ハイスクールG×E   作:フリムン

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今回少し短いです。すみません。



第28話

 

 アーシアさんがイッセー兄ちゃんの家で暮らすようになってから数日後。

 

「おはよー、イッセー兄ちゃん、アーシアさん」

 

 二人は毎日一緒に登校していた。

 もうデキてんじゃないの? って疑惑がかけられるくらい毎日、同じ方向から来て、同じ方向に帰っている。

 

 そして考えても見てほしい。

 片や校内一の変態、片や金髪美少女。

 

 その絵面たるや、まさに美女と野獣。

 

 そりゃ、イッセー兄ちゃん恨まれもするよ…………。

 

「おっす、ハル」

「おはようございます、ハルトさん」

 

 だけどここ最近、アーシアさんは本当に嬉しそうに、幸せそうに、イッセー兄ちゃんと言葉を交わす。

 その光景は、端から見たら好奇、嫉妬、羨望の対象だが、あの出来事を知ってる僕たちからしたら、本当に微笑ましい光景だ。

 

「それじゃ二人とも、一年生()こっちだから、また放課後ね!」

 

 校舎に入るなり、僕は急ぐように二人にそう声をかけた。

 

「お、おう。また放課後な!」

「はい、放課後に」

 

 そして僕が二人から離れたあとも、あの二人の楽しげな会話が所々聞こえてくる。

 

「……………………ふぅ」

 

 それに対して、僕は小さくため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 ―――――ああ、なんだってこう、モヤモヤするんだろう。

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「…どうしたの? ハルト」

「え? 何が?」

 

 その日の放課後、イッセー兄ちゃんとアーシアさんが自転車でチラシ配りに行っている夜、小猫ちゃんが僕の顔を覗き込んできた。

 

「…なんか、変な顔してるよ?」

「変な顔って…………」

 

 頬に手を当ててみるが、特に違和感は感じられない。

 

「…なんか、少しイライラしてる?」

 

 そんなことを言って、小猫ちゃんは僕の目元に手を添える。

 

「んー、そんなことは無いと思うけどなぁ…………って小猫ちゃん! 近い近い!」

 

 軽くおでことおでこが当たるような距離じゃないか!

 そんなに顔近づけられたら恥ずかしいって。

 

 でも、イライラって言うか、なんかよくわからないモヤモヤならしてるんだけどね?

 

「…ご、ゴメン」

 

 言うと、小猫ちゃんは少し顔を赤くしてスッと顔を離して僕の隣に座る。

 

 

 

 と、そこへ、

 

「ただいま戻りました!」

 

 イッセー兄ちゃんが元気よく部室に入ってきた。当然、その後ろには同じくチラシ配りに行っていたアーシアさんもいる。

 

「やぁ、夜のデートはどうだった?」

 

 なんて、木場先輩が言うと、

 

「最高に決まってんだろ?」

 

 イッセー兄ちゃんがそう返した。

 

 

 ……………………。

 

 なんでかな。

 僕はみんなの事が大好きなのに、今のやり取りで凄くモヤモヤした嫌な気分になってしまった。

 

 

 

 

 

 最近、こんなことが多くて、ヤだなぁ。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 ここ最近、ハルトの様子がおかしい。

 話しかけても上の空の事が多いし、今日だって、いつもより食べるお菓子の量が少なかった。

 

 さらには、自分のお皿の上にもうケーキが乗っていないのにフォークで突っついたりしたほどだ。

 

 どうしたんだろう? 朱乃先輩も心配していた。

 

 

 ハルトの様子がおかしくなったのはいつ頃からだろうか? 考えてみると、割りとあっさり思い出せた。

 

 ハルト、顔に出やすいから。

 

 

 様子が変わったのは、アーシア先輩が部活に、眷属に加わった辺りからだ。

 

 もっと正確に言うなら、そう、アーシア先輩がイッセー先輩の家で一緒に過ごし始めた辺りからだろうか?

 確か、部長もその辺から上の空になっていたはず。

 

 

 

 ……………………まさか、ね。

 

 

 

 だってハルト、アーシア先輩のこと友達だって言ってたし、二人の事を応援するって言ってたし。

 

 …………でも、ハルトはアーシア先輩と話すとき、とっても楽しそうで、そのときはいつも通りのハルトで…………。

 

 

 やっぱり、アーシア先輩のことが…………。

 

 

 悔しいなぁ。

 しかも多分、ハルトの事だから自覚が無いんだ。

 その事が、無意識にハルトから好意を向けられている事が、羨ましくて、悔しくて。

 

 

 

 だから私は、隣に座るハルトの腕を掴んで凭れかかる。

 

 ハルトがなんか慌てたような声をあげるけど、知ったことか。

 

 伝えてないけど、私の想いに気付かないハルトが悪い。

 なにより、自分の想いに自覚がないハルトが悪いんだ。

 

 

「…………ハルトの、ばか」

 

 

 さっさと自分の想いに、気付いてしまえ。

 

 

 

 ばかハルト。

 

 

 

 




申し訳ありません。
そろそろガチでテスト勉強とレポートをしなきゃいけないので、一週間ほど更新ができないと思います。


…………ふぅ、ちょっと大学に逝って来ますね。
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