暁と白夜も問題児たちと異世界からやってくるそうですよ?   作:ひらひら輪舞

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お待たせいたしました。待ってくださっている人が居るかどうかすら危ういですが・・・
それと私的なことで申し訳ございませんが更新は週一のペースでやっていこうと思います。
詰め詰めでは挫折する可能性も有りますので。
それと今回から話数を付けました。後で前のにも付けますが(ーー;)
話数の事を "gift"とします。
それでは長くなりましたが、問題児世界の果てへの下りを全カットして帰りの黒ウサギの心境から始めます。


gift2 力の証明

十六夜と世界の果てから帰る途中、黒ウサギは心境穏やかではなかった。

(世界の果てまでまだ来て少ししか経っていないのに無傷で、しかもギフトまで手に入れるとは十六夜さん、相当強力なギフトですね。それにあの七夜さんの目、いつの間にか真っ赤なまるで血の色のように見えました。おそらくこの二人が最もギフトの性能が高いと思われます。ですが2人とも御し難いですね。七夜さんはレンさんが居ますからまだしも十六夜さんは・・・ストッパーがいないですし怖いですね。一体どうなるやら。)

因みに十六夜が世界の果てに行った時にこのような会話もあった。

 

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「なんで皆様十六夜さんを止めなかったんですか!?」

「若いうちは元気な方が良いに決まっている。」

「なに爺臭いこと言ってんですか!?アカツキさんそんなに年取っていないでしょ!?」

「こう見えて70は言っているのだが・・・」

「若!?どうやっているんですか!?じゃ無くて!」

「まあ単純に止めるのが面倒臭かっただけなんだけどな。」

「七夜さんも!同じコミュニティに入って頂くかも知れない人ですよ!?心配とかはしないのですか!?」

「その程度の男だったってとこだろ?仮にも今までの全てを捨ててまで来たんだ。それなのに"初見殺しでした。"なんて言い訳吐いていい訳ないだろう?」

「ですが!」

「そんなに心配なら行ってくるがいい。まあ、あいつは簡単には死なないだろ。遠くで感じる化け物もそこまで強くなさそうだしな。」

「---わかりましたよ!行ってきます!後で十六夜さんと纏めて説教ですからね!」

そう言うと黒ウサギは急いで十六夜の方まで飛び出した。

 

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その頃十六夜達を除くメンバーは箱庭2105380外門の中にいた。

『お嬢!中に入っているはずなのにお天道様が見える!』

「..........本当だ。外から中は見えなかったのに。」

「中に入ってしまえば不可視のものになるように細工されているんですよ。そもそもあれは太陽を直接受けられない一族の為のものなんですよ。」

「それは興味ある話ね。もしかして吸血鬼でもいるのかしら。」

「え、居ますけど。」

「.........そう。」

飛鳥の返事に言おうとしていたことを飲み込んだものがいたが誰も気づくことはなかった。

『しっかし、ワシの知る人里とは全く別物やな!こっちは空気も澄んでて、気持ちええな!』

「うん。そうだね。」

「あら?何か申して?」

「.........なんでもない。」

耀は三毛猫と話す優しそうな声色から一転、感情が見えないような声色で返した。

「お勧めの店はあるかしら?」

「す、すみません。何時もは黒ウサギが決めているのですが・・・どうぞお好きなお店を選んでください。」

「あら。太っ腹ね。」

そういって彼らは"六本傷"の旗を掲げる喫茶店に入って行った。

「いらっしゃいませー!ご注文は何にいたしますかー?」

「好みが分かりませんのでお好きなものを注文してください。僕は紅茶で。」

「あら本当?なら私は紅茶で。」

「.........私も。」

「そうだな。なら俺は珈琲を頼む。」

「あ、私はカフェラテをお願いするわ。」

「緑茶を頼む。」

「それなら軽食にコレとコレを。」

『あとネコマンマ!』

「はいはーい!ティーセット3つと珈琲セット、カフェラテセット、緑茶セットとネコマンマですね」

.........ん?と耀、レン以外の全員が首を傾げた。

「ん?ああ、私猫の獣人なんですよ。お年の割に綺麗な毛並みですよね彼。サービスしちゃいますよ!」

にゃーにゃーと言っている猫を余所目にアカツキは空腹と戦い始めていた。彼は持つ力の関係上、燃費がとても悪い。先程も無意識の内に使ってしまっていたのが拍車を掛けていた。いい匂いのする店の中ではそれも増幅されるのも相まって今すぐにでもテーブルの上に突っ伏してしまいそうだが彼のプライドがそれを拒んでいた。

「やだもーお客さんったらお上手なんだから♪」

そういって店員は厨房に戻って行った。

「よかったね。三毛と話ができる人が居て。」

『来て良かったな、お嬢。』

「まって。貴女もしかして猫と会話できるの?」

飛鳥の少し上擦った声に頷きで返した。

そこで興味を持ったジンが話を広げた。

「もしかして他の動物でも出来ますか?」

「.........うん。生きていれば。そこの飛んでいる鳥も・・・まあペンギンが出来るくらいだし、いけるかな。」

「ペンギン!?」

「水族館で出会った。」

「全ての生き物と会話できるのは非常に強力ですね。幻獣ともできれば力を貸していただけるかもしれませんし。」

「へえ。」

「幻獣と会話できるのは滅多にいないんですよ。そもそも幻獣は一つの種で言語が決まっているので複数と会話できるのは至難です。箱庭創設者の眷属の黒ウサギでも会話できない種族は居るでしょうし。」

「春日部さんは素晴らしい能力を持っているわね。」

「久遠さんは?」

「飛鳥でいいわよ。私のは酷いわよ?だって「おやおや弱小コミュニティ"名無しの権兵衛"のリーダージンくんじゃあないですかぁ?保護者の黒ウサギは居ないので?」

ピチピチスーツの男がいた。

「僕らのグループは"ノーネーム"です。"フォレストガロ"のガルド=ガスパー。」

「黙れ。この名無しめ。新しい人材を連れてきたと聞いてきてみたがよくそんなことをしようと思ったな。ーーーそう思いませんか?皆様方。」

「失礼ね。質問するなら先ずは名乗りなさい。」

「これは失礼。私は上層部に陣取る"六百六十六の獣"の傘下の「烏合の衆である」コミュニティのリーダー、て待てゴラァ!烏合の衆って何だクソガキィ!」

「まあ待て待て。ジェントルマンなら簡単な挑発に乗るな。」

「それもそうね。それと一回止まって。ジン君。私たちのコミュニティが面している危機って何?」

「そ、それは・・・」

「貴方はコミュニティのリーダーと名乗った。コミュニティに誘われている私たちに話す義務はあるんじゃないの?」

ジンは固まってしまっていた。本来ならば黒ウサギがいる時に片付けたかった件だ。今この場では良い印象を与えるのは難しい。

「いい質問だレディ。誰もが思うことでしょう。ですが彼らは答えられない理由がある。何故ならー「黙れ!」話にならん。必要なら私がコミュニティの重要性とこいつのコミュニティの現状をお話しいたしますが?」

「.........おねがいするわ。」

「コミュニティとはそのままの意味を持ちます。それぞれ旗、名前を掲げているものです。更に旗とは縄張りを表す大切なもの。属するものは絶対にその印を表すものです。この店のように。」

ピチピチスーツで自慢するような素振りをするガルド=ガスパーに七夜は内心笑いそうになっていた。隣のアカツキが一心不乱に食べ物を食べているもの拍車を掛けていた。

「そして、それをギフトゲームで奪うことができるなら縄張りを拡大できるのです。私達のギルドは実際そうやって来ましたから。」

「縄張りを表すのなら.........ここ一帯は貴方達が支配していると考えていいのね。」

「全部とまでは行きませんが。ここ一帯の中級コミュニティは全て私の支配下です。残すは本拠地が他区、上層のコミュニティとーーー奪う価値すらない名もなきコミュニティぐらいですかね。」

「さてここからが皆様の問題。「待て。大体把握は出来ている。何ならやって見せようか?」ほう。良いじゃないですか。」

ジンは内心焦っていた。それは自分の立ち位置が把握できているという事に違いはなかった。

「恐らくは1度滅亡してるだろこのコミュニティ。そんで前のやつは優秀だったんだろ。そうすればあんたの態度にも納得がいく。そしてまともな面子も残っていない。黒ウサギが最後の良心といったところか。それなら坊ちゃんがリーダーである理由がはっきりする。」

「素晴らしい!合っていますよ。付け足すなら前リーダーは人種最強と呼ばれていました。それこそ名前を刻まれるほどには。そんな彼らを屠ったのは天災ですね。」

「天災?」

「比喩ではございませんよ。世界最強の人物達この世ではーーー魔王と呼ばれています。」

 

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「なるほどね。だいたい把握したわ。取り敢えず神仏が圧倒的な力を見せてジン君たちのコミュニティが崩壊したと。」

「そうですとも。神仏とは人間が大好きなもの。ついつい手を出してしまうもの。そんな天災たちのせいで何もかもを失い残ったのは膨大な土地だけ。その時に改めていたならばまだここ迄にはならなかった。今や何もない弱小コミュニティでしかないのです。」

「名前のないコミュニティに何ができますか?出来るのはせいぜいほかのコミュニティが主催するゲームのみ。名もなければ新規で入る人もいない。過去の栄光にすがるだけのものです。」

ジンはどんどん立場が無くなっていくのを感じていた。

「更にはこのコミュニティは黒ウサギにおんぶに抱っこ。まさに寄生虫。」

「黒ウサギとは存在自体が箔。こんなコミュニティにずっといなければ良いものを。黒ウサギはほかのコミュニティも引っ張りだこになるくらいに人気です。それこそ愛玩動物のように。そんな彼女に兎に角重労働させるなど非道。あまりにも惨めではないですか。」

「そう。ガスパーさん。貴方は何が言いたいのかしら?」

「率直に言わせてもらいます。黒ウサギ共々私のコミュニティに引き抜かれませんか?」

「な、何を言うか!?」

「黙れ!そもそも名前を改めていればこんなことにはならなかったお前ごときの我儘でここ迄崩壊させておいてよく人気を呼べたな。」

「そ.........それは.........」

ジンはもう反論することすら許されてはいなかった。このまま呼ばれた人たちが連れていかれるのを黙って見ているしかなかった。

「知らない人なら騙せると思ったか?来たばかりの人に黒ウサギと同じ苦労をさせる事をするならこちらの世界の住人として仁義を見せる必要があるだろうが。」

「.........で、如何ですか皆様。あなた方にはコミュニティを選ぶ権利が30日間ほどある。私たちのコミュニティと比較して選んでいただいても?」

「その必要はないわ。私はジン君のコミュニティで間に合っているから。」

ジンとガルドの顔が強張った。何を言っているのか分からないようだった。

「春日部さんはどうするの?」

「私は別に。ここには友達を作りに来たから。」

「あら意外。なら私が友人第1号に立候補しようかしら?私たちは正反対だけど、上手くやっていけそうじゃない?」

「いいじゃないそれ。私は友人第2号に立候補しようかしら。」

耀は考えているがふと二人を見つめると

「二人とも私が知ってる女の子には見えないし大丈夫かも。」

2人に微笑みながら耀はこう返した。

『お嬢に友人が・・・ワシは嬉しくて涙が.........』

ガルドは納得できないのか

「理由を教えてもらっても?」

「春日部さんは友人を作りに来た。そこにコミュニティの違いは関係ないわ。そうよね。」

「.........うん。」

「私は友人の近くで世界を見たいじゃない?だから一緒についていくからね。」

「俺たち男衆は意見が一致したぜ。あんたみたいに真正面から大量に血を浴びているやつの話が本当かどうか理解しかねる。それにその血の匂いは戦いの匂いじゃない。虐殺に近いはずだ。そんな奴の下で働けるか。それにそもそも縛られるのは嫌いなんだ。」

「そういう事だ。他を当たれ。」

「そして私久遠飛鳥はーーー前の世界のものを全て置いてきた。裕福な暮らしも、家も、家族も友人も。そこまでしてきたっていうのにたかが1区抑えているだけのコミュニティに入れてやるなんて上から目線、拒否するに決まっているでしょう?自分の立場を考え直してみるのね、エセ紳士」

「いい切ったな、お嬢さん。あんたのその態度気に入ったぜ」

「七夜は黙りなさい。」

しょんぼりする七夜たちを無視してガルドは反論に至った。

「お、お言葉ですがレディーーー

「"黙りなさい"」

ガルドは自分の意思とは関係なしに口が閉じたのに驚きを隠せなかった。

「.........?.........」

「私の話はまだ終わってないわ。"私の話に全て答えなさい。"」

「その前に一回座ってもらうとするか・・・ふん!」

アカツキは暴れそうになっていたガルドを無理やり椅子の上に座らせた。

そのことについて飛鳥は驚きを隠せてはいなかったがすぐに持ち直しを試みた。

実はその一部始終を七夜夫妻はしっかりと見ていたのだが彼女の沽券にかかわるので詳しくは表記しないでおこう。

「ありがとうアカツキ。手間が省けたわ。"貴方はそこで座って、話に全て答えない。"」

「ちょ、ちょっとお待ち下さい!当店で揉め事はーーー」

「丁度いいわ。あなたにも聞いてもらいましょう。多分面白いことが聞けるわよ。」

「心配する必要はない。我がお主のことを守ろう。」

その言葉に店員である猫の獣人は見事なまでにアカツキのかっこいいセリフにタジタジだった。

「貴方は他のコミュニティに"両者合意の上で"正々堂々戦ったと自慢げそうだったけど、おかしくはない?ゲームとはチップを掛けて戦うものよね?・・・ジン君、コミュニティそのものをチップに戦うことはできるの?」

「一応可能ですが........それはコミュニティの指揮権など全てを相手に与える可能性を持ちます。普通はそんなことしないのですが.........」

「そうよね。それを強制的に発動させる魔王だから恐れられているのに。じゃあ貴方はどうやって何度も戦ってこれたのかしら?」

ガルドは自分の意思ではなく口が開くのを見て恐れさえ湧いていた。

周りの人々も気づいた。彼は操られていて自身の意思とは関係なくなっているのだと。

「k、強制させる方法は様々だ。女子供を攫ってそれを盾に仕掛けた。それに動じなければ周りのコミュニティを使って周りを吸収した後にやらざるを得なくした。」

「貴方らしい小物の堅実な手ね。違法な手で吸収したコミュニティが強直させられているのはなぜ?」

「各コミュニティから人質を取っている」

アカツキとあすかの目に怒りが浮かんでいた。

「って事はその人質ももう生きていないか。」

「どうゆうこと?七夜?」

「こいつからは古い血と新しい血の匂いがするからな。大方取ったら少ししてすぐ殺しているんだろ。」

「じゃあ何故?」

「攫ったガキが煩かったからだ。泣き声にイラっとして殺した。流石に自重しようかと思ったが次のも親が恋しいと泣き出してイライラして殺した。それから連れてきたその日の内に殺している。証拠は残すわけにはいかないから部下に食わーーー」

「"だまれ。"」

「めずらしい。このような悪党が存在しているとはな。この世界は恐ろしいものだなーーージンよ。」

アカツキの質問に慌てたように弁解した。

「いえ、彼のような悪党は滅多に居ません。」

「あらそう。希少種なのね、彼。」

「こいつを裁く法は存在するのかしら?」

「厳しいです。ーーー確かに違法ですが、彼が箱庭から逃げて終えばおしまいです。」

たしかに頭はにげるだろう。しかし頭を失えばコミュニティはその内瓦解する。それさえも飛鳥は許せないようだ。

「そう。なら仕方ないわね。」

指を鳴らすとガルドは自由を取り戻した。そのまま彼はテーブルを砕いた。

「こ...................この小娘どもがぁぁぁ!!!」

彼の服が飛び散り虎の模様が浮かび上がった。わータイガーと呼ばれる一種である。

飛び散った破片は全て七夜とアカツキが弾いた。七夜は何処からかナイフを取り出し切り刻んで行った。アカツキは周りに電気の膜をはり、全て焼き焦がした。

「お前らが何をしたかわかってんのかぁ!?俺の後ろには外門666を守る魔王が付いているんだーーー」

「黙りなさい。私の話はまだ終わってないわ。」

口を封じられても拳で飛鳥を殴り飛ばそうとしたところに耀が回り込んでいた。

「暴力はダメ。」

腕を掴み捻り上げて無効化をした。

「..........ガォ..........」

「さて、ガルドさん。あなたのバックなんて知らないわ。それはジン君も同じでしょうし。彼の目的は"打倒魔王"ですもの」

「.........はい。僕の願いは奪われた仲間を取り戻すこと。今更そんな脅し通用しません。」

「そうゆうことね。あなたには破滅以外残されていないもの。」

「.........く.........くそ.........」

「だけどそんなの私が許せないわ。コミュニティの瓦解程度じゃ。貴方は何もかもズタボロになって裁かれるべきね。そこで提案なんだけどーーー」

周りの人は演劇じみた彼女の動きに集中していた。

「私たちとギフトゲームをしましょう?私たち"ノーネーム"の誇りと魂とあなたの"フォレストガロ"の存続を掛けて。」




編集データが消えるなど散々な目に遭いました。ですがなんとか書き上げたので許してください。
次回はロリ追加です。全国のロリコンの皆様お待ちください。
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