俺はコナミ君   作:クエン酸ドラゴン

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コナミくんはシンクロモンスターをてにいれた。
コナミくんはとあるカードにきょうみをひかれた。
コナミくんのデュエル脳にへんかがしょうじている!
コナミくんは「○○○○Lv1」をしゅとくした!


14

ゾーン氏はそのまま医務室に入りこんでくる。それを邪魔することも出来ず俺も彼を入れ近くの椅子に互いに座りある種の面談のような状態で互いに見つめ合っていた。

「さて、・・・・今回ワタシがコナミ君の元に来たのはあるお願いがありそれを決勝で行ってもらうためにここに来ました」

 

そう言って手に持っていたアタッシュケースを机の上に置き開く。その中には真っ白な枠のモンスターカード、所謂シンクロモンスターだった。

「シンクロモンスター!?」

 

これに驚いたのは今まで俺の隣で様子を伺っていたツァンちゃんだった。彼女はアタッシュケースに入れられているシンクロモンスターを凝視し固まってしまった。つい先程その存在を明かされたばかりのモンスター群が目の前に大量にあるのだ。これを驚くなというのが無理なものだろう。

そのシンクロモンスターを広げ彼は俺を見てこう告げた。

 

「どうかこのシンクロモンスターを使用したデッキを作り次の決勝戦に出場してもらいたい」

ガタッ!ゾーン氏の言葉に一番に反応したのは矢張り隣で聞いていたツァンちゃんだった。

 

「そんな、・・・無茶でしょ!後数十分もないのにここでその新しい召喚法を用いたデッキを作れっていうの!?デュエリストにとってデッキとはそんなに簡単なものではないわ!何十時間という時間を掛けて漸く完成させる言わば己の分身といっていいものなのよ?それを見ず知らずの相手から与えられたカードで決勝に出ろなんてッ!!」

 

「おっしゃることは重々承知しています。私も一般のデュエリストならばこのような願い出をすることはなかった。しかしコナミ君ならばこのカード達を十二分に使用してくれると確信し頭を下げに来たのです」

 

「俺・・・・だから?」

その言葉に無意識に身構えてしまう。

だがゾーン氏は無言で頷いて話を続けた。

 

「はい、貴方の今までのデュエルスタイルを見せてもらいました。様々なデッキを使用しその独自の展開性を活かしそして勝利するという天賦の才を持ち何者にも屈さない不屈の精神を持っている。そんな貴方にこのカード達を使用してもらいたいのです」

 

そう言ってアタッシュケースを俺にそっと押し出すゾーン氏。その中身はジャンク・シンクロンなどの5D’sの主人公、不動遊星が使用したカード群だった。これを狙ってなく無意識で進めているのならば大したものだろう。

 

「だが俺に使いこなせると思うか?このシンクロモンスターはチューナーを用いた全く新しい召喚法のカードなのだろう?」

 

「・・・・・・えぇその通りです。しかし貴方ならばこのカードを無理なく使用できると信じています。・・・・その証拠に貴方のデッキには多少なりともチューナーモンスターが入っている」

そう返されて内心ドキリとした。

あれ?もしかしてヴェーラーとかは値段が跳ね上がってた?

 

「君が使用したチューナーモンスターは去年世界中で売りだされたパックに極わずかながらチューナーモンスターを交えて売りだされていました。何れ完成するシンクロモンスターへの先駆けとしてです。しかしその希少さからそのカード群を使用するドコロかコレクションする者ばかりで実戦で活躍させることが出来るデュエリストは今まで皆無だった。―――――そんな中貴方が現れたのです。数多のデッキを駆使しそしてシンクロを用いずともチューナーをいとも容易く扱うそのタクティクスに私は一種の希望を見出しました。・・・このシンクロモンスター達は我が社の命運を賭けたカード達なのです。お願いします、次の決勝戦ではこのカード達を使用してあの赤馬零児に勝利して欲しいのです」

 

ゾーン氏はそう言って俺に向けて再び頭を下げてきた。

やべぇよ、何がやべぇって色々とやべぇよ。

このカード達はアレでしょ?この人の会社の切り札なんだろ?それを俺が扱うってのもプレッシャーなのにそれを使用して必ず勝たなくてはいけないのだ。

幾ら見覚えのあるカード達だからといってそんな簡単にデッキが出来る訳ではない・・・・。

 

断ろうと考えていたその時、1枚のカードが俺の視界に入った。

「ッ!?」

その瞬間俺の体中に電流が流れるような錯覚に陥る。無意識に手がそのカードに伸びていった。

無言のままカードを取り出し暫く考える。

受ける受けないという問題ではない、そのカードをどのようにして活かすのかという思考を働かせていた。俺にとって既にこの話は受けると心に決めていたのだ。

 

「ゾーンさん、今からデッキを組む。その際に多少なりとも俺の持ってきているカードを使用するが問題ないか?」

「ッ!では受けていただけるのですね!?」

ゾーン氏の言葉に無言で頷く。

 

「あぁ、俺はこのカードを使いたい。このカードの可能性を俺は確かめてみたいんだ」

そう言って1枚のカードを彼に見せる。するとゾーン氏は一瞬驚いた顔をしてそれは直ぐに笑みに変わっていった。

 

「・・・・分かりました。それでは私達のカードを貴方に託します」

それだけ言ってゾーン氏は退出していく。共に来ていたレインさんもそれに続くように、・・・・一瞬コチラをチラリと見るが直ぐ様彼を追いかけて退出していった。

 

俺はアタッシュケースのカードから気に入ったカードを取り出しながらデッキ構築を行っていく。

途中で麗華さんや雪乃の声が聞こえたような気がするがその声すら耳に入らずデッキを作り上げた。

未だ1度も回していないデッキだが不思議とこのカード達なら戦える、そう信じられた。

そのデッキをデュエルディスクに装填してエクストラデッキもディスクに入れる。

 

そこで漸く下を向き続けていた顔を上にあげ・・・

「漸く気づいたのかしら遊羅。酷いくらいデッキ構築に集中していたものねぇ?」

その声と共に後ろ唐突に抱きしめられた。

「うぉ?!ッ・・・・・・・雪乃か?」

 

後ろから顔を覗かせている雪乃の姿が見れた。

「本当に呆れるくらいの集中力ね。私達が戻ってきたというのに一言も声を掛けてくれないなんて」

「・・・・・・・・・酷いです」

呆れ顔の雪乃とその後ろには少々涙目になっている麗華さんが俺のことを見ている。

隣にいたツァンちゃんも同様に呆れ顔をしていた。

 

「・・・・・・ふぅ。事情はそこのディレさんから聞いたわ。―――私達は負けてしまったからとやかくは言えないけれど・・・・勝ってね遊羅」

 

「その・・・・頑張ってくださいねコナミ様」

 

「僕に勝ったんだから次の赤馬戦、絶対に勝ちなさいよ!」

 

3人それぞれの激励を受け俺は軽く笑みを浮かべて力強く頷く。勿論勝ってみせるさ、今の俺は今まで以上に高ぶっている。このカード達で何処まで行けるのかと考えると楽しくてしょうがない。

暫くぶりにシンクロ(のみだが)召喚が解禁されたのだ。

 

思いっきりぶん回してみたい、接戦するようなデュエルもしてみたい。

しかも相手はあの赤馬零児だ、思いっきりやっても付いてこれるだろう。――――いや・・・もしかしたら俺の方が追いかける側なのかもしれない。

それならば俺の持てる力全てを持ってして相手になるだけだ。

 

俺は3人に声援に右手でグッドサインをしながらフィールドに向かっていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次がこの大会最後の戦いだ。やるからには優勝を目指してみせる!




おや?コナミくんの様子が・・・
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