踏み台改心型『追っかけ』転生者!?   作:かんろ

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お久しぶりです。色々詰まってました。ではどうぞ


第7追 オリ主発見からの・・・追っかけ!?(後編)

黒き大蛇は二人を呑み込まんとその大きな口を開き、彼らに襲いかかってくる

しかし、ルーサー達はこれでも神に宿らされたチートスペックの持ち主、二人とも大蛇の口が彼らの体に届く寸前に互いに横へと移動し、逆に大蛇の頭へと反撃に転じていた

「・・・・!?か、硬い!」

回避したと同時に大蛇の頭へ剣を叩き付けたルーサーだったが、剣は大蛇の皮膚に傷を付けることすら出来ず、逆に鈍い音をたてながらその刀身を壊される結果となってしまった

「剣が駄目なら・・・魔法はどうかしら!?フィア!」

アブソリュートはルーサーが剣を壊されたのを見たのち、自身の魔力を込め、渾身の力で炎の魔法を放つ、爆炎が大蛇の頭を包み込み、その姿を消す

「・・・どうだ?」

ルーサーは炎に包まれた大蛇を見つめ、その様子を伺っていた

効いていて欲しい、彼はそう思いながら連続で魔法を放つアブソリュートを見守っていたが

『グギャァァァァァァァ!!』

炎に包まれた大蛇から洞窟全体に響き渡るほどの叫び声が聞こえた直後、炎から大蛇が口を大きく開きながら、次の魔法を放とうとしたアブソリュートに迫っていった

「・・・あ」

避けられない、避けられる手段がない、アブソリュートはだんだんと近付いてくる大蛇をどうにかする手段がなかった

大蛇はその大きな口を開いてアブソリュートのその体を・・・

「・・・っ!精霊融合!」

食らうことは出来なかった

大蛇がアブソリュートがいたであろう場所を噛みついたが、それは歯が噛み合った音を出すことしか出来ず、その体を伸ばすだけの結果となった

"・・・この感触、まさか貴方精霊融合を!?゛

「こうでもしないと・・・助からないと思ってな」

そう、ルーサーは咄嗟にアブソリュートと精霊融合をするという手段で、アブソリュートに迫る危機を逃したのだ

アブソリュートはすぐにルーサーから分離したのち、回復魔法をルーサーにかける

「馬鹿なの貴方!?精霊融合したら貴方自身に大きな負担が来るのはわかってるのよ!?それを私を救うために使うなんて!」

「でも、じいさんの荷物取り返した時はアブソリュートから精霊融合提案してきたじゃないか、それとどう違うんだ?」

「あれは貴方が危なかったから提案したのよ!」

「だが・・・っ!アブソリュート!」

「えっ?」

アブソリュートがルーサーの精霊融合の使い方に怒っている間に、大蛇は再び頭をこちらによせ、一斉に襲いかかってくる

それを確認出来たルーサーはアブソリュートの体を抱え、そのまま大きく後ろへと跳び、大蛇の頭を避けた

「・・・!?大蛇の存在を失念していたわ」

「精霊融合の文句はあとで幾らでも聞く!まずは大蛇だ!」

抱えいたアブソリュートを降ろしたのち、ルーサー達は大蛇の体を慎重に見つめる

 

「剣も駄目・・・魔法も駄目・・・どうすればいいのかしら」

「残るは精霊融合だが・・・絶対に駄目だな、やる前に俺達が力尽きる」

「・・・何か方法は・・・あら?」

アブソリュートはふと洞窟内のある一点を注目する

「ルーサー、彼処にある壁・・・ひびがあるわ」

「ひび・・・?」

ルーサーはアブソリュートが刺した方向を見ると確かに壁の一部にひびが存在している

大蛇の攻撃などの衝撃で生じたひびなのだろう

「・・・!いちかバチかだが方法が生まれたぞ・・・!」

ルーサーはそのひびからこの状況を脱出する方法を思い付いたらしい

ルーサーは様子を伺うのを一転して、あえて大蛇に近付いていった

「こい!大蛇!俺を食らってみろ!」

ルーサーはあえて、大きな声を出しながら大蛇の注意を自分自身に向けていく、むろん大蛇もルーサーを食らわんと首を突っ込ませるが、ルーサーはそれを回避しながら大蛇をある場所へと誘導していく

「なるほど、そういうことね!」

アブソリュートはルーサーの誘導場所からルーサーの意図を理解し、ルーサーの移動した方向の逆へと移動していく

そしてルーサーが大蛇へある場所へと誘導したと同時にアブソリュートもルーサーの場所へとたどり着いていた

「どうした!そんなに鈍いのか?お前は!」

「こんなに攻撃を外して恥ずかしくないのかしら?貴方」

そして何故か二人とも一緒に大蛇を挑発しはじめる

「「悔しかったら、全速力で突っ込んでこい!きなさいよ)!」」

二人の言葉を理解したのか、はたまたさんざん避けられたことに腹をたてたのか、大蛇はいままで以上のスピードで真っ直ぐに攻撃してくる

ルーサー達はそれを横に跳び、回避したのち

大蛇はひびが生まれていた壁に衝突した

壁は大蛇の勢いで完全に崩壊し、外への暗い空間を作り上げていた

「今だ!」

ルーサー達は自らの魔法で灯りを作ったのち、一斉にその空間へと走り込んでいった

ルーサーが言っていた方法とは大蛇の攻撃によって壁を壊し、そこから逃亡するということであった

首を引っ込めた大蛇は獲物達がいなくなっていることに気付き

『グギャァァァァァァァ!!』

ひたすら咆哮を続けていた

そして、咆哮をする度に大蛇はだんだんとその姿をゼリー状にしていった、そして咆哮終わった頃には

頭の一部を変えた大蛇が洞窟の幅に合わせた姿で現れていった

大蛇はその姿を変えたのち、暗い空間へと入っていった

 

 

 

「なんとか逃げられたな・・・」

ルーサー達は咆哮がだんだんと小さくなっているのを聞きながら、洞窟内をかけていった

「えぇ、けれどもこれでまた振りだしね」

アブソリュートはうんざりしたような顔で後ろを見ていた

「だが、あの大蛇は一体なんだっただろうな・・・」

「オリ主と戦っていたあの大蛇に似ていたのだけど・・・あの大蛇って2匹もいるの?」

「いや、一匹だけだ。だから余計に分からん」

ルーサーもアブソリュートもあの大蛇には全くの謎の存在であった

ある情報はオリ主が戦っていたあの蛇と似ているだけ、これでは情報の断定のしようがなかった

「・・・咆哮、聞こえないわね。諦めたのかしら?」

「そうだと嬉しいのだがな・・・」

ルーサー達が大蛇について考えている間に、小さくとも確実にあった咆哮は途絶えた

そのことに対し、ルーサー達はあの大蛇はやっとあきらめたのだと考えていた

だが・・・

異変に最初に気付いたのはルーサーだった

「・・・何かが砕かれる音がしないか?」

「え?そうかしら・・・」

アブソリュートもルーサーからの言葉を聞いた後、音を聞こうとする

すると聞こえるではないか、後ろから何かが砕かれるような音が

「き、聞こえるわ・・・」

「まさか・・・アブソリュート!後ろに炎の魔法を!」

「え、えぇ!」

ルーサーの指示通りにアブソリュートは後ろに炎の魔法を放つ

魔法は直線上に進んでいき

そして何かに当たった

炎の灯りにより見えたのは洞窟の幅いっぱいに口を拡げていた

 

 

 

 

大蛇の姿だった

 

「あ、あれはさっきの大蛇か!?」

「だけどあんな姿ではなかったわよ!」

大蛇はルーサー達が魔法をぶつけたあと、さらにスピードを高めて突進してくる

途中、岩もぶつかることもあったが、それを砕いてさらに移動していた

「音の正体はあれだったのか・・・ともかく逃げるぞ!」

「逃げるってどこによ!今は直線しかないのよ!」

「直線に逃げるしかないだろう!どのみち後ろへは逃げられない!」

ルーサー達は大蛇を確認したのち、全速力で走り出していた

ルーサー達が逃げた洞窟に左右の道はなく、あるのは直線にある道だけだった

しかし、洞窟は進んでも進んでも左右の道は表れない

そして大蛇との距離はどんどんと縮まっていく

「まだ・・・まだなの・・・!?きゃ・・・!」

「アブソリュート!?」

アブソリュートは焦りのせいか地面に転がっていた石にぶつかり、転んでしまう

「行って!これくらいなら後で追いつけるわ!」

ルーサーはアブソリュートが転んだことで足を止めてしまうが、アブソリュートから進めという言葉を聞かされる

しかしアブソリュートと大蛇の距離はどんどんと縮まっており、到底間に合えるとは思えない

「精霊ゆ・・・「駄目よ!」がはっ・・・!?」

ルーサーは精霊融合でアブソリュートを助けようとしたが、融合する前にアブソリュートから魔法をぶつけられ、体を大きく後ろに吹っ飛ばされる

「何故だ・・・?アブソリュート・・・!」

「精霊融合をしたら助かる可能性が低くなるだけよ!だったらしないほうがいいわ!」

先ほどと同じように精霊融合でやろうとしたことを妨害されたルーサーは困惑するが、アブソリュートは精霊融合をすると助かる可能性が低くなるだけと思い、精霊融合を妨害したのだ

「たが、それではアブソリュートが!!」

「私は問題ないって言っているでしょうが!早く行かないともう一発魔法ぶつけるわよ!」

それでもなお食い下がるルーサーに対し、アブソリュートは再び魔法を作り出し、ルーサーに向ける

「それでも!「いい加減にしなさい!」がっ・・・!?」

食い下がり続けるルーサーに激怒したアブソリュートは再び魔法をルーサーにぶつけ、再び後ろへと吹き飛ばす

「私達は世界の中心(主人公)じゃないのよ!精霊融合して、それで運よく助かるなんてそんな都合の良い話ある思うの!?この迷っている時間こそが、助かる可能性を低くしているのよ!!」

激怒したアブソリュートから放つ言葉にルーサーは大きく目を開かせる、アブソリュートの言葉によってようやくこの時間こそが、助かる可能性を低くしていると気付かされたのだ

「・・・絶対に、絶対に追い付けよ!」

ルーサーは震える声でそう言った後

洞窟の先へと走っていった

 

 

ようやく彼は行ったみたいね

徐々に暗闇へと消えていく彼を見つめながら私はそう思った

まさか私を助けるためにあそこまで食い下がれるなんてね

嬉しいっていったら嬉しいのだけど

私はそんなことを考えながら、挫いた足を無理矢理たたせながら後ろへと振り返った

私と彼が言い争っている間にあっというまに近付いてきたらしい、いつのまにかもうすぐそこまできている

やっぱり彼を魔法で吹き飛ばしておいて正解だったわ

今、私がやるべきことは時間稼ぎ、一秒でも長くするのが私の役目

もしかしたら時間稼ぎしている間に彼が外に出れて二人とも助かったりしてね

まぁ、そんな都合の良いこと起こるなんて思わないけどね

私はそう思いながら両手に魔法を産み出していく

「チートスペックの精霊、なめるんじゃないわよ!」

炎の魔法を放つ、大蛇に吸われる

氷の魔法を放つ、大蛇に氷ごと噛み砕かれる

地の魔法を放つ、大蛇は地の壁を壊しながら進む

風の魔法を放つ、大蛇は暴風をものともせすず進む

連続魔法を出しながら私は常に彼のことばかり考えていた

最初はただ私の利用しやすい奴だと思った

途中から互いに似た者同士と笑いあえるようになった

そして今では利用ではなく、彼のために動けるようになった

大蛇が私の元へと届く、私の役目はここまでみたいね

時間は稼げたのだろうか、それだけが私は不安だ

大蛇が私を呑みこんでいく

・・・あともう少しだけ、ううん、出来たらずっと

 

 

ルーサーの元に居たかったな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・!光・・・!外だ!」

ルーサーは僅かにある隙間から漏れる光と風から外へと辿り着くことが出来た

辺りは樹木が生い茂る森となっており、場所は分からなかったが、それでも洞窟内部よりはマシだとルーサーは思っていた

「精霊融合・・・!アブソリュート・・・!きてくれ・・・!」

ルーサーは外に出たのち、すぐさま精霊融合を始めていた。激痛が来るがアブソリュートが無事なら安いものだと彼は思っていた

しかし・・・

「・・・こない・・・?なんでこないんだ!?アブソリュート!!」

本来ならすぐに融合されるはずが全く融合されない。精霊であるアブソリュートがやってこないのだ

原因はすぐに彼は思い付いた、しかし彼はそんなこと考えたくはなかった

「嘘だよな・・・・?こい、こい・・・!きてくれ・・・アブソリュートォォォォォ!!」

彼は絶叫しながらも何度も願うが、彼の願いも虚しく、アブソリュートはやってこない

その時である

『グギャァァァァァァァ!!』

ルーサー達を追っていた大蛇がルーサーに追いついたのだ

その時、ルーサーは見てしまう

大蛇の口からはらりと落ちた蒼色の髪・・・あれは間違いなく・・・

「き・・・」

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

アブソリュートの髪であった

 

 

ルーサーは怒りのあまりその拳を大蛇へとぶつける

 

しかしその拳が大蛇に届く前に大蛇はその拳ごとルーサーを

 

食らいついた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんですか・・・あれ・・・」

ルーサー達が大蛇に喰われる様子を見ていた女神はただただ震えた声を出すしか出来なかった

女神は大蛇がルーサー達を呑み込んだ後、まるで存在しなかったかのように消え去っていった

まるでこの物語にはお前達はいらないと言っているかのように

「・・・なんだったのでしょうね、あれ。でもまぁ、消えてしまったのは仕方ないですよ。さっ、オリ主側を見ましょう。女神様」

女神とともにルーサー達の様子を見ていた天使はあっけらんとした様子でオリ主側を見るのを進めてくる

 

「・・・・・ない」

 

「・・・え?どうしましたか?女神様?」

 

小さな声で呟き始める女神に天使は不思議そうに近付いていく

 

「認めない!あんな結末は!!」

 

女神は突如として大きな声を出したのち、ルーサー達が消えた場面で手をかざし始める

 

そして女神の手から突如光が生まれ、それがルーサー達が消えた場面へと延びていく

 

すると大蛇呑まれ、消えていったはずのルーサー達がだんだんと戻ってきているではないか

 

この行動に天使は女神がやろうとしていることの意図が掴めてしまった

 

「まさか・・・世界干渉!?いけません!女神様!世界干渉はタブーのひとつです!たかが転生した人間ごときにそこまでする必要はありません!」

 

天使は世界干渉をしようとしている女神を必死に抑えながら止めさせようとしていたが

女神はやめようとしない

「たかが人間・・・そうかもしれませんね、ですが私が見たい結末はあんな理不尽に終わる結末ではない!しっかりと終わる結末であって欲しい!あんな理不尽を通すなら、私は我が儘を通す!あんな結末は・・・私は認めない!」

 

女神がそう言うと同時に光は輝き始め・・・・

 

 

「女神様!・・・!?女神様!?女神様はどちらに・・!?」

輝きが収まった時に、女神はその姿を消していた

そしてルーサー達が消えた場面には

消えていたはずのルーサー達がその姿を表していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは・・・?私は大蛇に呑まれたはずなのに・・・」

 

アブソリュートは自分がいきなり暗い空間から明るい外にいることに戸惑いを感じていた

大蛇に呑まれてから記憶はないが、こんなところにはいなかったはずだ

 

「アブソリュート!」

 

アブソリュートは自分がよく聞いた声、そしてもう聞けない声だと思った声

 

「ルーサー・・・!?」

 

アブソリュートがルーサーのことに驚いていると同時にルーサーはアブソリュートにいきなりビンタをしてきた

 

「・・・嘘つきが」

 

そう言うルーサーの顔は涙で濡れていた

 

「・・・ごめんなさい」

アブソリュートは顔をうつ向かせながらルーサーに抱き付く

 

「次は嘘をつかせない・・・絶対だ」

 

それは自分自身にも言い聞かせるようにルーサーはつぶやいていた

 

 

 

 

「感動の再会のところすみません」

 

抱きつきあっていたルーサー達に突如、声が響く

 

ルーサー達は声の出所を探そうと周囲を見回すが、どこにもいない

 

「あ、ここですよ、ここ貴方達の真下です」

 

ルーサー達はその声の通りに下を見ると小さな人間がそこにいたのだ

 

そしてその姿はルーサーは見覚えがあった

 

「・・・あの時の女神ににているような」

 

「あっ、にているようなではなく本人ですよ」

 

「・・・・は?」

 

小さな人間から言われた発言にフリーズするルーサー

 

「ですから!女神本人って言っているんですよ!」

 

「「はぁぁぁぁぁぁ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つ、つまりあの大蛇は女神でも分からない存在だと」

 

「そもそもあの湖もないはずの存在だっていうことなのね」

 

小さな人間・・・女神本人から言われたことに困惑しながらも納得しようとする二人

 

「無理に納得しないほうがいいですよ、後からゆっくり納得すればいいのです」

 

女神は二人からの表情からゆっくりと納得するべきだと諭した

 

「しかし、納得しないから俺達を戻した人がいうと何か変な気分だな・・・」

 

ルーサーは女神から言われたことにさらに微妙な顔をしながら、小さな女神を見つめる

 

「神も天使もある意味人間っぽいということです。私はあの大蛇の原因を調べます」

 

「・・・女神がここまで肩入れしていいのかしら」

 

「良いんですよ!あそこまで理不尽にしたのですから!」

 

不安げになるアブソリュートに対し、女神は笑顔で言い切ったのであった

女神としてはあんな理不尽な光景を贔屓していたのに見せられ、嫌で堪らなかったのである

「貴方達はいつも通りの行動をしてください、それがいいはずです」

 

「いつも通りの行動・・・ね」

 

「ということは追っかけか」

 

ルーサー達のいつも通りの行動・・・そのことを彼らは再確認した直後、ルーサーはふと思い出す

 

「・・・ここ、どこなのだろうな」

 

「・・・・あ」

 

彼らはいつも通りの行動をする前に、彼らは自らの場所が分かっていなかった

 

「と、とりあえず今日は休みましょう!色々あったと思いますし!」

 

嫌な雰囲気になった空気を払拭させるために女神はわざと大きな声を出しながら二人に休むことを進める

 

「あ、あぁそうだな・・・」

 

「え、えぇ・・・」

 

二人も女神の雰囲気に押され、休むことを同意した

 

女神的にも彼らには是非とも休んでほしいという思いもあったのもあったが

 

そうして彼らは休む準備を始めるが、ルーサーは女神にふと思ったことがあった

 

「なぁ、女神」

 

「どうしましたか?ルーサー」

 

「・・・さすがに女神では言い方が困るから何か別称が出来ないか?」

 

「・・・あー」

 

ルーサーの提案に女神は腕を組ながら、考え始める

 

十秒ほどたったのち、女神は腕組みを止め、ルーサーにこうつげる

 

「ではリトネとしましょうか、ルーサーもそれでいいですね?」

 

「分かった、よろしく頼む、リトネ」

 

ルーサーはそう言いながら、手を女神・・・リトネへと差し出す

 

「えぇ、よろしくお願いしますよ。ルーサー」

リトネもまたその小さな手をルーサーの指へと当てたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らは世界の中心(主人公)ではない、ゆえに物語も成立しない。しかし今、成立を望むものが大きな物語に入ってきた。ゆえに小さな物語は成立しだす、物語とは見る人がいて始めて成立するのだから・・・

 

 




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