顔出してくるなんて。」

 

天馬「ちょっと夕張さんに聞きたいことがあって・・・

   でもその前に、二人は何やってるんですか?」

 

夕張「メガルーダに新兵器を取り付けてる最中なの。」

 

天馬「メガルーダ?

   確か、剣城の艤装だったよね?」

 

剣城「俺のメガルーダと神童先輩のデウスーラ

   そして天馬のヤマトは、夕張さんが作った

   艤装なんだが、メガルーダとデウスーラは

   まだ武装がいくつか未完成なんだ。」

 

夕張「で、今は完成した兵器を取り付けてる段階なの。

   これでメガルーダは前よりもっと

   強くなれるわ!」

 

剣城「夕張さんに聞いた話だと、俺のメガルーダと

   神童先輩のデウスーラにも、天馬の波動砲並に

   強力な大砲があるらしい。」

 

天馬「へえー、凄いなぁ。」

 

夕張「ところで、私に聞きたいことって?」

 

天馬「ええ、昨日聞いたんですけど、

   俺達3人の艤装は特殊だって。

   どういうことですか?」

 

夕張「うん。

   ある日、提督のところに謎の送り主から

   1通の封筒が届いたの。

   封筒の中に入ってたのは、3隻の宇宙戦艦を

   模した艤装の設計図。

   特一等航宙戦闘艦デウスーラ2世・・・

   メダルーサ級殲滅型重戦艦メガルーダ・・・

   宇宙戦艦ヤマト・・・

   そして、ヤマトとデウスーラを動かすのに

   必要不可欠な次元波動エンジンの設計図。

   ヤマトのショックカノンやデウスーラの

   陽電子ビーム、ヤマトの波動砲や波動防壁の

   エネルギーにも波動エンジンのエネルギーを

   使っているわ。

   私は提督に頼まれて、何とか設計図通りに

   艤装を完成させた。

   けど、誰一人その艤装を扱える艦娘は

   何処の鎮守府を探してもいなかった・・・

   私は艤装を扱える適合者が誰なのかと

   送り主に手紙を送った。

   そして返ってきた返事の手紙に、艤装を

   扱える適合者に必要なスキルが

   書いてあったの。」

 

天馬「スキル?」

 

夕張「デウスーラ2世の適合者に必要なのは

   《艦隊を勝利へと導くレーダー》。

   メガルーダの適合者に必要なのは、

   《敵の装甲を貫く程の威力を生む撃鉄》。

   そして、宇宙戦艦ヤマトの適合者に必要なのは

   《決して止まらないエンジン》。」

 

天馬「決して止まらないエンジン?」

 

夕張「天馬君達があの艤装を扱えたってことは

   さっきの適合者に必要なスキルを

   あなた達が持っているってことになる。

   適合者がそのスキルの意味を理解すれば、

   さらに強くなれる。

   そう書いてあったわ。」

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~教室 駆逐級~

 

 

教室へ戻った天馬は、夕張が言っていた

キーワードについて考えていた。

 

 

天馬「艦隊を勝利へと導くレーダー・・・

   敵の装甲を貫く程の威力を生む撃鉄・・・

   決して止まらないエンジン・・・

   どういう意味なんだろう?」

 

 

かれこれ考えていると・・・

 

 

夕立「吹雪ちゃん、大丈夫ッポイ?」

 

天馬「ん?」

 

 

天馬の席の後ろの方では、吹雪の席の周りに

艦娘達が群がっていた。

だが吹雪は机に突っ伏して居眠りをしている。

 

 

吹雪「スピー・・・クゥー・・・

   むにゃむにゃ・・・」

 

 

天馬「吹雪さん、何かあったんですか?」

 

睦月「昨日の夜中から、同じ三水戦の

   川内さんと神通さんに特訓してもらった

   みたいなんだけど……」

 

夕立「そのせいで全然寝れてなくて

   こうなったッポイ……」

 

神童「大変ですね………」

 

 

すると・・・

 

 

那珂「吹雪ちゃ~ん!」

 

天馬「那珂さん?」

 

那珂「ねえ起きてー!

   起きてよー!」

 

 

那珂は吹雪の体を揺すって起こす。

 

 

吹雪「ふえっ?」

 

那珂「ちょっと一緒に来て!

   天馬君も!」

 

天馬「えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

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~グラウンド~

 

 

那珂は吹雪と天馬を連れて、グラウンドにある

ステージの上へと連れてきた。

ステージの周辺には多数の艦娘達がいる。

 

 

那珂『みんなー!

   艦隊のアイドル、那珂ちゃんでーす!

   今日は新しい子が入ったから紹介するね!

   特型駆逐艦の吹雪ちゃんと、

   宇宙戦艦ヤマトの天馬君!』

 

吹雪・天馬「えっ!?」

 

 

いきなりマイクを渡されて戸惑う二人。

 

 

吹雪『ふ、吹雪です。』

 

天馬『て、天馬です。』

 

那珂「そんなんじゃダメだよ~!

   アイドルは、スマイル!

   ニコッ!」

 

天馬・吹雪「・・・ニコッ?」

 

 

那珂に連れられて笑顔をつくる二人。

 

 

那珂「アイドルはパワー!

   そして、キュート!」

 

 

天馬と吹雪はポーズを決めて笑顔で挨拶をする。

 

 

吹雪『吹雪です!』

 

天馬『天馬です!』

 

 

那珂「そうそう!

   やれば出来るじゃん!」

 

吹雪「でも恥ずかしいです!

   と言うか、どうしてこれが特訓に

   なるんですか!?」

 

那珂「だって、艦娘にとって一番大切なのは、

   いかにアイドルになれるかだよ?」

 

天馬「アイドルになれるか?」

 

那珂「そう!

   並みいる無数の艦娘の中で、

   いかに目立ち!

   いかに羽ばたき!

   いかにセンターを奪うか!?

   それが、旗艦や秘書艦になるために

   大切なことなんだよ!」

 

吹雪・天馬「そうなんですか?」

 

那珂「そうなんだよ!

   だから、吹雪ちゃんも天馬君も

   頑張って歌ってみて!」

 

天馬「歌ですか?」

 

吹雪「そんないきなり・・・」

 

那珂「おっ!

   その前に、北上さ~ん!」

 

 

突然マイクを放り投げてステージを降りる那珂。

 

 

吹雪「えええっ?!」

 

天馬「ちょっと那珂さん?!」

 

 

那珂が向かった先には、重雷装巡洋艦の

大井と北上がいた。

 

 

那珂「探してたんだ~!

   ねぇねぇ、吹雪ちゃんに魚雷の撃ち方

   教えてよ!」

 

北上「魚雷?」

 

大井「見ればわかるでしょ?

   私達、今忙しいの。」

 

那珂「ええ~いいでしょ~?

   ちょっとだけ・・・」

 

 

那珂が北上の手を握って頼み込むと・・・

 

 

大井「ああっ!!  ・・・・

   あなた!何してケツコルんです!!」

 

 

何故か噛みながら激怒する大井。

 

 

那珂「ケツコル?」

 

大井「な、何でもありません・・・

   行きましょう北上さん。」

 

 

大井は北上を連れてその場を離れる。

 

 

那珂「もうっ!

   訳分かんない!」

 

吹雪「それは私の台詞です………」

 

 

すると・・・

 

 

天馬『アー、アー、テステス・・・

   それでは、宇宙戦艦ヤマトこと松風天馬

   歌わせていただきます!

   聞いてください、《そよかぜドリーム》!』

 

 

♪~そよかぜドリーム~

 

 

曲が流れ、天馬のライブが始まった。

那珂は自分のステージを奪われて不機嫌なのか

ほっぺたを膨らませている。

だが吹雪を含む他の艦娘達は、天馬の歌を

熱心に聞いていた。

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~第三水雷戦隊 寝室A~

 

 

その日の夜、吹雪と天馬は寝室にいた。

が、既にくたくたの様だ・・・

 

 

吹雪・天馬「はぁ~、疲れた……」

 

睦月「お疲れさま。」

 

夕立「3人で寄って集って特訓なんて

   いじめッポ~イ。」

 

吹雪「そんなことないよ………

   みんな私のためなんだし………」

 

 

すると、玄関の扉が勢いよく開き

川内が入ってきた。

 

 

川内「特型駆逐艦、いる!?」

 

吹雪「川内さん?」

 

川内「さあ、今日も特訓だよー!!」

 

 

と、突然誰かが後ろから川内の襟を掴む。

犯人は神童だ。

 

 

神童「その前に、ちょっと話を。」

 

川内「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

~第三水雷戦隊 寝室B~

 

 

神童は、川内と神通と那珂と睦月を寝室に集めて

特訓の件で話をするが・・・

 

 

神通「じゃあ姉さんと那珂ちゃんも

   吹雪ちゃんに特訓を?」

 

川内「だって神通が心配そうにしてたから・・・」

 

神通「心配してたのは姉さんでしょ?」

 

那珂「那珂ちゃんは心配してないよ?」

 

神通「那珂ちゃんには聞いてません。」

 

神童「駆逐級の人達から色々聞いていましたけど、

   吹雪さんのためとは言えやりすぎです。」

 

睦月「神童君の言う通りです!

   このままじゃ吹雪ちゃんが轟沈

   してしまいます!」

 

川内「でも、これには事情があって・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

~数分後~

 

 

 

神童「吹雪さんを艦隊から外す?!」

 

睦月「長門秘書艦が?」

 

川内「ああ、近々出撃があるからそれまでに

   出撃可能か見極めたいと。」

 

神通「もしダメだったら、吹雪さんを艦隊から

   外すよう提督に進言すると・・・」

 

那珂「せっかく同じ艦隊に入ったんだから、

   メンバーは欠けることなく最後まで一緒に

   いたいもん!」

 

神通「でも、姉妹でちゃんと話し合うべきでした・・・

   いくら吹雪さんの為とは言え・・・」

 

 

すると、

 

 

ガチャッ

 

 

部屋の扉が開き、夕立が入ってきた。

 

 

睦月「夕立ちゃん、どうしたの?」

 

夕立「吹雪ちゃんと天馬君が・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

~グラウンド~

 

 

一同は吹雪と天馬を探してグラウンドへとやって来た。

グラウンドではユニフォーム姿の天馬と

体操着姿の吹雪がサッカーの練習をしていた。

 

 

天馬「じゃあ、あの木に付けてある的目掛けて

   シュートしてみてください。」

 

吹雪「わかった。

   いっけえええええ!!」

 

 

バシュウゥゥッ!

 

 

吹雪は的に目掛けてボールをシュートする。

だが、ボールは的の右横を通りすぎていった。

 

 

天馬「もう少し左寄りですね。」

 

吹雪「でも、なんでこれが命中率を上げる

   特訓になるの?」

 

天馬「サッカーのシュートを通して、真っ直ぐ目標に

   当てれる体制を身体に覚え込ませるんです。」

 

吹雪「なるほど。」

 

天馬「もう一回、やってみましょう。」

 

吹雪「うん!」

 

 

そんな様子を三水戦一同は見ていた。

 

 

睦月「吹雪ちゃん・・・」

 

夕立「どうも天馬君に特訓をお願いしたっぽい。」

 

川内「ホント、根性だけはあるなぁ…」

 

神童「で、どうする?」

 

 

神通は特訓をしている吹雪の真剣かつ

楽しそうな顔を見て思う。

 

 

神通「第三水雷戦隊の旗艦として、あのように

   心がキチンとしている子には、艦隊に

   いてほしいです。」

 

那珂「那珂ちゃんも賛成だよ。」

 

夕立「睦月ちゃんは?」

 

睦月「そんなの決まってるでしょ?」

 

 

一同は吹雪と天馬が練習している場所へと向かう。

二人は背後に人の気配を感じ、振り向いた。

 

 

天馬「あ、皆さん。」

 

神通「吹雪ちゃん、天馬君、私達も協力します。

   みんなで頑張りましょう。」

 

那珂「アイドルに一番必要なのは、根性だよ!!」

 

夕立「夕立も手伝うッポイ!」

 

神童「俺も一緒に付き合おう!」

 

睦月「次の戦いは、この8隻で出撃しよう!」

 

吹雪「みんな・・・

   うん!」

 

天馬「みんな・・・ありがとう!」

 

 

一同は円陣を組み、中央に右手を伸ばし、

お互いの手を重ね合わせる 。

そして・・・

 

 

睦月「それじゃあみんな!

   頑張っていきましょー!!」

 

一同「おおー!!」

 

 

こうして、吹雪の特訓が始まった。

吹雪は空いてる時間があれば、川内と共に

足腰とバランス感覚を鍛える特訓を・・・

神通と共に砲撃の命中率を上げる特訓を・・・

基礎体力と運動能力を上げるために、

天馬・剣城・神童とサッカーの特訓を行い、

那珂の協力のもと、北上から魚雷の撃ち方を教わった。

天馬も、五航戦の翔鶴と瑞鶴に弓矢の特訓を受けた。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

◇数日後◇

 

~提督室~

 

 

提督室には長門と、鎮守府の提督がいた。

 

 

提督「吹雪は、頑張ってるみたいだな。」

 

長門「はい、本日も演習が行われてるはずです。」

 

提督「長門、すまないが吹雪の様子を見てきてくれ。

   出撃できそうかどうかは、

   お前の判断に任せる。」

 

長門「わかりました。

   その場で最終判断をし、彼女達に伝えます。」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~演習場~

 

 

演習場では既に吹雪が演習を行っていた。

身体中には絆創膏やシップが張ってある。

桟橋の上では三水戦のメンバーと利根が

様子を見ていた。

 

 

長門「調子はどうだ?」

 

神通「長門秘書艦。

   以前よりかは、格段に成長していますが・・・」

 

 

吹雪は水面を走り、水面に浮くぶいを避けて

進んでいく。

だが・・・

 

 

吹雪「うわああ!?」

 

 

バッシャーン!

 

 

案の定転んでしまった。

 

 

 

川内「身のこなしも砲撃も、まだまだ

   実戦レベルとは言えません・・・

 

 

   ですが・・・」

 

長門「?」

 

 

 

吹雪は直ぐに体制を立て直し、再び走り出す。

 

 

吹雪「まだまだああ!!」

 

 

神通「ですが彼女には、それを補った余りある 

   《水雷魂》があります。

   直すべきところを教え、進むべき道を示し、

   経験を重ねていけば、彼女は飛躍的に

   成長していくでしょう。」

 

川内「悖らず・・・」

 

那珂「恥じず・・・」

 

神通「恨まず・・・

   その心が有る限り・・・」

 

長門「水雷魂か・・・」

 

 

 

 

 

吹雪「天馬君!

   サッカーボールお願い!」

 

天馬「はい!」

 

 

天馬は桟橋の上から吹雪に向けて

サッカーボールを蹴り飛ばす。

 

 

利根「おい!!

   何をする気じゃ!?」

 

吹雪「三水戦や皆との特訓の成果を発揮できたから、

   今度は天馬君達との特訓の成果を

   お見せします!」

 

 

吹雪はボールを受けとると、ボールに気を

集中させる。

 

 

吹雪「はあああああ!!」

 

 

すると、ボールに白い冷気が徐々に集まり

氷の塊と化していく。

吹雪はボールを的に向けて放ち、ボールは強烈な

吹雪を起こしながら突き進む。

それは、彼女と同じ名を持つ、雪原のストライカーと

呼ばれたサッカー選手の必殺技。

 

 

吹雪「《エターナルブリザード》!!」

 

 

吹雪のエターナルブリザードは的に見事し、

的を粉々に砕く。

気づけば吹雪と的の間の海面が凍っていた。

 

 

睦月「吹雪ちゃん!」

 

利根「凄いではないか!

   こんな短期間であのような技を

   身に付けるとは!」

 

吹雪「天馬君達のおかげです!」

 

 

 

 

 

川内「あいつ、いつの間に・・・」

 

長門「ほう、面白いな。

   第三水雷戦隊、旗艦神通!」

 

神通「はい!」

 

長門「8杯の編成で、このまま出撃準備にかかれ。

   今度の作戦は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   お前達に掛かっている!」

 

 

 

 

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