ケーニッヒウルフに殺到するガンタイガー部隊
スティーブは落ち着いて肩のミサイルポッド、背中のスナイパーライフルで迎撃する。
「猫が何匹集まろうと狼に勝てると思うのか?」
スティーブが不敵に笑う。
「アーバイン!
ここで足止めを食うわけにはいかん!
さっさと片付けるぞ!」
「ほう・・・
ガンタイガーごときでは歯が立たんか!
面白い!」
ネオゼネバス将兵、シュダがジークドーベルでスティーブのケーニッヒウルフに向かって駆ける。
「くそ!
なんて速さだ!」
「どうしたの?アーバイン!
動きが鈍いわよ!
私達が、ネオゼネバスが間違っているというならこの私を倒してみなさい!」
アーバインのライトニングサイクスとキャロルの赤く塗装されたアイスブレーザーが何度もぶつかり合う。
ぶつかり合うと言えば聞こえがいいが、実際にはサイクスが競り負けている。
元々ストームソーダーのパイロットだったキャロルにとって地上での高速戦闘は緩慢な速度に見える。
対するアーバインはコマンドウルフ、ライトニングサイクス等、高速戦闘ゾイドの乗り手だったが、あくまでも高速軌道を活かした奇襲戦法、カウンター技がメインだった。
カウンターを狙うがさらにそれをカウンターで返されるのだ。
ましてや相手がキャロルではその実力を十分に発揮できずにいた。
「アーバイン!何をやっている!」
「うるせえ!
黙って見てろ!」
「ほう・・・
よそ見とは余裕だな!」
シュダのジークドーベルがブレードを展開してケーニッヒウルフに突撃する。
その刃が届く前にスナイパーライフルが火を吹く。
「わからんか?
犬が狼には敵わんよ!」
スティーブが放った弾丸がシュダの足元の岩山に命中し、爆炎で視界を奪う。
「すまんな。ケーニッヒ!
無茶をさせる!」
牙が発行したケーニッヒウルフが砂煙の中に突っ込む。
「なっ・・・
バカな・・・」
「お前には見えない。
だか俺には見える。」
ゴーグルを装着したケーニッヒウルフは砂煙の中、正確な動作でストライクレーザークローでジークドーベルのブレーキを押さえ、頸椎にエロクトリックドライバーを炸裂させる。
砂煙が晴れると同時ジークドーベルが力無く倒れ、爆散する。
「待ってろアーバイン!」
シュダがキャロルのアイスブレーザーを狙撃する。
しかし、その弾丸をライトニングサイクスのパルスレーザーライフルが撃ち落とす。
「スティーブ!
余計なことをするな!」
「アーバイン・・・
なんの真似?」
「これは俺とキャロルの問題だ!
手出しするな!
・・・行くぞキャロル!
君の思いもわかる!
だが俺も負けられない!
決着をつけるぞ!」
「覚悟ありね・・・
さよなら。」
傷つきうずくまるライトニングサイクスに無情にもハイパーフォトン粒子砲を放つ。
「行くぜ!相棒!」
アーバインはスロットルを全開にし、肩の追加イオンブースター、背部の追加ブースターを吹かす。
フォトン粒子砲の火線を躱し、さらに加速する。
「速い!
けどまだ私ほどじゃない!」
キャロルのアイスブルーザーがブースターを全開にし、ビーム機銃を掃射しながら走り出す。
「まだだ!
速く、もっと速くだ!ライトニングサイクス!
俺と一緒に走れえええ!」
リミッターを超えた操作をしたことにより限界を超えた追加ブースターを強制排除し、ライトニングサイクスがさらに加速する。
「うおおおお!」
ホログフィックステルスの残像を残しながら全ての火砲を交わしたライトニングサイクスと加速したアイスブレーザーの影が一つになり、再び二つになる。
次の瞬間ライトニングサイクスの肩装甲が爆散する。
「大丈夫か?
相棒!
キャロル!」
アイスブレーザーの背部のウェポンパックが爆発し、うずくまる。
ウェポンパックのみならず動力部までのダメージを負っている。
「くっ・・・
相変わらず速いわね・・・」
コックピット内にも爆発が起こりキャロルの腹部に破片が刺さっていた。
「キャロル!
機体が持たない!
脱出しろ!」
「ふふっ・・・
アーバイン、さすがね。
私が惚れた男なだけあるわ。
でも、私にはここで生き残る意味はないの。
ゼネバスの民が生きられる世にならなければ・・・
さようなら・・・
次に会う時は違う時代で争うことがない出会いがしたいわ・・・」
アイスブレーザーが力無く咆哮し、爆散した。
「キャロル・・・
くそっ!」
時間が空いてごめんなさい。
ゾイドの再放送観てたらもう一度描く意欲が湧きました。
まだ見てくれる人がいるといいな