ガイガロスの戦いから1月が経ち、ガーディアンフォース本部では、バン達のゾイドが完成し、テストが行われた。
「それではアーバイン!
準備はいいな?
決して無理はするでないぞ・・・」
「ああ!
こっちは問題ない。
いつでも始めてくれ!」
「ぃよし。
ワイツウルフ、ザビンガユニゾンによるワイツタイガー起動テストの第一段階を始める!」
基地の外の砂漠にワイツウルフが運び込まれる・・・
「行くぜ相棒!」
ワイツウルフが走りだし、自動操縦のザビンガが追走する・・・
アーバインが相対速度を合わせてユニゾンモードを起動させる・・・
ワイツウルフの装甲が黒から白へ変化する。同時にザビンガが空中で分解し、ワイツウルフを取り囲む・・・
そのまま接触し、白い虎型ゾイドに変わった。
「どうじゃ?
アーバイン。
異常はないか?」
「ああ・・・
問題ねえ!」
「よし!
続いて第二段階に入る!
そのまま指定したポイントまで走ってくれ!」
走り出すワイツタイガーに前に多数の巨大な柱が地面から突き出す・・・
ワイツタイガーはそれら全てを自慢の機動力でかわしていく・・・
そして、ゴール地点に到着した。
「よし!
そのまま最終段階に移るぞ!」
ワイツタイガーの前にシミュレーション用ゾイドが襲いかかる・・・
「こいつはすげーぜ!
サイクス並の機動力だ!」
機動力を活かして攻撃をかわし、機銃で、爪で次々と敵を仕留めていく。
「対ゾイド用迎撃ミサイル発射!」
岩の中からミサイル発射装置がせりだし、ミサイルが2発放たれた。
走るワイツタイガーに追いつくかに見えたミサイルは急加速でわかされ、機銃で打ち落とされる。
「テスト終了!
戻っていいぞ!アーバイン!」
格納庫の隣の部屋で、モニターを操作しながらドクターDが説明を始める・・・
「エヴォルトの説明をするぞ。
元々ゾイドの中には長い戦闘経験から自己進化するものがある・・・
また、パイロットの操縦に性能が追いつかなくなったことなどがきっかけにオーガノイドがこの自己進化を短時間で行う場合がある。
レイヴンのジェノブレイカーやバンのブレードライガーのようにな・・・」
「前置きはいい・・・
早くエヴォルトの説明をしろ!」
レイヴンが急かす・・・
「焦るでない・・・
古代ゾイド人の技術の一つで、オーガノイドなしで戦闘中にゾイドの姿や性能を変化させるシステム・・・それがエヴォルトだ。
これは最初からゾイドに変わった時の形態を記憶させておいて、戦闘中にゾイド自身が身体を組み替える・・・
こいつの利点はCAS(チェンジングアーマーシステス)のように換装に必要な設備を使わずに換装できることと、エヴォルトの際にゾイド自身の自己回復能力が極限まで高まるため、それまでのダメージが回復することじゃ。」
「すげーや!
早速そいつのテストをしようぜ!」
「まぁ、まて。
問題もあっての・・・
解析中の技術ゆえに完成にはいたってはおらん。
そして、身体そのものを組み替えるということは、死と再生を同時に行うと同じ・・・
つまり、コアが強靭なゾイドでなくてはいかん。
故に現段階ではライガーゼロとバーサークフューラーにしか装備できん・・・
そして、新しい形態はオーガノイドが記憶する。
つまり、ジークやシャドーと合体してエヴォルトすることになる。」
基地付近の砂漠・・・
「くそっ・・・
なぜ成功しない・・・」
バーサークフューラーとライガーゼロその脇にジークとシャドーが倒れている。
あれからエヴォルトのテストを行っているが、何度やっても成功しないのだ・・・
「ゾイドもお前さんらも限界じゃ・・・
今日のところはテスト中止じゃ。」
「いや、じいさん・・・
俺は諦めねぇぜ・・・
じいさんは今までのデータを解析しててくれ!
その間に俺は俺でレイヴンと特訓する!」
「あぁ・・・ゾイドに頼っても仕方ない・・・
立て!シャドー!
俺たち自身がもっと強くなるぞ!」
ライガーゼロとバーサークフューラーが立ち上がり、ジークとシャドーが合体する。
「ああ言うの見てると俺ものんびりしてるわけには行かねえよな・・・
ハーマン!
模擬戦の準備をしてくれ!」
「ちょっと待てよ。
シミュレーションなんかいくらこなしても仕方ないだろ?
僕が相手をしてあげるよ。」
愛機に乗り込むアーバインにリーゼが声をかけ、レイズタイガーに乗り込む。
「おおぉぉぉぉ!」
「ああぁぁぁ!」
白と蒼の虎がぶつかり合う。
レイズタイガーが爪を繰り出す。
ブースターを吹かしてワイツタイガーがかわし、機関砲で反撃する。
「へぇ・・・
さすがはサイクスに乗ってるだけのことはあるね。」
「ふっ・・・
まだまだこんなもんじゃねぇぜ!」
さらに加速するワイツタイガー・・・
一方、バンとレイヴン
ストライクレーザークローとバスタークローがぶつかり合う。
火花を散らして両者が吹き飛ばされる。
「ちぃぃぃ
もうちょいだと思ったんだけどなぁ・・・」
「何を寝ぼけているんだ?
バン!
この程度じゃ当てることもできないぞ。
俺はまだ荷電粒子砲すら使ってないんだ。」
「へっ・・・
まだまだこれからだぜ!
・・・と言いたいとこだけど、
これから別のテストがあるからライガーも休ませなきゃならねぇ・・・
続きはその後にしようぜ!」
「ふん・・・
その時はまともな装備をつけろ!
ゼロのアーマーじゃ話にならない!」
「バン!
おそらくこいつがお前さんに1番ぴったりのアーマーじゃ!
やっと調整が終わったでな!
ライガーの整備の後にテストするんじゃ!」
「ああ・・・
じゃあ、テストの相手頼むぜ!
レイヴン!」
「別に構わないが、また適当な装備じゃ承知しないぞ・・・」
「言ってくれるじゃねぇか!
今度はさっきのようにはいかねえからな!」
「お前さんらはわかっとるのか?
あくまでテストなんじゃぞ・・・
頼むから壊さんでくれよ・・・」
Dr.Dのため息がブリーフィングルームに響く・・・
「バン!
レイヴン!
準備はいいか?」
「こっちは問題ない!」
「ああ、いつでもいけるぜ!」
「よし・・・
それではライガーゼロシュナイダーの性能テストを開始する!」
イオンブースターを吹かし、ライガーゼロシュナイダーが走り出す。
「ふん・・・
大層な装備をつけてると思ったら・・・
遅すぎだ!」
バーサークフューラーが荷電粒子砲を放つ。
「なっ・・・
バカもん・・・
演習で荷電粒子砲を使うやつがおるか!」
「へっ!
俺たちの力を見せてやるぜ!
行くぜ!
ジーク!ライガー!」
シュナイダーがさらに加速し、荷電粒子砲に飲み込まれる・・・
「バカもん!
そして、荷電粒子砲に突っ込むやつがあるかー!」
「うおおおりゃぁぁぁぁ!」
シュナイダーが頭部の7本のブレードとシールドを展開して荷電粒子砲を斬り裂いて突進する。
「すげぇ!
すげぇぜ!ライガー!ジーク!
こいつは突進力ならブレードライガー以上だ!
行くぜ!
バスタースラッシュ!」
イオンブースターを全開にしてさらにシュナイダーが加速する。
「どうやら手加減する必要はなかったみたいだな・・・
行くぞ!シャドー!」
フューラーの荷電粒子砲の出力がさらに上がる。
そのまま白の竜と橙の獅子の影が重なり、すれ違う・・・
獅子の肩から爆煙が上がり、倒れる・・・
「ちっくしょお・・・
ジーク!ライガー!大丈夫か?」
「ちっ・・・
相打ちか・・・」
フューラーの右バスタークローが破損する・・・
「もう一度行くぞ!
ジーク!ライガー!」
獅子が咆哮をあげ走り出す。
「シャドー!
最大パワーの荷電粒子砲だ!」
竜の口腔部にエネルギーが収束する・・・
「いっけぇぇぇ!」
シュナイダーが七本のブレードとシールドを展開する。
「セブンブレードアタックだ!」
「バカの一つ覚えか・・・
くらえぇぇぇぇ!」
最大パワーの集束荷電粒子砲が放たれる。
「はぁっ・・・はぁっ・・・
ちくしょう・・・
また引き分けかよ・・・」
「ふん・・・
そう簡単に勝負がついては面白くないだろう?」
「ああ、
次に戦うときは必ず勝って見せるぜ!
だろ!
ジーク!」
「ガウガウッ!」
横たわる獅子と竜の隣に寝そべる2人とオーガノイド・・・
機体の方がオーバーヒートして、勝負がつかなかったのだ。