ハイスクールG×E   作:フリムン

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第1話

 

 夢を見た。

 

 あれは、僕が寝る前にやっていたゲームの夢だ。

 荒廃した世界で、人類の天敵となった神を、人類が力をつけて逆に喰らうゲーム。

 

 僕はそのゲームが好きで、毎日やっているし、そのゲームのストーリーで妄想したりもする。

 

「…………だからって、あれは無いよなぁ…………」

 

 その夢のなかで、僕はゲームの主人公だった。神機を手に、仲間と共に沢山の荒ぶる神を狩っていた。

 

 仲間はみんな笑顔で優しくて、夢の中なのに、ゲームの登場人物だったのに、軽く惚れかけた女性キャラもいたくらいだ。

 

 …………あのおっぱいは反則だと思うんだ、シエルちゃん。

 

 だけどその夢で、僕は…………。

 

「デッドエンドって、僕はいったいどんな夢を見ていたんだ、ホントに…………」

 

 僕は夢のなかで死んだ。

 しかもアラガミに食われたとかじゃなくて、事故死…………。

 

 

「普通、あれで死ぬか? おのれエミール許すまじ。マジで」

 

 死因:エミールが落下してきたことによる頸椎骨折。

 

 さすがにゴッドイーターの首でも人一人の重さには耐えきれなかったようだ。

 

「ホント、考えれば考えるだけアホな死に方だよなぁ…………。もうちょっと真面目な理由とかが良かったな、うん。それはそうとエミール、次会った時が…………って夢の中だから無理か。くそう」

 

 僕がそんな悶々とした感情を抱いていると、部屋のドアが開かれる。

 

 

「ハルー、そろそろ起きなさい? 入学式当日に遅刻はしたくないでしょ?」

「うぇーい…………」

 

 そうだった。

 僕こと『神結(かみゆい)悠斗(ハルト)』は今日、高校生になったんだ。

 それも、あの有名な元女子高、《駒王学園》に! あそこは元女子高で、しかも可愛い女子が多いと評判で、そして何より、『二大お姉様』なる先輩がいるそうじゃないか!

 

 …………ふ、ふふふふ! テンション上がってきた。

 

 

 ベッドから起き上がり、背伸びをする。

 そこで僕は、一枚の写真を目にする。そこに写っていたのは、一匹の白い小さな猫。

 

 昔僕が拾ってきた子猫で、一時期うちで飼っていた猫だ。名前は『小猫』。だって小さかったから。

 『一時期』、とつけた理由は、今はもううちにいないから。別に死んだとかじゃない。

 猫というのは気ままな物で、ある日朝目が覚めたらどこにもいなかったんだ。

 

 …………あれは泣いたね。すごく探したけど、結局見つからなくてさ。

 一緒に昼寝したり、結構懐いてくれてると思ってたんだけど。

 

 

「いってきます、小猫」

 

 そう言って、僕は部屋を出た。

 

 

 

 

 その時僕はまだ、自分の右腕の異変に気づけてはいなかった。

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