僕は信じ俺は守る   作:成龍

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前作のバカと人間とオルフェノクと内容が被りますが
啓太郎と結花を出演させないVerで書いてみました。
あっちの方は遅くなってますがちゃんと執筆しますので…ご了承お願いします。



第1話 こうして僕は事故に遭った

 

高校1年の12月の放課後、 科学と偶然とオカルトによって開発された試験召喚システムのある高校、文月学園の物理教室で、ある少年が教師の雑用を手伝っていた。

 

「吉井君、これは棚にお願いします。」

 

「はい!これあとどれぐらいあるんですか?」

 

「あと20分は、かかりますかね。」

 

これから雄二達と秀吉の家に行く約束してるのに…

 

はぁ…とため息を吐く明久の肩を物理の先生が慰めるようにポンポンと叩く。

 

「まあ…あんな事やって観察処分者で済んだんですから。西村先生も君が嫌いだからこんな事させてる訳じゃないんですからね。」

 

「はあ…?」

 

それを聞いた明久はよく分からないという表情をする。

 

「いつか分かりますよ。とりあえずさっさと片付けましょう。」

 

とりあえず遅れるってメール入れとこう。

 

 

 

 

 

「明久の奴遅いな…」

 

教室の椅子を並べて寝そべるこの赤髪の長身の男は坂本雄二

 

「雑用でもさせられとるんじゃろ」

 

爺語で話すこの中性的な顔立ちの少年は木下秀吉。演劇部の期待の星なんだとか。

 

「…観察処分者の仕事」

 

「なぁ秀吉いいのか?お前同い年の姉ちゃんいるだろ?」

 

「姉上は今日は用事があるらしいから大丈夫じゃろう…多分」

 

From明久

 

ゴメン!あと20分はかかりそう…

 

そのメールを見て雄二は帰り支度を始めた。

 

そんなに待ってたらアイツがきちまうからな

 

「秀吉とムッツリーニ行くぞ」

 

「…ムッツリーニじゃない土屋康太」

 

二人の脳裏に〇小太郎が浮かんだ。

 

「明久はよいのかの?」

 

と秀吉は首を傾げる。

 

『パシャ』

 

「勝手に撮るでないムッツリーニ」

 

「…土屋か康太と呼べ」

 

と言いながら撮った写真を確認する。

 

「勝手に撮るのをやめたら考えるのじゃ…」

 

「明久待ってたらアイツが来るから…」

 

遠くを見る雄二を見た秀吉とムッツリーニ。

過去に悪鬼羅刹と呼ばれた雄二が人から逃げるように帰るというのは…

あの雄二に対して嫌がらせをしてくるような人間がいるんだろうか?なんて怖いもの知らずな奴なんだ。

 

「アイツとは何じゃ?」

 

「聞かないでくれ…」

 

「…気になる。」

 

 

 

 

 

作業を終えた明久は腰を叩き肩を揉んでメールを確認する。

 

From雄二

 

先行っとくぞ!

 

待つという選択は無かったのか?と返信を送る。

そんな暇は無いと返事がくる。

それ酷くない?とりあえず急いで向かおう。

 

明久が走っているとフラフラ走っているトラックが目に入った。

そのトラックの向かう先には信号待ちの少し見覚えのある少女がいた。

 

「危ないっ!」

 

「えっ!?」

 

『キキキィ…ドカァッ』

 

明久は少女を庇って轢かれてしまった。

 

 

 

 

今日は、用事があったんだけど雄二が学校に残っている気がする…ゴメン優子、明日に延期にしよう。と言われたから…

雄二って誰だろう?あの子の好きな人…とか?

そんな事を考えてる時だった。

アタシは事故現場を目撃してしまった。

轢かれた少年には見覚えがあった。

観察処分者で有名な…吉井?だったかしら…

少女を庇って轢かれてしまったようだった。

周りには誰もいない…自分で言うのもアレだがアタシは優等生になるためにいろいろ勉強して結構賢い方だ。

アタシがやるしかないわね…

 

「バカのお兄ちゃん!目を覚まして下さい…うえぇーん」

 

吉井君が助けた女の子は泣いていたがバカのお兄ちゃんってこの状況で呼ぶのはどうなんだろうか…と考えながらも優子は用いる知識を全て使いきり明久に応急処置をする。

 

「大丈夫だから泣かないで!

お姉ちゃんが助けるからね!」

 

少女の頭を撫でる。

 

「本当ですか?」

 

「ええ…」

 

と言って作業に取りかかり、頭からの出血が酷いわね…

 

「アナタ名前は?」

 

「ふぇ?葉月です!」

 

「アタシの鞄からタオルを取ってくれないかしら?」

 

「はいです!」

 

「そのお兄ちゃんの血が出てるところに強く当てて。」

 

「はい!」

 

アタシは救急車が来るまで心臓マッサージをしていた。手順が間違えてなければ良いんだけど…

 

救急車…早く…来ないかしら…

 

 

 

 

『アイツ観察処分者なんだってよ』

『って事は学園1のバカだろ?』

『あースマン…その空き缶捨ててくれよ観察処分者』

『ギャハハハ…頭に当たったぞ!余計に頭悪くなるんじゃねえか?』

ろくな思い出無いな…まあ自業自得なんだけどね…この時不思議な感覚に落ちていった…心の中の自分が黒い何かに包まれていくような…やめてくれ…

黒い何かに包まれたその時だった。

『お前ら今明久に何した?』

『チッ坂本かよ…』

『…写真なら撮ってある…次明久になんかしたら鉄人に見せるぞ!』

『明久…血が出ておる…』

『吉井?ちょっとは反抗しなさいよ!』

『僕は大丈夫だから!』

『アンタね…』

今度は白いなにかが僕を包み込んでいく。とても暖かい気持ちになれた。

良い友達に出会えたなぁ…

黒い感情と白い感情の明久が向かい合った。

まだ死にたくない…意識が飛ぶと同時に二つの色が重なる感覚がした時、明久が目を覚ました。

誰かが僕に心臓マッサージをしている。

 

「ごふっ…もういいか…ごふぁっ

って秀吉?何してるの?」

 

「秀吉じゃないわよ!その姉の…」

 

「バカなお兄ちゃん!」

 

「ごふぅっ!?」

 

ちっちゃい女の子に抱きつかれた(突進された)と同時に意識が飛んだ。

 

 

 

 

「バカなお兄ちゃん?死んだですか?」

 

「物騒な事言わないの!吉井君!?ちょっと?」

 

『ピーポーピーポー』

 

「救急車が来たです!」

 

 

 

 

雄二達は秀吉の部屋でゲームをしていた。

 

「アイツ…ちょっと遅すぎないか?」

 

「帰り道に嫌がらせとかされとるんじゃろうか?」

 

「…探してみるか?」

 

「うーん…そうだな…」

 

3人はゲームを切り立ち上がる。

すると…

 

『ただいまー…秀吉いる?』

 

「姉上じゃ!」

 

「隠れるか?」

 

「…雄二の体を隠す場所が少ない」

 

『秀吉ーいるんでしょ?大変なのよ!』

 

「大変って何がじゃ?」

 

「いるなら返事しなさいよ!吉井君!?がトラックに轢かれたのよ!」

 

身を隠そうとしていた二人の動きが止まった。

 

「今何て言ったのじゃ?」

 

「だからトラックに轢かれたのよ!」

 

「行くぞ!島田にも連絡しとくか…」

 

「ムッツ…とそこの赤い髪の男は吉井君の友達よね?」

 

「…ムッツ…じゃない土屋康太」

 

二人はヤバい…という顔をしていた。

 

「部活休みにゲームなんてアンタね…Fクラス行っても知らないわよ?それとそこの二人…アタシの部屋に入ってないわよね?」

 

「少なくとも俺は入ってない!すぐにゲーム始めたしな。」

 

「ムッツ…アンタが一番怪しいんだけど…」

 

「…そこまでするほど落ちぶれてはいない」

 

「ワシは撮るじゃろ」

 

「…秀吉は…親友だから」

 

「照れながら言うな!ワシまで…」

 

「お前らちょっと黙ってろ!木下姉、病院は分かるか?」

 

「確か…文月病院だったかしらね」

 

あそこか…良い噂がありすぎて逆に胡散臭いんだよな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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