俺はコナミ君   作:クエン酸ドラゴン

6 / 28
漸くデュエル風景を書けたよ!(但し他人視点)
そして初のTFキャラです、そしてあの可愛いあの子です!
これはフラグを建てに行くのか?!

訂正:ネクロ・ガードナーの下りを削除してライラを除外させました。
ご指摘ありがとう御座います。


外伝:ツァンの証言(修正)

最初の理由、ソレはかなり下らないものだった。僕が彼等に完封して連勝している。

相手がLDSの塾生なのだが無所属の一般生徒に負けたとなると面目が立たないのだろう。だがそれを無視して僕はデュエルをし続けた、たったそれだけだ。確かに相手にして見たら屈辱なのだろう。だがそれを理由に襲いかかってくるのは筋違い甚だしいことだと思う。

 

最初は単なる嫌味だったがそれを無視して何度も打ちのめしていく内に顔を見るだけで舌打ちをして次には暴言を吐いてくるようになった。次には近くを通っただけで足払いを仕掛けてこようとするようになり最後には複数でのハンデデュエルを仕掛けてくるようになってきた。

だがその全てを僕は撃退しデュエルでその力を証明してきた。

そんな僕にもう喧嘩をしかけては来ないだろうと鷹をくくっていた。

そんな甘い考えでいたのだ・・・・・・・・。

 

僕はデュエルディスクを起動し囲んでいる男子達を睨みつける。

「大の男が数人で女の子1人を襲うなんて恥知らずなんじゃないの!?」

つい苛立ちから言葉が出てしまった。だが男子はそんな事関係ないと言うように鼻で笑った。

 

「うるせぇんだよ、お前の所為で俺たちはデュエルの成績が落ちたんだ!そして俺たちはLDSのエリートコースから外されちまった、全てはお前の所為なんだよ!!」

近場にあった小石を蹴り上げて僕に当ててくる。そのとき当たりどころが悪かったのか僕のデュエルディスクがエラーを起こしてしまった。

 

「っ!なにするのよ!僕のデュエルディスクが壊れて!!」

「へっ、なら話は早いぜ!そんなんじゃもうデュエルは出来ないだろう?サレンダーして土下座してくれたら今までの事許してやっても良いんだぜ?」

 

「あ、あんた達……!」

此処まで屑だったのかと思い拳が震える、だけれど今の僕のディスクではデュエルをする事すら出来ない。それでもこんな奴らに頭を下げるのはもっと嫌だった。

 

「……………」

僕には黙って睨みつけることしかできなかった。けれどその態度が気に食わなかったのか。舌打ちをして男達の内1人が僕に手を伸ばしてくる。

「なんだよその顔は!だったら二度とそんな顔を向けられないように躾けてやろうか!?」

そして僕の襟袖を思いっきり掴もうとしだす。僕は暴力を振るわれると思って無意識に目を瞑ってしまった。

……だがいくら待っても衝撃は襲って来なかった。目を開くと僕の前には赤い帽子を被った男子生徒の姿がそこにあった。そしてあらぬ方向に曲がって痛みで転がっている男。

 

助けてくれたのか?そう思うもその場から動くことが出来ずに固まってしまった。

そしてそのままデュエルディスクを起動して「デュエル……」と小さく呟く。

その言葉と同時にデュエルディスクが起動した為囲んでいた男子生徒達はデュエルディスクを構える。

僕も自身のデュエルディスクを覗き込むがやっぱり反応していない。いやデュエル機能にエラーが発生しているだけで現在のデュエル状況などはしっかりと確認できた。

それを見ると目の前のデュエルのルールが記載されている。

大まかに言うと、

・LP4000の1VS3という変則デュエル

・帽子の生徒は一体のモンスターで複数プレイヤーorモンスターへの攻撃が可能。(但し同じプレイヤーのフィールド内に存在するモンスターを攻撃するのは1回のみ)

・魔法・罠は全体除去以外は1プレイヤーのみ有効。

 

という実質1VS1を同時に行っているようなものだ。それでも帽子の生徒が不利なのに代わりは無い。僕は口を出そうとするも自身のデュエルディスクを見てどうしようもないと思い出す。

 

そんな歯がゆい思いの中デュエルが始まってしまった。

『デュエル!』

遊羅:LP4000

男子A:LP4000

男子B:LP4000

男子C:LP4000

 

A

「俺のターン!・・・へへいい手札だぜ、俺は手札から切り込み隊長を召喚!更に効果によって手札から切り込み隊長を特殊召喚!」

一人目の男子生徒のフィールドに切り込み隊長が2体現れた。俗に言う「切り込みロック」が完成している。僕もこの布陣を切り崩すのに苦労したのだ、他にも面倒なカードがあるが今はこれをどうするのか。

「俺はこのままターンエンドだ!」

 

B

「俺のターン、ドロー!俺は手札の終末の騎士を召喚!効果によりデッキからネクロガードナーを墓地へ送る!」

アイツは闇主体のデッキを使用して切り札がダークネクロフィアというオカルト染みたモンスター、倒された後に相手のモンスターを奪うことが出来るというやっかいな能力を持っている。

「俺もターンエンド!」

 

C

「俺のターン、ドロー!・・・手札からライトロードパラディン・ジェインを召喚!カードを一枚伏せてターンエンド、エンド時にデッキからカードを2枚墓地に送る!」

アイツらの中で一番強かったデュエリスト。デッキ構成もしっかりしているのでこの中では一番の強敵だろう。しかもフィールドのモンスターは全て戦士族、切り込みロックが完成している為彼から攻撃を与えることが出来ないのだ。・・・・・・これは本当に切り崩すのが難しい状態だ。

 

遊羅

「俺のターン・・・ドロー!・・・」

 

「おっと、ここでカードを使用させてもらうぜリバースオープン!手札段殺、この効果により互いのプレイヤーは手札を二枚捨てそしてデッキから二枚カードをドローする!」

この効果により全員が手札交換を行っていた。ここからでは情報が見れないがライトロード使いの顔を見ている限り既にあのカードは手札にあるのだろう、後一枚落とせば裁きの龍が特殊召喚されてしまう。

だがそんなことを知らないのか帽子のプレイヤーは顔色変えずにそのままプレイを続けていた。

「俺は手札から手札段殺を発動、これによりもう一度手札を交換してもらう。二枚ドロー・・・」

彼は静かに淡々と手札を交換していくのだがそれが逆に不気味に感じられた。

それは男達も同様らしく先ほどのテンションが嘘みたいに黙り込んでしまっている。

 

「・・・・・・これで」

「え?」

囁く程度の音だけれどそれは離れている僕にもしっかりと聞き取れた。

「これで・・・・・・・墓地闇3体だ」

墓地闇三体、それが条件で特殊召喚されるカード・・・・・まさか!

 

「俺は手札からダーク・アームド・ドラゴンを特殊召喚」

フィールドに現れたのは瘴気を放ちながら体中から刃を生やす竜が出現する。

 

「ダーク・アームドだって!?馬鹿なあれは数十万もするレアカードだぞ!それをどうしてあんな奴が!!」

闇主体のデッキを持つBが発狂したように叫ぶ。そうなのだ、あのダーク・アームドは限定的な特殊召喚方法を持つがその召喚方の緩さと召喚すると墓地の闇が無くなるまで破壊することが出来る破壊効果。そして高打点と優秀なカードなのだがそのためプロが使用するようになりそれに乗じてこのカード単体の価格も上昇していた。そんなレアカードがどうして高校生で持てるのだろうか?

 

「そして手札からダークシムルグの効果を発動!墓地のシールドウィングと異次元の偵察機を除外して特殊召喚!」

次に現れたのは闇に染まった神鳥だった。これも僕が知る中ではかなりのレアカードだった筈だ。こうもレアカードを連続で召喚していくとは彼はどこぞの企業の子供だったか?にしては中々に使い慣れている。

 

「では・・・・効果を発動するとしよう。ダーク・アームドの効果発動、墓地の異次元の生還者を除外し切り込み隊長を破壊。・・・更に墓地のキラートマトを除外して破壊」

あっという間にAのフィールドは更地にされてしまいアイツを守るカードは一切なくなってしまった。

 

「・・・・更に手札からD・Dクローを墓地に送ることで効果発動、相手墓地のカードを一枚除外する。この効果でライトロード・マジシャン ライラを除外してもらう」

「しまった!」

 

これで裁きの龍の条件の一部を封じた、だがそれだけではない・・・・。

「そしてダーク・アームドの効果で終末を破壊!」

BのフィールドもAと同じく更地にされてしまった。

「・・・バトルダークシムルグで攻撃!」

ダークシムルグはA、Bに対してダイレクトアタックを仕掛ける。この一撃により二人は吹き飛ばされ残ったCのフィールドのジェインを破壊した。

 

「バトル、ダーク・アームド・ドラゴンで攻撃」

肩の刃が3人に向かって投影される、その内2本はA、Bのライフを全て削り取った。だがもう1本はCのライフを削り切ることが出来ずに終わる。

 

「メイン2、2枚伏せてターンエンド。エンド時に除外された異次元の偵察機の効果によりフィールドに特殊召喚される」

これで彼のフィールドには4体のモンスターが並んでいる。その威圧感、特に超大型モンスター二体を使役し使いこなしている彼に僕は恐怖を覚えていた。何故あそこまで無表情で行動できるのか、どうして飢えたような瞳で戦い続けるのか。僕には理解できなかった。

それはCも同じなようでデッキに手を掛けようとした状態で硬直していた。

「・・・・・・・・・・・・・どうした?お前のターンだぞ?」

 

「う、うるさい!ドロー!!・・・・ふ、へへこれは良いぜ!これでフィールドはがら空きだ!「罠発動、魔封じの芳香、そして虚無空間」くそ、ならばこっちのカードを・・・・・・・なぁ!?」

カードをセットしようとするもそれを挿入した瞬間にデュエルディスクではエラーの表示がされてしまった。そのことに混乱したCはどういうことだ!?と喚いている。

あのカードの効果を知らないのだろう、何故あのカードが高騰しているのかそれは容易な召喚方法だけではない。あのカードの最もな特徴それは・・・・・・

 

「ダークシムルグがフィールド上に存在する限りセットすることが出来ない。そして魔封じの芳香の効果により魔法、罠は一度セットしなければ発動できない」

これにより魔法罠を封じられ特殊召喚も出来なくなってしまった。これで裁きの龍を召喚することが不可能となってしまったのだ。

 

「そ、そんな・・・・・・」

「終わりだな・・・・・俺のターン」

Cが行動しないことを確認して彼はデッキからカードをドローする。これでモンスターからの一斉攻撃が待っているだろう。

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

Cはその場から逃げ出そうと背後を見せて走り出す。その瞬間、彼は姿を消したかと思ったらいつの間にかCの前方に立って逃走を防いでいた。

「ひッ?!」

「バトル・・・・・・・やれ!」

その一言により彼のフィールドに存在するモンスター達が一斉に攻撃を仕掛けその衝撃によりCは吹き飛ばされ壁に叩きつけられた。確認してみるとCは完全に気絶してしまっているようで彼のディスクからカードが撒き散らされていた。

 

圧倒的、その言葉がこれほど似合うのは彼くらいだろう。僕はそんな彼に警戒心を抱きながら後方から見つめていた。

・・・・・・今思えばそれで正解だったと思う。その後に起きる惨劇を考えもしあの時デュエルできる状態だったのなら・・・・・僕はいったいどうなってしまっていたのだろう。

 

彼は先ほど気絶したCを数秒見つめてから吹き飛ばされたA、Bに近寄っていく。

「ッ!?・・・・な、なんだよ!俺らのやり方に文句でもあんのか!!」

「俺らだってこんな惨めな真似は「・・・・・デュエル」・・・・へ?」

AとBの自白にも似た叫びを途中で破りもう一度デュエルディスクを構える帽子の彼。

「何言って・・・もう勝敗は決した筈じゃ!」

「デュエル」

問答無用というようにデッキをセットして起動させる。そしてそれはAとBのデュエルディスクも同じく反応してしまった。

基本的にデュエルを申し込まれたらそれを断ることは出来ないのだ。僕のようにデュエルディスクが壊れていない限り、それは絶対のルール。

 

「・・・・・・・・・・・デュエル」

『ひ、ヒィィィィィィィィッ!!!!?!?』

そして・・・・・そこから虐殺が始まった。

体力も消耗しつくしたAとBはノロノロと立ち上がり何とかデュエルを行おうとするも彼が使用している新たなデッキの前によってたった1ターンで殲滅されてしまった。

再び吹き飛ばされてしまうA、B。それにまた接近してディスクを構える。

 

『デュエル』『デュエル』『デュエル』『デュエル』・・・・・・・・・。

 

僕はもう言葉すら発せられなかった。やり過ぎだ!もう止めなさい!その言葉すら掛ける事が出来ずに目の前で永遠と吹き飛ばされゴミカスのように扱われる二人をただ見続けることしか出来なかった。途中で「もうやめてくれ」や「二度とこんなことはしませんから」と泣き叫ぶもそれを無視して永遠と彼らがボロボロで倒れ気を失うまで永遠と嬲っていたのだ。

そしてそのとき僕は見てしまった。永遠と嬲り倒しているときの彼の・・・・・・ヤツの「歪んだ笑み」を。

 

そしてもう立ち上がることすら出来なくなった二人からとうとう僕に視線が移った。

「ぁ・・・・ぁぁ」

口からは嘆くような言葉しか出ずその冷たい瞳に射抜かれてしまいどうすることもできなかった。

僕はここでヤツに的として永遠と嬲られてしまうのか・・・・・・・・。

そう諦め座り込んでしまった。

だがそんな僕から興味を失ったのか彼はその場から平然とまるで何もない道を進むかのようにその場から去っていった。

 

彼が去って漸く僕はヤツの名前を思い出すことが出来た。

皆が怯え誰も近寄ろうとしていなかった人物、突拍子もない噂ばかりで新手の苛めの手法なのだろうと無視していた噂。それは全て本当だったのだと理解する。

 

「デュエル狂いのコナミ」

同じ学年の1組に所属している彼は生徒は勿論プロ上がりの教師ですら彼を避けて行動するのだ。成績やデュエルの腕はピカイチのため下手に説教することすら出来ず、仮に指導しようとするとデュエルで何度も勝利し黙認させるという。デュエル後その教師は過敏なまでにコナミに恐怖を覚え次第にその学校から去ってしまうのだ。

 

先ほどの圧倒なまでの暴力に僕の心は完全に折れてしまった。

次にヤツを見たらきっと正常ではいられないだろう、恐怖で怯えヤツから逃げるように生き続けるか、ヤツを狂信なまでに崇拝し壊れるまでヤツの都合のいい道具と成り果てる。そのどちらかだろう。

だからもう僕はヤツの前に立ちたくない。ヤツに眼を付けられたくない。

そう心の底から思い決意した僕、ツァン・ディレは先ほどまでの光景を忘れる為にその場から逃げるように去っていった。

 

その日から数週間、コナミのデュエル風景によって魘され続けることになるとはこのときの僕は知る由も無かった。




フラグなんて無かった・・・(絶望)
正直な話ここで彼女を助けてフラグを建てるはずだったんです。そしてハーレム路線もチラつかせるつもりだったんです!
全て、全てあの「デュエル脳Lv1」のせいだぁぁぁぁぁぁぁ!!(←能力を与えた元凶)

という訳でコナミ君には近々行われる大会までボッチで居てもらいます。
でもそれまでに複数のフラグ(恋愛とは言ってない)を建ててもらうつもりですのでお楽しみに。

そして今後コナミ視点では話数でデュエル描写無し。
他人視点でデュエル描写アリという形で書いていこうと思います。

・・・・・・・正直こっちの方がやり易かった(白目)

ちなみに最初のデッキが「シムルグロック」
         次が「推理ゲート」(描写無し)
         次が「溶岩魔人バーン」(描写無し)
         次が「エンジェルパーミッション」(描写無し)
         次が「除外帝」(描写無し)
         次が「スキルバルバ」(描写無し)
などを使用しております。
これらは私がシンクロが登場する前に実際に使用していたデッキ群だったりします。それを現代風に多少アレンジしております(虚無空間とか)が・・・今となっては通用しないでしょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。