ボッチコネクト   作:ザレア

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いやー、思いつきは怖いね。
ついつい書いてしまいました。
2000文字くらいだけど今回は説明が多めです。
それでも読んでいただけたら嬉しいです。
ではどうぞ。


こうして彼ら彼女らの青春はまちがいはじめる。

長い長い授業が終わり夕日が校舎をオレンジに染める放課後。

どこからか聞こえる楽器の音に耳を傾けながら俺は一人で廊下をであるく。

 

今向かっている所は文化研究部の部室である。

そう、俺は文化研究部の部員なのだ。

 

本来ならば中学でも帰宅部のエースを務めていた俺ならばこの私立山星高校でも帰宅部に入るつもりだったがこの学校には帰宅部なく生徒全員がどこかの部活に入部することが義務付けられているのだ。

 

そんなことさえ調べずに入学した俺は入部届けに『最もサボりやすい部活』と書き担任に渡したところこの文化研究部に入部することになったのだ。

 

だが、ここは決してサボりやすい部活などではなかった。

 

この部の人間はほぼ全員が俺と似たような理由により入部させられた人間でできているのだ。

 

つまり、悩んだあげく教師のとった行動は『問題児を一つにまとめておこう!』であったわけだ。

 

そしてできた文化研究部、略して文研部に俺は入れさせられたわけだが、俺が部活なんぞに真剣に取り組むはずもなくサボる気満々だったのだがあーら不思議、なんと今日も休まず部活に参加しているではないか。

理由はまあ、今度でいいか。

 

そんなことを考えているともう部室の目の前だ。

ドアを開けると中には八重樫太一(やえがしたいち)、稲葉姫子(いなばひめこ)、永瀬伊織(ながせいおり)がいた。

俺は三人からの挨拶におうとだけ返事をして自分の席について本を取り出し読み始めた。

 

「おい、比企谷。もう新聞のネタは決まったのか?」

 

稲葉からの突然の質問に驚きつつも俺はキョドらず冷静にBE COOLに返事をした。

 

「ああ、もう決まっている。ちなみに内容は昼休み最も人が来ない穴場スポットベスト3だ」

 

俺がドヤ顔気味で答えると稲葉に内容までは聞いてないと冷たくあしらわれてしまった。

まあ、いつものことである。

 

三人は会話を再開すると部室の扉が乱暴に開けられた。

そこには残りの部員である青木義文(あおきよしふみ)と桐山唯(きりやまゆい)がいた。

そして部室に入るなりいきなり二人は変なことを言いだしたのだ。

 

「昨日の夜あたしたちの魂が入れ替わったの!」

 

四人全員が全くもって意味が分からないという表情で桐山達を見ていた。

特に稲葉のそれは見たことのないものだ。

 

桐山が言うにはこういうことらしい。

昨晩、いきなりめまいが襲い倒れてしまって気が付いた時には見たことのない部屋にいて近くにあった鏡を見るとあら不思議!青木の姿になっているじゃあないでしょうか!

 

一通り説明し終えたらしく桐山は息をつきこちらの様子を伺う。

そして俺たちの表情を見て察したのか桐山はそうよね、あり得ないわよねと呟いている。

 

その後あれこれ言いあったが結局そんなことは無かったということになった。

それでも未だ納得のいっていないのか結論が出ても桐山の様子が落ち着かない。

そんな桐山のモヤモヤが伝染したのか部室の中もモヤモヤとした雰囲気だった。

それを見かねたのか永瀬が急に教室に忘れ物をしたとわざとらしく言い一人で教室に駆けて行った。

 

そして、永瀬が出て行って3分程経った頃八重樫が急に倒れた。

みんな(俺以外)が八重樫の元へ駆け寄る。

ほんの数秒すると八重樫は起き上がったがどこか様子がおかしい、きょろきょろしたり身体中を探ると顔を青くし部室から飛び出して行った。

 

残された俺たちは開いた口がふさがらなかった。

 

数分後、八重樫と永瀬が戻ってきた。

そして二人の第一声は。

 

『俺たち(私たち)の人格が入れ替わった!』

 

である。

 

いやぁー、楽しい冗談だ……冗談だよね?

俺と稲葉は全く訳が分からないという顔で青木と桐山はやはりという顔だった。

うわー、稲葉のこんな顔が1日に二回も見れるとは思わなかった。

 

とりあえず稲葉が全員を座らせて永瀬と八重樫にどういうことか説明をさせた。

 

まとめるとこうだ。

教室にいたはずの永瀬はめまいがしたと思うと部室にいてしかも八重樫の姿だった。

そして八重樫も似たように部室に居たはずなのに何故か教室にいてしかも永瀬の姿だったという。

 

ふう……笑えないぜ。

稲葉はまだ永瀬達がふざけて入れ替わった演技をしていると思っているようだが。

 

「稲葉んはさ、太一がこんな器用に私の真似できると思う?」

 

そう、永瀬?の言った通りである。

俺の知っている八重樫という人間はモノマネなど全くできない様なやつなのだ。

さすがの稲葉もこれには首を横に振らなければならないようだ。

 

さて、どうしたものかなどと考えようとすると八重樫と永瀬が倒れそうになり俺と桐山がそれを支える。

そして、起き上がると同時に二人は戻った!といった。

 

これが演技ならアカデミー賞ものだよ。

 

これで俺たちは人格が入れ替わることを認めざるおえなくなった。

まあ、でもこれはそんなに問題なかろうなどと考えているのは俺と青木だけのようだった。

他の四人は何を考えているのかはわからないが難しい顔をしている。

 

ここで今思いついたことを言ってみよう。

 

「なあ、そろそろテストだけどテスト中に入れ替わったらどうすんだ?」

 

ピキッと青木以外が凍りついた。

青木はおっ、俺の赤点減るじゃんなどと喜んでいる。

 

青木、お前の赤点が減っても俺たちの赤点は増えるんだよ……。

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回からはもう少しセリフを入れたいなと思ってます。
次回も楽しみにしてもらえたら幸いです。
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