俺はコナミ君 作:クエン酸ドラゴン
モニター越しにDDデッキを調べながら新しいデッキで挑もうとするコナミの前にとある人物が!!
Aブロックが終わり昼休憩を挟んでBブロックが始まるらしい。俺は麗華さんと雪乃と共に昼食(麗華お手製&雪乃お手製)を頂いてから決勝相手のディレさんが気になりそちらに向かうと告げて別れた。そのときに麗華さんから残念そうな視線と雪乃から「また誑し込みに行くのか」とでも言いたげな視線を向けられたがその全てを無視して向かった。
ていうか誰が誑しだ、自慢じゃないが俺は雪乃達以外の友達は1人もいないんだぞ?
どうやって誑し込むっていうんだよ。・・・・・・・・・・麗華さんの事は俺も弁解は出来ないが。
そうやって医務室でディレさんの様態を見ながらBブロックのデュエルをモニター越しで観戦していた。途中でディレさんが起きて少し話をして新しい友人になった。(ツァンと呼べって言ったからそういう考えで良いんだよね?)
その後も他愛のない会話をしつつ二人のデュエルを観戦しているととある1人の試合にカメラが変わる。
「私は手札のDDケルベロスとDDリリスを融合、冥府に渦巻く炎の中で、今1つとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!!生誕せよ、烈火王テムジン!!!」
紫色のカードと共にその烈火を纏った人型の悪魔はフィールドに降臨する。
それを観戦していた観客達はざわめきその新たな召喚法に皆が度肝を抜かれていた。
「うそ、・・・・・・・・あんなカード知らない」
隣で見ていたツァンちゃんも驚愕を隠しきれていない。無理もないだろう、この世界には未だ融合やシンクロ、エクシーズという召喚法は知れ渡っていない。だがたった今あのデュエリスト赤馬零児がその存在を舞網市に、日本に・・・いや前世界に示したのだ。
「融合召喚・・・」
俺もそのデュエルで召喚されたモンスターを凝視してしまう。
それもそのはずだ、前世ではあのカード群でデッキを作ることが叶わなかったのだから。
何を隠そうあのDDデッキには無くてはならない必需カード「地獄門の契約書」がないとあのデッキは回らないのだ。そのためその地獄門が高騰し1枚2000円超えしたこともある。コチラの世界からすれば桁が3つ程追加されて2000万くらいは下らないだろう。それほど重要なカードなのだ。
その為あのデッキの回し方を全く勉強しておらずどのような展開方法なのか覚えていない。そのためこのデュエルからその流れを学ばなくてはいけなかった。
・・・・・・・若しかしたら彼と決勝で当たることになるかもしれないのだから。
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・その予想は的中した。続く第二回戦では麗華さんとあたった。
麗華さんは深焰トークンからユベルをアドバンス召喚し反射バーンを与えることに成功したが防御札を引けずにDDナイト・ハウリングからの蘇生しリリスを特殊召喚からのテムジンの効果でケルベロスを蘇生、そして更に新しい召喚法の『シンクロ召喚』で疾風王アレクサンダーを召喚。
更に禁じられた聖杯の効果でユベルの効果を無効化され一斉攻撃を受けて麗華さんは敗退した。
もし彼女が攻撃反応型の罠を積んでいればまだ持ちこたえられただろうけれど彼女の性癖・・・・・・・性格上そのようなカードを積まなかったのが敗因だろう。後で聞いたのだが彼女の次のドローカードは火炎地獄だったそうだ。それがあればスタンバイフェイズで発生する契約書のデメリット効果で1000バーンでライフが0になっていたと悔しがっていた。
その後も赤馬零児は勝ち進みBブロック決勝では雪乃と対戦した。
そこでも赤馬はまた新たな召喚法『エクシーズ召喚』を披露し会場を沸かせた。
雪乃はハンデス型のリチュアデッキらしかったが先攻を赤馬に取られてしまったために意味は無く(寧ろ墓地肥やしをしてしまった)最後に戦乙女の契約書の効果で1000ポイントアップした悪魔達によって敗退した。
これで彼は「融合」「シンクロ」「エクシーズ」全ての召喚法をマスターしているということになる。
しかもそれら新しい召喚法は観客の心を掴み決勝進出が決まったときには観客全員が湧いた。
これ次の試合は完全にアウェーの中で戦わないといけないのか。
3つの召喚法に関しては特にいうことはない。隣ではツァンちゃんが新しい召喚法(特にシンクロとエクシーズ)に惹かれていたりしていたがそこら辺はどうでもいい。問題なのは・・・・・
既に持ち込んできたデッキは全て使い果たしてしまったのだ。
正直な話今回もインフェルノイドや代行天使、暗黒界を使用すれば勝てるかもしれないが相手は原作キャラでしかも主要人物だ。そのような安直なデュエルではどうしようもないだろう。
かといってネタデッキを持ち込んできても仕方がない。デュエルで舐めプは死につながるのだ。
さてどうしようかと悩んでいると医務室に誰かが入ってくるのを感じた。
振り返り確認しようとして、・・・・・・・その人物を見て驚愕する。
何故ならその人物は俺の記憶に残っている今最も会いたくない人物にソックリだったのだ。
「・・・・・・貴方が小波遊羅ですね?」
その低い声に特徴的な髪型、そしてシワだらけの容姿だが若い頃にはさぞ逞しかったであろうと予想出来るその眼差し。
その人物がスーツ姿で片手に銀色のアタッシュケースを持って俺のことを見つめていたのだ。
「急に話かけてしまい申し訳ありません。私はカード製造会社『イリアステル』の会長をやっているゾーン・イリアステルと申します。以後宜しく」
まんま老けた蟹の姿のゾーンが孫娘であるレインさんを連れて来たのだ。
――――――――あ、俺今日消されるかも。
突如現れたゾーン氏にコナミのSAN値はストレスでマッハに。
倒れないでコナミ!今貴方がここで倒れたら麗華と雪乃の仇討ちは誰がするの?!
ライフはまだ残ってる、土下座でもすればゾーンは帰ってくれるから!!
次回「コナミ、死す」デュエルスタンバイッ!!
やってみたかっただけ。