アナグラ―博士の研究室―
ミッションから戻った三人は、少年を榊の所へ連れてきていた
医務室に連れていかなかったのは、色々と知りたいことがあったからだと言う
なぜあんなところで倒れていたのか、なぜ腕輪を付けていながら神機が落ちていなかったのか
なぜ、アラガミに襲われなかったのか
他にも疑問はあったようだが大まかなところはこれだけらしい
それに対して榊の返答が、「神機についてはわからないが、アラガミに襲われなかったのは三人がミッションを開始した時間と彼が倒れたのが被ったために起きた偶然ではないか」とのことだった
しかし、そのことに関してもやはり疑問が残ったので、少年は研究室へ残り、三人は部屋へ戻った
その後、話を聞きつけた第一部隊のコウタとアリサが研究室へと様子を見にやって来た
そして今に至る
「こいつスゲーよなー、」
「何がですか」
「だってよお、あんなアラガミがうようよ居るところに倒れてて怪我一つ無かったんだろ?ほんっと偶然ってスゲーなーって思っただけだよ」
そう言いコウタは、少年の頬を押したり引っ張ったりと弄りだした
「あー、そんなにすると彼起きちゃいますよ?」
アリサはコウタに忠告するが止める気がないらしい
だが少年も目が覚める気配はない
「つーかこれ邪魔じゃねえの?」
「確かに…寝るのには邪魔、ですよね」
二人が言ったのは彼がつけてるヘッドフォンのことだ
「取ってあげましょうか」
「そうだな」
そう言ってコウタはヘッドフォンを取り外そうと引っ張る。だが、
「あれっ、取れねえ…」
「何やってるんですか、取れないわけないでしょう?」
「いや、ほんとに取れねえって!んー…!」
コウタはさらにヘッドフォンを引っ張ってみた
「ん……いた…い、」
そのせいで目が覚めた少年はもぞもぞと動き出す
「あーあ、起きちゃったじゃないですか」
「俺のせいかよ!?てゆーかほんとに外れなかったぞあれ!」
「はいはい、言い訳はいいですから。榊博士~、彼起きましたよ」
アリサが呼ぶと奥の部屋から榊が出てきた
「やあ、よく眠れたかな?」
「誰……?」
「私はペイラー榊、ここの研究者だよ。君の名前はなんだい?」
榊が少年に名前を尋ねるが少年は首をかしげキョトンとしていた
「わからないんでしょうか…自分の名前」
「記憶喪失、というやつではないようだけどね…」
「だったらよ、俺たちで名前決めようぜ!」
コウタはワクワクした表情で二人に提案した
「名前に関しては否定はしませんが…ノラミとか、変な名前止めてくださいよ?」
「はぁ!?いいじゃんかノラミ!」
アリサとコウタが言い合っていると少年が何か呟いた
「……ノ、」
「…え、なんですか?」
聞き取れなかったため、もう一度聞き返す
「…ジュノ、」
今度ははっきりと呟いた
「ふむ、どうやらちゃんとした名前があるようだね」
「なーんだ、ちゃんと名前あったのか~」
「よかったですね、変な名前つけられなくて」
「どーゆー意味だよ!」
アリサの一言につっこみを入れるコウタ
そんな二人をよくわからない表情で見つめる少年、もといジュノ
「何はともあれ、同じ神機使い同士、これからよろしくお願いしますね」
「わからないことあったらなんでも聞けよ!」
アリサは彼へ手を差しのべる
「…よろ、しく…?」
彼は不思議そうな表情をしながらも、差し伸ばされた手を握り返した
ふー、なんとか書けた…(´・ω・)ということでうちの子登場です
次からは日常の小話やらこんな感じの真面目な話やらごっちゃでやっていこうと思います(* ̄∇ ̄)ノ