東方平々凡々録   作:さんま(北海道産)

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後半は書きたかったのでやりました

何臭いこと書いてんだよっと思った方

ごめんなさい


東方平々凡々録 15 「忘れないでね、誓いを」

下町の商店街みたいな人情溢れる場が好きだ

小さい頃お婆ちゃんに連れられてよく行っていた

鼻を擽る焼き鳥のタレの匂い

頑固そうなおじさんが営む骨董品屋

陽気なお兄さんが売り込む八百屋

 

やっぱり人が生き生きとしていた

人が、物が、町が生きていた

 

そんなところが好きだった

 

 

あの場所に戻ってきたようだった

今は人里にいる

 

最初に来た時は何が何だがわからなかった時

迷い込んだあの夜

周りが把握できなかった時であったので辺りを見回す余裕

がなかったが今見回すと

 

タイムスリップした様な気分だ

 

全体的に明治から昭和初期の雰囲気だった

自分の勝手な推測だが

 

なぜ人里にいるか

それは買い物だ

幻想郷に来た時紫さんに換金してもらった

そうして今まで使わず終いだったが

今日起きた時鞄を弄ったいたら色々ないことに気づいた

服もない、下着もない、そして何より

 

彼女がいない

 

はい、嘘です

 

この幻想郷の文化を知るためそしてない物を買うため

この人里に買い物に来ました

 

和服の人が多い

子供が多い

 

そんな風景を見ながら歩いて行く

ふといきなり

 

「お?あんた例の外来人か?」

 

呼び止められた

振り向くと八百屋のお兄さんだった

年は20歳程と若く笑顔であった

 

「えっと....そうです」

 

例のという部分が気になった

何か噂になっているのだろうか?

 

「あの赤い霧の異変解決に一役買ったって?

若いのにすごいなぁ....」

 

その情報はもう出回っているのか

早いものだ

 

「あ、そんな...別に」

 

少し照れる

実際人の能力をで戦っただけ

自分の力はあまり役に立っていないと思う

 

「謙遜しなさんな!吸血鬼に勝ったんだからもう少し胸を張って

良いと思うよ....あの赤い霧は僕らも迷惑だったからね」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃあ、異変解決のご褒美を上げよう」

 

そう言うと八百屋の棚から商品のトマトを持って

俺に差し出してきた

 

「それは駄目ですよ....流石に」

 

「いいっていいって、人里側から異変解決のお礼だと思って」

 

トマトを受け取る

みずみずしく新鮮なものだった

真っ赤で

まるで紅魔館

でもレミリアに赤ではなく紅っと言われそう

 

「ありがとうございます」

 

「また寄ってくれよ!」

 

そうして八百屋を離れた

暫くトマトを見て歩いた

美味しそうだ

今食べようかな

 

 

服屋に到着

まぁ予想していたが和服しかない

予想はしていたよ予想は

 

「いらっしゃい」

 

若い女の人だ

髪はショートで背は小さい

 

「すいません、初めてなのでよくわからないですが

服を何着か....」

 

「少々お待ちを」

 

そう言うと店の奥に入っていった

暫くすると服を何着か持ってきてくれた

 

「お客様の身長からだとこの辺りかと」

 

青や黒、色とりどりの和服が置かれた

そこに一着

目の引くものがあった

緑を基調とした色合い

正確には深緑、抹茶色だ

所々黄色の線が入っている

綺麗だ、一目惚れだ

 

「この緑のでお願いします」

 

 

 

 

 

これが和服か

以外と快適だな

動きにくいという偏見や独断はいけなかったな

反省しよう

 

さてとある程度終わったしお礼に行こう

お礼参りなんて野暮なものではない

純粋なお礼だ

 

こちらに迷い込んだ時

どこの馬の骨かもわからないがこの俺を快く泊めてくれた先生

上白沢 慧音さん

あの時はドタバタしていてお礼もまともに言えなかったからな

今こちらに移り住んだことを報告、改めて礼を言うのが目的

僅かな記憶と街並みを頼りに先生宅を目指した

 

実際それほど時間は経っていない筈なのに懐かしさを覚えた

懐古だ

あの時はもんぺさんもいたしな

あ、もんぺさんにも礼を言わないとな

 

ドアをノックする

サ◯エさんの家のドアはノック一択だ

チャイムはない

家には某電化製品メーカーの最新機種があるのにな

 

「はい、今出ます」

ガラ

 

変わらない先生がでた

あの時と全く変わらず

数日しかたってないからな

 

「あ、あなたは成太さん」

 

「名前を覚えてくれていたのですね」

 

「それはそうですよ」

 

いや良く忘れられるからね

先生は首を傾げているがそれが普通だったんですよ

 

「こちらにいるということは....」

 

「あ、そうです。幻想郷に移り住みました」

 

そう言うと先生は笑顔になった

こうゆう真面目そうな人の笑顔は結構可愛かったりする

 

「そうですか、今後とも宜しくお願いしますね」

 

「あ、こちらこそ」

 

深々と頭を下げられたので下げ返す

この人は今までに会ってきた中ではトップだ

人間としての完成度が

あ、でもこの人半分妖怪か

厳密には純粋な人ではないのか

まぁそれはどうでもいいか

 

「立ち話もなんですしゆっくりお話ししませんか?」

 

「え、いいんですか?ではお邪魔します」

 

先生の誘いを受け家に上がらせてもらった

 

 

 

 

 

 

「それにしてもまさか吸血鬼と戦って勝ったとは....」

 

家に上がってまず今ではの経路を詳しく話した

 

一度外の世界に帰りそして紫さんに連れられてこちらに

とんぼ返り、紅魔館の異変に絡んだなどなど

 

しかし紅魔館で吸血鬼と戦ったなど一言も言ってない

絡んだとしか言ってない、しかし先生はそう言った

 

「そういや人里の人たちはかなり情報が早いですね」

 

「新聞があるのです、えっと確か....これです」

 

ちゃぶ台の上にその新聞を置いてもらった

 

「ぶんぶん....ですか?」

 

文々。新聞と書かれた新聞

知らない

朝◯とか読◯とかなら知っているが....

 

ともかく軽く目を通す

見出しは

「異変解決!例の外来人が吸血鬼を退治!」

 

あぁ、なるほど

だから例の外来人なのか

内容は....

 

「赤い霧の異変を解決するべく館に乗り込んだ博麗の巫女

と普通の魔法使い、そして彗星の如く現れた一人の外来人

3人はあの紅の館に乗り込み無事吸血鬼を退治した....

かに見えたが突如現れた謎の吸血鬼の乱入により自体は一変

する。しかしこの状況で例の外来人が謎の能力を発動

様々な人のスペカや弾幕を駆使し吸血鬼の鎮圧に成功した」

 

「この外来人は誰か?取材班は独自に調査を進めた、

そして以下の情報を入手することに成功した」

 

「彼の名は 複井 成太

外の世界から来た外来人である

親が幻想郷出身ということもあり幻想郷にすぐ適応する

彼はこの戦いまで能力を隠していた様だ」

 

「まだ未知の部分があるものの

性格的にも特に問題なく至って普通の青年である

彼がこの先どの様に幻想郷に携わっていくか注目である」

 

成る程、これだけ書かれていたら嫌でも注目を浴びる

仕方ないのかな

 

っというかその前に

なぜこの情報を知っているのか?

 

「当事者並みに知っていますね」

 

「そこの記者は天狗だからだと思います」

 

天狗すげー

まるで後ろからついてきていたみたいだな

 

なんて軽く新聞をみていたらふと小さなコラムの様な欄を見つけた

「写り込んだ謎の男!?正体は一体!」

 

内容に目を通す

それは一枚の写真とともに記事が書いてあった

写真は俺ら異変解決組とフランドールが対峙している写真

窓の外から取られた様な写真だった

窓とか多かったからな、しかし綺麗に取られている

素人ではないのは確かだ、まぁプロだからな

 

「例の外来人の後ろに写った謎の男!

彼は一体何者なのか?

何が目的なのか?この男を独自に調査をしてみた」

 

「まずこの様な男は幻想郷では確認できなかった

外来人であろうか?ともかく幻想郷の部外者であるのは

間違いないだろう.....」

 

間違いなく反田の奴だな

あいつは人の目に見えなくなっただけで

レンズ越しには写ったのだろう

ともかくこれであいつも幻想郷に認識されたのだろう

 

そろそろ午後だ、帰って昼食を食べねば

では....そろそろお暇させてもらうか

 

「そろそろ帰ります....急にすいません」

 

「いえいえ、こちらも授業があるので」

 

そういえば先生だったな

仕事に精力的なのだろう

 

「では失礼します」

 

「またどうぞ」

 

そうして慧音さん宅を出た

そして紅魔館へと歩いていく

その過程人里を出るとき....

 

「そうだ反田、お前は何か欲しいものないか?」

 

どうせ後ろについてきているのだ

見えない奴に問いかける

 

静寂

 

返事がない

いないのか?

いつも後ろについてきているのに

あいつが後ろにいない

これはとてつもなく重大な事があったのだろう

 

「まぁいいか」

 

紅魔館へと歩き始めた

 

 

 

 

 

 

さて、所変わって僕のターンだ

僕は反田 天使

成太一筋のしがない青年だ

僕は今八雲さんの家にいる

八雲家NOW

僕は呼ばれたのだ

八雲家の当主 八雲 紫に

いま襖の前にいる

この部屋に彼女がいる

呼吸を整える

.......よし!

 

「失礼します」

 

「あら、来たのね」

 

彼女はいた

小さな机を前に座っていた

向かい側には座布団

そこに座れっていう事か

 

「どうぞ、お掛けになって」

 

「....」

 

黙ったまま座布団の上に座る

あちらは正座であった

こちらも正座でないといけないな

 

「人間不信だと聞いてきたけどちゃんときたのね」

 

「人間不信ですが、妖怪不信ではないです」

 

「あら、それもそうね」

 

人間不信なのは事実

しかし目の前のこの人は妖怪

大妖怪 八雲 紫

気を抜いてはいけない

 

「呼び出した理由はわかるわよね」

 

「取引.....だろ?」

 

「正解」

 

大方予想はついていたが

 

お互い表情を変えず見つめ合う

会話の音以外聞こえない

二人だけが幻想郷にいるみたいに

 

「こちらは二人の秘密を一切他言しない事を誓う」

 

「なら僕は幻想郷で2人共、騒ぎを起こさない事をここに誓う」

 

「成立ね」

 

「これでいいのか....」

 

血判書みたいな事をやると思っていたが

口約束とは思ってもいなかった

 

「これで終わりだけど最後に聞くわ

後悔はしていないの?」

 

「後悔?まさか、僕はの選択に何一つ間違いなどない」

 

「綺麗な自己犠牲ね」

 

「自己犠牲?それもおかしい

僕は彼に救われたんだよ?命の恩人のためにしたまでだよ」

 

「一途なその思いは別に生かせないのかしら」

 

「成太一筋ですから」

 

そして立ち上がった

 

「さて、成太の顔が見たくなってきたよ、 もう行くよ」

 

「そう....忘れないでね、誓いを」

 

「そっくりそのまま返そう」

 

そう言って出て行こうとした時

 

「彼はこの事をしっているの?」

 

「まさか...知らないはずでしょう、望んだ通りになっているのに」

 

「それもそうね」

 

さてと成太

これで君の夢が叶ったよ

僕は嬉しいよ

 

「おめでとう成太、これで全てが終わった......」

 

さて、会いに行きますか

 




水面下で動く二人

秘密とは何か

おいおい分かりますので.....
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