早速ですが言い訳をさせてください。
ポポロクロイスの15年ぶりの新作が楽しくてすっかり忘れてましたぁ!
あと、テストとか実験とかレポートとかで。
ではどうぞ。
「ひー、ひー…………」
今、俺は文字通りひーひー言いながら、山を登っていた。背中には我がオカ研女子メンバーの全荷物が背負われている。
とは言っても、俺一人で持ってる訳じゃないんだけどな。
「部長、山菜があったので摘んできました」
「ありがとう祐斗。今夜の食材にしましょう」
なんて涼しい顔でそんなことを言ってのける木場の背中にも巨大リュックは背負われている。
『やっほー』
どこかから山彦が聞こえてくる。ちくしょー、呑気な登山者だぜ。こちとら体力的に死にかけてるってのに。
「ぃぃいいやっほーー!!」
『ぃぃいいやっほーー!!』
…………ああ、ここにも一人、お気楽で呑気な奴がいたや。
ハルのやつ、ありゃ完全に登山を楽しんでやがる。
「(荒)神のバカやろぉぉぉ!!」
『神のバカやろぉぉぉ!!』
「いやなんつう叫びだよハル」
「気にしないで兄ちゃん。ちょっと胃に穴が空きそうなだけだから」
「何があった!?」
っていうか、
「ハル、お前、なんでそんな元気なんだよ………」
兄ちゃんさっきのやり取りで疲れたよ。
ちなみに、ハルの背中にもやはり巨大リュックが。
「だって兄ちゃん、山だよ!? テンション上がるでしょ!?」
「体力が残ってればな」
「ほら! 兄ちゃん早く早く!」
軽い足取りで、というより、もはやスキップ状態でスイスイとハルは山道を登っていく。
く、くぅぅ、弟分に負けられるかよ!
「おりゃぁぁぁぁ!!」
意地と根性だけで体を動かし、一気に山道を駆け登る。
ヤバい、死にそうなくらい疲れる。
そうやって、体力をひたすらに削りながら俺達が別荘に着いたのは、太陽が真上付近まで上った時間帯だった。
◆◇◆◇◆◇◆
別荘に辿り着いて小休止を取ったのち、僕らは修行を開始した。
初日は実戦経験が圧倒的に少ない僕とイッセー兄ちゃんを鍛えるそうだ。
というわけでレッスン1、木場先輩との剣術勝負!
「ぬん! りゃぁぁぁあ!!」
「よっと」
「ぎゃん!?」
最初は一対一との事なので、兄ちゃんと先輩の勝負だったのだが…………。
「こなくそ!」
「やみくもに振っちゃダメだ! ちゃんと視野を広げなくちゃ!」
なんて木場先輩のアドバイスも虚しく、兄ちゃんの刃筋の通っていない剣戟は、先輩によっていとも容易く弾き飛ばされたのだった。
「次はハルトくんだね?」
「ハル………バトンタッチだ…………」
「はーい、お疲れさま」
イッセー兄ちゃんから手渡された木刀を持って木場先輩の前に立つけど、そこで僕は握った木刀を見て少し振ってみる。
うーん、やっぱり何と言うか、軽いなぁ。
「ははは、フィーリングが合わないかい?」
「はい、重さは仕方ないとして、もう少し長い方が良いかなって」
僕の言葉に頷いた先輩は、ちょっと待ってねと言うと、
「【
「おー、木場、お前も神器持ちだったのか」
「そうだよ。さ、始めようか、ハルトくん!」
おお、造って貰ったこの剣、長さも重さも丁度良いや! 流石イケメン。
「はい! 行きますよ!」
結論。僕の剣術は対人戦向きじゃなかったよ。あと木場先輩強い速いつおい。
◆◆◆◆◆◆
木場先輩とのレッスンが終われば次は、レッスン2、姫島先輩との魔力修行!
は、割愛します。
だって僕人間(半アラガミ)だし、魔力なんか持ってないし。
ちょっとやってみたけど、魔力と血の力はやっぱり別物みたいだ。イッセー兄ちゃんでも米粒くらいは出来たのに。
魔術? そんな幾何学な勉強なんてしたくありません。
って、待って姫島先輩。なんで他二人が自主練習だからって僕の後ろから抱きついて来るんですか!
あなたがこうすると小猫ちゃんがなんか知らないけど、いつも怒るんです!
このあと小猫ちゃんとの修行なのに!
ああ、その大きな胸が僕の背中に…………ひゃう!? いきなり耳を甘噛みしないで下さい! ビックリしたぁー。
ちなみに、この光景を見て悔しがったイッセー兄ちゃんの魔力が暴走して、隣にいたアーシアさんの服が弾けとんだのは些細なこと。
大騒ぎになったけど。
◆◆◆◆◆◆
…………うわぁぁ、怒ってる。なんかもう、体全体から怒りのオーラが吹き出てるよ…………。無表情なのがまたより一層…………。
「…………イッセー兄ちゃん、ゴー!(ボソ)」
僕は小声で言いながら兄ちゃんの脇腹を小突く。
「はぁ!? ふざけんな殺す気か!? お前が行け!(ボソ)」
「兄ちゃんはイタイケな弟を死地へ送り込むんだね!? 見損なったよ!(ボソ)」
「元はと言えばお前が原因じゃないか!(ボソ)」
「違うよ! 姫島先輩だよ!(ボソ)」
すると、コソコソとそんな会話を繰り広げる僕らの後ろから、こんな一言が。
「…………二人とも、早く」
「「い、イエスマム!」」
あぁ、なるほど、これがあれか。底冷えする声って奴か。怖いよ、小猫ちゃん。
そんなこんなで、レッスン3、小猫ちゃんとの組手修行。
「…どっちからする?」
「「お先にどうぞ」」
……………………。
「「最初はグー!」」
「しゃらぁ! やったらぁぁぁあ! …………へぶっ!?」
「に、兄ちゃぁぁぁん!!」
十数回引き分けた後、ジャンケンで負けたイッセー兄ちゃんが半ばやけ糞に突っ込んで行ったのだが、小猫ちゃんのワンパンで沈められた。
いや、沈められたというよりはむしろ吹っ飛ばされた。
「…次、ハルトね」
…………あれ? もう怒ってない? 不機嫌オーラが消えてる。
「…全力で行くよ」
あっははー、僕ここで死ぬかも…………ぎゃー!
あとで謝ったら、なんかいつのまにか今度一緒に出かける約束してた。
まあいいけどさ、あそこで膝枕する意味ってあったの?
◆◆◆◆◆◆
時間が来たところで伸びていた兄ちゃんを叩き起こし、今度はグレモリー先輩の元へ。
「二人にはこれを背負ってもらうわ」
そう言って、グレモリー先輩が魔法で取り出したのは…………。
ズゥゥゥン…………。
「「はい?」」
いや、擬音おかしいでしょ。ちょっと地面揺れたんですけど。
目の前には今朝背負ったバッグの2、3倍はある大きさの岩。
え? これを割れってこと?
「背負うのよ。ほら、縄がここにあるでしょ? あ、注連縄じゃないから安心して」
そういう問題じゃない! 注連縄関係なくて!
やらされました。そして出来ました。
やー、うん、正直ビビりました。
いくらゴッドイーターとは言え、ついこの間まで人間だった僕があんなこと出来るなんて…………。
終わった後はイッセー兄ちゃんと一緒にぶっ倒れたけども。
『お疲れさまです、我が君』
ありがと、サリエル。
◆◆◆◆◆
一通りの修行を終えた頃には、日もとっぷりと暮れて、良い子はベッドインする時間になっていた。
リビングでは小猫ちゃんがお菓子を食べて、イッセー兄ちゃんがぐったりとソファーに沈み込んで、木場先輩に団扇で扇がれている。
僕はと言うと、
「鶏肉焼けましたー、グレモリー先輩、煮込みどうです?」
「もう少しね。朱乃、アーシア、そっちは?」
「デザート出来ました!」
「後は冷蔵庫にいれるだけよ」
グレモリー先輩、姫島先輩、アーシアさんと四人でチキンカレーを作っていた。
鶏肉は煮込めば煮込むほど固くなるから、皮がパリッとするまで香草とスパイスを使ってしっかりと香ばしく焼き上げ、ハチミツも加えてじっくりと煮込んだカレーの中へ。
これが美味しいチキンカレーの作り方(簡易版)
って、まあさっき調べたばかりの付け焼き刃なんだけどね。
「できたー!」
「ええ、良いできね」
「すごく美味しそうです」
「うふふ、ハルトくんの手作りですか」
「私も作ったんだけど、朱乃」
それにしても、皆元気だなー。僕が言えることじゃないけど。流石悪魔。夜に元気だ。
それじゃあ手を会わせて、皆一緒に、
『いただきまーす!!』
うん、やっぱり皆で食べるご飯は美味しいなぁ。
やー、アニメの最終回、真面目なシーンをあの歌でぶち壊すとは…………流石DDっすわw
あ、そろそろ本格的に不定期になりそうです。
ご容赦を。