ISin時雨&ザフィーラ&アルフ   作:鎌鼬

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クラス対抗戦前日

 

 

さて、なんか色々あったような気もするが全部すっ飛ばしてクラス対抗戦の前日の夜。

 

 

「え~ではこれより『アンチ織斑一夏~良かれと思ってやっちゃいました~』会議を行いたいと思いま~す」

「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」

「やたらハイテンションね…………」

「ワーワー♪」

 

 

簪経由で楯無から会議室を借りて会議を行う。参加者は秋羅、孝太、凰、簪、ハミルトンと皇。ミカドはヴィータがおねむらしいので不参加、俺が司会進行でザフィーラとアルフが書記である。

 

 

「この会議は明日のクラス対抗戦で出場者である凰と簪に織斑一夏を完封してもらいたく良かれと思って開きました。今の内に意義申し出のある方は挙手をお願いします」

「「「「意義無し!!意義無し!!意義無しぃぃぃぃぃぃい!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」

「凄い一体感っすね!!」

「時雨がいかに人身掌握に長けているかが分かるわね」

 

 

いや、俺もこいつらの乗りには少し引いてるんだ。なんかこう…………マジで殺っちゃう五秒前みたいな空気がスゲェ。俺じゃなかったら気圧されてるね。

 

 

「じゃあ先ずは織斑一夏の専用機『白式』のデータから」

 

 

モニターに白いISに乗る織斑一夏の画像と円グラフで表された白式のスペックが表示される。

 

 

「白式は加速、機動力に優れた機体であり馬力もそこそこだが機動力に優れた故の弱点というか装甲の薄さが見られる。武装は『雪片弐型』というブレードのみ、だが一次移行(ファーストシフト)を終わらせただけだというのに『零落白夜』という自身のエネルギーを変化してバリアー無効攻撃を可能にするアビリティーが発現してる。これが単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)なのか第三世代のようなイメージ・インターフェイスを用いた能力なのかは分からないがどちらにしても白式には一撃必殺になりうる能力がある。以上より白式は機動力を生かして、一撃必殺を用いたヒットアンドアウェイを取った戦法を取ると思われる」

「凄いわね…………織斑一夏のことが嫌い嫌い言ってる割にはきちんと調べてるじゃない」

「俺は皇とハミルトンに頼んだデータから解析しただけだ。誉めるなら二人を誉めてくれ」

 

 

俺があいつらの訓練に顔を出したら間違いなく面倒ごとになるだろうと思って皇とハミルトンに頭を下げて頼んだのだ。にしても、あいつらは人目を憚らずに大声で話したり訓練してくれているからデータがわんさか溜まる溜まる。これ頑張ったら甘粕工業で零落白夜再現出来るんじゃね?っていうくらいに。

 

 

「零落白夜…………確か織斑千冬の専用機だった『暮桜』の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)だったはず」

「それを考えるならイメージ・インターフェイスか雪片弐型の後付けの線が濃厚だが…………まぁ今はそこら辺は関係無いから放っておこう。で、これを見て思い付いた戦法を述べよ、簪」

「遠距離から攻撃。バリアー無効攻撃はエネルギー攻撃にも有効なはずだから実弾やミサイルでBANしてやる」

「それが無難と言えば無難だよな。剣の達人殺すのにわざわざ近づいてやる義理はないんだ、銃で撃ち殺せば良い。本物の達人なら銃弾弾きながら近づいてくるだろうが織斑一夏にそこまでの技量があるとは思えないし」

 

 

これは前に簪が俺と戦ってた時にやってた戦法だな。接近戦しか出来ないなら近づかれる前に倒すっていうのは常套手段てある。わざわざ近づいてやらなくても離れて銃で制圧射撃してれば倒せるだろう。

 

 

「じゃあ凰はどうする?」

「流石に簪みたいな戦い方は私の甲龍(シェンロン)じゃ出来ない…………武器破壊?」

「それも良い手だな。集めたデータだと白式の武装は雪片弐型一本だけらしい。それならそれを折ってしまえばあいつは戦う手段を失うことになる。つまりはただの案山子に成り下がるわけだ。でもそれだと近づく必要が出てくる。一回のミスで致命傷を負うような難易度だが…………まぁ凰の技量なら出来なくも無いだろう。一回で終わらせようだなんて考えないで少しずつダメージ蓄積させてけ」

 

 

武器破壊っていうのも割と有効だな。ほとんどのISは武器は予備など積まずに一つだけ、それを壊してしまえばその武器は使えなくなる。ブレード一本しかない、というか積めない白式だったら後は殴る蹴るしか戦う手段が無くなる。凰のISは馬力があるから出来なくもない戦法だ。だけどそうなると零落白夜に当たる可能性が出てくる。リスクもリターンもあるがこれをするかどうかは凰次第だな。

 

 

「さて、俺からの報告は以上だが何か他にはあるか?」

「ハイ!!」

「秋羅、何かあるのか?」

「あいつは調子に乗っているときに左手を握ったり開いたりする癖があります!!無いとは思いますが押されているときはそれを目安にすれば反撃も可能かと!!」

「癖か…………まぁ無いとは思うが確かにそこをつけば逆転も難しくないな。ご苦労だった」

「ハッ!!ありがとうございます!!」

「ハイ!!」

「孝太」

「本音とアリーナで訓練しているときに聞いたのですが織斑一夏は瞬時加速(イグニッション・ブースト)を修得しようとしているようです!!」

瞬時加速(イグニッション・ブースト)ね…………確かに一気に距離を詰められるそれは零落白夜と相性が良い、初見だったら代表候補生にも通じるかもしれない。先に知れたのは大きかったな、ご苦労だった」

「ハッ!!ありがとうございます!!」

 

 

とまぁこんな感じで織斑一夏に対する対策を進めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は午後の十時、消灯時間も迫っているが秋羅と孝太と凰と簪はもう少し話し合いたいと言うことなので疲れを残さないように言って俺は部屋に戻った。皇とハミルトンはすでに帰っている。というか皇が九時半過ぎた頃からうつらうつらと舟を漕ぎ出したので帰らせたに近い。

 

 

シャワーを浴びてベットに腰を下ろして、携帯電話でミカドに連絡を取る。

 

 

『はい』

「よぉミカド、明日のことについてだが」

『クラス対抗戦、ちょっかいをかけてくる奴がいるかもしれないってやつですよね?』

 

 

そう、前にやった代表決定戦は唐突な出来事だったが今回のクラス対抗戦は学園の行事として正式に知らされていることで各国からもお偉いさんが招待されている。調べたところ過去にこうした行事では事件は起きていないが…………今年は別だ。俺たちというあり得ないはずの男性操縦者が五人もいるからな。

 

 

「そうだ、適当に乱入して注意を引けば男性操縦者の一人を拐うことは難しくないからな」

『まぁ男性操縦者に限らず代表候補生や専用機狙いってのもあり得ない話じゃないですけどね』

「それはそうだが可能性は低いぞ…………多分、『糞兎』が動くだろう」

『糞兎…………あぁ、滓兎のことですね?確かにあれならやりかねませんね』

「そういうわけだ、ヴィータと二人で秋羅と孝太の守りは任せたぞ」

『時雨さんは…………囮ですか?』

「一人でいりゃあ釣れるかもしれないからな、まぁ何事もないのが一番だけどな」

『それはこっちも同じですよ。じゃ、そろそろ寝ますんで』

「はいよ、お休み」

 

 

明日のことについてミカドと話し、大体の予定を考えた俺はベットに仰向けに転がる。

 

 

「ハイドーン!!」

「ドーン!!」

「グバッ!?」

 

 

気を抜いたのがいけなかったのか、仰向けになった瞬間にザフィーラとアルフからボディープレスをもらってしまった。アルフが顔に、ザフィーラが腹にという具合なのだが…………アルフはともかくザフィーラ、力抜いてる腹に全体重をかけるのはマジで止めてほしい。

 

 

「グフッ…………てめぇら…………」

「ねぇねぇ時雨、どうだいこれ?」

「取り寄せてみたのだがいかがだろうか?」

 

 

テンション高めな二人の格好は…………まさかのIS学園の制服だった。白を基調とした無改造の制服はとうに成人を迎えているはずの二人に似合っていた。

 

 

「似合ってるな…………でもどうしてわざわざ?」

「それはもちろん」

「決まってる」

「「時雨と制服プレイを楽しむため!!!」」

「ブフッ!!」

 

 

吹き出した俺は悪くない。だって二人が真顔でとてつもないことを言ってくれたんだもの。

 

 

「どうしたザフィーラ!!アルフ!!俺が構ってやれなくてついに頭逝っちゃったのか!?」

「さらりと酷いことを言うな」

「言っとくけど、あたしたちは正気だからね?」

「だとしたらそれはそれで正気を疑うぞ。だって似合ってることは似合ってるが二人の年齢考えたらただのコスプレじゃねぇか」

「…………そうなるな」

「…………うわ、本当だ」

 

 

気づいていなかったのかザフィーラは割と平然としているがアルフは恥ずかしそうに顔を隠してしゃがみこんだ。これは…………カリスマガード!?

 

 

「でもどうしてわざわざ制服なんだ?」

「それは…………ねぇ?」

「うむ」

 

 

しゃがんでいたアルフが立ち上がり、ザフィーラと一緒になって俺に寄りかかる。服越しとは言え触れている箇所から二人の温もりが伝わってくる。

 

 

「望んでそうしているとは言えど敵ばかりできの休まる時のない時雨殿に少しでも休んでほしいと思ったからだ」

「それにさ、最近ご無沙汰だっただろ?だからここら辺で変化を加えつつ楽しもうかと思って」

「オイコラ、絶対後半の理由の方が本命だろ?」

「「ハッハッハ、何を今さら」」

「はぁ…………」

 

 

いやね、確かにご無沙汰だったことは認めるよ?元々そんなにガッツリ求める方じゃなかったにしてもここに来てから全然だったし、ヤる気がない訳じゃないけど場所が場所だから自重もしていたし、それにほぼ四面楚歌状態でそんなことをするのは不味いかなとか思ってたし。でも…………まぁ…………あれだな。

 

 

理由はどうであれ、純粋に俺のことを思っての行いだと分かって嬉しいと思っているのは、俺が二人に心底惚れているかららしい。

 

 

「…………明日のことを考えるとそんなにヤれないけどそれでも良いか?」

「もちろんだ」

「あたしたちは時雨と出来るのが嬉しいんだ」

「嬉しいこと言ってくれるなぁ、二人とも」

 

 

そして俺は二人を押し倒した。

 

 

 






アンチ織斑一夏~良かれと思ってやっちゃいました~
クラス対抗戦に出場する鈴音と簪の為に時雨他参加者数名で開かれた会議。デザートのフリーパスなど求めておらず、ただワンサマをボコしたいという意思の元に集まっている。

白式
ワンサマの専用機。初心者だというのにどこからどう見ても達人クラスや玄人クラスに向けられた機体性能で間違っても初心者に渡すものではないと思う。

雪片弐型
白式の武装。と、言うよりも一次移行(ファーストシフト)ではこれしか武装が無いという。ブレードオンリーとは縛りプレイかな?

零落白夜
織斑千冬の専用機だった暮桜の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)で白式にも備わっている能力。バリアー無効攻撃で本体を攻撃することで絶対防御を強制的に発動させてエネルギーを消耗させる能力。一撃の威力は高いがその代償として白式のエネルギーがガリガリ削られていくので必然的に白式の戦い方は短期決戦かそれに近い形になる。作者は一つ疑問に思ったのだがこれは白式自身の能力なのか、それとも雪片弐型に付けられた能力なのか。

対ワンサマ戦法
高火力による徹底的な面に対する制圧射撃か唯一の武装である雪片弐型を破壊することが現段階じゃ有効だと思われる。

クラス対抗戦に備えて
時雨とミカドは警戒バリバリ。クラス代表決定戦とは違い不特定多数を招くクラス対抗戦では必然的にセキュリティーが甘くなるのでそれを踏まえての警戒。

糞兎・滓兎
いったいどこの兎のことなんだ…………

ザフィーラとアルフと
あの後メチャクチャ『自主規制』した。メルクリウスが気を効かせてカットしたので映像には残ってません。


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