緋弾のアリア~風のデュエット~ 作:狂った朱
暗い部屋の中、俺達は武器の点検をしていた。
無音の部屋にマガジンに弾丸を装填する音だけが響く。妹の用意は完了したらしくナイフを磨きながら暇を潰している。
「いよいよだな」
「そうだね」
俺達は、これから世界にケンカを売る。
それこそ死ぬかも知れない,,,,。
けど、
俺達は許さない、友達をそして家族(チーム)を利用しようとした奴等を,,,,,許さない。
たとえ相手が国だろうと、組織だろうと滅ぼしてやる。それで世界が壊れようと知ったことか、大切な奴等が守れるなら俺達は喜んで悪にでもなろう。
「さてと、行こうか 玲奈?」
「行こう。雷斗」
俺達はもう戻れない。ここまで来たのだから,,,いや、来てしまったのだから。世界を敵に回してでも護りたいものはこの手を離れていった。当たり前だな。みんなに傷を付けさせたくないから,,,,,そんな自分勝手な理由でそれを俺達は望み、わざとそうなるように仕向けた。
残るは俺達の相棒の武器と、この身一つのみ。マガジンは持てるだけ持った。ナイフやハンドガン等の武器は用意済。
武器の点検をしている最中も、後悔が頭を過る。
俺達は、進む道を間違えたのだろうか?。最近そんな事ばかり頭を過る。たった二人で世界を敵に回すなど正気の沙汰ではないだろう。あの事を黙っていたならどれだけ平和に過ごせたのだろう?。今さら言っても仕方がないばずなのに、もう諦めたばずなのに,,,,,、後悔がどんどん溢れてくる。仲間はちゃんと平和に暮らしていけるだろうか?とかもっとアイツらとふざけあって楽しく過ごせば良かった,,,,,。
昔はこうじゃなかった。人になんか興味は無くて、自分と妹だけでも生きていればよかったのに,,,,,、長い間キンジ達と一緒にいてお人好しが移ったか?。
これから死にに行くようなものなのにこんなにも温かく苦しい気持ちになれるとはな,,,,,。こんな俺にも人の心が残っていたのは驚きだ。それこそアイツらには、感謝するべきだろう。まぁ、最後にアイツらとの思い出に浸りながら幸せに死んで行くのも良いものだ,,,,,。俺と妹は一蓮托生、片方が死んだらなし崩し的にもう一人も敵に殺されるだろう。それでも俺は、いや俺達は、やらなければならない。あの計画は、阻止しなければならない。
俺達の人生に意味は無かった。それでもやっとこの身を滅ぼしてでもアイツらの未来を守れるならそれで良かったと思おう。
さて、これからは俺達、兄妹の昔話に付き合ってくれ。きっと退屈な物語にはならないだろうから,,,,,。
次回から本編の始まりです。