ハイスクールG×E   作:フリムン

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第3話

 

 色々と身の危険を感じた入学式から数日が足ったある日のこと。

 

「ここは…………どこ?」

 

 僕は道に迷っていた。

 別に方向音痴とかではない。ただ…………。

 

「姫島先輩ほんと、なんであんなにエンカウントするかなぁ…………」

 

 あの先輩、神出鬼没過ぎる。朝校門でバッタリであったかと思うと、休み時間にトイレ前で鉢合わせ、放課後図書館に行けば出くわし、帰ろうとしたら昇降口で声をかけられる。

 

 それだけならいい。むしろ二大お姉様の一人にそれだけ会うから、どちらかと言えばラッキーと言えるだろう。

 

 だけど、二言三言目には大体が勧誘なのだ。 

 だから入らないっての。

 

 最近の流れは、出会う→挨拶する→勧誘される→逃げる(ダッシュ)。

 という具合。そして今日は逃げる時間が長かった。なんであんなに足早いのさ。胸とか邪魔にならないの?

 まあなんとか勝てたけども。

 

 けど僕? 火事場の馬鹿力はあんなときに出さなくていいからね? ビックリしたよ。だってジャンプしたら、人一人飛び越えられるくらいの高さだったんだもん。あのまま二段ジャンプもできそうな気がした。

 

 ちょっと話がそれたから、話を戻そう。

 

 僕は今完全に迷っていた。

 学校の中じゃない。校外でだ。生まれたときから住んでる町だけど、学園周辺にはあまり来たことが無くて、だからここがどこなのか良くわからない。

 この町、結構広いんだよなぁ。ショッピングセンターはあるし、学校も小学校から大学まで揃ってるし、なんか山というか、丘の上に教会まである。

 

 ちなみにあの教会。すでに無人の廃教会で、そうとう廃れている。

 だから僕は子供の頃の一回しか行ったことが無い。

 

「うーん…………どうしたものか」

「どうかしたのかしら?」

「ちょっと道に迷ってしまって…………ん?」

 

 座りながら頭を抱えて悩んでいると、頭上から声をかけられた。

 一瞬、姫島先輩かと思って体が硬直したが、顔を上げるとそこに会ったのは紅だった。

 

「えっと…………?」

「あら、私を知らないのね。自惚れる訳では無いけれど、割りと有名だと思っていたのに」

「すみません。どうも人の顔とか名前を覚えるのが苦手で」

「謝らなくていいわ。そもそも初対面で馴れ馴れしかった私が悪いのだし。

 始めまして、私はリアス・グレモリー。あなたが神結悠斗くんね?」

「はい、そうです……けど、なんで知ってるんです?」

 

 そこまで目立つ何かをやらかし…………てるなぁ。姫島先輩関連で特に。

 あの先輩とイッセー兄ちゃんのせいで、僕は男女から少し敬遠されているのであった。

 って言うか、リアス・グレモリーって姫島先輩と並ぶ二大お姉様じゃないか!! なんだろう、凄いレア体験してるはずなのに嫌な汗が吹き出してくる。

 

「あなたの事は朱乃から聞いているわ。なんでも、朱乃に勧誘されては逃げているそうね」

 

 やっぱりそっち繋がりか!! そうだよな! なんかやっぱそういうのって繋がりあるよな!

 

「オカ研、私が部長なのだけと、やっぱり入らない?」

「入りません」

 

 即答した。当然だ。

 だって怖いもん!!

 

「そ、即答なのね…………。わかったわ、ひとまず諦めるけど、いつでもおいでなさいな」

「気が向いたら行きます」

「その返答はなんか来なさそうね…………」

 

 

 その後、僕は道を教えてもらい、帰路に着いた。

 

 しかし別れ際、何か紙を渡されたんだけど、なんだったんだろう?

 

 

 ―――貴方の願いを叶えます。

 

 

 …………流石オカ研。オカルトチック。

 よし、捨て…………たらバレたときに殺されそうだから、これは部屋の机の中に厳重封印をしておこう。

 

 

 

 それにしても、

 

「お腹、空いたなぁ…………今日の晩ごはんなんだろ?」

 

 僕は今、物凄く、

 

 

 ―――――オナカガスイテイル。

 

 

 何だって食べられそうだ。最悪コンクリートでも…………無理だな。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 あの子が、神結悠斗くん。

 確かに朱乃の言う通り、無性に可愛がりたくなる雰囲気を纏っていたわね。

 弟、といった感じかしら?

 

 でも、あの気配はなに? 人間の気配ではあるんだけど、なんというかこう、人ならざるモノの気配が混じっている気がした。

 神性に近い、けど神聖なモノでは無い気配。かといって、悪神や邪神のような神性とも違う。

 

 …………まさか、神器(セイクリッド・ギア)

 だとしたら、朱乃に感謝ね。彼女が見付けてくれなかったら、私は彼の存在に気付かなかったはず。

 

 最初はビックリしたわ。なんせあの朱乃が男子に興味を持つんですもの。

 それだけじゃなく、部活への勧誘まで始める始末。我が部に勧誘することはつまり、悪魔への勧誘と同義。あの子がそれをわからないはずがないから、多分、彼の神器に気づいてやっていたのだろう。

 …………多分、そのはず、よね?

 

 

 まぁ、とりあえずこれで、この学園で見つけた神器持ちは二人。

 

 ハルトくんへの挨拶は済ませたから、後一人ね。どうアプローチをかけた物か…………。

 後、朱乃にはどういう心算だったのか問い詰めるとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば小猫も、彼の名前を聞いた時からなんだかそわそわしていたわね。

 

 

 

 

 

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