同じ頃・・・
「なっ・・・
あの爆発の規模は・・・
まさか、首都を自爆させたのか?」
「そういうことさ。
もっとも、ガイロス軍は撤退済み・・・
爆破したのは軍施設のみ。
爆破に巻き込まれたのはそっちの部隊だけだけどね。
さて、これで、僕は君を足止めしなくてよくなった・・・
そして、君の軍は被害甚大・・・
どうだい?
この辺で休戦っていうのは?
君がまだやるってんなら相手するけどね。」
リーゼが不敵に笑う・・・
「ふん・・・
ならば貴様を早急に仕留めて、体制を立て直すまでよ・・・」
「ふふ・・・
いいのかい?
もう気づいてると思うけど、僕のレイズタイガーには君のブラストルタイガーのサーミックバーストは効かない。むしろこっちのエネルギーになる・・・
対する君は迂闊に打てない上に射撃仕様のゾイド・・・
さらにこっちには三銃士まで合流した。
君にとっては不利この上ない。」
リーゼは余裕を崩さない。
レイズタイガーの背後から金と銀のセイバータイガーが歩み寄る。
皆、弾切れで重荷となった武装を排除して丸腰だが、目立った損傷もなく、問題なく戦えるだろう・・・
「そういうことじゃ!
我らとしても陛下を裏切った貴様の息の根をここで止めてもよい。自ら選べ!」
「ふん・・・
言わせておけば・・・
だが、ここで戦えば私はともかく、こちらの被害も計り知れん・・・
勝負は預けよう・・・
だが、忘れるな・・・
次は貴様らの最後だ・・・」
「ふっ・・・
楽しみにしておくよ・・・」
そのまま4体の虎がネオゼネバスの軍勢を横切り、合流地点へ走り出す・・・
ガイガロス内に集結し、体制を立て直すネオゼネバス・・・
「申し訳ありません。
私が指揮をとっていながら・・・」
「なに・・・
気にするでない。
ギル中佐・・・
貴官は適切な指揮をとり、被害を最小限に抑えてくれた。
よもや帝都を爆破するなど誰も予想できんさ・・・」
「はっ・・・
ところで、ゲイル准将・・・
今後に関して陛下は何と?」
「それなら、今、陛下との通信が繋がるところだ・・・」
指令室のモニターが点灯する・・・
「ゲイル准将、ギル中佐・・・
今回の戦いご苦労であった・・・」
「はっ・・・
ヴォルフ陛下!
全ては陛下の理想のために・・・」
「陛下!
次の目標は?」
「フっ・・・
ギル中佐よ。
焦るな・・・
我らは2大大国の首都を手にいれたのだぞ・・・
今は沈黙を守り、そこで戦いの準備を整えろ・・・
こちらもじきに準備が整う・・・
そうであろう?
ヒルツよ・・・」
画面の中でヴォルフの隣にヒルツが歩み寄る・・・
「えぇ・・・
今しばらくで完璧に奴らを消し去る準備が・・・」
ヒルツが不敵に笑い、通信が終了する。
一方、ガーディアンフォース本部・・・
「みんなよくやってくれた・・・
おかげで作戦もうまくいった・・・」
シュバルツが皆をねぎらう・・・
「あぁ・・・
確かに作戦はうまく行ったが、奴ら、めちゃくちゃ強え・・・
次のやり方考えなきゃ、こっちの被害がとんでもねぇことになる・・・」
「まったくだ。
大気圏外からの大量降下ゾイドの爆撃の他に、化け物みてえなゾイド・・・」
不安を述べるバンにアーバインが続ける・・・
「けど、その分解析も進んでるわ!」
フィーネが続ける・・・
ドクターDが説明を続ける・・・
「まず、リーゼが戦ったブラストルタイガーじゃ・・・
こいつは知っての通り、デスザウラーに対抗するために古代ゾイド人が生み出した伝説の3つの虎型ゾイトのうちのひとつじゃ・・・
こいつは砲撃戦等型で、大気中から熱を吸収してエネルギーとし、サーミックバーストと呼ばれる砲撃を行う。
非常に高熱なエネルギー弾ゆえに、装甲で防御することは不可能じゃ・・・
続いて、バンとレイヴンが戦ったガンギャラドじゃ・・・
こいつは、旧大戦の時に帝国がデスザウラーに匹敵する兵器を作ろうとして開発したものじゃ・・・
主な武装は三連衝撃砲、火炎放射器、パルスレーザー砲、そして、ハイパー荷電粒子砲じゃ・・・
このハイパー荷電粒子砲は連射こそできないものの威力ならデススティンガーにも匹敵する・・・
さらに厄介なことに、身体中をアイスメタル装甲で覆ってある・・・これにより、こいつには光学兵器の類は、たとえ荷電粒子砲であっても通用せん。
また、陸戦モードと空戦モードにチェンジすることによって陸戦ゾイドとしてのパワーを持った空戦ゾイドとなっておる・・・」
「なんてやつらなの?・・・
なにか対抗できるものはないの?・・・」
ムンベイが悲痛の声をあげる・・・
「わしがなんの対策もとらんとおもうか?
これをみてみい。」
モニターに格納庫が映し出される・・・
「まずはこれじゃ!
レイヴンが撃墜した中で修理できるものを回収し、出力等を調整し、なんとか使えるようにした。これらは、ハーマンの提案で共和国のレオマスター達に与えることにする。」
格納庫にはネオゼネバスが使っていた紅いブレードライガーとジェノザウラーが・・・
「しかし、ジェノザウラーの方は修理可能なのは少なくてな・・・
そして、このうちの1体はスペキュラーとの合体のために調整してリーゼのジェノザウラーを復活させる・・・」
「僕のジェノザウラー・・・」
「ゆえに、またしばらくスペキュラーを借りるでな・・・
そして、ザビンガも完成したゆえ、アーバインのワイツウルフもワイツタイガーとしての力を発揮することができる・・・
そして、これは実験段階なんじゃが・・・
エヴォルトといって、戦闘中にゾイド自身が身体を組換えて、形態を変えるシステムがある・・・
これは本来ゾイド単体でやるものだが、技術も時間もない。じゃが、理論的にはオーガノイドが作るエヴォリューションコクーンによる進化を一瞬でおこっなっておることがわかった。そこで、オーガノイドの力を借りて、このシステムを完成させようと思う・・・」