暁と白夜も問題児たちと異世界からやってくるそうですよ? 作:ひらひら輪舞
遅くなりましたが続きご覧ください。
あらすじ。ーーー
ようじょのいあつこうげき!
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小さな少女から出ているとは思えないほどの威圧感に息を飲む十六夜、春日部、久遠。他のメンバーは余裕があまり無いようではあったが、驚きはしていない模様。
白夜叉彼女は"星霊"である。
"星霊"とは惑星級以上の星に存在する主精霊である。妖精・悪魔などの概念の最上級種・与える側の存在である。
アカツキはあくまでも干渉はしない構えのまま言葉を零した。
「水平に廻る太陽・・・白夜・・・ふむ。白夜・夜叉貴女の名前になるか・・・この世界は白夜叉、貴女を表す世界ということか。」
「なるほど。固有結界か。」
そう七夜が零した。
「面白い表現をする。確かにこの白夜の湖畔に雪原。永遠に世界を照らすこの世界は私が持つゲーム盤の一つだ。」
白夜叉は両手を挙げる。その動きに合わせるかのように空を覆う雲が割れていき太陽が顔を出した。
"白夜"ノルウェー、フィンランドなどに見られる太陽の沈まない現象を指す。
"夜叉"水、大地の精霊の一つであると同時に悪魔としての一面を持つ鬼神。
修羅神仏の集うこの箱庭において最強種と呼ばれる"星霊"・"神霊"。
彼女はまさにーーー魔王の代表格として知れ渡っている。
「けれだけの莫大な土地がただのゲーム盤.........!?」
「面白い………今すぐにでも解体してみたいが………骨が折れるな。いや最悪同じ骨折りでもこっちがバラバラになる可能性が高い………面白い!面白くなってきたじゃないか!ここなら俺の夢も叶う………!」
「七夜。神を切り刻みたいなんて夢、本当に叶えたかったのね。でも貴方、鬼に対して苦手意識を持ってるじゃない。彼女は神は神でも鬼の神よ。どうなるのかしら。」
「どうするとかじゃなくて………どうにでもなっているが正しいのさ。」
七夜はキザっぽい顔のままレンに返した。
「ほう。なにやら面白いことを企んでおるな。というわけじゃ。おんしらの返答は?"挑戦"であるならば、手慰み程度には遊んでやる。ーーーだがしかし。"決闘"を挑むのであれば話は別。魔王として、命と誇りの限り戦おうではないか。」
十六夜ですら即答できない中、七夜、レン、アカツキは口を揃え、いった。
【パス。】
「受けないとすら申すか。何故に?」
「恐らく同じことを思っているはずなのでな。我が答えよう。挑戦は恐らく我々は簡単であろう。久遠嬢や春日部嬢にも同じものを出す予定であったのであろう?それならば失礼ではあるが、出来るはずなのでな。そして決闘は今の段階では負けは確実。土地勘も無く、こちらの戦い方も知らない。それにこの段階から奥の手を出すのもあまり良いことではなさそうなのでな。黒ウサギ嬢には悪いがいつの日か戦う可能性を持つ相手に手の内を見せることもないと勝手に思わせていただいているのでな。」
「そうですか………まあ、黒ウサギは皆様にそこまでの強制をする気持ちも御座いませんし、何より負ける戦いを無駄にする必要もないでしょうしね。」
そんな発言に気を取り戻すことができたのか十六夜は拍手をしながらこう答えた。
「………参った。降参だ白夜叉。やられたよ。」
「ふむ?それは決闘を受けるのでは無く、挑戦を受けるということで用意のかの?」
「ああいいぜ。これだけのゲーム盤を用意できるあんたには権利がある。ーーーいいぜ。今回は黙って試されてやる。魔王様。」
この十六夜の言葉に白夜叉はつい笑ってしまう。プライドの高い十六夜の中では最大限の譲歩なのだろう。それにしても《試されてやる。》とは随分可愛らしい意地の貼り方があったものだと白夜叉は声を殺して笑う。
「して。他の童たちも同じか?」
「………ええ。私も同じよ。」
「右に同じ。」
満足そうに白夜叉は笑う。彼女たちは苦虫を嚙み潰したような顔だったが。
結果に十六夜達の心配をしていた黒ウサギはホッとしていた。
「心配させないでください!アカツキさん達は最初からやる気なかったようですから良いものの!"階層支配者"に喧嘩売る新人とその喧嘩を買う"階層支配者"なんて構図、冗談にしても笑えません!それに白夜叉様が魔王だったのはもう何千年も前のことでしょうに!」
「元魔王ってことかよ。ならもう殺人貴のダンスのお誘いにも乗ってくれそうに無いな。濃密な一時を過ごしたかったんだが………」
「七夜さーん!セリフが危ないですよー!ロリコンなんですか!?あなたは!」
「いやいやこの場合は殺しあうっていう意味なんだが。言わせんな恥ずかしい。」
「申し訳ございませーーーって恥ずかしいなら止めればいいじゃないですか!」
「俺を構成する物質の中にそんなセリフ使いが含まれているからな。これでも抑えられるようになったんだからな。」
「そうですか………」
黒ウサギは疲れた様子。エロいセリフで生きる七夜を想像してお腹いっぱいになったのだろう。
その時、鳥であり獣のようにも聞こえる生き物の声に反応するは春日部である。
「………いまのは?」
「ふむ。あやつか。………丁度良い。あいつで試すとするか。」
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七夜で御座います。お嬢さんたちは挑戦を選んだようで良かった。将来期待の新芽をこの状態で無下にしたくなかったし丁度いい。
さて、グリフォン乗せに乗って一周か。これに対抗するは春日部お嬢サマ。生き物と話せることから友達を増やしに行ったのか、それともさっきアカツキに下に見られたのが嫌だったのかやる気満々だったな。聞いてたら命を賭けるとかなんとか。おっかないね。
そんな感じで始まったけど、終了した瞬間に春日部お嬢サマが落ちた。その瞬間お嬢サマは風を操って着地した。あれは面白いな。
これにて七夜視点終了で御座います。
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全員が絶句する中、十六夜が呆れながら聞き出した。
「やっぱりな。お前のギフトって他の生物の特徴を手に入れるギフトだったのか。」
「………違う。友達になった証。だけどいつわかったの?」
「ただの推測。お前、黒ウサギが出てくるときに風上にいたらわかるって言ってたからな。そんなのただの人間じゃ不可能だからな。会話だけではなく、特徴を手に入れるギフトかとおもったんだよ。まあ、それだけじゃなさそうだがな。あの速度に耐えられる人間もいなさそうだが。で、レンは似た能力持ちか?」
「残念。鼻が効くのは生まれた時から。」
春日部はそっぽを向き、レンは意地悪そうに答えた。春日部の向いた先には三毛猫が。
『お嬢!大丈夫ですかい!?』
「うん大丈夫。指がジンジンするのと、服がパキパキになったぐらい。」
「いくら耐えられるといっても辛いものは辛いだろう。白夜叉殿から暖かい飲み物を貰った。飲むと良い。それと先ほどの発言、気に障ったのなら謝罪しよう。申し訳ない。」
「ありがとう。それと謝らなくてもいいよ。飛鳥も同じだろうし。貴方はいい人そうだから。」
感嘆の目で見つめるグリフォンは
『見事。そのギフトは、私に勝利した記念に受け取ってほしい。』
「うん。大事にする。」
「いやはや、面白いものが見れたの。ーーーところでそのギフトは先天性かの?」
「ううん。お父さんに貰った木彫りのおかげ。」
「木彫り?」
『お嬢の親父さんは彫刻家をやっております。親父さんのおかげでワシらはお嬢と話せるんですわ。』
「ほうほう。ならばそれを見せてもらっても良いかの?」
頷いて木彫りを白夜叉に渡す春日部。それを見た白夜叉は顔をしかめる。横からレン、飛鳥が覗く。
「随分複雑ね。何か意味でもあるの?」
「意味はあるけど知らない。忘れちゃった。」
「これは………」
そんな状態の白夜叉をみて他のメンバーも見に集まった。
裏表を見たり、指でなぞったり。
黒ウサギは春日部に問う。
「材質は神木………楠ですね。神格は残ってないですが………中心に向かう幾何学模様………中心の空白………もしかしてお父様の知り合いに生物学者はいらっしゃいますか?」
「うん。お母さんがそうだった。」
「生物学者ってことは………系統樹か。」
「おそらく………ならこの図形はこうで………となると………凄い!凄いぞ!!これが本当ならばおんしの父は神代の造形師じゃ!まさか人の手で独自の系統樹を完成させ、ギフトまで昇華させるとは!これをうってはくれんかのう!」
「ダメ。」
「そうか…じゃがそれは非常に素晴らしいものじゃ!恐らくそのギフトは異種族との会話、特徴の取得にまだ何かあるはずじゃ。詳しく聞きたければ鑑定専門のギフト持ちに診てもらうしかないの。」
「白夜叉様でも出来ないのですか?今日はそれをお願いしに来たのに。」
「よ、よりにもよってギフト鑑定か………専門外もいいところじゃ。」
ゲームの商品として無料で依頼を受けるつもりだった白夜叉は顔をしかめた。
「どうやらおんしら強力なギフトを持っておるそうじゃな。自分のをどれくらい理解しておるか?」
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文」
「言って引かれた覚えがあるので。」
「存在そのものを表すから。」
「軍の方から機密情報として扱われているのでな。」
「うおおおおい?いやまあ、仮にも対戦相手だった相手に教えるのは怖いかもしれんがのう。それでは進まんじゃろに。」
「それに人に値札付けられるのは趣味じゃない。」
「いいこというじゃないか。十六夜。まあ、俺の場合しょっちゅう殺し合いに使ってるからな。」
その様子を見て白夜叉は閃いた。ーーーついでに七夜の能力も気になったから。
「ふむ。なんにせよ"主催者"として、星霊の端くれとして、試練をクリアしたおんしらには"恩恵"を与えねばならん。贅沢な代物じゃが、コミュニティ復興の前祝いとしてはちょうどよかろう。あとおまけで拒否チームにもやろう。」
白夜叉は柏手をうつ。すると六人の前にカードが現れた。カードには名前、ギフトを表す名前を記していた。
________________________________________________アンノウン
コバルトブルーのカードに逆廻十六夜・ギフトネーム"正体不明"
____________________________________________イコウ
ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム"威光"
_________________________________________________ゲノムツリー
パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム"生命の目録" "ノーフォーマー"
___________________________________________________ナナヤ___チョクシノマガン
黒の多いダークレッドのカードに七夜志貴・ギフトネーム"七夜" "ーーーーー"
_____________________________________________________アブソリュート
雪のようなホワイトのカードにレン・ギフトネーム"タタリ" "雪原の王女"
_________________________________________________ブリッツモーター
雷のようなイエローのカードにアカツキ・ギフトネーム"電光機関"
受け取ると
「ギフトカード!」
【お中元?】
【お歳暮?】
【お年玉?】
「ち、ちがいます!なんで皆さんそんなにいきがあってるんですか!?これは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ!?耀さんの生命の目録だって収納可能でいつでも取り出せるんですよ!?」
「素敵アイテムOK?」
「ああもう、それでいいです!」
「本来ならばコミュニティの旗印、名前も乗るのだがそれは黒ウサギに言ってくれ。味気ないのは黒ウサギのせいじゃ。」
「じゃあ、水樹もしまえるのか。」
粒子となり吸い込まれ、正体不明のしたに"水樹"と記された。
「おうすげえ。カードから水が出るのか。」
「もったいないです!無駄遣い禁止!」
「そのカードの正式名称は"ラプラスの紙片"それにはおんしらの魂の一部ギフトも乗っておる。一目見ればわかるはずじゃ」
「じゃあ俺はレアケースって訳か。」
「十六夜。お前だけだと思うなよ。俺もだ。」
ん?と二人のギフトカードを覗き込む。其処には確かに"正体不明"と"ーーーーー"が刻まれている。白夜叉の表情の変化は著しいものだった。そこから彼女は思考の海へ向かっているようだ。
「今日はありがとうございました。」
「おうそうか。それでお主達はどのような状況かわかっておるな?」
「勿論。強い奴を殺す。愉しみだ。」
「旗印と名前のこと、魔王についても。」
「打倒魔王ってかっこいいじゃない?」
「かっこいいで決められても………」
「そこで打倒相手から忠告じゃ。男衆はまだしも女衆はもっと力を付けよ。さもなくば戦うなぞ夢のまた夢。」
「肝に銘じておくわ。いつか挑戦しに行くから。」
「いつでも待っておる。本店での。」
そういったやり取りの後黒ウサギ達は白夜叉と無愛想な店員に見送られサウザンドアイズ2105380外門を後にした。
ギフトネームを決めるのに時間かかりました。
来週は期限を守れるよう頑張りますのでよろしくお願いします。