バトルシップイレブン ~艦娘とサッカー少年達の出会い~   作:ヒビキ7991

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Episode7/金剛型四姉妹登場!

~第三水雷戦隊 寝室A~

 

 

W島攻略作戦から数日過ぎたある朝

何時ものように起きる吹雪。

だが、寝室には睦月の姿が無かった。

 

 

吹雪「睦月ちゃん、今日も・・・」

 

 

 

 

睦月は港の波止場で海を見ていた。

彼女は如月が轟沈したことを知らず、帰りを

待ち続けていた。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~W島沖合い56km 海底~

 

その頃、W島沖海底では剣城が打ち切りとなった

如月の捜索を続けていた。

 

 

剣城「何処にいるんだ、如月さん!」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

~鎮守府 指令室~

 

 

そして、指令室では長門と陸奥が書類の

整理をしていた。

 

 

陸奥「夕張からの最終報告書。

   隊から損耗を出したこと、

   相当悔やんでるみたい。」

 

長門「FS作戦発動時より覚悟していたことだが、

   駆逐艦1杯と引き換えにW島海域奪回を

   成し遂げたと考えれば、むしろ幸運だったと

   考えた方がいい。」

 

陸奥「知ってる?

   あなた嘘を言うとき、少し早口になるのよ?」

 

長門「次は南西海域だ。

   この作戦は、止める訳にはいかぬ。」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

~駆逐級~

 

 

 

カーン カーン

 

 

その日の午後、校舎中に今日の授業の終わりを

知らせる鐘が響き渡る。

だが・・・

 

 

神童「剣城、今日も授業に出なかったな。」

 

天馬「球磨さんと多磨さんに聞いたら、まだ

   夕張さんと、W島沖56kmの海域を

   ずっと捜索してるみたいですよ。」

 

 

 

夕立「んにゃー、やっと授業終わったッポーイ。」

 

 

夕立は疲れたのか机の上に突っ伏す。

 

 

暁「まったくもう、だらしないわね……

  そんなんじゃ一人前のレディーなんて

  程遠いわよ!」

 

響「いや、これはこれで気持ちがいいな。」

 

 

と、響も同じような体制をとる。

 

 

暁「響も真似してるんじゃないわよ!」

 

雷「あれ?

  ねえ電、今日の授業って何したっけ?」

 

電「もう、雷ちゃんはたるんでるのです。

  でも、何をしましたっけ?」

 

睦月「あれ?

   みんな、元気ないね?」

 

一同「ん?」

 

睦月「そうだ、間宮さんのところに行かない?

   甘い餡蜜でも食べれば、きっと元気出るよ!」

 

 

 

一同「・・・」

 

 

一同は睦月の隣の空いた席を見る。

そこは、ついこの間まで如月が座っていた席・・・

 

 

吹雪「む、睦月ちゃん!」

 

睦月「なぁに、吹雪ちゃん?」

 

 

吹雪の呼び掛けに笑顔で対応する睦月。

だが、吹雪は何も言わなかった。

 

 

吹雪「いや、やっぱり何でもない……」

 

睦月「そっか。」

 

 

吹雪は席に着く。

 

 

天馬「伝えれないのも、無理ないですよ………」

 

吹雪「うん、もし睦月ちゃんが本当のことを

   知ったら、どれだけ悲しむかと思うと………」

 

 

すると・・・

 

 

 

ガラガラガラ・・・

 

 

教室の扉が開き、一人の艦娘がやって来た。

妙高型重巡洋艦の四番艦で、お嫁さんにしたい

艦娘ランキング1位の羽黒だ。

 

 

羽黒「天馬君、吹雪ちゃん、いませんか?」

 

天馬「羽黒さん、どうしたんですか?」

 

羽黒「あ、いました。

   二人とも、長門秘書艦が提督室にお呼びです。

   何やら、特別任務だと。」

 

吹雪「特別任務?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~提督室~

 

 

提督室にやって来た天馬と吹雪、そして島風。

だが部屋に提督はおらず、代わりに長門と陸奥、

そして任務娘として働いている軽巡洋艦の大淀がいた。

 

 

吹雪「特別任務なんて、何だか物凄く緊張するね……」

 

天馬「ええ……」

 

陸奥「大丈夫よ。

   どうせすぐ、そんなに緊張してるのが

   バカバカしくなるから。」

 

 

二人の緊張を他所に、相変わらず元気で

落ち着きがなく走り回っている島風と、

何やら頭を悩ませる長門。

そして仕事に没頭する大淀。

 

 

島風「ねぇねぇ!

   それより任務ってなぁに?」

 

長門「少し待て、全員揃ってから説明する。」

 

吹雪「全員?」

 

天馬「俺たちの他にも、誰かいるんですか?」

 

陸奥「ええ。

   今回、三人は金剛を旗艦とした南西方面艦隊に

   一時的に配備されることになったの。」

 

天馬「一時的にかぁ。」

 

吹雪「・・・って、金剛さん!?

   あの人もカッコ良かったなぁ~。」

 

 

吹雪のイメージでは、ベ⭕⭕イ⭕の薔薇の

オ⭕⭕ルのような感じらしい。

すると・・・

 

 

 

「テーーートーーークウウゥゥーーッ!」

 

 

突然、女性の呼び声が聞こえたと思うと、

足音と共に床がグラグラと揺れ始める。

 

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッ・・・

 

 

天馬「なんだ?」

 

 

バターン!!

 

 

扉が勢いよく開き、一人の艦娘が入ってきた。

両サイドにお団子を結ったブラウン色の

ロングヘアに、巫女のような衣装。

そう、この人が噂の金剛である。

 

 

金剛「バアアアアニングゥ!ラアアアアブ!!」

 

 

金剛は勢いよくジャンプし、宙返りで大淀に

抱きついた。

が、どうやら本人は大淀を提督と間違えてるようだ。

 

 

天馬「えええ……」

 

金剛「テートク~♥

   ってアレ!?

   これはテートクじゃなくて、オウ淀デース!」

 

大淀「大淀です。」

 

長門「生憎だが提督は席を外している。」

 

 

金剛「シッツ!」

 

 

金剛は悔しがりながら大淀から離れた。

 

 

金剛「でも次は負けません!

   テートクのハートを掴むのは、私デース!!」

 

 

ボオオオオオオオオッ!!

 

 

金剛からまるで炎のようなオーラが伝わってくる。

 

 

吹雪「こ、金剛さん?」

 

金剛「ん?

   オウ、ユー達が噂のニューフェイスねえ?」

 

吹雪「はい、特型駆逐艦の吹雪です!」

 

天馬「宇宙戦艦ヤマトこと、松風天馬です!」

 

金剛「オオ!

   元気のいいガールとボーイネー!

   でも元気の良さなら、私だって

   負けないネー!」

 

吹雪「・・・?」

 

 

と、いつの間にか金剛の後ろには

同じ衣装を身に付けた艦娘が3人。

姉妹艦の比叡、榛名、霧島である。

 

 

金剛「金剛型一番艦!

   英国で生まれた帰国子女、金剛デース!」

 

 

ズドーン!

 

 

比叡「同じく二番艦!

   恋も戦いも負けません!

   比叡です!」

 

 

ズドーン!

 

 

榛名「同じく三番艦!

   榛名、全力で参ります!」

 

 

ズドーン!

 

 

霧島「同じく四番艦!

   艦隊の頭脳、霧島!」

 

 

ズドーン!

 

 

比叡・榛名・霧島「我ら、金剛型四姉妹!!」

 

金剛「デース!!」

 

 

ズドドドドーン!!

 

 

アピールは大成功をおさめた。

 

 

天馬「凄い迫力・・・」

 

吹雪「あ・・・ああ・・・」

 

 

だが、このアピールを見てから吹雪の

イメージの金剛に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒビが入り始めた。

そして、後方では陸奥が笑いを堪え、

長門は呆れていた。

 

 

長門「全く、何のつもりだ?」

 

榛名「それが、遠征から帰還後の初任務

   ということで・・・」

 

霧島「提督にアピールしようと、金剛お姉様の

   テンションが上がりまくりまして。」

 

長門「そもそも比叡達はいつから準備をしていた?」

 

比叡「そりゃもちろん、こっそり迅速に

   忍び込んで・・・サッ!」

 

長門「そんなことをするための高速戦艦では

   無いだろうに・・・」

 

 

この様子を見て、吹雪のイメージの金剛は

ついに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッシャーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砕け散った・・・

 

 

ガチャ

 

 

すると、またもや扉が開き、誰かが入ってきた。

今度は軍の制服を着た男性だ。

 

 

「お、みんな揃ってる様だな。」

 

 

声に反応したのか、金剛は真っ先に振り向く。

そして、笑顔でその男性に抱きついた。

 

 

金剛「テートク!!

   会いたかったデスヨー!!」

 

天馬「この人が、提督?」

 

提督「ん?」

 

 

提督は天馬の声に気づき、顔を向ける。

その顔は・・・

 

 

吹雪「あれ?

   なんか、提督と天馬君の顔、何処と無く

   似てる様な・・・」

 

霧島「本当ですわ。」

 

 

確かに、髪型は帽子を被っていてわからないが、

顔付きは天馬に似ている。

 

 

提督「君かい?

   宇宙戦艦ヤマトを動かしたっていう

   噂のサッカー少年は。」

 

天馬「はい!

   松風天馬といいます!」

 

提督「天馬君か。

   私はこの鎮守府の提督だ。

   君の活躍は鎮守府中の艦娘から

   聞いているよ。」

 

天馬「ありがとうございます!」

 

 

提督は自分の椅子に座ると、真剣な目付きで

一同を見る。

 

 

提督「では、全員揃ったところで

   みんなに今回の作戦を伝える。」

 

 

一同「はい!」

 

 

提督「今回の目標は、南西海域に眠る豊富な資源だ。

   今後激化する戦いに備えて、何としても

   抑えておきたいところだが、どうやら

   深海棲艦も狙いは同じ。

   戦艦2隻を中核とした艦隊の接近を

   既に確認している。

   そこで、これを洋激するため編成されたのが

   君達、南西方面艦隊だ。

   理由は・・・」

 

霧島「現在、南西海域で発生している

   スコールですね?」

 

榛名「つまり、一航戦の様な航空戦力は

   使えないから・・・」

 

提督「そうだ。

   高速戦艦の機動力をもって敵艦隊を撃滅する。

   以上が、本作戦の主な内容だ。

   何か質問はあるか?」

 

 

 

吹雪と霧島達は意味を理解している様だが・・・

 

 

比叡「・・・ほう?」

 

金剛「・・・ワッツ?」

 

提督「まったく・・・

   霧島、榛名、お姉様方に分かりやすく

   教えてやってくれ・・・」

 

霧島「要するに、凄い速さで向かって・・・」

 

榛名「一気にドカーン!

   ってことです。」

 

比叡「なるほど、わかりやすい!」

 

 

 

天馬「なんか、思ってたより馴染みやすそうな

   人達ですね。」

 

吹雪「この任務、どうなっちゃうのかなぁ?」

 

 

すると・・・

 

 

金剛「ヘーイ!

   ブッキー!マッツー!ゼカマシー!」

 

 

金剛が後方から3人を抱き寄せる。

 

 

吹雪「ぶ、ブッキー?!」

 

天馬「マッツーって……」

 

島風「ブー!

   あたしゼカマシじゃなーい!」

 

金剛「心配しなくても、私達がついているので

   ノー・プロブレムなのデース!」

 

提督「作戦決行は明日、以上だ・・・」

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

~灯台前~

 

 

その日の夜、天馬は灯台の側で海を眺めていた。

遥か彼方には黒い雲がゴロゴロと音をたてている。

 

 

天馬「明日、出撃か・・・」

 

 

天馬はその場から立ち上がり、灯台を後に

しようとしたとき、灯台の向こうにある波止場に

一人の人影が見えた。

 

 

天馬「睦月さん、今日も・・・」

 

 

「彼女ハ真実を知ラナイ限リ、永遠ニ

 波止場ニヤッテ来ルワ・・・」

 

 

天馬はまたしても聞き覚えのある声を聞いた。

振り向くと、そこには空母ヲ級がいた。

 

 

天馬「また会ったねヲ級。」

 

ヲ級「天馬、アナタッテ不思議ネ・・・

   アンナ事ガアッタノニ、絶望ニ沈ムドコロカ

   浸ッテモイナイ・・・」

 

天馬「仲間を失ったことは、確かに悲しいし悔しい。

   でも、だからこそ、俺たちは戦わなきゃ

   いけないって思ってたら、絶望してる

   暇なんてないよ。

   過去を変えることは出来なくても、

   これから先の未来を変えることは出来る。

   だから俺、心に誓ったんだ。

   もう二度と、仲間を失わないために

   戦い続けるって。」

 

ヲ級「ソウ・・・」

 

天馬「ところで、ヲ級が前に行ってた怪物って

   いったい何なの?」

 

ヲ級「ソノ怪物ハ、私タチ深海棲艦ノ最高ノ

   地位ニオラレルオ方ガ、自ラノ僕トシテ

   作リ出シタ深海棲艦・・・

   ソノ名ハ、《戦艦棲姫》・・・」

 

天馬「戦艦棲姫・・・」

 

ヲ級「戦艦棲姫ハ現在、我々ガ拠点トシテイル

   何処カノ島デ眠ッテイル。

   ダガ、モシ戦艦棲姫ガ目ヲ覚マセバ

   コノ海ニ生キル全テノ生命ガ滅ンデシマウ。

   人間モ、深海棲艦モ、艦娘モ全テ・・・

   デモ天馬、アナタガ持ツ宇宙戦艦やまとノ

   チカラヲ持ッテスレバ、戦艦棲姫ヲ

   倒スコトガデキル。」

 

天馬「俺の持つ、ヤマトの力・・・」

 

ヲ級「ソノチカラヲ、信ジルカ信ジナイカハ

   アナタ次第ヨ・・・」

 

 

ヲ級はその場を後にした。

 

 

天馬「もし、戦艦棲姫と戦うことになったら

   俺がみんなを守らなきゃな・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

~地下ドック~

 

 

 

次の日、天馬達南西方面艦隊は出撃のため

地下ドックに来ていた。

が、何故か島風と霧島の姿がない。

 

 

金剛「ムッキー!!

   どうしてゼカマシーは、いつまで待っても

   来ないですカー!?」

 

比叡「今、霧島が指令室に連絡してますから・・・」

 

金剛「ブッキーとマッツーは何か

   聞いてないですカー?」

 

吹雪「いえ、私は特別何も・・・」

 

 

すると・・・

 

 

天馬「あ、霧島さん帰ってきましたよ。」

 

霧島「お姉様!

   大淀さんに確認して来ました!」

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

大淀「間違いなく任務を忘れていますね。

   何とか合流して任務に向かってください。

   ただ、以前は提督の私室の炬燵の中に

   潜んでいたり、鳳翔さんの膝枕で

   眠っていたりと、とにかく自由な艦娘なので

   見つけるには少々手間取るかと思われます。」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

霧島「とのことです。」

 

吹雪「島風ちゃんってば・・・」

 

金剛「フッフッフ・・・

   なら私に!」

 

天馬「俺にいいアイデアがあります!」

 

金剛「ってちょっと!?」

 

榛名「いいアイデアですか?」

 

天馬「俺に任せてください!」

 

 

 

 

はたして、天馬のアイデアとはいったい?

 

 

 

 

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