バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode6/さようなら、如月・・・

~W島 作戦海域~

 

 

作戦海域に到着した第三水雷戦隊。

岩影から那珂と神童が敵水雷戦隊を監視していた。

 

 

那珂「みーっけ!」

 

神童「今のところ、まだ気付かれては

   いないようです。」

 

神通「了解。

   では作戦通り、このまま敵の動向を探りつつ

   夜を待ちます。

   姉さん、零式水偵を。」

 

川内「OK!」

 

 

川内と神通は右腕のカタパルトに

零式水上偵察機をセットする。

そして勢いよく放ち、 2機の零式水偵は

大空へと飛び立つ。

 

 

神通「天馬君、コスモ・ゼロの発艦準備を

   お願いします。」

 

天馬「わかりました!」

 

 

天馬は背中の艤装から2本のカタパルトを出現させ

両肩に1本ずつ装備する。

そして、カタパルトに零式52型空間艦上戦闘機

通称《コスモ・ゼロ》をセットする。

右肩のゼロは機首が赤色の《アルファ1》

左肩のゼロは機首が橙色の《アルファ2》

どちらともパイロットが乗っているのか

アルファ1からは若い男性の声が、

アルファ2からは若い女性の声が無線から聞こえる。

 

 

天馬「コスモ・ゼロ アルファ1・アルファ2

   発艦してください!」

 

α1『アルファ1ラジャー!

  クリアーフォーテイクオフ!』

 

α2『アルファ2ラジャー!

  クリアーフォーテイクオフ!』

 

 

2機のコスモ・ゼロはカタパルトから

勢いよく飛び立ち、神通と川内の零式水偵の

後に続いた。

 

 

神通「吹雪ちゃん、夕立ちゃん、睦月ちゃん、

   あなた達には交代で、目視による哨戒を

   お願いします。」

 

3人「はい!」

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

~数分後~

 

 

偵察機を飛ばして数分後、何も変化の無いまま

時間だけが過ぎた。

神通達の水偵も天馬のゼロも中々帰ってこない。

 

 

川内「水偵が中々帰ってこないね・・・」

 

那珂「集録がおしてるのかな?」

 

神通「少し心配ですわね・・・

   天馬君、ゼロからの連絡は?」

 

天馬「まだありません。

   異常が見つかった場合はすぐ連絡してくれと

   伝えてありますけど……」

 

 

天馬は場所を変えて目視による警戒を行う。

すると・・・

 

 

 

吹雪「ねえ、天馬君。」

 

天馬「なんですか? 吹雪さん。」

 

 

 

吹雪「私、天馬君のこと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   大好きだよ!」

 

 

天馬「おととと!

   だああああ!?」

 

 

バシャーン!

 

 

吹雪のいきなりの発言に驚き、天馬はバランスを崩し

後ろに倒れた。

 

 

吹雪「だ、大丈夫?」

 

 

だが一瞬で立ち上がった。

 

 

天馬「ととっ唐突すぎますよ!!

   いきなりどうしたんですか吹雪さん!!」

 

 

すると・・・

 

 

夕立「唐突すぎる!!

   睦月ちゃん、緊張のあまり

   壊れちゃったッポイ!?」

 

 

夕立が天馬と似たようなことを言って

睦月に怒っていた。

 

 

吹雪「あ、もしかして睦月ちゃんも

   夕立ちゃんに?」

 

睦月「うん!」

 

天馬「二人とも、何かあったんですか?」

 

吹雪「実はね、今朝演習場で自主連してるとき

   赤城先輩と睦月ちゃんに会って、一緒にお話し

   してるうちに思ったんだ。

   私、睦月ちゃんにお世話になりっぱなしで

   どうやったら恩返しが出来るのかなって。」

 

睦月「私も、如月ちゃんや先輩達に

   どうやってお礼すればいいのかなって。」

 

 

吹雪「でも、赤城先輩が教えてくれたんだ。」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

赤城「誰も恩返しなど望んでいません。

   だから、ただ言えばいいのです。

   "ありがとう"って、想っていることを

   素直に・・・」

 

吹雪「えっ!?」

 

睦月「それだけで、いいんですか!?」

 

赤城「私達艦娘は、存在したその瞬間から

   戦うことを運命付けられています。

   反攻作戦が開始されれば、戦闘は

   激化するでしょう・・・

   今、この鎮守府にいる艦娘達も

   どれだけが無事でいられるか・・・

   でも、それでも私は、艦娘で良かったと

   思います。

   大切な人を守ることが出来る。

   大好きな仲間と、戦えるのだから・・・」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

吹雪「"鋼の艤装は戦う為に・・・

    高鳴る血潮は守る為に・・・

    秘めた心は愛する為に・・・

    ありがとう、大好き、素敵、嬉しい

    大切な人への大切な想いを伝えることを

    ためらわないで。

    明日、会えなくなるかもしれない

    私達だから・・・"

   赤城先輩はそう教えてくれたの。」

 

天馬「想いを伝えることをためらうな、か・・・」

 

夕立「ちょっと素敵っぽい。」

 

睦月「でしょ?

   それで思ったの。

   睦月、夕立ちゃんにはあんまり

   言えてなかったなって・・・」

 

夕立「そ、そういうことなら私も・・・」

 

 

すると・・・

 

 

ピロン!

 

 

α1『こちらアルファ1"古代"!

  ヤマト、至急応答願う!』

 

天馬「こちら宇宙戦艦ヤマト。

   古代さん、どうしましたか?」

 

 

古代『謎の敵艦載機集団が出現!

   零式水偵2機が迎撃された!

   現在敵機と交戦中!』

 

川内「なんだって!?」

 

吹雪「うそ・・・!?」

 

 

すると・・・

 

 

α2『こちらアルファ2"山本"!

  敵艦載機の1機がW島へ向け飛行中!

  アルファ2は現在、敵機を後方から追撃中!

  あと10秒で作戦海域上空を通過します!』

 

 

通信が途切れた直後、一同の頭上を

敵艦搭機とコスモ・ゼロアルファ2が

猛スピードで通過。

 

 

山本『逃がさない!』

 

 

ダダダダダダダダ・・・!!

 

 

山本のコスモ・ゼロはW島上空で敵機を

機銃で攻撃。

 

 

ドカーン!!

 

 

敵機は銃弾が命中し爆発。

粉々に砕け散った。

 

 

天馬「山本さん、助かりました!」

 

神通「でもどういうこと?

   ホ級に動きは無かったはず・・・」

 

神童「それより、偵察機に発見された

   ということは・・・」

 

 

那珂「敵の艦隊が動き出したよ!!

   こっちに向かってくる!」

 

川内「指令部に打電を!

   急げ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

~鎮守府 指令室~

 

 

大淀「第三水雷戦隊、神通より入電!

   "我、敵偵察機に発見されたし。

    直ちに指示を"」

 

長門「バカな・・・!」

 

陸奥「どうするの?

   三水戦が敵に発見されら時点で

   奇襲作戦は破綻よ。

   四水戦を向かわせて正面対決に持ち込む?

   それとも天馬君と神童君に敵の殲滅を

   要請する?」

 

長門「いや、三水戦を下がらせる。

   全速力で現海域より離脱するよう

   伝えてくれ。」

 

大淀「わかりました。」

 

陸奥「でも、敵は軽巡2に駆逐艦4の計6隻。

   天馬君のヤマトと神童君のデウスーラでなら

   殲滅は可能なハズだけど。」

 

長門「敵がそれだけならな・・・」

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

~W島沖合い 60km~

 

 

長門の指示で、第三水雷戦隊は待機していた

海域から離れ移動していた。

遥か後方から敵水雷戦隊がついてくる。

すると、前方に巨大な2隻の深海棲艦がいた。

その深海棲艦は口から沢山の艦載機を

打ち出している。

 

 

神童「艦種識別!

   軽空母ヌ級2隻!」

 

夕立「うそ・・・!」

 

神通「輪形陣!

   全艦、対空戦闘用意!」

 

天馬「主砲・副砲、エネルギー装填!

   パルスレーザー発射準備!

   全ミサイル発射管、ミサイル装填!

   波動防壁、展開!」

 

神童「陽電子レーザー砲1番から18番発射準備!

   魚雷発射管1番から24番、魚雷装填!」

 

 

神童のデウスーラのハッチが開き、中から

計16の砲搭が現れ、第三水雷戦隊の周りに

ドーム状のバリアが現れる。

戦闘の準備が整うと同時に、敵艦載機は集団で

急降下してくる。

 

 

天馬「敵機、急速接近!」

 

川内「撃ち方始め!!」

 

 

ズドーン!

 

 

バシューン!

 

 

バババババババババッ!!

 

 

天馬「ミサイル発射!」

 

 

ズドドドドドドドドーン!!

 

 

 

一同は多数の敵機に向けて一斉に攻撃を行う。

 

 

 

天馬「古代さん、山本さん!

   今すぐ援護に来てください!」

 

睦月(帰るんだ、みんなと一緒に!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

~指令室~

 

 

陸奥「空母が2隻!?」

 

長門「やはりまだいたか・・・」

 

陸奥「このままじゃ三水戦は敵の水雷戦隊に

   追い付かれて挟み撃ちに・・・」

 

長門「させないさ。

   大淀、四水戦に打電。

   敵水雷戦隊の足止めを。」

 

大淀「わかりました。」

 

陸奥「でも、どうするの?

   今から増援を出しても間に合わないわ。」

 

長門「いや、まだ手はある。

   だがそれまで時間稼ぎをする必要がある。

   四水戦の剣城に打電。

   火焔直撃砲を用いて敵艦載機の殲滅を。

   それと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   遠征中の第二艦隊に打電を送ってくれ。」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

~W島沖合い 56km~

 

 

長門の指示を受け、第四水雷戦隊は作戦海域から

敵水雷戦隊の足止めに向かっていた。

 

 

球磨「敵水雷戦隊を発見したクマ!」

 

夕張「砲雷撃戦用意!」

 

剣城「火焔直撃砲発射準備!

   エネルギーダンパー起動!

   薬室内、圧力上昇!

   エネルギー転送跳躍管、開け!」

 

 

左腕の大砲にエネルギーが集まり、まるで

太陽のような炎球を作り出す。

 

 

剣城「照準合わせ!

   火焔直撃砲、発射!」

 

 

バシュウウウウウウゥゥゥ!!

 

 

 

大砲から炎のような超高熱エネルギー弾が

放たれた

かと思うと、一瞬で消えた。

 

 

剣城「エネルギー転送完了!」

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

~W島沖合い 60km~

 

 

一方、第三水雷戦隊はヤマトの波動防壁で

敵機の攻撃を防ぎながら防壁内側から敵機を

攻撃し続けていた。

上空からコスモ・ゼロの古代と山本が援護するが、

敵機はとどまることを知らず、上空から

容赦なく攻撃をしてくる。

 

 

那珂「那珂ちゃんはみんなのものなんだから!

   そんなに攻撃しちゃダメなんだよー!!」

 

神童「敵機の数が多すぎる!」

 

天馬「このままじゃ防壁がもちません!」

 

 

 

すると・・・

 

 

 

バシュウウウウウウゥゥゥ!!

 

 

 

一同の頭上をプロミネンスのような炎が現れる。

炎の中に巻き込まれた敵機は一瞬で蒸発し

周辺の敵機も炎をあげて爆発した。

 

 

天馬「なんだ!?」

 

 

剣城『天馬、大丈夫か?』

 

天馬「剣城!

   さっきの攻撃、お前なの?」

 

剣城『ああ、夕立さん特製の新兵器

   火焔直撃砲を使ったんだ。』

 

天馬「すごいよ剣城!」

 

剣城『だが、さっきの攻撃で火焔直撃砲が

   オーバーヒートしてしまった。

   次は撃てん。』

 

天馬「でも助かったよ。

   ここからは俺達で何とかする!」

 

剣城『了解した、気をつけろよ!』

 

 

 

天馬は剣城と通信を切る。

するとその直後、天馬の艤装から爆発音と共に

黒い煙が上がった。

 

 

天馬「くそっ!

   コンバーターがオーバーヒート

した!

   防壁消失します!」

 

 

防壁が無くなったと同時に、敵機は急降下しながら

集団で攻撃を始めた。

神通はヌ級に向けて魚雷を発射するが

敵機に撃ち消されてしまう。

 

 

神通「ダメですわ……」

 

 

すると突然、川内の声が飛んだ。

 

 

川内「睦月!

   その位置から撃て!」

 

 

睦月と空母ヌ級の間には敵機がおらず、

絶好のチャンスと言える。

 

 

睦月「でえええい!!」

 

 

ズドドン!!

 

 

 

睦月はヌ級に向けて魚雷を発射する。

だが、もう1隻のヌ級から発艦した敵機の

攻撃によって撃ち消されてしまう。

 

 

睦月「そんな・・・」

 

 

すると、発艦した敵機の内1機が睦月の斜め上から

急降下してくる。

翼には爆撃用の爆弾が搭載されているのを見て

睦月は息を飲んだ。

 

 

睦月「・・・!?」

 

夕立「睦月ちゃーん!!」

 

 

茫然と立ちすくむ睦月に襲いかかってくる敵機。

もはや轟沈は確実と思われたその時・・・

 

 

 

「うわああああああ!!」

 

 

ズドーン!

 

ドカーン!

 

 

 

一人の艦娘が睦月の前に立ち敵機を撃ち落とした。

吹雪だった。

だが今度は別の敵機1機が二人に襲いかかってくる。

その時・・・

 

 

 

天馬「やらせるかあああ!!」

 

 

ガツーンッ!

 

 

天馬は急いでかけつけ、敵機を回し蹴りで破壊した。

 

 

天馬「大丈夫ですか?」

 

吹雪「ええ・・・」

 

睦月「吹雪ちゃん!

   そこから魚雷を撃って!」

 

 

今の吹雪達とヌ級の間には障害になる物がなく、

正に正面対決状態だ。

 

 

吹雪「よし、天馬君!」

 

天馬「了解!」

 

 

天馬はコスモ・ゼロアルファ1の古代に指示を送る。

送り終えると、吹雪はヌ級に向けて魚雷を放つ。

 

 

吹雪「(自分を信じて・・・)

   お願い!

   当たってください!」

 

 

ズドドン!!

 

 

 

放たれた魚雷はヌ級目掛けて一直線に進み

見事に全弾命中した。

 

 

ドカーン!

 

 

天馬「古代さん、今です!!」

 

古代『ミサイル発射!!』

 

 

ズドドン!!

 

 

古代のコスモ・ゼロはヌ級に目掛けて

ミサイルを放つ。

ミサイルはヌ級の口の中に進入し爆発。

 

 

ドカーン!

 

 

ヌ級は黒い煙をあげて海に沈んだ。

 

 

 

天馬「よっしゃー!」

 

神童「気を抜くな!

   まだ敵は残ってるんだ!」

 

 

確かに、まだ空母ヌ級1隻と多数の艦載機が

残っている。

すると、水平線の向こうから赤い砲弾が

数発飛んできた。

 

 

バババババババババッ!!

 

 

砲弾は敵機集団の中で爆発し、大量の弾子が

撒き散らされ敵機集団を攻撃する。

 

 

 

 

 

敵機集団は火を吹き墜落していった。

 

 

天馬「今の、三式弾?」

 

神通「水平線の向こうから?」

 

 

 

 

すると、今度は白い砲弾が同じ方角から飛んでき

ヌ級に直撃。

 

 

ドカーン!

 

 

ヌ級は爆発し沈んだ。

 

 

神通「そうだわ、やっぱり・・・

   遠征に出ていた第二艦隊です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~W島沖合い 56km~

 

 

 

夕張「そっか、この海域の近くまで

   戻ってきてたんだ!」

 

球磨「見るクマ!

   敵の残存艦が撤退していくクマ!」

 

 

剣城「これで、みんな無事ですね。」

 

如月「ええ。」

 

 

ヒュウウゥ~……

 

 

如月が呟いた直後、やさしいそよ風が吹き

二人の髪を揺らした。

 

 

如月「やだぁ~、髪の毛が痛んじゃう……」

 

剣城「フフッ」

 

 

剣城は静かに微笑むと、少しだけ後ろを向いた。

 

 

剣城「なあ如月さん、あんた・・・」

 

 

剣城が如月に何かを聞こうとした直後・・・

 

 

 

 

 

 

ドカーン!

 

 

すぐ後ろで爆発音がした。

剣城は慌てて振り返ると、先程まで如月がいた

ところは炎に包まれていた。

 

 

剣城「!?

   如月さん!!」

 

 

剣城は炎の中に叫び、如月の名を呼んだ。

だが返事はない。

今度は海に飛び込み海中を見た。

すると、傷付いた体でゆっくりと沈んでいく

如月がいた。

剣城は潜って追うが追い付かない。

 

 

剣城「如月さん!!」

 

 

如月は何も言わず、ただ沈んでいくだけだった。

だが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

如月「如月のこと、忘れないでね・・・」

 

 

 

如月はそう言い残し、暗い深海へと姿を消した。

 

 

 

剣城「如月さん・・・

   うわあああああああああああああ!!」

 

 

海中に、剣城の叫び声が響く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~鎮守府 港~

 

 

 

夕方、第三水雷戦隊が鎮守府に帰ってくると

多数の艦娘達が出迎え拍手を送ってくれた。

 

 

利根「金星を取ったようではないか!

   よくやったの、吹雪!」

 

電「凄いのです!」

 

響「ハラショー!」

 

吹雪「みんなのお陰です!

   本当に、ありがとうございました!」

 

 

だが、出迎えてくれた艦娘達の中に第四水雷戦隊の

姿は無かった。

 

 

睦月「あの、四水戦の皆さんはまだ?」

 

利根「ああ、まだじゃ・・・」

 

睦月「わかりました!」

 

 

睦月はその場から走り出した。

 

 

吹雪「睦月ちゃん、何処行くの?」

 

睦月「岬!

   一番最初に、如月ちゃん達を

   お迎えしたいの!」

 

吹雪「待って!

   私も!」

 

 

吹雪も睦月の後を追う。

 

 

睦月(それで言うんだ。

   "大好きです、ありがとう!"って!

   きっと如月ちゃん、最初は驚くよね?

   でもその後きっと、すっごく照れて

   笑ってくれるはず!)

 

 

 

 

神通と利根は浮かない顔で見ていた。

 

 

利根「言っておらぬのか?」

 

神通「まだ、確定していませんから・・・

   少しでも希望があるうちは・・・」

 

利根「じゃが、その方が残酷なときもあるぞ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

~提督室~

 

 

 

長門「提督、ご報告いたします・・・

   本日ヒトゴーヨンフタ、

   W島沖56kmの海域にて、

   駆逐艦如月、敵艦載機の爆撃により、

   大破・炎上。

   夕張達が捜索を続けていましたが、もはや

   絶望的と判断し、11分前に捜索を

   断念しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   轟沈です・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督「そうか・・・

   如月、今までありがとう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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