問題児たち+一般人?が異世界から来るそうですよ?[凍結中] 作:fateplanet
よろしくお願いします。
EPISODE 0 『序章』
「ふぃ~、やっぱクウガは最高やね」
12月17日水曜日、澄み渡った師走の空、少しの雲と冷たく乾いた風が吹く昼下がり、部屋に引きこもり彼、
平日の真昼間から部屋に引きこもっている様から今流行りのHIKIKOMORIの様に思われるかもしれないが
「いや~、しかし暇やな。ちゅーか、今更ながらベルトまでつける必要はなかったかな?」
そう言いつつ彼が撫でたのは腹部に巻かれた銀色の無骨な機械的なベルト。
これは先程まで視聴していたクウガにおける変身ベルト、『アークル』である。大学生となり、以前まで持っていた子供用玩具では満足できず、ネットオークションで落札した大人版である。ちなみに金額は結構なお値段であったことを追記しておく。
そんな彼の部屋にはライダーグッズの他に神話系統の本が棚に仕舞われている。中学2年生の頃に懸かる病のせいで神話本に手を付けたところ思いのほか面白く、それ以来ハマってしまっているからである。
―――カサッ
「んぁ?」
暇そうに伸びをしているとキーボードから、何か薄いものが落ちてきたような音が聞こえ、彼は視線を向けた。
「封筒・・・いや、便箋か?」
そう、キーボード上には
「どっから出てきたんや?・・・・・・変な音もせぇへんな」
封書に耳を当てる姿、公共の場であるならば不審者扱いされるような行動であろう。
「え~と、ペーパーナイフ、ペーパーナイフ、もしくはハサミ~・・・?えぇい!めんどい!!」
どうやら見つけられなかったようである。
彼は手で乱暴に口を開けると、1枚の紙が入っており、広げ、そこに記されていた文章を読み上げた。
「えーと、なになに・・・
*
――悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの〝箱庭〟へ来られたし――
*
「ぬわっ!?」
読み上げると同時に視界は360°開けた。急転直下、なぜなら、彼、否
落下に伴う重力、風圧からなる圧力に苦しみながらも彼らは目を見開き世界の果てを思わせる断崖絶壁、縮尺を見間違おうほどの天幕に覆われた都市、その全てを見つめ、そして理解する。ここは自分たちの住んでいた場所、いや、世界さえ違うと・・・。
ここが自分たちが招かれた、
世界さえも壊す力を持つが故にその能力をセーブして過ごしてきた事から満たされなかった少年、
狭い世界の中で自由を欲し、自身の力をつまらないモノと捉え現状に飽きていた令嬢、
動物と心通わせ友達となり、しかし、それ故に人との繋がりが希薄でありその繋がりを欲する少女、
この
これはその始まりの時間、
・・・・・・しかし1人だけ心の底から叫びを上げていたりする。
「ノーロープバンジーはいやぁぁぁぁあああああああっ!!!?」
・・・台無しである。