オリジナルオプショントリガー
オリジナルネイバートリガー
「ちょっと前にルミルミに渡した『影武者』が動いた……一人で人型を相手にするのは厳しいな……」
「『影武者』を留美ちゃんに渡していたのか?」
黒トリガー『陰影』の能力その三。
『影武者』
俺自身のトリオンを箱形に固めて自立固体として、他者に渡す。そして渡した相手がそれを開けると『影分身』よりも少し強力な戦闘能力を持つ『影武者』になる。その戦闘能力は俺本体と同等か足元なみ。……ただし『影武者』が動き始めると、俺からトリオンが『影武者』に取られ続け、減り続けるので、一体しか作れない上に、俺自身の戦闘にも影響する。『影分身』も作れる数が激減する。陽乃さんは言う。
「なら、作戦はBよ」
旧雪ノ下隊作戦B……敵の攻撃を俺に集中させて陽乃さんが敵をシューター力でエースを潰し、葉山と一色で残りを殺る。というチームランク戦の作戦だ。
ちなみに作戦Aは、俺がサイドエフェクトで敵チームのエースを闇討ちして、残りを陽乃さんのシューター力で潰す。そして葉山と一色でその間に他のチームに攻撃を仕掛けるだ。
「要は俺を囮にするってわけね……」
俺は人型ネイバーに影クナイで攻撃をする。
ガキンッ!
……固ぇ!? 影クナイがかけたぞ!?
さらには……
「『メテオラ』!」
チュドーン!
「……かゆい」
陽乃さんの『メテオラ』をくらってもへっちゃらかよ!?
「むー、これはシールドとかで防いだとかじゃなくて本人の防御力そのものをあげる感じかしら? なら、隼人のトリガーが相性いいかもね……」
「……わかりました」
葉山は槍を構えて突く。連続で、そして十八番を使う。
「『流星弧月』!」
ザキンッ!
『弧月』のオプショントリガー『流星』。弧月の先端をレイピアのよりにギリギリまで細く鋭くしてどんな防御力も貫通する刃となる。
人型ネイバーは避けようとするが……
グッ!(!?)
俺は既に『影縫い』を人型ネイバーに仕掛けているので動けない。
そして葉山の槍が人型ネイバーに刺さった。
しかし……
「『錬金の硬化(アルケミスタ)』!」
人型ネイバーは、そう叫び、藍色っぽいオーラを纏った。そのオーラで葉山をぶっ飛ばした。
……なんだ? あれ……
「あれがトリガーなのか……これで黒トリガーじゃないなんて……」
葉山は言う。確かにな……一色もトリオン弾を撃つがノーダメージ。さらには『影縫い』の影クナイもオーラで吹っ飛んだ。
「ふん、ミデンの者のトリガーと同じにしてもらっては困るわ」
ツノといい、トリガーといい、流石ネイバーフットの『神の国アフトクラトル』だな……
こうしている間にも俺は『影武者』にトリオンを取られ続けている。
『影武者』がしっかりとルミルミを守ってくれているといいが……
オリジナルネイバートリガーの名前についてはご了承下さい。いい名前が思い付きませんでした。もしかしたら変えるかも知れません……
暫くはルミルミ視点と八幡視点を交互にやる予定です。