ゾイド After War   作:西川の兄貴

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第6話 魔装竜再び

走り出す3体…

ジェノブレイカーはいきなり荷電粒子砲を放つ…

ブレードライガーとライトニングサイクスは左右に避け、ディバイソンが荷電粒子の奔流に飲み込まれる…

激しい土煙の中からディバイソンが駆け出してくる…対荷電粒子砲用の強化型Eシールドで防いだのだ。

 

「行くぞ!!ビーク!!

メガロマックスファイヤー!!」

 

ディバイソンの17連突撃砲が一斉に火を吹く。

強固な装甲とフリーラウンドシールドに守られたジェノブレイカーには大きなダメージを与えることはない。だが視界は完全に奪った。

その間にブレードライガーとライトニングサイクスがジェノブレイカーの横をすり抜け、それぞれ斜め後ろに付く。

 

「ふっ…2年前と同じ作戦だろう!?

読めているよ…昔と同じ手が通じると思っているのかい!?」

 

不敵に笑い、攻撃体勢をとるレイヴン…

 

「同じ?…そいつぁどうかな!?」

 

アーバインが不敵に笑うと同時に…

 

「行くぜ!!

シールドオン!!」

 

バンの声に合わせ、3体のゾイドが強化型Eシールドを展開する。

それぞれのシールドが頂点となり三角錐形のシールドとなりジェノブレイカーを閉じ込めた…

さすがに貴様も動けまい…敗けを認めろ!!」

 

「約束だ!!

レイヴン!!着いてきてもらうぜ!!」

 

「バン…まさか君は本気でこんなことで勝ったつもりじゃないだろうな!?」

 

そう言って荷電粒子砲発射体勢をとる…

ジェノブレイカーの口腔部に巨大なエネルギーが収束する…

 

「やめろ!!レイヴン!!

そんなことしたらおめぇもただじゃすまねー!!」

 

「バン…なめるなぁぁぁ!!」

 

レイヴンの叫び声と共に最大出力の荷電粒子砲が発射される…

直後シールド内外で激しいエネルギー放電が起き、大爆発する…

爆発の衝撃で3体は吹き飛ばされる…

 

爆炎の中からジェノブレイカーが正面のディバイソンを狙って突進する。

荷電粒子を浴びたせいで装甲が焼けただれている…

 

「えぇぇぇぃい!!」

 

3体の中では比較的重量級だったため、爆風のダメージは比較的少なかった。なんとか体勢を立て直し、17連突撃砲を連射する。

傷ついた装甲が悲鳴をあげるのを無視してレイヴンは愛機を突撃させる…

 

「ぐあぁぁ…」

 

ディバイソンが弾き飛ばされ、尻尾での一撃が直撃したことにより17連突撃砲がひしゃげ、砕け散る…

さらに止めとばかりに踏みつける…

 

「やめろぉぉぉ!!」

 

なんとか体勢を立て直してバンがブレードを展開して突撃する。

同時にアーバインがパルスレーザー砲を連射しながら突っ込んでくる。

 

「ふん…動きが丸見えだ…」

 

ジェノブレイカーから打ち出された爪がブレードライガーの前足を捉える。

そのまま引きずるように振り回してライトニングサイクスに叩きつける。

そのままディバイソンに向き直る…

 

「えぇぇぇぃい!」

 

ディバイソンの重装甲になんとか助けられたようだ…

しかし、主砲が消滅した以上格闘戦しかない…

まるで砲弾のようにジェノブレイカーに突進する…

ツインクラッシャーホーンの一撃を加えるためだ…

その気になればデスザウラーやデススティンガーの装甲をも抉る硬度を誇る角だ…

だが、届かない…

ツインクラッシャーホーンが爪と牙によって止められたのだ。

そのままジェノブレイカーが顎と腕に力を込める…

激しい衝撃とともに角が牙に噛み砕かれ、爪によってへし折られた…

 

「くぅ…化け物が…

ビーク!!」

 

反応がない。

恐らく今の衝撃でシステムダウンしたのだ…

次の策をとろうとする前に機体が浮き上がる…

エクスブレイカーによって持ち上げられたのだと悟った時には恐怖で体が勝手に反応していた。この状態では愛機共々スクラップだ…

 

「おおおぉぉぉぉ!!」

 

恐怖をかき消すかのように必死に雄叫びをあげ、頭部のミサイルポットからミサイルを全弾打ち出す…

一瞬ジェノブレイカーが動きが止まる…

何らかのダメージは与えたようだ…

 

「悪あがきだね…

邪魔だ…雑魚が…」

 

次の瞬間エクスブレイカーにより前足が切断され、頭部のレーザーチャージングブレードで首筋を貫かれた。

 

「なっ…」

 

一瞬の出来事でなにが起きたか理解することはトーマには出来なかった…

いや…理解しようとする前にコックピット内で小規模爆発が起きて意識が途絶えた…

 

 

「ちくしょー!!

レイヴン!!」

 

「バン!!落ち着け!!

コックピットは無事だ!!

今はこいつに集中しろ!!」

 

「さぁ…次はどっちだい!?

なんなら2人同時でもいいよ…」

 

ジェノブレイカーの歩を進めようとしたとき…

ジェノブレイカーの力が抜け、シャドーが合体をとく…

シャドーも限界だ…

 

「クソッ…」

 

「今だ!!行くぞ!!アーバイン!!」

 

ライガーが走り出す。

 

「いい気になるなよ…」

 

エクスブレイカーで迎撃に出る。

エクスブレイカーの一撃をシールドでガードする。

シールドとエクスブレイカーがぶつかった瞬間にライガーの後ろからサイクスが飛び出す。

 

「いっけぇぇ!!」

 

サイクスの爪がブレイカーの頭部を襲う…後退して避けたため、掠める程度のダメージしかない…

しかし、その隙をバンは見逃さなかった。

 

異なる方向からライガーとサイクスの連続攻撃…爪が…牙がすれ違い様にブレイカーを襲う…

確かに一撃一撃のダメージは少ない。

しかし、少しずつ、わずかながら確実に装甲を砕いていく…

2体の攻撃の軌道は点から面に、面から立体に…

もはや逃げ道のない攻撃に…

 

「スペキュラー…いってあげて。」

 

「グルゥ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ…小賢しい真似を…」

 

さすがに手詰まりなレイヴンの視界の隅に蒼い光が掠める…

一気に機体の出力が上がる…

スペキュラーが合体したのだ…

 

「ふん…リーゼ…

余計なことを…」

 

攻撃の合間を縫って上空に浮き上がる…

その正面から2体が飛び上がり、突撃してくる…

愚かな選択だ…飛行中のジェノブレイカーに対して正面から突っ込むとは…

荷電粒子砲を放つ。

空戦用の機体でない2体に避けることは出来ない一撃だ…

ましてやシールドを展開する時間もない…

だが…

 

「アーバイン!」

 

「おう!!」

 

2体は空中で体をひねり、互いにつま先を合わせる…

そのまま互いのつま先を踏み台にして左右に跳んで避けた。

 

「なに!?っ」

 

「「おおおぉぉぉぉ!!」」

 

そのまま突貫する。

サイクスの爪がブレイカーの片眼を奪い、ライガーの牙がエクスブレイカーを基部から奪ってすり抜ける。

2体が着地して次の一撃を加えようとしたとき…

糸の切れた操り人形のようにサイクスが転倒する…

 

「なんだってんだ!?

どうした?

相棒!」

 

先ほどの攻撃の際にジェノブレイカーの脚部に装備されたガンポットからポイズンミサイルが放たれたのだ…

高速で移動するサイクスにミサイルなど当てるのは至難の業だ…

しかし、レイヴンはサイクスの着地位置を予想して打ち込んだのだ…

ミサイルはサイクスの前足に直撃し、機能を麻痺させた。

これでサイクスの駿足は使えない…

 

「ちょこまかとうるさかったけどこれで終わりだね…」

 

動けないサイクスに無情にも荷電粒子砲が放たれる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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